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🍀写真とエッセイ🍀 夫とふたり暮らし/スナップがお好き 喜びと憂いの日常や、切なく温かい思い出を綴っています ▶#おいしいはたのしい コンテスト審査員特別賞受賞🏅/#写真が好き コンテスト最終選考作品/フォトマスター検定1級取得

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マガジン

  • 何度でも読みたいnote

    【本の栞マガジン】 心に響いたnoteをまとめています。

  • 週末1000字エッセイ

    2024年限定。週末に1000字程度のエッセイを更新します。出来事、思ったこと、考えたこと、感じたこと。30歳の本音をぽつぽつと綴ります。

  • 今月のスナップとエッセイ

    【月報マガジン】 月末に、その月に撮った写真をまとめ、気の赴くままに文章を書いています。写真が多めです。 さらっと読むのがオススメ。

  • 等身大エッセイ

    【わたしのエッセイマガジン】 生活の中で思ったことや思い出を、等身大の今、ありのままに書いていきます。喜びも憂いも綴ります。

  • LUMIX G100とゆく

    【LUMIX G100(全12記事)】 Panasonic様より、ミラーレス一眼・LUMIX G100をお借りしました。手にすっぽりおさまるG100と見たわたしの世界をお楽しみください。

最近の記事

  • 固定された記事

自分の料理に味がついた話。

 18歳で実家を出て、ひとり暮らしを始めた。  包丁ひとつろくに使えなかったわたしだったが「ひとり暮らしといったら自炊でしょ!」と熱い思いを胸に調理器具を揃え、1Kの小さいキッチンに立った。  はじめて作った料理は、確かハンバーグ。小さなキッチンは、シンクも作業するスペースも狭く、レシピを見ながら悪戦苦闘して、なんとか形になった。  小さな部屋の小さなテーブルに、不揃いな形のハンバーグを並べる。そして、実食。口へ運ぶ。そのお味は。  「ん…?………………………????」

    • 許しの光 - 週末1000字エッセイ#46

       あなたにとって、許せない過去はあるだろうか。わたしにはある。いや、正確に言うとあった。

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      • 好きのお裾分け - 週末1000字エッセイ#45

         冷たい風がビルの合間を抜けていく。すっかり冬の気配が街を包んでいた。ほんの少し前までは半袖に薄手のカーディガンで過ごしていたが、今は厚手の上着を羽織っても寒さが骨身にしみる。時刻は23時を過ぎ、静岡の街は徐々に静まり返り、夜の帳が下りようとしていた。そんな中、わたしは夫と手を繋ぎながら、夜の街をゆっくりと歩いていた。

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        • ハロウィンの街で、あの日のわたしが呼んでいる -週末1000字エッセイ#44

           10月下旬の週末。わたしは夕方に美容院の予約が入っていたため、それまで夫とカフェでお茶をして過ごしていた。「さて、そろそろ行こうかな」と席を立ち、店を出る。  街を歩くと、あちこちで仮装した子どもたちがはしゃいでいた。子どもたちは思い思いの衣装を身につけ、楽しそうに歩いている。夫と「そうか、ハロウィンだね」と顔を見合わせてうなずいた。  静岡の街では、毎年この時期に子ども向けのハロウィンイベントが開かれているらしい。魔女の帽子を被った子や、ふんわりしたドレスを着た小さなプ

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        自分の料理に味がついた話。

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        • 好きのお裾分け - 週末1000字エッセイ#45

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        記事

          2024年10月 - 今月のスナップとエッセイ

          時候の挨拶  金木犀が散り、地面には黄金色の絨毯が広がっている。ほんの少し前まで、あの甘い香りが風に乗って漂い、周囲を秋色に染めていた。香りを感じるたびに秋の終わりを感じられて好きだったけれど、最近はその余裕さえも失っている自分に気づく。  今、わたしは半袖の上に薄手のカーディガンを羽織っている。そんな自分に「もうすぐ11月なのに、まだ半袖を着てるなんて」と、少し呆れている。この街は本当に暖かい。遠く北の地では初雪の便りが届いているというが、その寒さがまるで遠い世界の話

          2024年10月 - 今月のスナップとエッセイ

          たしかなもの - 週末1000字エッセイ#43

           平均寿命とは別に、「健康寿命」という概念がある。生まれてから亡くなるまでの平均年齢を示す「平均寿命」に対して、「健康寿命」は「健康上の問題で日常生活が制限されない期間」を指し、WHOが提唱した指標である。2023年版の世界保健統計によれば、日本の平均寿命は84.3歳、健康寿命は74.1歳で、どちらも世界1位。しかし、男性で約9年、女性で約11年の差があり、これは不健康な状態で過ごす期間が長いことを示している。

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          たしかなもの - 週末1000字エッセイ#43

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          心のページ - 週末1000字エッセイ#42

