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#テレビドラマ感想文

今ハマっている、過去に大好きだった、再放送で見て当時を思い出した、など、印象に残っているテレビドラマについて、noteに投稿してみませんか?

急上昇の記事一覧

真夏の嵐山日帰り旅「青紅葉と虚空蔵法輪寺」

大河ドラマ"光る君へ"第35回「中宮の涙」観ました。 ドン・ドン・ドンと断続的な夏の音が窓の外で鳴り響く中、藤原道長による御岳詣が幕を開けました。伊勢神宮も金峰山も今であれば近鉄電車ですぐに行けちゃいます。平安時代に生きた道長・頼通父子が御岳詣で命がけだったことを現代人の我々は本質的に理解出来ません。 昨年、今熊野神社の記事を書くため後白河上皇の熊野詣を調べました。その際に修験道の実態を知りました。役行者こと役小角の名は京都検定や祇園祭などでよく見かけるかと存じます。バラ

「光る君へ」第35回 「中宮の涙」 過去を昇華していくこと

はじめに  「覆水盆に返らず」…「封神演義」で知られる周の太公望の逸話が元になったこの諺は、一度起きてしまったことは二度と元には戻らないという意味で使われます。言い換えれば、過去とは動かしようのないものということです。したがって、美しい思い出であれば、人はそれに囚われ、取り返しがつかない後悔であれば、人はそのトラウマに延々と苛まれます。その過去の善し悪しにかかわらず、人の生き方は過去に縛られ、左右されてしまうものです。そのことは、歳を重ね、経験が多く、深くなればなるほど、過去

ドラマ日記『光る君へ』(第35話)

平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第35話「中宮の涙」。 道長は中宮・彰子(見上愛さん)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐さん)と共に御嶽詣へ向かう。しかし険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地である金峯山寺への到達に手こずっていると、伊周(三浦翔平さん)が武者を引き連れ、不

虎に翼 第122回 ものを語る力

この回も大雑把に【三部構成】になっている。 〈パート1〉若手判事らへ左遷としか思えない人事について寅子が長官室まで話を聞きに行く。立場を弁えろとか二度といきなり来るなと言い放たれ、さようならお元気でと、直球の慇懃無礼で寅子が立ち去ったあと、長官室に桂場の中の多岐川が登場。等一郎に対して耳に痛いことを言うが、うるさい黙れとその幻を追いはらったあとの孤独たるや。 これでもう寅子と桂場が今までのように軽口をたたき合うこともなくなるのか、と思わせておいて、第125回で航一さんが戦

虎に翼 第125回 長官室の奥の壁に架かっていた花村の絵

尊属殺規定の見直しを時期尚早と言われ一度は飲み込もうとした航一。だが机上の理想論と一蹴され、総力戦研究所の記憶がフラッシュバックしたか激昂。 目に入る左側の絵。今まで長官室のあの壁面はずっとカメラの死角で見えなかった。この局面でようやく。航一も鼻血を噴いて倒れた甲斐が…😅 #3行日記

ドラマ『晩酌の流儀3』オフィシャルブック、買っちゃいました!

夏ドラマもどんどん最終回を迎え、10月の新ドラマ開始までほんの少し寂しい時期になってきました。そんな中、大好きなドラマ『晩酌の流儀3』のオフィシャルブックが発売されるというのをAmazonで見て早速予約。昨日届きました! お値段1,980円とお高めなんですが、美幸さんが作った”おつまみレシピ”が全部載っていて、あのレシピが家でも再現できるならこれは”お安い買い物”と自分を納得させています…。 実は『晩酌の流儀2』のオフィシャルブックも購入したんですけどね(笑)。レシピ本と

【読書記録・エッセイ】めんどくさがり屋、リラックスする。

こんにちは。長尾早苗です。 今週は自分のケアについて、家族のケアについて、しろうとがしろうとのためにできるケアやセラピーについて勉強しつつ、自分について理解することが深まった週でした。 とりあえずぬるめのお湯で半身浴と休憩浴をしつつ、動画を見たりしていました。 生活綴方さんにも伺えてよかったな。 今週の読書記録です! *今週の読書【テレビシリーズ】初恋の悪魔 第2話 日常にエンタメやミステリーを持ち込むのは、自分が今おかれている状況がたいへん平和だと確認するためな

