綾野つづみ

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綾野つづみ

本が好き。ブルースカイも始めました。 https://bsky.app/profile/t-ayano.bsky.social マシュマロへの質問は: https://marshmallow-qa.com/sd38sr55pgvicx5

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【時事考察】300日連続投稿を達成しました! ありがとうございます! 今回も過去記事をビュー数順に並べてみました

 昨日、ショートショートの新作投稿をもって、300日連続投稿を達成しました! いつもありがとうございます!  なんとなくで始めた連続投稿ですが、すっかり生活の軸となってしまって、毎日の記事を書くために生きているような感じになりつつあります笑  だから、皆さんに読んでもらって、スキをつけてもらって、コメントを頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです。さらにはサポートまで! 一応、意味のあることができているのかなぁとホッとします。  現在、わたしは映画感想文・読書コラム・料理エッセイ

    • 【料理エッセイ】父方の祖母は料理がとても下手だったけど、とろろ汁だけはいつも絶品だった

       母方の祖母が退院し、親戚など集まって、みんなでお祝いした夜のこと。  懐かしい話をいろいろと交わす中で、うちの母が父と長いこと別居したまま、離婚手続きをしていないという話になった。それだと万が一があったとき、財産分与の際に父も権利を持つことになるんじゃないかと叔母さんが指摘して、ヤバいじゃんみたいな展開になった。  一応、離婚していないのには理由があった。二十年ほど前のこと。単身赴任中の父から電話があったと思ったら、受話器の向こうから聞こえて来たのは女性の声。聞けば、父

      • 【読書コラム】ラスト1行が衝撃過ぎて、思わず「あっ!」と声が漏れてしまった「忘れえぬ人々」 - 『武蔵野』国木田独歩(著)

         今度、日本の自然主義文学について話す機会があるので、いろいろと代表的な作品を読み込んでいる。議論の運びとしては島崎藤村『破戒』と田山花袋『蒲団』を中心にまとめ、後々、私小説というガラパゴスな進化を遂げたという方針を立てている。  残り時間はあと10日ほど。まだスライドは作っていないけれど、私小説とプライバシーの問題に触れるなど、いくらでも話題はあるだろうなぁと楽観している。だから、せっかくだし、自然主義の幅を広げておこうと国木田独歩『武蔵野』にも手を伸ばしてみた。  も

        • 【映画感想文】話題の自主制作時代劇を見てきた! 老若男女が楽しめるど真ん中のエンタメだった! - 『侍タイムスリッパー』監督:安田淳一

           低予算で作られた『カメラを止めるな!』が全国的に大ヒットし、外国でリメイクされるなど、インディーズ映画の奇跡と呼ばれて7年が経った。いま、再び、同じような奇跡が起こりつつある。  57歳の安田淳一監督が愛車を売って資金を作り、京都で米農家を営みながら、脚本や編集など裏方仕事を1人で11役も務めつつ、わずか10名ほどのスタッフで作り上げた自主制作映画『侍タイムスリッパー』の上映が口コミで各地に広がっている。  監督自ら、『カメラを止めるな!』のヒットを分析し、狙って起こし

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        【時事考察】300日連続投稿を達成しました! ありがとうございます! 今回も過去記事をビュー数順に並べてみました

        • 【料理エッセイ】父方の祖母は料理がとても下手だったけど、とろろ汁だけはいつも絶品だった

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          【マシュマロ】読書会を続ける秘訣だったり、話を盛り上げるための工夫だったり

           マシュマロに質問や感想を頂きました! 友だちがいろいろ仕組みを作ってくれたのですが、長く続けるための工夫が詰まっていて助かっています。 例えば、無理に参加しなくてもいいとか、全体の時間は40分で区切るとか、課題本の選定者や司会者は順番にまわすとか。 また、課題本を最近の新人賞を受賞した作品に限っているので、審査員のコメントを参照することで客観的な意見も確認できるようになっています。 一応、純文学の小説を対象にしています。新人賞だと長くて原稿用紙250枚ぐらいなので、

          【マシュマロ】読書会を続ける秘訣だったり、話を盛り上げるための工夫だったり

          【ショートショート】イントネーション! (123文字)

          「ちょっと。どうして、そんなに軽装なわけ?」 「あんたこそ、その荷物はなによ。これから旅行でも行くつもり?」 「いや、旅行でしょ。秋田と青森に」 「秋田? 青森? ……誰が?」 「わたしたち!」 「……うそ。今日って、シラカミさんの家に行くんじゃないの?」 (了) マシュマロやっています。 匿名のメッセージを大募集! 質問、感想、お悩み、 読んでほしい本、 見てほしい映画、 社会に対する憤り、エトセトラ。 ぜひぜひ気楽にお寄せください!!  ブルースカイ始めま

          【ショートショート】イントネーション! (123文字)

          【料理エッセイ】入院していた祖母が無事に退院できたのでお祝いをしたよ!