           朝、家を出た瞬間、スマホを忘れたことに気がついた。一緒に家を出た夫が「取りに戻る?」と声をかけてくれたが、わたしは慌てて腕時計を確認し、「時間もないからいいよ」と答えた。この日は平日、仕事の日だった。朝から晩までの勤務では、昼休み以外にスマホを触ることはほとんどない。1日くらいスマホがなくても大丈夫だろう。むしろ少しのデジタルデトックスになるかもしれない、と自分に言い聞かせた。

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          心のページ - 週末1000字エッセイ#42

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          理想の休日 - 週末1000字エッセイ#41

           平日の昼下がり、秋の空は透き通るように深く、濃淡をまとったひつじ雲がゆっくりと流れている。カフェの窓からその空を眺めながら、わたしは角のソファに身を沈め、静かにこのエッセイを書いている。テーブルに置かれたアイスコーヒーの表面には、溶けかけた氷が小さく揺れ、ガラスに結露ができ始めている。イヤホンからは、柔らかいメロディがまるで空気に溶け込むかのように響いている。

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          理想の休日 - 週末1000字エッセイ#41

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          スポーツの秋 - 週末1000字エッセイ#40

           長い長い夏が終わった。外に出て息をした瞬間、熱風が肺に入り込む。日差しは暑さを超えて痛みを伴い、肌に突き刺さる。この強烈な季節は本当に終わりを迎えるのだろうか?そんなことを思った日もあったが、今では穏やかな風が街を漂い、秋の到来を告げている。  さて、「〇〇の秋」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、そして睡眠の秋。秋にはさまざまな顔がある。  今日はその中でも「スポーツの秋」について書こうと思う。

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          スポーツの秋 - 週末1000字エッセイ#40

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          2024年9月 - 今月のスナップとエッセイ

          時候の挨拶 「やばい!もう今月が終わる!」  現在、2024年9月30日21時50分。月末だ。エッセイだ。スナップだ。書かなきゃいけないのに、なぜこんなにも慌ただしいのだろう。夕飯を食べ終えたばかりで、眠気がどんどん襲ってくる。重たくなったまぶたをこすりながら、カタカタとキーボードを打つ手が止まらない。シンクにはまだ片付けていない食器が無造作に置かれている。  最近、夏の終わりをひしひしと感じる。秋の虫が鳴き始め、夜の静寂をかき分けるように響いてくる。夏の蒸し暑さが嘘の

          2024年9月 - 今月のスナップとエッセイ

          秋風とともに巡る想い - 週末1000字エッセイ#39

           鈴虫がリンリンと夜空に響き渡る。静かな住宅街の中で、その音色がまるで風に乗って漂うように聞こえる。髪の間を通り抜ける涼しい風は、わずかに秋の気配を含んでいる。肌に触れる空気は、まだ少し湿り気を帯びているが、ほんの数週間前の重苦しい湿度とは違い、サラサラと乾いた感触を伴っている。つい数日前、静岡では39℃の猛暑を記録したばかりだったが、今宵は驚くほど過ごしやすい。  またひとつ、季節が静かに移ろいでいくのを感じる。

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          秋風とともに巡る想い - 週末1000字エッセイ#39

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          未来を信じて - 週末1000字エッセイ#38(全文公開)

           最近、夫の誘いで映画『クレヨンしんちゃん』シリーズを見ている。『クレヨンしんちゃん』の原作は、自由奔放な5歳児、野原しんのすけを主人公に、家族や友人たちとの様々な騒動を描いたギャグ漫画である。そのアニメは国民的な作品として広く知られており、わたしも子どもの頃、金曜日の夜に夕飯を食べながらよく見ていたのを覚えている。  1日1本、年代順に見ている。先日は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)を鑑賞した。公開当時に見たはずだが、わたしは内容を

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          未来を信じて - 週末1000字エッセイ#38(全文公開)

          海の王者との1日 - 週末1000字エッセイ#37

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          海の王者との1日 - 週末1000字エッセイ#37

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          水の美味さ - 週末1000字エッセイ#36

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          水の美味さ - 週末1000字エッセイ#36

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          自分探しの旅(後編) - 週末1000字エッセイ#35

           最初は戸惑いもあった旅であったが、次第に慣れていった。そして、電車に揺られる時間が、自分との対話のひとときになった。

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          自分探しの旅(後編) - 週末1000字エッセイ#35

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          2024年8月 - 今月のスナップとエッセイ

          時候の挨拶  気がつけば、2024年8月が終わろうとしている。1ヶ月はあっという間である。このようなことをもう何年も言い続けているが、時は待ってくれない。もし月末にエッセイを書いていなければ、1ヶ月という時を振り返ることはなかっただろう。  夏の朝、蝉の声があれほど騒がしく感じられたのに、ある日突然、静かな朝を迎えていることに気がついた。いつものように玄関を開けると、自宅前には蝉の亡骸が転がっていた。その姿は無惨にも頭が半分に割れている。鳥が食べたのだろうか。わたしはそ

          2024年8月 - 今月のスナップとエッセイ