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#映画館の思い出

映画館で観てよかった映画、はじめて行ったときの思い出など、映画館で観るたのしさをテーマに作品を募集します

急上昇の記事一覧

【映画】自分がいない世界をモノとしてみる「日常」|とりつくしま

前振り先日、久々に映画館で映画を観ました。 その時の戦利品はこちらですが↓ 観たのはこちら↓ 今回は、山田(仮名)の中にとっても無謀な挑戦でもある映画を騙る語るということで、「とりつくしま」を記事にしてみました。 前提条件映画「とりつくしま」は、東直子の小説「とりつくしま」(筑摩書房)を原作に、娘の東かほりが監督・脚本を手がけた作品とのこと。 山田(仮名)の知識レベルでは、当然ながら原作も知らない、監督も知らないという、真っさらな状態で映画を観ています。 ちなみに

ふたりのパパの物語『トラップ』

私くらいの世代のゲイが大好きな映画に1984年公開『Wの悲劇』というのがあるのね。 ゲイに好かれる一番の要因に大女優役を演じる三田佳子の存在がある。 やっぱり第一線の華のある女優が大女優役を演じることで説得力と生々しさが生まれるし、映画としての品格が醸し出されるのね。 これが例えば大女優役=丘みつこだったらちょっと違う感じになっただろうし、大女優役=東ちづるだったら「テレ東の2時間ドラマかな?」ってなる。まあ、それはそれでどちらも観てみたい気もするけれど。 んでもって、

英一蝶の雨宿り 等しく濡らす優しさとして

雨傘のない世界に、思いがけず花ひらくユートピア。 江戸時代の絵師・英一蝶(はなぶさ・いっちょう)が、「雨宿り」を題材に描いた絵をみて思ったのはそんなようなことだった。 その絵、《雨宿り図屏風》に描かれているのは突然のスコールにあわてて軒下に逃げ込んだ人たちの姿。 そこには大人もいれば子供もいる。人間ばかりか犬の姿もみえる。その顔ぶれはまちまちで、行商人がいるかと思えば町娘や旅芸人がいる。そうかと思えば、腰に刀を差したお侍もいるといった具合。さながら士農工商カタログといっ

初心者でもAIツールを駆使して短編映画を簡単に作成する方法を徹底解説!スキル不要で始められる魅力的な映像制作ガイド

映画制作と聞くと、高度なスキルや専門的な機材が必要だと考えがちですが、近年のAI技術の進化により、そのハードルは大幅に下がりました。特に、初心者でも手軽に始められる短編映画制作は、創造力を試す絶好の機会です。AIは、ストーリー作成から映像編集、音声追加まで、従来の煩雑な作業を驚くほど効率化します。ツールを活用することで、時間やコストを削減しながら、プロ顔負けの作品を生み出すことが可能です。この記事では、初心者でもAIを使って短編映画を制作できる方法を、具体的なステップやツール

こんばんは。 本日は、とある作品に触れて 一日中胸に込み上げてきています。 先行上映なので、今は何も言えず… 公開されたら、 パンフレット購入予定です。 涙が出るはずなのに、 なぜか脳だけが泣いています… (また記事にしたいな…) みゆ

語りたいけど語れない、、わたし。

みゆと申します。 お読みいただき、ありがとうございます。 懲りずに書くんやろか…  ←※またフラグやな? 本日もよろしくお願いします。 昨日の、このつぶやきに関してです。 (※もちろんネタバレはありません。) もう、、生殺し状態です。 ※いっそ、半ゴロしにして♡(※↑お望みなら、今すぐにでも。) ※いやん、ウデが鳴るわぁ♡ ↑※どうでもええけど、情緒どないやねんな 現在、煩悩と理性がせめぎ合っています。 (※↑そんな状態で記事を書こうとすんな) いつの日か……

