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『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 第4話 #17 イリュージョン Houdini Whodunit』 (4640文字)
『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン2の第4話(通し番号#14) 「イリュージョン Houdini Whodunit」の感想を書きます。 まず、邦題のイリュージョン(illusion )は、「幻想」という意味で、奇術(特にステージマジック)のジャンルです。人間や大きな動物が出現、消失、変化、浮揚するなど、大掛かりな仕掛けを用いた奇術です。 ステージマジック (Stage Magic) は、マジックの形態のひとつで、ある程度の大人数の観客に対してマジシャンがステージ
『刑事マードックの捜査ファイル シーズン2 #15 第2話 ヘビとハシゴ Snakes and Ladders』 (1784文字)
カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』のシーズン2第2話(#15 #番号はシーズン1の第1話からの通し番号になります。)「ヘビとハシゴ Snakes and Ladders」です。 今回の事件は、切り裂きジャック事件を下敷きして発展させた内容になっています。 切り裂きジャック(「きりさきじゃっく」ジャック・ザ・リッパー Jack the Ripper)とは、1888年にイギリス・ロンドンのホワイトチャペル(Whitechapel イングランドのロ
『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5 #61 第9話 精巧な発明品 Invention Conbention』 (3757文字)
『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン5 第9話(#61)の「精巧な発明品 Invention Convention」の感想です。 邦題の「精巧な発明品」は、恐らく本件の凶器を指しているものと思われます。 原題の「Invention Convention」は、Inventionは発明品の意味で、 Conventionは大会とか集会といった意味が適当と思うので、「発明大会」と訳すのがいいかなと思います。 今回は、発明品の出来を競う「イートン賞」の会場で事件が起こり
『刑事マードックの捜査ファイル シーズン5#8 秘めたる心(後編) Stroll on the Wild Side(Part2)』 (2836文字)
『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン5の第8話(#60)「秘めたる心(後編) Stoll on the wild Side (Part2)」です。 前回は、図書館で司書が銃撃されるというところで終わりました。 今回はその続きで、間一髪のところでマードック刑事が駆けつけ、その司書(前回は名前を書きませんでしたが、アナ・フルフォードといいます。)を押しのけて、相手を射殺します。 物語には直接関係ないのですが、この当時イギリス製の拳銃は中折れ式と言われるもので、弾倉
『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #13 火星からの陰謀 The annoying Red Planet』 (2552文字)
カナダの大ヒットミステリ『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン1の第13話「火星からの陰謀 The Annoying Red Planet」の感想を書きます。 なお、今回がシーズン1の最終回です。 邦題の「火星からの陰謀」はSF的ですが、この件については物語の中身に触れることになるので、ここには書きません。 原題の「The Annoying Red Planet」ですが、annoyingは形容詞で「いらいらさせる」とか「うっとうしい」という意味です。annoyin
『刑事マードックの捜査ファイル シーズン1 #12 暗殺計画 The Prince and the Rebel』 (1779文字)
『刑事マードックの捜査ファイル』シーズン1の第12話「暗殺計画 The Prince and the Rebel」の感想文を書きます。 今回、トロントの第4分署は、アルフレッド王子の警護に当たります。 しかし、その前に女性の他殺死体が発見されたので、そちらの捜査も並行して行われます。 アルフレッド(Alfred)王子は、第3代ザクセン=コーブルク=ゴータ公 で、1900年没だそうですから、この暗殺未遂事件の後(『刑事マードックの捜査ファイル』は19世紀の終わり頃の