           5月ごろ、祖母が緊急入院したという記事を書いた。  ずっと脚が痛いと言っていて、整形外科でレントゲンを撮ったけれどなんの問題もないということで、マッサージとか整骨とか鍼灸とか、いろいろ試したけれど効果はなし。そこで、神経に異変があるのかも? と考え、専門の病院を教えてあげたところ、診察と同時に緊急入院が決まった。  MRIで見たところ、腰のあたりがめちゃくちゃになっていることがわかった。神経が飛び出て、たぶん、それで脚に痛みがあると錯覚しているのだろう、と。  まさか

          【料理エッセイ】入院していた祖母が無事に退院できたのでお祝いをしたよ!

          【読書コラム】愛する人になにをあげることができるのか? - 『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン(著), 村上春樹(訳)

           わたしは幼少期、読み聞かせをあまりしてもらわなかったし、そもそも字を読めるようになるのが遅かったので、全然、絵本を読んでこなかった。そのため、いま、これだけ本を読んでいる割に絵本を知らな過ぎて驚かられることがある。  例えば、『ぐりとぐら』も『はらぺこあおむし』も『となりのせきのますだくん』も読んだことがない。一応、みんなの会話からでっかいカステラを焼くとか、あおむしが食べ過ぎでお腹を壊すとか、ますだくんが意地悪とか、なんとなくは知っているけど、詳しくはよくわかっていない

          【読書コラム】愛する人になにをあげることができるのか? - 『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン(著), 村上春樹(訳)

          【映画感想文】メディアはZ世代とか言ってるけどさ、いまの若者は70年代みたいにシラケているのが大多数かも - 『ナミビアの砂漠』監督: 山中瑶子

           話題の映画『ナミビアの砂漠』を見てきた。  監督の山中瑶子さんは27歳。19歳から20歳にかけて制作した『あみこ』という作品がぴあフィルムフェスティバルの観客賞をとったとか。そして、主演の河合優実さんは23歳。高校生のときに『あみこ』を見て役者を志したらしい。  あまりに劇的なつながり過ぎて、まるでジャンプの漫画みたい! と胸が熱くなる。そんなドラマチックな二人のタッグで撮られた本作の主人公は東京で暮らす21歳の女の子・カナ。脱毛サロンで働き、歌舞伎町に入り浸り、趣味も

          【映画感想文】メディアはZ世代とか言ってるけどさ、いまの若者は70年代みたいにシラケているのが大多数かも - 『ナミビアの砂漠』監督: 山中瑶子

          【短歌】三日坊主になってないぞ! やった! でも、毎日、なんて詠んだものかと頭を悩ませています…… 8月24日-9月2日分

           時事考察が重なってしまって、noteにまとめを投稿できていなかったけれど、一応、Xで短歌の毎日投稿は続けていた。  もちろん、自分で勝手に始めたことなので、辞めたからって誰かに罰せられたりはしない。それでも、子どもの頃から三日坊主で様々なチャレンジを投げ出してきた身としては頑張ってみたくなるのだ。大人になったぞ! と証明するかのように。  noteの毎日投稿をしているのも似たような理由で、元来、なにかをコツコツ継続できる人間になろうという個人的な試みなのである。そして、

          【短歌】三日坊主になってないぞ! やった! でも、毎日、なんて詠んだものかと頭を悩ませています…… 8月24日-9月2日分

          【ショートショート】わたしは性格が悪い (2,282文字)

           わたしは性格が悪い。尋常じゃなく悪い。バレたら人類から迫害されてしまうぐらいに悪い。そして、そのことを知っているからこそ、まわりには性格が悪いと思われないように気をつけている。なんなら、身近な人たちからは優しくて、温和で、社交性があると認識されている。例えば、悪口は言わない。油断をすると他人のコンプレックスを掘り起こし、致命的な攻撃をしてしまいそうなので。また、いつもニコニコ笑顔でなにを頼まれても断らないのもうっかりモラハラしてしまわないための工夫である。無意識だと、頭の中

