『砂の器』公開50年記念で、明日まで無料!!(昨夜気づく…)母とおじ(母の兄)が好きで子どもの頃から何度も観てていつのまにか好きな映画に。若き犯人役の加藤剛、父とその息子の旅路、長い丹波哲郎の最後のナレーション 等々いい!松本清張原作で納得感ある(敬称略)。好きな方、いるかな?
本のタイトル『球形の音速機』を検索すると出てくる『球形の荒野』松本清張のところでうっかり調べてしまい一瞬思う 「えっ…Nobさん生きてんの…!?」 「…みんなの心の中でな…」 まで練られている完璧なストーリー。 全員音速機です。 『球形の音速機』下田信夫著(廣済堂出版)
闇に葬られている真実に目を向けて、社会に本当の事を伝えて、審判を仰ぐ。私は書かねばならない。国の権力が人の心を犯し、戦争が人間でないものを作る。社会の状況が変わり、僕達の存在すら忘れられるなら、このまま黙っている訳にはいかなかったのだ。私が描く事は肌で感じた彼らの心情なのである。
◆例えば、松本清張「西郷札」(『松本清張短編全集01』光文社文庫,2008)を素材に、不定性・不定量な互酬関係がどこに張り巡らされていたのかを見ていくこと、さらには互酬関係や法律関係(本作ではそれほど表面化しないが)を切り裂くように走る情念の在り処と動きを読みとるのは興味深い。