【心に響く映画】「パーフェクト・ワールド」父が劇場で涙した亡き祖父への想い。〜心に響く映画特集Vol.1

あの頃、ケビン・コスナーはとてつもなく渋く、かっこよかった。 これから寒くなってくるにあたり、心が温まるような作品をお送りしていきたいと思います。題して心に響く映画特集1作品目 今回の作品は映画「パーフェクト•ワールド」です。 Voicyでも是非お聴きください♪ 「パーフェクト・ワールド」映画レビュー 父が劇場で涙した亡き祖父への想い。あの頃、ケビン・コスナーはとてつもなく渋く、かっこよかった。 アンタッチャブル、ボディガード、JFK、ダンスウィズウルヴズ、フィール

【映画感想文】セリフはないけど愛嬌たっぷり! 人類がはじめて映画に出会ったときの感動って、これなんだと思う! 奇跡みたいなジョージア映画 - 『ゴンドラ』監督: ファイト・ヘルマー

 セリフのない映画が好きだ。学生時代、自主制作で映画を作っていたときも、わたしはセリフのない作品にしようと頑張っていた。  でも、試写で意見をもらうとよくわからないと言われてしまうので、泣く泣く、字幕を加えて誤魔化していた。やってみるとわかるんだけど、セリフなしで物語を紡ぐのってめちゃくちゃ難しい。普段、我々がいかに言葉で世界を構成しているのか気付かされる。  なお、これについては構成主義的情動理論という考え方で説明がつくらしい。わたしたちは感情を言葉にしているようだけど

映画でも見ようかな!

そろそろひと段落しそうな仕事があり、 それが終わったら、「映画でも見ようかな」なんて余裕が出てきました。 この精神状態は非常にいいです。 終わった後の楽しみを考えられるのは、とてもいい傾向です。 私は行きづまった時、映画館や美術館に行きます。 仕事の後、しっかりリラックスできるので、大好きな時間です。 はー!映画が楽しみです♡ 映画を楽しみに、今月を乗り切ります! 読んでくださり、ありがとうございました

秋だから映画館に行こう

冷たい雨の日に映画館で過ごしました。 人前で映画について喋れるほど達者じゃありません。 でも好きなんですよね。 愛おしき映画館たちを紹介させてください。 ①下高井戸シネマ◼️スタッフの企画力に拍手!!楽しいミニシアター まさかこんなに心ブチ抜かれるなんて・・・ 思っていませんでした。 🎬ビル・エヴァンス タイム・リメンバード 動画いっぱい貼り付けて ごめんね Walz for Debby 1961

ジョーカー フォリ・ア・ドゥ

映画ブログを執筆しておきながら、11月になってようやく2024年映画館デビューしました。 いやもう2024年終わるっちゅーねん。 そんな私を映画館に連れて行ってくれた作品はこちら↓ 結論的に言えば、前作と同じ感覚になったかな。 今回はより深いアーサーとジョーカーの部分を描いていたように思う。 ネタバレは避けるような内容ですので、敢えて深くは触れませんが、そこに尽きるような映画だと思う。 ジョーカー誕生の理由、それに加えて今回はレディー・ガガが演じた、ハーレイ・クイ

ガメラはレギオンを許さないから(中編)

1996年、この年俺は群馬県にいた。 というより群馬県に住んでいた。 細かい事情は省くが、父親の仕事の都合で群馬県に引っ越していた。 いきなりの引っ越し、それまで一緒に遊んでいた幼なじみとの別れ、本当に突然だった。 それと同時に母親が死んだ。 母親は小山市の病院に入院していた事もあり、最期を看取る事ができなかった。 群馬に来てからは最低な日が続いた。 俺は群馬との相性が最悪なんじゃないかと思うくらいかなりナーバスになっていた頃だと思う。 それでも今よりは能天気な頭をしていた

