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中国新聞の論説記事で取り上げていただきました

 なじみの薄い地方の方もいらっしゃると思いますので一応ご説明します。中国新聞とは広島県を中心に発行されている地方紙で、1892(明治25)年の創刊以来、130年以上の伝統があります。
 先日、その中国新聞の5面(オピニオン面)に掲載された「映画『砂の器』50年 亀嵩ロケの遺産 生かしたい」と題する論説記事で、本書の内容を詳しく取り上げていただきました。
 筆者は特別論説委員の岩崎誠さん。実際に木次線に乗車するなどして何度も沿線に足を運び、執筆されました。せっかくですので、記事の一部を(つぎはぎで恐縮ですが)引用させていただきます。

 映画史に残る傑作「砂の器」の劇場公開から来月で50年になる。松本清張さんの推理小説が原作。島根県奥出雲町の亀嵩や木次線が重要な舞台だ。その「遺産」はどう受け継がれているのか、ぜひとも知りたくなった。
(中略)
 1974年8月、野村芳太郎監督たちロケ隊は約1カ月の島根ロケを挙行する。その足跡を考えるのにまたとない本がある。(中略)昨年末に刊行した「『砂の器』と木次線」(ハーベスト出版)。地元に残るロケの記憶と木次線や沿線地域の時代背景を読み解く労作だ。(中略)
 映画の「亀嵩」編は(中略)実際に亀嵩で撮った映像は少なく、(中略)亀嵩として登場する風景の多くが、かなり離れた雲南市の下久野地区にある。(中略)
 つまり劇中の亀嵩は現在の奥出雲町と雲南市に点在する昔ながらの風景を入念なロケハンで探し、映像でつないだものだ。(中略)今も口コミで訪れるファンが絶えないと聞く。
 協力した地元の熱意にも思いが至る。
(中略)手弁当の支援を惜しまない地元と、作り手の熱意が結集した宝物が「砂の器」なのだろう。
 初公開日に当たる10月19日に、亀嵩で再上映を含む記念イベントがある。存続の岐路に直面する木次線の活性化に、不朽の名作の知名度と奥出雲の温かみを生かさない手はないと思う。
(後略)

中国新聞2024年9月19日付「映画『砂の器』50年 亀嵩ロケの遺産 生かしたい」より

 全文は以下のリンク(中国新聞デジタル)で読めます。(無料会員登録が必要です)

 記事で紹介されているイベントはこちらです。

10月19日に亀嵩で行われるイベント


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