          【ショートショート】わたしは性格が悪い (2,282文字)

          【料理エッセイ】ノンオイルのドレッシングに油を加えると抜群に美味しいという裏技

           ドレッシングって美味しいけど高いんだよね。大皿にサラダを盛った場合、300円ぐらいのボトルで3〜4回使ったら終わってしまう。  それで一時期、手作りをしていた。オリーブオイルとレモン汁と塩を乳化するまで混ぜ合わせるみたいな。そこに玉ねぎとか、ゴマとか、果物とか、いろいろ加えれば市販されているものと同様になるのはわかっているが、もはや、それはサラダを作るより面倒くさい。そのため、なんだかんだシンプルなやつばかりになってしまった。  これはこれで悪くはないんだけど、さすがに

          【料理エッセイ】ノンオイルのドレッシングに油を加えると抜群に美味しいという裏技

          【読書コラム】沖縄の戦争と戦後を21歳が膨大な知識でポップに描く意欲作! - 『月ぬ走いや、馬ぬ走い』 豊永浩平(著)

           大学時代の友だちとやっている恒例のzoom読書会が今月もあった。課題図書は豊永浩平さんの『月ぬ走いや、馬ぬ走い』だった。  1ページ目から言葉がギュッと詰まっていたので驚いた。それは意味的なことではなく、ビジュアル的なことであり、要するに改行がなくずらずらっと文章が続いていくのだ。  もしやと思って、ぺらぺらっと先の方まで確認してみた。ざっと見ただけでも、章が変わる限り以外に改行を用いてはいないようだ。なんなら、章が変わるときの文末に句点がないことから、本当はすべてをつ

          【読書コラム】沖縄の戦争と戦後を21歳が膨大な知識でポップに描く意欲作! - 『月ぬ走いや、馬ぬ走い』 豊永浩平(著)

          【映画感想文】そろそろ冷静にどういう映画だったのかを考えてみよう - 『逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION』監督: 西浦正記

           夏休み用の映画として公開された『逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION』を見てきた。『逃走中』は幅広い年齢層に人気なバラエティ番組で、リアリティショーの要素も強いからどのように映画化するのだろうと気になっていた。  かなり難しい仕事であることは容易に想像できる。特に『逃走中』は普段のスペシャル放送でも、豪華かつ派手な演出をふんだんに披露してきた。最近ではフジテレビの年末年越し番組を担当するようにもなり、ファンはすでに映画並みの規模に見慣れている。  また

          【映画感想文】そろそろ冷静にどういう映画だったのかを考えてみよう - 『逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION』監督: 西浦正記

          【時事考察】「寝落ち電話」で「寝落ち」はついに能動的な意味を持ち始めた! その経緯を調べたところ、コロナ禍に行き当たった

           昨日、Xを見ていたら、交際して一ヶ月の彼女との「寝落ち電話」が嫌だと発言し、非難されている男の子の動画がバズっていた。嫌な理由は自分の時間が奪われてしまうからで、リプ欄では賛否両論飛び交っていた。だったら別れてしまえとか、自分の時間は大事だよねとか。  まあ、どちらの言い分もわかるし、人それぞれだと思うので、個人的にはその是非を決めるつもりはさらさらない。ただ、この動画が面白く、つい繰り返し見てしまった。  もちろん、内容に関心があったわけじゃない。だとしたら、なにがそ

          【時事考察】「寝落ち電話」で「寝落ち」はついに能動的な意味を持ち始めた! その経緯を調べたところ、コロナ禍に行き当たった

          【ショートショート】流行りのお店 (2,226文字)

           話題のレストランに行ってきた。おひとりさま向けらしく、仕切り板で区切られたカウンター席が斜めにいくつもり設置されていた。まわりの人からなにをやっているか見られないのが人気の秘訣なんだとか。 「いらっしゃいませ」  声がする方に顔を向けると小さな猫型ロボットが頭を下げていた。 「空いている席へご案内いたします」  テクテク歩いていったので、その後をついていく。途中、他の客の背中だけが見えた。たしかに繁盛している。いまは平日の午後四時という昼飯にも夕飯にも中途半端な時間

          【ショートショート】流行りのお店 (2,226文字)