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【読レポ】村田英治【『砂の器』と木次線】
私の記事に関心をお持ちくださりありがとうございます。
すなきすさんとのお約束どおり【『砂の器』と木次線】(ハーベスト出版)を買うために、松江市の今井書店グループセンター店さんへ向かいました。
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今井書店さんは明治5年創業の老舗です。
レジの後ろには古い絵とともに「今井活版所」と記載されているので、印刷業も営まれていたのでしょうね。
wikiで調べてみると、2006年に米子市の今井書店さんと合併されて、山陰地方で最大規模の書店グループとなったようです。
すなきすさんの記事で納品された書店をチェックし、わかりやすいと思われるお店を選びました。
が、今井書店グループセンター店さんの店先に「リニューアルオープンのため2024年9月17日から2025年1月下旬まで休業」の張り紙があるではありませんか。
ギリギリセーフ!
すなきすさんの【『砂の器』と木次線】ありました。
郷土本のコーナーに。
残り2冊です。
ラッキー!!
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レジに5人、書籍の予約相談の椅子には2人並んでいます。
購入した後、レジ横にあるブックカバーは書籍に合わせて自分でセットするようになっていました。
ブックカバーも素敵です。
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絵/安野光雅 デザイン/安野光雅美術館
津和野町立安野光雅美術館の紹介
安野光雅さんの旅の絵本シリーズは大好きで、スペイン編(福音館書店)を持っています。
私が大好きな『オチビサン』(朝日新聞)や『監督不行届』(祥伝社)『くいいじ』(文藝春秋)の著者、安野モヨコさんのペンネームは安野光雅さんから拝借しているのですね。
カントクくん(庵野秀明監督)もベジタリアンだということを『監督不行届』で知ったのです。
話が、どんどんズレています…すみません。
さて。
【『砂の器』と木次線】を読む前に。
巻頭、ロケ地マップはあるのですが、神々のふるさと山陰遊悠絵図2024年度版を載せておきますね。
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これから【『砂の器』と木次線】を読まれる方々のために、ネタバレは書きませんが。
すなきすさんのあとがきでご本人も書いておられるように、すなきすさんがロケの時にサインをいただいた丹波哲郎さん(今西刑事)が、事件を追っていくようにスラスラと読むことができました。
『砂の器』のロケに集中して読みたい方は、第二章 1970年代の木次線と地域 の(2)~(4)だけ、ちょっとトーンが違うので、ここを一旦読み飛ばして、おわりにの前に読んでもいいかもしれませんね。
私の新婚時代、福岡にいた頃は、冊子や記事などで松本清張さんに関係するものを多く目にしていたような気がします。
松本清張さんは、とにかく資料集めの優秀なスタッフさんがいて、集められた膨大な資料に目を通して小説をお書きになるという記事を読んだ記憶があります。
資料にはたくさんの付箋が貼られていて、それこそ点が線となって小説になるようなイメージです。
すなきすさんが書いておられるように、実は、私も松本清張さんは亀嵩にいらしたことがあるのではないかと思います。
松本清張さんのお父様が借金取りから逃げ回っていたことと関係があるのか、戦中、戦後のことで話したくない、話せないことがあって、亀嵩には行ったことがないとおっしゃったのか。
実際に亀嵩には行ったことがなくても、その周辺にはいらしたような気がしています。
【『砂の器』と木次線】を読んで、山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズで寅さんが全国を旅してまわる、ということが、「砂の器」の親子の流浪の旅が影響を与えたのではないかとも思いました。
最後に。
雲南市吉田町にある木村有機農園さんの工房に向かう途中で。
道の駅たたらば壱番地にある吉田戦車さんのとび出し坊や
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亀嵩温泉行きの案内板
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奥出雲行きの案内板
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出雲そばのそば畑
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