休職日記55日目:店員さんの優しさと氷抜きコーラ

家族で映画を観に行った。 映画を観るときは、ご多分に漏れず、ポップコーンとコーラをお伴にするのが我が家の定番である。 そんなわけで、映画館のカウンターでいつも通り注文したら、店員さんがこう言った。 「コーラは氷抜きになさいますか?」 確かに寒い日だった。ちょっと氷入りのドリンクはお腹に優しくないかな~、と思っていたところだ。お言葉に甘えて、氷抜きコーラを3つ注文。 氷抜きコーラのおかげで、お腹を冷やすことなく最後まで映画を楽しめた。 それにしても、店員さんがああ言った

「ベルベット•ゴールドマイン」(イギリス🇬🇧映画)

ベルベット・ゴールドマインとは、デイヴィッド・ボウイ初期の曲のタイトル。 そんなことからも分かるように、グラムロック色満載の映画です。 グラムロック=グラマラスなロックということで、このジャンルが出現したのは70年代後半。古きよきブリティッシュロックバンドたちがオールドウェイブと呼ばれ、新たに登場してきたグラムロックや、パンク、ディスコミュージックを称して呼ぶニューミュージックという言葉が誕生した時期にあたります。 古きよき哀愁漂うブリティッシュの何たるかがこのとき崩壊

好きのお裾分け - 週末1000字エッセイ#45

 冷たい風がビルの合間を抜けていく。すっかり冬の気配が街を包んでいた。ほんの少し前までは半袖に薄手のカーディガンで過ごしていたが、今は厚手の上着を羽織っても寒さが骨身にしみる。時刻は23時を過ぎ、静岡の街は徐々に静まり返り、夜の帳が下りようとしていた。そんな中、わたしは夫と手を繋ぎながら、夜の街をゆっくりと歩いていた。

#47. ザスーラ【映画のススメ】

おはようございます。 こんにちは。こんばんは。 今回ご紹介したいのは、 ザスーラ 2005年に公開された映画で、原作はジュマンジの作者でもあるクリス・ヴァン・オールズバーグさん。監督はのちにアイアンマンでお馴染みのジョン・ファヴロー監督です。 あらすじ喧嘩ばかりする兄ウォルターと弟ダニー。父は急な仕事で家を空けなくてはならずと歳の離れた姉リサに子守りを頼む。だが姉は目もくれません。 家の中で退屈に苦しむ二人は、地下の物置から宇宙を旅するボードゲーム『ザスーラ』を見つけま

第37回東京国際映画祭に行ってきた!映画「トラフィック」舞台挨拶上映感想-ヨーロッパの分断と貧困問題を見て思うこと

第37回東京国際映画祭に行ってきた! 私が鑑賞したのは今年のコンペティション部門作品「トラフィック」のプレミア上映とQ&Aだ。 是非Voicyでもお聴きください♪ TOHOシネマズ日比谷シャンテで行われ、テオドラ・アナ・ミハイ監督、本作に出演する俳優のイオヌツ・ニクラエ、ラレシュ・アンドリッチが登壇した。 監督は、第34回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した『母の聖戦』のルーマニア出身の女性監督・テオドラ・アナ・ミハイ監督だ。 実際に起こった美術品盗難事件をヒントに

気のせいであってほしい、わたし。

みゆと申します。 お読みいただき、ありがとうございます。 今日は懲りずに書きます。←※いつもだろよ よろしくお願いします。 何年ぶりだろうか。 ようやく映画館に足を運ぶことができた。 ↑こういう書き出しだと、「知らんがな」と言われないかすごく心配になる。気のせいか。 いや、おそらく気のせいやな。 そうそう、たぶん気のせい(ry) (※↑はよ進めや、御託はええて) 映画館ならではの、受動的に情報を受け取るこの限られた時間がたまらなく好きだ。 景色が暗くなるこの瞬間に、

