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好きのお裾分け - 週末1000字エッセイ#45

 冷たい風がビルの合間を抜けていく。すっかり冬の気配が街を包んでいた。ほんの少し前までは半袖に薄手のカーディガンで過ごしていたが、今は厚手の上着を羽織っても寒さが骨身にしみる。時刻は23時を過ぎ、静岡の街は徐々に静まり返り、夜の帳が下りようとしていた。そんな中、わたしは夫と手を繋ぎながら、夜の街をゆっくりと歩いていた。

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2024年限定。週末に1000字程度のエッセイを更新します。出来事、思ったこと、考えたこと、感じたこと。30歳の本音をぽつぽつと綴ります。

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