「西園寺さんは家事をしない」は完全ノーマークで見始めてドハマリ。そこら中に出てくる擬音語、オノマトペはこのドラマの醸し出すリズムとしてピッタリでした。シャムシェイド含め。西園寺さんと楠見、ルカ、横井さん。誰もが優しくなれるドラマ。きちんと深いテーマに踏み込んでいて見応えありました

日本ドラマ「マウンテンドクター」

主演:杉野遥亮、大森南朋、宮澤エマ、檀れい 2024年 全11話 いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆ (写真=カンテレ公式サイトより) 久しぶりに地上波放送日本ドラマの記事! 毎クール3本ぐらいは見ているのだが、他のアジアドラマの記事を書くのに忙しくて、なかなか書けていなかった。まあ、他にも多くの人が書いているから、別に私が書かなくてもね。 でも大好きな杉野遥亮くん主演ということで、書きたいモードになった次第! 若い山岳医の奮闘物語マウンテンメディカルチーム、通称「M

「あの子の子ども」。Silentで妹役だった桜田ひより主演なので見てました。高校生が妊娠して出産する話。物語が令和な人間関係で語られているのが印象的だった。良く言えば愛ある自己責任。主人公の二人が清々しく真面目で、周りも温かい世界。だが本当にそうか疑問が残った。最後の歌でやられた

桂場の孤独と美佐江の死…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第25週「女の知恵は後へまわる?」。 「女の知恵は後へまわる」とは、「女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく」の意(コトバンクから引用)。 崔香淑=汐見香子(ハ・ヨンスさん)が、原爆被害に遭った外国人支援を決意した月曜日。夫の汐見圭(平埜生成さん

「暑い夏にちょうどいいドロドロ感」くらいに思ってたスカイキャッスルが予想以上に怖い展開になってきてて肝冷えてこのまま秋が来そう。

ベスト・オブ不健康『松田龍平』

我が家にはテレビがない。テレビを手放して4年目に突入した。 地上波が見たい時はTverで見逃し配信を追えばいいし、ニュースはネットで読めばいい。この生活はおすすめ。なんにしても情報の取捨選択は大事。心の安寧が保たれるから。 私の実家のリビングなんて、テレビが流れていて、PCからYouTubeが流れてる。何がすごいって、テレビもPCのYouTubeも同時に父が観ていて、その中で母は読書してるからね。意味がわからない。脳内どうなってんの。 この「見たいものだけを得る生活」にな

「今さら知りたい男女7人」第55回 「妊娠」2回目の喫茶シーン②(秋8話)

「今さら知りたい男女7人」前回(第54回)に引き続き、秋8話「妊娠」2回目の喫茶シーンを取り上げます(※1)。 前回、この喫茶シーンはチネチッタ内にあったザ・プライム川崎2階で撮影が行われた可能性が高いが、いまひとつ場所が特定できない・・というところまで書きました。 さて、運営側たる2社からの情報はなく、ネットにも大した情報はない(私の検索能力が低い可能性はあり)、当時の住宅地図(※2)にもフロアに入っていた店の名前は掲載されていてもフロアガイドまではわからない・・・ 

虎に翼もうすぐ最終回

来週が最終週の連続テレビ小説「虎に翼」。 毎朝楽しみに見て、その後ツイッターで識者の人の当時(大正から昭和40年代まで)の法律や風俗などの解説、モデルになった個人や学校や事件の背景などを読んだり、脚本家やキャストの裏話を読んだりして、ふむふむなるほどー!と感心したり。 その中で、松山ケンイチ演じる「桂場等一郎」のモデルとなった人物がレッドパージならぬブルーパージを行ったこと、自民党の要望に沿った判例を作ったこと、最高裁判所長官を退官した後にウルトラ保守の今の「日本会議」の

【物語の種とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第35回

あからさますぎない?!大丈夫?!と思った回でした。不義の子まで言っちゃったら、流石に道長も気づくのでは?!とヒヤヒヤしたけれど、これまでも、「それ言っちゃうの?!」みたいな正直さはまひろの十八番でしたから、今更です。 それくらいの方が嘘がなくていい、と、気兼ねして言えずじまいになりがちな自分を顧みて学ぶこと然り。言わずじまいにしてしまうと、後々逆噴射してしまう。秘すれば花、はケースバイケース。飲み込んでしまう練習は十分に出来ているので、次に練習するとすれば、相手を信じて正直

