sd.kfz. HANOMAG

読書と映画が好きですが、いつもブームに乗り遅れてしまいます。音楽も「この曲いいね。」と言ったら、「かなり前にヒットしたよ。」とたしなめられることが多いです。

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最近の記事

『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 第6話#19 灰色の色合い Shades of Grey』 (3259文字)

 カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン2第6話#19「灰色の色合い Shades of Grey」 の感想文を書きます。  ドラマ冒頭で、まだ明るい時間帯に、顔色悪くまともに歩けないくらい具合が悪そうで、目から出血している若い女性が街の歩道で動けなくなります。  私は仕事でパソコンの前で何時間も仕事した後などには「目から血がでそうなくらい疲れた。」と言っているので、演出とはいえ目から出血する人を見ると他人とは思えません。  場面変わって、マー

    • 善人同士のいさかい (845文字)

       私が中学1年生だったころ、レコード(当時はCDはまだありませんでした。)を買って帰る途中、あまり広くない道の側溝に左側の車輪を落としたタンクローリーを見つけました。  そのタンクローリーの側には、運転手は腕を組んで「どうしよう」という表情で立っていました。  私は、もしそれが乗用車だったら「引き上げるの手伝いましょうか?」と声をかけたと思いますが、タンクローリーだとさすがにそうは言えません。  でも、この先どうなるか見てみたいという好奇心はあるので、しばらく見ていました。

      • 『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 第5話 #18 緑の妖精 The Green Muse』 (3876文字)

         『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン2 第5話(#18)「緑の妖精 The Green Muse)の感想を書きます。  邦題の「緑の妖精」は、今回登場する酒である「アブサン」を飲むと現れるという幻覚のことです。  たくさんの人たちを虜(とりこ)にしたアブサンですが、原料のニガヨモギに含まれる香味成分・ツヨンが強い向精神作用を引き起こすとされ、20世紀初頭に製造・販売・流通が禁止になりました。しかし1981年、WHО(世界保健機関)によってツヨンの残存量に基準が設けら

        • オールドメディアはいつ消滅するのだろうか? (1479文字)

           ネットでもテレビ媒体の一部でも、テレビや新聞(以下「オールドメディア」と言います。)の凋落というか衰退が著しいと語っています。  それは以前からネットでは言われてきました。  かなり前からネットでは「テレビは終わった。」とか「新聞の販売部数大幅減」いったような語り口で語られてきましたが、まだオールドメディアはなくなることなく生き続けています。  今、人気が下がったテレビは視聴率の基準値を下げて「10パーセントを超えるヒット作。」などと二昔前なら番組打ち切りになりそうな視聴率

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 第4話 #17 イリュージョン Houdini Whodunit』 (4640文字)

           『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン2の第4話(通し番号#14) 「イリュージョン Houdini Whodunit」の感想を書きます。  まず、邦題のイリュージョン(illusion )は、「幻想」という意味で、奇術(特にステージマジック)のジャンルです。人間や大きな動物が出現、消失、変化、浮揚するなど、大掛かりな仕掛けを用いた奇術です。  ステージマジック (Stage Magic) は、マジックの形態のひとつで、ある程度の大人数の観客に対してマジシャンがステージ

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 第4話 #17 イリュージョン Houdini Whodunit』 (4640文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #16 第3話 野望と嫉妬 Dinosaut Fever』 (3789文字)

           『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン2第3話(#16)「野望と嫉妬 Dinasauto Fever」の感想を書きます。  前回(シーズン2第2話(#15)「ヘビとハシゴ」)で恐竜展の舞踏会に参加するため、マードック刑事とジュリア・オグデン検視官はダンス教室に通いました。(このことは感想に書かなかったような気がします。二人の恋愛の発展は、事件捜査に関係ないと思ったので、多分書いていないでしょう。)  この恐竜展はトロント市の今年一番の催しだということです。  恐竜展の

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #16 第3話 野望と嫉妬 Dinosaut Fever』 (3789文字)

          兵庫県知事選挙(20241117Sun)の投開票結果に関する感想 (2458文字)

           昨日(20241127Sun)の兵庫県知事選挙の結果について関心があり、夫婦でYouTubeのライブ配信動画を観ていました。  観ていて、NHKから斎藤候補に「当確」(「当選確実」の略。選挙の開票が終わらないうちに、中間集計や出口調査などから、当選が確かだと判断されること。)がなかなか出なかったのが多少イライラしました。  他の民放局が既に「当確」を出しているのに、NHKだけ遅いというのは、「斎藤候補支持者への嫌がらせか?」という疑念をいだきました(一夜明けた今はそれが確信

          兵庫県知事選挙(20241117Sun)の投開票結果に関する感想 (2458文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #15 第2話 ヘビとハシゴ Snakes and Ladders』 (1784文字)

           カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』のシーズン2第2話(#15 #番号はシーズン1の第1話からの通し番号になります。)「ヘビとハシゴ Snakes and Ladders」です。  今回の事件は、切り裂きジャック事件を下敷きして発展させた内容になっています。  切り裂きジャック(「きりさきじゃっく」ジャック・ザ・リッパー Jack the Ripper)とは、1888年にイギリス・ロンドンのホワイトチャペル(Whitechapel  イングランドのロ