第37回東京国際映画祭に行ってきた!映画「トラフィック」舞台挨拶上映感想-ヨーロッパの分断と貧困問題を見て思うこと

第37回東京国際映画祭に行ってきた! 私が鑑賞したのは今年のコンペティション部門作品「トラフィック」のプレミア上映とQ&Aだ。 是非Voicyでもお聴きください♪ TOHOシネマズ日比谷シャンテで行われ、テオドラ・アナ・ミハイ監督、本作に出演する俳優のイオヌツ・ニクラエ、ラレシュ・アンドリッチが登壇した。 監督は、第34回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した『母の聖戦』のルーマニア出身の女性監督・テオドラ・アナ・ミハイ監督だ。 実際に起こった美術品盗難事件をヒントにヨ

家に帰るまでが映画でした

フランス文学者・作家によるエッセイ集。 昔、小説『コーマルタン界隈』を読んで感動して、ひさしぶりに著者のこのエッセイ集を見かけて、手にとってみた。 そう、かつて映画とは、単なるコンテンツではなく、ひとつのイベント、おでかけ、デートだったのだ。 またぞろよくあるノスタルジーだが、映画にしても、音楽にしても、本にしても、昔はまず雑誌やテレビや口コミで情報を集め、出かけていって、入手したり体験したりして帰ってくる、というところまでがセットだった。 遠足ではないが、家に帰るま

【どう思う?】映画館で、隣の友達が寝てた時に思ったこと

今回は私の映画館での思い出話!笑 隣にいる友達が寝ているのを目撃したら、どう思う? 結論:「あ、寝てるな笑」と思うのみです。 (ただし、爆音のイビキかいてたら周りに迷惑ですんで、それは友達として起こしてあげた方が良いと思います) 私は今でこそ、基本一人で映画を観ています。 その方が楽だから。 ですが、過去には友達とよく一緒に映画を観に行っていました。 その時に、ふと隣の友達を観ると俯き加減で寝てることがあって笑 で、私も実は過去に映画館で爆睡してしまったことあるんで

映画「オッペンハイマー」映画を愛する自分よりも、日本を愛する自分がこの映画を受け入れられなかった。

映画を愛する自分よりも、日本を愛する自分が この映画を受け入れられなかった。 このテーマを語るのは緊張しました。 是非、Voicy音声配信でお聴きください♪ 今年のアカデミー賞作品賞含む最多7部門受賞した傑作である。 今、一番世界中から次作を期待されるクリストファー・ノーラン作品だ。 私は昨日、180分、IMAXの凄まじい音響と映像でこの映画を体験した。 映画としては、傑作、なのであろう。 でも、心の中のモヤモヤが、苛立ちが、観終わった後も収まらなかった。 そ

天才クリストファーノーラン傑作6作品「ダークナイト」「ダークナイトライジング」「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」「テネット」怒涛の連続映画レビュー&シネマエッセイ

先程、「オッペンハイマー」のレビューを投稿しましたが、 天才クリストファーノーラン監督の傑作6作品のレビューも。 「ダークナイト」 「ダークナイトライジング」 「インセプション」 「インターステラー」 「ダンケルク」 「テネット」 6作品の映画レビュー&シネマエッセイをお届けします。 映画「ダークナイト」 深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているこの作品を観ると、私はこの言葉をいつも思い出す。 「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている」 ニーチェの言葉だ。

変な期待をしてごめんなさい『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

観る前からワクワク、っていうかゾクゾクする映画って、こういう映画を言うんじゃないかしらね。ホワキン・フェニックス主演「ジョーカー」の続編で、ハーレイ・クイン役にレディ・ガガ! 知らない人のために説明すると、ジョーカーは貧しくて精神疾患があるけど優しくて人を楽しませるのが好きなコメディアン志望の男なの。だけど辛い状況の中で精神バランスを崩して殺人を犯してしまう。殺した相手がエリートの金持ちだったものだから、世の中は彼を弱者の星のように祭り上げて、ジョーカー自身もそういう存在に