本能寺の変1852 その一因 2(1)光秀の素性3 そ第158話⑦ 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

その一因 2(1)光秀の素性3 そ第158話⑦ はじめに ←目次  ←その一因 目次大 目次中 2光秀の年齢と嫡男光慶 (1)光秀の素性 ←  →重要 ◎目次  →重要Point ◎目次 重要Point 通し ◎目次  →テーマ別 目次 テーマ別 通し ◎目次  →【シリーズ】  信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道 1 2 3 4 5  →見えてきたもの 目次大 目次中 +240607  →【 重要史料 】 【 重史一覧 】 【 人物 】  *◎=重要ヶ所 P=

虎に翼 第24週。偉い人のせつなさ。

*9/18ちょっと追記あり、ラストに。 昭和43年から44年のできごとが描かれた第24週。寅子は50代なかば。 つまり、私がおぼろげに覚えている時代を、今の自分と同年代の寅子が生きている。花江ちゃんの髪型なんて、あの頃の母がしてたのと同じ。 そして立派なカラーテレビがある寅子の家は、本当にお金持ちだなあ。うちにテレビ(白黒)が来たのはこの数年後、それも壊れかけの中古をどこかからもらってきた覚えがあります。 手元の書類を見るときだけ老眼鏡をかける寅子、同年代としてしみじみと、

本能寺の変1852 その一因 2(1)光秀の素性3 そ第158話⑥ 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

その一因 2(1)光秀の素性3 そ第158話⑥ はじめに ←目次  ←その一因 目次大 目次中 2光秀の年齢と嫡男光慶 (1)光秀の素性 ←  →重要 ◎目次  →重要Point ◎目次 重要Point 通し ◎目次  →テーマ別 目次 テーマ別 通し ◎目次  →【シリーズ】  信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道 1 2 3 4 5  →見えてきたもの 目次大 目次中 +240607  →【 重要史料 】 【 重史一覧 】 【 人物 】  *◎=重要ヶ所 P=

「オードリー」は朝ドラ版・大映ドラマである。(前編)

 2024年4月から、BS-NHKで再放送が開始された朝ドラ「オードリー」は、本日9月21日で最終回を迎えた。はじめは疑問を抱きながら、恐る恐る見ていたが、いつの間にかこのドラマにどっぷりとハマり、病みつきになってしまった視聴者は、私だけではないだろう。  「オードリー」再放送の開始当初は、SNS上では、「オードリー」初見の朝ドラ視聴者たちによる、阿鼻叫喚の悲鳴の投稿で溢れていた。  まず、大竹しのぶが演じる、太秦の老舗旅館「椿屋」の女将・吉岡滝乃の言動が訳が分からない。

ブレないバックボーンの進展が見逃せない

お慕いしております中宮・彰子(見上愛)のあまりにも唐突かつド直球な告白に、背中を押したまひろもドン引きし、言われた一条天皇(塩野瑛久)も呆気に取られます。 そりゃそうでしょうよ。 あまりにも前置きなしで号泣しながら、いきなりの告白だったので、見ている私も「へ?」となり、いったい彼女は大胆なのか?ただの世間知らずなのか?判断はつきませんが、少なくとも彰子の中には大きな情熱が潜んでいたことだけはわかりました。 12歳で入内してから8年。 それにしても長すぎました。 単に彰子が

本能寺の変1852 その一因 2(1)光秀の素性 240920 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

その一因 2(1)光秀の素性 240920 はじめに ←目次  ←その一因 目次大 目次中 2光秀の年齢と嫡男光慶 ←  →重要 ◎目次  →重要Point ◎目次 重要Point 通し ◎目次  →テーマ別 目次 テーマ別 通し ◎目次  →【シリーズ】  信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道 1 2 3 4 5  →見えてきたもの 目次大 目次中 +240607  →【 重要史料 】 【 重史一覧 】 【 人物 】  *◎=重要ヶ所 P=重要Point ✓=チ