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #15 第2話 ヘビとハシゴ Snakes and Ladders』 (1784文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5 #61 第9話 精巧な発明品 Invention Conbention』 (3757文字)

           『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン5 第9話(#61)の「精巧な発明品 Invention Convention」の感想です。  邦題の「精巧な発明品」は、恐らく本件の凶器を指しているものと思われます。  原題の「Invention Convention」は、Inventionは発明品の意味で、 Conventionは大会とか集会といった意味が適当と思うので、「発明大会」と訳すのがいいかなと思います。  今回は、発明品の出来を競う「イートン賞」の会場で事件が起こり

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5 #61 第9話 精巧な発明品 Invention Conbention』 (3757文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5#8 秘めたる心(後編) Stroll on the Wild Side(Part2)』 (2836文字)

           『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン5の第8話(#60)「秘めたる心(後編) Stoll on the wild Side (Part2)」です。  前回は、図書館で司書が銃撃されるというところで終わりました。  今回はその続きで、間一髪のところでマードック刑事が駆けつけ、その司書(前回は名前を書きませんでしたが、アナ・フルフォードといいます。)を押しのけて、相手を射殺します。  物語には直接関係ないのですが、この当時イギリス製の拳銃は中折れ式と言われるもので、弾倉

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5#8 秘めたる心(後編) Stroll on the Wild Side(Part2)』 (2836文字)

          明日(20241117土)、兵庫県知事選挙の投開票日ですね。 (2447文字)

           今、テレビ等のオールドメディアが沈黙しているがネットでは話題になっていることといえば、「兵庫県知事が失職したことにより知事不在となったため行われる兵庫県知事選挙と、それにまつわる兵庫県政を牛耳ってきた勢力の存在及び彼らが行ってきた恥知らずな行為について」ですね。  この件は、はじめのうちは前知事が悪玉として非難されていましたが、そのうち形勢逆転(「けいせいぎゃくてん」物事のなりゆきやようすが急に、またはまったく変わってしまうことをです。)して、今は失職した前知事が実は善玉

          明日(20241117土)、兵庫県知事選挙の投開票日ですね。 (2447文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #14 第1話 大西部の伝説 MId Mid West』 (2379文字)

           今回から、カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』のシーズン2に入ります。  #番号はシーズン1からの継続した番号です。  さて、シーズン2の第1話(#14)の題名は「大西部の伝説 Mid Mid West」です。  邦題は、今回の事件の舞台と、事件の契機(「けいき」きっかけ。)にちなんでいます。  原題のMid Mid Westは、「中西部」のことです。  これは、カナダの中西部ではなくて、アメリカの中西部です。  今回は、次の二人の有名人が登場し

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #14 第1話 大西部の伝説 MId Mid West』 (2379文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #13 火星からの陰謀 The annoying Red Planet』 (2552文字)

           カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン1の第13話「火星からの陰謀 The Annoying Red Planet」の感想を書きます。  なお、今回がシーズン1の最終回です。  邦題の「火星からの陰謀」はSF的ですが、この件については物語の中身に触れることになるので、ここには書きません。  原題の「The Annoying Red Planet」ですが、annoyingは形容詞で「いらいらさせる」とか「うっとうしい」という意味です。annoyin

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #13 火星からの陰謀 The annoying Red Planet』 (2552文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #12 暗殺計画 The Prince and the Rebel』 (1779文字)

           『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン1の第12話「暗殺計画 The Prince and the Rebel」の感想文を書きます。  今回、トロントの第4分署は、アルフレッド王子の警護に当たります。  しかし、その前に女性の他殺死体が発見されたので、そちらの捜査も並行して行われます。  アルフレッド(Alfred)王子は、第3代ザクセン=コーブルク=ゴータ公 で、1900年没だそうですから、この暗殺未遂事件の後(『刑事マードックの捜査ファイル』は19世紀の終わり頃の

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #12 暗殺計画 The Prince and the Rebel』 (1779文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #11 運命の矢 Bad Medicine』 (2124文字)

           カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』のシーズン1の第11話「運命の矢 Bad Medicine」の感想を書きます。  今回の凶器はクロスボウ( crossbow 西洋で用いられた弓の一種です。専用の矢を板バネの力で弦により発射する武器です。「石弓」と呼ばれるものと構造がほぼ同一とです。)です。(私は、ボウガン(bowgun)だと思ったのですが、ボウガンは和製英語だそうで、海外ではクロスボウが一般的なのだそうです。)  ところで、ドラマの冒頭でマードッ

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #11 運命の矢 Bad Medicine』 (2124文字)

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #10 高慢の反抗 Child Play』 (1591文字)

           カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン1の第10話「高慢の反抗 Chile Play」の感想を書きます。  邦題「高慢の反抗」は、分かりにくい題名だと思います。  この邦題は、「高慢な振る舞いをしている偽善者に対する反抗」と解釈するなら分かりやすいと思いますが、題名としては長すぎますね。  原題の「Child Play」は、この事件の背景を言い当てています。  なお、私はこういう種類の内容の物語を嫌います。  しかし私が嫌いだとはいえ、社会的

          『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #10 高慢の反抗 Child Play』 (1591文字)