ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』7 〜第二編 場違いな会合 「一 修道院に到着」〜
感想文では第二章に入りました。現実にはもう第二章を読み終わりつつあるのですが、長老にあれこれと告白したり、相談したり、アプローチをかける人たちの話が煩わしいです。いや、本当にそうは思っていません。小説のありようとして、いろいろな声が混合して、一つの印象をなす、ことの心地よさを多少なりとも知っているからなのかもしれません。ただ、敢えて言えば、この小説を家族の揉め事の問題解決として読んでいった場合、早く問題の解決編に至れよ、という思いが浮かんでくることも否定できないと思うのです。