可能性、いろいろ。

最近、リアルタイムで見られなかった過去のドラマをいろいろと見ている。 その中に、今の自分に少しだけ必要な言葉に出会えた気がしたので、残しておこうと思う。 『掟上今日子の備忘録』 最初は本が気になっていて、気づいたらドラマが放送されていたものだ。 …もう9年も前だなんて、信じられない。 “芸術”に関わる物語の中で、こんなセリフがあった。 特に力んでいたつもりはないのだけれど なんだか、ふっと。力が抜けたような気がしたのだ。 たとえば 物心ついた頃から“音楽”が好きだっ

ドラマ日記『マル秘の密子さん』(第8話)

どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる、謎に包まれた“トータルコーディネーター”本宮密子(福原遥さん)と不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子さん)による、魅惑のサクセスストーリー?怒濤のサスペンスドラマ?『マル秘の密子さん』の第8話。 夏が九条開発の新社長に就任。これで姉を殺した犯人に近づくことができる……密子は夏の力を借りて火災事故の真相を突き止めようとするが、その矢先、姉の日記を何者かに盗まれ、アトリエも荒らされてしまう。 火災事故の最有力容疑者として、これま

「家事は、自分たちでやらなきゃいけない」わけじゃない

7月から2ヶ月に渡り放送されたドラマ「西園寺さんは家事をしない」ついに完結しました。 あーだこーだ、チャチャを入れながら楽しませてもらいました。 最終回の印象が強烈に残ったので、わたしなりの考えを書いていきます。 テーマは「家事をしないことについて」 あらすじ 偽家族の様子がメインに描かれていく中、西園寺さんの実の家族についても触れられる。 西園寺さんの母はとつぜん家族を捨てて、「ごめんなさい」と置き手紙だけを残して家をでた。 自分の好きなように生きていきたい思

ドラマ感想『かぞかぞ』『新宿野戦病院』『他人事』『クラスメイト女子』

9月も半ばに入りました。10月から始まる新ドラマも続々と情報公開されています。 朝ドラ『虎に翼』も、もうあと1週。15分とはいえ、半年分の脚本を作成するのはかなり大変だったでしょうね。 NHKの『100カメ 大河ドラマ「光る君へ」 平安の雅を生み出す舞台裏』(9月12日放送)も見ました。『光る君へ』の制作風景や舞台裏、スタッフの努力の数々、ドラマを作るのも並大抵のことではないなと改めて思いました。 さて、今回もドラマ感想をいくつか。 ◇ ◇ 『家族だから愛したん

ドラマ『西園寺さんは家事をしない』最終回。最高に″愛おしい“ドラマをありがとうございました!

ああ…終わってしまった…。なんだかんだ今クールの中では、ダントツ大好きだったドラマ『西園寺さんは家事をしない』。 松本若菜が全身全霊で西園寺さんを演じている姿に、毎話元気をもらって笑って泣いて…。こんなにも純粋に楽しく幸せな気持ちで観られるドラマは、ありそうでなかなかありません。 ドラマの放送中に原作マンガを読むパターンは、『その女、ジルバ』以来ですかね?全5巻というボリュームだったこともあり、実はKindleで思わず大人買いしちゃったんですよ(笑)。 いつもは純粋にド

映画の話683 SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜(ドラマ版)

 この作品をドラマで観た時は、本格的な超能力系のミステリーとして毎週わくわくしながら観ました。人間関係も複雑というほどではなく、でも深みがあって、ちょうどいい塩梅で、登場人物それぞれのキャラも際立っていました。また、「ケイゾク」とのつながりもあり、まだ「考察」という言葉が今のような1ジャンルになっていないながらも、想像力を掻き立てられました。最終回まで一直線に盛り上がっていった、印象深いドラマでした。ただ、その後スペシャル版や映画が始まると、あまりにも壮大な話になっていって、

かぞかぞ。第9話。間違ってないで。ずっとずっと合うてる💮

地上波版「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」も、もう第9話が放送されました。 第9話は、草太の独立。子離れの回。 ドラマの中で、岸本家のドキュメンタリーを制作する小野寺さん、斉藤さん、二階堂さんが、子離れについて話し合い、「子離れは文学」と言っていました。子離れは永遠のテーマということなのでしょう。 七実の本の大ヒット記念サイン会に訪れたファンは、七実のエッセイを読んで歳をとるのが怖くなくなりつつあると言っています。七実が綴る岸本家の日常や、岸本家の生の姿

ドラマに使われた洋楽について(90年代ドラマとともに..)