選挙に行こう『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

アメリカで内戦が勃発するのね。大統領に反旗を翻した反政府軍によるホワイトハウス陥落が目前に迫るの。そうなる前に大統領からインタビューを取ろうと4人のジャーナリストがニューヨークからワシントンDCへ向かうんだけど、道中で激しい銃撃戦に遭遇したり、戦争に無関心を装う一見平和な街があったり、純粋(?)なアメリカ人以外を排除する極右に襲われたり、戦火をゆくロードムービーっていう感じ。 4人のジャーナリストの中にはベテラン女性カメラマンと、彼女に憧れるカメラマン志望の女の子がいるんだ

ロンドンでの映画体験を供養する

そしてまたOnce Againを歌い出す約49日間のサマーが終わり、オータム[Autumn]になるのかフォール[Fall]になるのか分からない秋が訪れいる。もう、ウィンターに突入しているのかもしれない、私1人だけを取り残して。 北欧旅行から帰ってきてすぐに新学期が始まり、大量の課題図書をこなしながら新しいリズムを獲得しようと努力していたら、結構時間がかかってしまっていた。そして気がつけば、10年以上定期的に書き続けてきた地元の雑誌のコラムの締切をしっかり忘れていて、ギリギリ間

人生初4DXに乗ったら、アトラクション過ぎて、2時間おもしろ過ぎて、最高過ぎた話

 正直なめていた。 ちょっとした振動が時々あるくらいで、ちょびっと水が出るくらいで、ふんわり風があるくらいで、と思っていた。 なめていたので、こんなもん料金を上乗せしてまでして映画を観て面白いのかね…と昨日までは考えていた。 映画館用の特殊なシートで鑑賞できる環境効果技術が日本で初導入されたのが2013年。全国各地の映画館で次々に設置されて10年以上も月日が流れてはいたが、いまひとつ心を動かされなかった。   というのも、導入当初に体験した友人の話では、テーブルの鉛筆が転

🎥映画館で観た作品で10年振り返る🎞 #decade

こういうの書いたので映画館で見た映画編10本。ザックリです。今の気分やノリでまとめます。 '14 テルマエ・ロマエII物語のクライマックス。濃い顔達のドアップが続くシーンでシリアスなはずなのに笑いました。 '15 海街diary鑑賞後に「こんな古民家に住んでみたいね」と友人と話しつつ、夏は暑くて虫が沢山出て冬は相当寒いんだろうな。と今になってリアルを考えてしまう。 '16 君の名は。「ジブリがメインストリームになってるけど、もっと若い人。それこそ新海誠監督がそうなって欲

私たちは映画館の片隅で待ち合わせをするように反抗期を過ごした

あの子はどこに行ってしまったのか。 心が追いつかない私の目の前にいたのは、苛々しながら口を利かない終始不機嫌な反抗期の息子。 それはまるで長く停滞する台風のように不安定で、それぞれその扱いづらさに戸惑いながら、じっと過ぎ去るのを待つしかなかった。 薄暗い中、私はその変化にだいぶ打ちのめされたけれど、息子本人も色々と大変だったことだろう。 思春期、反抗期の親子関係。決して珍しいことではない……しかし、もうあの悲しみは二度と味わいたくない。 当時、そんな私たち親子を唯一

スクリーンの向こう側

ブザーが鳴れば、真っ赤なビロードの幕が開く。徐々に暗くなる照明、ぱっとついた光が物語を語りだす。赤く染まる夕陽に恋人たちの影、ジャングルを駆け抜ける冒険者、真っ青な海に飛び込む犯人と刑事。フィルムがめぐれば物語も巡る。瞳にまぶしいほどの光を反射させながらみんな釘付けになる、そんな場所。 これは街のちいさなミニシアターで働き出したわたしの、なんてことのない日々の話。 * その映画館と出会ったのは、小さな頃だった。おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんも昔はよく通ったという小

自衛官の息子の俺が見た、映画シビルウォー ※ネタバレ

今日は現在公開中の 社会派映画シビルウォーについて書いていきたいと思います ネタバレを含みますので気になる方はこれ以降は読まないようにお願いします 劇場は数人程度の入りでほぼ貸し切り状態でした ただアメリカ本国では大ヒットを記録して そのリアリティとこの映画に起こっていることが アメリカの観客が現実への恐怖を感じているという点で 非常にセンセーショナルな映画だと思います あらすじ 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(シビル・ウォー アメリカさいごのひ、Civil W

ひねくれ映画『ジョーカー』1が傑作なときの2の受け止め方~なんで恋愛ミュージカル映画になっとんじゃああああ!?

