“映画 ギヴン 海へ”音楽と人生
大好きな“ギヴン”の劇場版が公開されたので
早速足を運んで来ました🎬️
この“ギヴン”のシリーズは、
1.TVアニメ「ギヴン」
2.「映画 ギヴン」
3.OAD「ギヴン うらがわの存在」
4.映画 ギヴン 柊mix に続く最終章の物語。
4と今作は二部作になっておりその後編がこの“映画 ギヴン 海へ”
1ヶ月前に書いたこの記事を読んでもらうと分かる通り、
まだ“ギヴン”というコンテンツを知って半年足らず。
この劇場版を楽しむべく原作を巡回…アニメを巡回…
そうして迎えたこの“海へ”
当日は名古屋駅の近く、ミッドランドスクエアシネマ2に
お邪魔しました。
全てが綺麗でシートがふわふわでポップコーンが美味しくて…
とても素適な映画館。
一階には「MIDLAND CINEMA DONUTS FACTORY」という
ドーナツ屋さんがあり、映画前に抹茶ドーナツを頂きました。
一度漫画を読んでいるにも、劇中歌の海へを聞いているにも
関わらずスクリーンを前に泣いてしまいました…
この感情をすべて上手く書き切ることは難しいけれど
思ったことをできる限り残していきたいです✍️
※以下ネタバレを含みます
感想
始まりと終わり
この映画はまず、TVアニメ「ギヴン」の9話の終わりの場面から。原作通りに始まるか…と思ったら不意打ち。
真冬と由紀が鎌倉の海へ行くシーン。
そして由紀が自殺した次に由紀の母、冴子さんからギターを
託されるシーン。
涙腺が緩く9話を思い出しここでもう泣きそうになってくる…
そこをぐっと堪え本編へ。
そんな風に始まり、終わりは。
立夏と真冬の卒業式後二人は江ノ島を回り
再び由紀と行ったあの“海へ”立夏と共に行くというラスト。
パンフレットに掲載されていた監督さんのインタビューも読んだ上でこの物語の構成にしてくれた事に感謝しかない…
ひとつひとつ見ていくと中学時代よりも成長している真冬の姿が印象に残っていて。
ただ原作通りに追っていくよりも“海へ”のシーンに厚みがかかってひたすら虜になっていました。
人間らしい人たち
この“映画 ギヴン 海へ”に限られたことではないけれど
登場人物の成長が様々な方法で示されていました。
大筋は真冬目線で語られるこの映画を見ていると真冬の思いの移り変わりが漫画は違い矢野奨吾さんの声で台詞を聞くことによってよりこの「佐藤真冬」という存在が浮き上がってくる。
その他にも劇中歌海への歌詞から由紀の人間模様が、真冬に対する接し方から雨月の心が…
深読みをすればするほどこの作品がどんどん愛しいものになっていくようで…好きだなと何度も思わされる。
音楽と人生をつなぐ
涙した場面といえば…やはりsyhのライブ。曲が流れた時。
きっと海へを聞いただけでは感じられない想いが一気に
込み上げてきました。
「らららら…」に冬のはなしのサビのメロディがあって、
この曲を完成させる事ができなかった由紀も、思い出に残っている真冬の鼻歌から曲を作った立夏も両方真冬を想う気持ちは同じで、と考えると………泣いてしまう。
聞き慣れた「冬のはなし」に立夏のコーラスが入って
思いのままに感情をぶつけた9話のこの歌とは違い、
「そんな事もあったね。それでも忘れず向き合って
また新しく人生を進んでいくよ」
というメッセージに感じられ決心したような歌声の後ろに、
「真冬を支えてくよ」
と言っているような立夏のコーラスが入って………泣いてしまう。
本作の主題歌である「結言」
すべての物語が終了した後スクリーンが暗闇に包まれ
エンドロール。
この歌詞から、
由紀が真冬へ「忘れないでね」と言っているように
この作品が私たちへ「忘れないでね」と言われているようで。
音楽に思い出を残したように
喜び悲しみ感動を“ギヴン”に登場する人が
音楽に思い出を残した
また聞いたらその時の事を繊細に思い出せるように。
私はどうしよう、思いを音楽に残すことが出来なかったら
映画を見た後に「この感動を忘れたくない」と強く思った。
由紀がきっといつか忘れると言ったように絶対に人間という肩書きを持つ以上記憶を失う事はあるはず。
音楽とは形が違くとも“文章”という形なら思いは残しておける。
またひとつnoteを続ける理由が見つかった。
最後に
ありがとう、というはなし
映画館の中の席はほとんど埋まり、劇中歌が流れると鼻を啜る音が聞こえ、上映が終わると「よかったね」という声が聞こえ。
こんなに感情を豊かにさせてくれた
作品に出会わさせてくれてありがとう
何年後でも「海へ」「冬のはなし」「結言」を聞いた時に
きっと再びこの感動を思い出させてくれる。
以上、「映画 ギヴン 海へ」の密かな感想文でした。
最後まで読んで下さりありがとうございました🏖️