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死ぬまでに、あと何冊本を読めるだろう
本が好き。
小さい頃から家の小さな本棚には「松本清張」や「森村誠一」がたくさんあった。
本がいっぱいあったというと
いかにも文学小説や専門書の類が並んだ本棚を想像してしまうが
そうではない。
母親はミステリーが好きだっだみたい。
今はもう86歳なので本は辛いらしく
もっぱら2時間もののサスペンスドラマ専門のようですが
ミステリー好きは変わってない。
(大体途中で寝てしまい犯人がわからずじまい 笑)
私が子供の頃、昭和40〜50年ごろは
もちろんスマホもPCも無い時代。
娯楽といえばテレビか本に限られる。
「りぼん」などの少女雑誌がとても欲しかったけれど
買ってもらえるのは、母子家庭のウチでは3ヶ月に1回くらいだった。
そしたら読むでしょ。
本棚にあるものを。
小学生の頃から「人間の証明」や「高層の死角」を読んでいた私。
森村誠一さんのはちょっと”大人の描写”もあったりして
悪いことしてるかのように思ってたなー 笑
話に引き込まれるって楽しい。
「え、そんなことあるの?」
「この人いい人だと思ってたのに、犯人だったんだ」
テレビでいろんなドラマは見ていたけれど
本というのは想像する楽しみがある。
勝手に登場人物の顔を想像して
「本当はいい人なのよ」って言い聞かせ。
時には涙したりする。
こんな楽しみを小中学生で持ってたなんて
今思うと幸せだったのかもしれない。
まだまだ子供で、当時は田舎に住んでいた私に
知らない世界を教えてくれる「小説」というものに
感謝して、そして今もハマっています。
今は読みたい本が多すぎて困っている。
どんどん新刊出るしね。
それでも時々、松本清張、森村誠一は読みたくなるなー。
TVでおふたりの作品があったら、つい見てしまうもん。
しかも今は、ミステリーにとどまらない。
エッセイや文学。
歴史や、やっと古典にも手をつけだした。
「今ごろ?遅いよね」
今の意識高い大学生たちがすでに読んでるだろうものを
60歳近くになって読み始めるなんて。
でもふと思ったんです。
死ぬまであと何日あるだろう。
「えーっと平均寿命で計算すると」
「9,945日だ。」
約10,000日。
1日1冊読めば、10,000冊読めるな。
もうちょっと長生きして90歳くらいまで生きれば
11,460冊読める。
それなら5,000冊くらいは今から
リストアップしててもいいかもしれない。
そんなことをつらつら考えるのも楽しい
秋の夜長です。