***** 『ジョーカー(Joker)』と『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(Joker: Folie À Deux)』の話をします。 ※最初(目次1)から『ジョーカー(Joker)』のネタバレを、 途中(目次3)から『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(Joker: Folie À Deux)』ネタバレを含みますのでご注意ください。 ***** レイトマジョリティな私がめずらしく、 公開初日に映画を観に行きました。 なぜかというと、とても好きな映画の続編だったからです。

【映画好きアラサーOL】まさかのプリティ・プリンセスが復活!?

こんばんは。もち湖です。 みなさん聞きましたか?? あのプリティ・プリンセスが復活するらしいんです! 美の化身、アン・ハサウェイ主演のあの映画が! 信じられますか?「プリティ・プリンセス」公開当時アンは18歳。 2001年公開の映画だったので、20数年ぶりの新作!第三弾!です!(公開時期は未定!) はじめは驚きすぎてフェイクニュースかと思ってしまいました。 どんな形であれ、またアン・ハサウェイのミア役が見られるのは嬉しいです! どうして私がこんなに興奮しているかと言い

映画監督原田眞人の作家性

本日は 映画監督原田眞人監督についてお話ししていきたいと思います 作品群 近年の作品は岡田准一主演の関ヶ原、ヘルドッグス 安藤サクラと山田涼介のバッドランズなどありますが 自分があげたい代表作は デビュー作 さらば映画の友よインディアンサマー ガンヘッド カミカゼタクシー 突入せよあさま山荘事件 クライマーズ・ハイ 日本のいちばん長い日 などがあげられと思っています ちなみに ガンヘッドに関してはいつか個別で記事にしていきます、あれは色々と書く事山積みなので笑 デビュー作

傲慢と善良【映画レビュー】

週末は夫と映画館デートをしました。 今回観たのは、辻村深月さん原作の傲慢と善良。 以前原作を読んで面白かったので、映画も見れて良かったです。 ちなみにあらすじはこちら☟ 以前原作のレビューも書きましたが☟ 映画の方もレビューしたいと思います。 結論から言うと面白かったです。 間違いなく夫の趣味ではないと思っていたけれど、その夫も面白かったと。もう一回見ても良いくらいだと絶賛してくれてちょっと嬉しかったです。 普段本を読まない夫ですが、家に帰ってから原作を手に取ってく

子供の時に見ておきたい映画、俺的ベスト3

今日はタイトル通り 子供の時に見ないと その映画の感動を純粋に味わいづらくなるような 子供の時にしか体験できないような 独断と偏見で選んだ センスオブワンダーを感じる作品のおハナシです 併せてこちらの記事もご参考ください いつもどうり そして、例によって 順不同でどこから何を見ても大丈夫です👌 ちなみに サマーウォーズとトトロとかは紹介しません笑 だって、テレビでもやるし、、わざわざ紹介しなくてもいいかなと そもそもセンスオブワンダーとは? センス・オブ・ワンダー

【映画】モービウス

amazon Prime 解説――――――――――――――――――――――――― 天才医師マイケル・モービウスは幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しみ、兄弟のように育った親友マイロのためにも治療法を見つけ出そうと、コウモリの血清を投与するという危険な方法を試すことに―。彼の身体は驚くべき変化を遂げ、超人的な筋力、スピード、飛行力に加え、周囲の状況を感知するレーダー能力まで手にするが、その代償として得たのが抑えきれない“血への渇望”だった。人工血液を飲みながら、<人間

映画館の思い出たち④

今日も映画館の思い出話の続きを。 せっかくなので、私が映写で働いていたときの当時の現場の様子をもうちょっと語って行ければと思う。 なんせ私が働いていたのはかれこれ20年も前になる。 デジタル化なんて全くされていないし、映写機に人はずっと張り付いて映像チェックしないと行けなかったので、結構1日中映写室でも忙しくしていた。 劇場のオープン準備では、大体オープンの1時間前くらいから入って映写機を立ち上げていく。色んな機械や照明の電源を入れて、ブーンと立ち上がって行く様子は何回

すべての国民が毎月1度以上映画館に通っていた映画の黄金時代💗『カーテンコール』

《乱れ撃ちシネnote vol.216》鑑賞日:2024年8月12日 Amazon Prime Video なんか無性に邦画が観たくなり探していたらお気に入りの今泉力哉監督のドラマが見つかった。 さてどんなものやら。 24.08. 05(06)-☆-「1122」 今泉力哉監督 2021年 2話目の30分で途中下車。 話のとば口だというのにさっぱりお話に入れない。誰ひとり気になる役者もいない。 今泉監督はこんなに好きな映画は多いのにな~。 『ちひろさん』 「知らない、ふた

新規開拓の映画館の話

今日も起きれました。 三連休の疲れがでてるのか、全く朝起きれませんでした。リングフィットがどんどん遠ざかる。 さて、今日は映画『アビゲイル』を観るためにTOHOシネマズ日比谷まで行きました。 いつも映画を観るときは大抵錦糸町なのですが、『アビゲイル』は近場は日比谷か新宿のみ。新宿は仕事的になんかギリギリ感があるので今回は日比谷を選びました。 新規開拓する映画館に行くのは、いつも緊張します。何でしょうね、映画に行くのは慣れていますし、一人でも余裕なんですが新しく行くとこ

俺的原点映画、ベスト10

今回は自分の思いつくままに オールタイムベストを書いていこうかと思います 2024/9/24現在 ここに書いた映画はどれもオススメなのでぜひ見てないのがあったら見てみてくださいね! ベストテンなので、トップテンではない事に留意 ・ベストテンは優劣のない10選 ・トップテンは優劣のある上位10選 なので、今回上げる作品は優劣がありません 主に自分が子供の頃によく見た映画のベストテンです しかし 自分が大学生になってから、映画監督になるぞーっと決意して 大人になってから

映画館の思い出たち②

今日も映画館の思い出話の続きから。 私の街にシネコンがやってきたのは1999年だった。何やら大きなショッピングセンターの中に映画館ができるということで、最初はへーそうなんだー。くらいにしか思っていなかった。 その頃は商店街でブラブラ買い物をしながら、ついでに映画館へ行くのが好きだったため、引き続き映画は商店街に観に行っていた。 1999年と言えば、ちょうど『踊る大捜査線』の初映画が大ヒットしてロングラン中だったから、これもまた結構並んで観に行った覚えがある。 織田裕二が2

がんばれティーンエイジャー『エイリアン:ロムロス』

エイリアンシリーズの最新作が公開されています。 エイリアンシリーズは完全に完結したものと思っていたので、エイリアン大好きっ子(子じゃない)としては嬉しい限りです。 『エイリアン:ロムロス』 エイリアンシリーズはSFホラーというジャンルですけど、そもそも1979年『エイリアン1』は、1960年代から始まったウーマンリブの流れを背景にしたフェミニズム映画でもあるんですよね。 知識も戦闘能力も男性と同等で、エイリアンと顔を合わせてもキャーとも叫ばず冷静に戦って対処する新しいヒ

映画館の思い出たち①

今日は思い出話をひとつ。 わたしは子供の頃から映画館で映画を観るのが好きだった。 母も映画が好きで、金曜ロードショーやビデオでいろんな作品を一緒に観た記憶がある。『スーパーマン』や『キングコング』、『猿の惑星』とか、好きで何度も観ていた。 その頃はまだかろうじて商店街の映画館もいくつか生き残っていた時代。 東映・松竹・東宝のロードショー館と単館映画館が商店街に1館ずつあって小学校・中学校の時は商店街の映画館に行っていた。 最初に映画館で観た映画の記憶は朧気だけど、母に連れ

“映画 ギヴン 海へ”音楽と人生

大好きな“ギヴン”の劇場版が公開されたので 早速足を運んで来ました🎬️ この“ギヴン”のシリーズは、  1.TVアニメ「ギヴン」  2.「映画 ギヴン」  3.OAD「ギヴン うらがわの存在」  4.映画 ギヴン 柊mix に続く最終章の物語。 4と今作は二部作になっておりその後編がこの“映画 ギヴン 海へ” 1ヶ月前に書いたこの記事を読んでもらうと分かる通り、 まだ“ギヴン”というコンテンツを知って半年足らず。 この劇場版を楽しむべく原作を巡回…アニメを巡回… そうし

めちゃくちゃ読まれているのに「スキ」されない記事、それは……

これ。 そして、これ。 横浜にある光音座というピンク映画専門劇場について、ピンク映画とハッテン場という内容。 ピンク映画の上映館はほとんどハッテン場と化しているということはご存知かと。いちおう、ハッテン場をご存知ない方もおられるかも知れないので、Wikipediaから引用。 と言うこと。 で、上記の記事がめちゃくちゃ読まれているんだけど、「スキ」が一回もついていない。と言うことは、スキじゃなかったのか、スキをする習慣がないのか、あるいはスキをすることによって不利益がある

なぜ人はスタッフロールの途中で退出してしまうのか

映画館で映画見てるときに起きる、未だに解明できない謎の一つ。 ほぼ100パー、独りで来てる客。 まぁ確かに真っ暗画面に文字が流れてるだけだから退屈なのはわかるけど、スタッフロールの後にもなにかあるって考えないのか? 一回見た事あって、何もない事を知ってるならありだとは思う。 ただそれでも俺の前通ったらイラッとするわ。 滅多に無いけどね。 だいたいそういう人はすぐ通路に出られるか出口に近い席とってるし。 さすがにせっかちすぎないか?とは思うけど。 シンプルに暗く

パニック映画2本立て『ACIDE:アシッド』『ツイスターズ』

 「人生で一番好きな映画は?」と尋ねられると困ります。答えられません。でも「人生で一番多く観た映画は?」と尋ねられば、それは確実に『ポセイドン・アドベンチャー』。転覆した豪華客船からの脱出を図る1972年公開のパニック映画です。 ちなみに、私、この作品をリアルタイムで観たというほど歳はいっていません。子供の頃、テレビの金曜ロードショーなどでよく流れていました(テレビ東京が多かった記憶)。何度観てもハラハラドキドキできて、『映画=おもしろいもの』という意識を私に植え付けたのは

映画館の思い出

一番最初に映画を観に行ったのは、家族全員揃ってのものでした。 それから成長に伴い、兄姉と行くようになり、友人と行くようになり、そのうち一人でも観に行けるようになりました。 私は、映画が切り替わるたびに観に行っていた常連客の一人だったので、当時はスタッフとも顔見知りでした。 スタッフ『あっ!来たね。新しいの始まったもんね。あー、でも前のがあと20分掛かるから、少しだけそこに座って待ってな。』 売店の横にあるその席は特等席で、エアコンも効いているし飲み物や食べ物が近くで手

『インサイドヘッド』を見て大の大人が大泣きした話。

『インサイドヘッド2』が8月に公開されていましたね。  公開前からずっと見に行きたかったんですが、気付けば9月も中旬になっていました。 『インサイドヘッド2』を見る前に、前作である『インサイドヘッド』を見ておきたかったんです。  そんなわけで『インサイドヘッド』を久しぶりに見たんですよ。  もう大号泣。  涙が止まることなくずっと流れていました。  これで見るのが恐らく3回目。  話の展開は全て分かり切っているにも関わらず、私の感情は揺れに揺れ動かされましたよ。  不