 今年投稿した「90年代の80年代アイドルたち」や「ダイアナ・ロスと映画主題歌」と地続きな記事です。    近年はリスナーの「洋楽離れ」が話題になることもありますが、自分が20代を過ごした90年代は、まだまだ洋楽が元気だった時代です。  その証拠に、90年代にはドラマ主題歌に使われた洋楽曲が大ヒットするってことがけっこうあったんです。  その先駆けとなったのが、TBS系:金曜ドラマで放送された『想い出にかわるまで』の主題歌で使われたダイアナ・ロスの「イフ・ウィ・ホールド

平等とは笑いとは 人間とは 『新宿野戦病院』に思う

平等ってなんだろう。 平等は難しい。正しさも難しい。 もしかしたら笑いと同じくらいに。 笑いは難しい。 例えば誰かを笑う笑いのすべてが悪いことはない。 身体的特徴やそのひとが触れられたくないようなことをいじることは、 ほぼほぼほとんどの場合「ぜったいよくない」。 でもすべてが「悪」では必ずしもない。 関係性や場所によってはそれらは他者が決めつける「絶対悪」ではない場合もある。 そこだけのそこだけを「切り取り」でみて否定や排除することは危険だ。 人間は、難しい。 宮

おっさんのパンツ。

皆さんは 「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」 を知っているだろうか? 2024年1月の土ドラでやっており、 原作はLINE漫画、練馬ジムさんの作品である。 私は原作を知らず、ドラマから入った身なので 原作と違う解釈や意見があるかもしれないが そこは大目に見て欲しい。 私は!このドラマの魅力を!ただ残しておきたいだけである! ただそれだけなのだ!! 家族愛だったり、同性愛だったり、不登校だったり腐女子だったり、妻・母の苦悩だったり...。 重い内容を扱ってい

王様の耳はもうロバの耳じゃない

このところ大河ドラマにはまっております。 6月にネタバレ記事を書き、バレ部分を「王様の耳はロバの耳」パートとして有料公開したのですが、番組がもうそれ以上まで進んだので、予告通り無料公開に変更いたします。 当初、有料記事として書いたのはこちらの後半、「王様の耳はロバの耳」以降。 「光る君へ」は、紫式部の生涯を描く大河ドラマです。 大河「ドラマ」だから史実と必ずしも一致していないです。これは他の大河ドラマ(信長でも秀吉でも家康でも「鎌倉殿」でも、「坂の上の雲」でも何でも)と同じ

光る君へ(35)道長はまひろの告白で賢子が自分の子であることに気づいたのかどうか考えてみた・大河ドラマで学ぶ脚本テクニック

大河ドラマ「光る君へ」が面白い。ということで、「「光る君へ」で学ぶ脚本テクニック」と題した動画を作っていくことにしました。動画といっても内容はスライドとテキストなので、noteにも載せていきます。今回は第35回の学びポイントです。 今回の学び:ふたつの告白今回、まひろは道長に「あなたとの不倫、物語のネタにしましたよ」と告白し、彰子は帝に「抱いてください」と告白しました。 ちょっと雑に要約しすぎましたが、どちらのシーンも非常によかったですよね。 まひろのシーンは、セリフが意

note民を救う「光る君へ」~視聴者層を広げるとはこういうことなのだ!を見せつけてくれてます!!~

2023年の大河「どうする家康」。正直に言って失敗作でした。(ハッキリ) 個人的にキライ、という感情論ではなくNHKの思惑がスケスケで、見苦しかったという意味で、です。 紅白の出場者選定からもわかるように、とにかく「若い層」の取り込みに躍起になってる一派がいるんでしょう局内に。 その若い層取り込みの為には「ジャニーズ」だ「芸人だ」「他局で数字持ってる俳優だ」。「奇抜な歴史観オッケー!」「お涙頂戴のためなら史実の曲解やむなし!」 ドラマのメインロゴも、ジャニっぽくしちゃえば、若

マウンテンドクターみました

ドラマは頻繁にみる方ではないが、趣味が登山ということもあり、目に留まった「マウンテンドクター」 最終話まで観たので、感想をシェアします~ やはり、ドラマなので毎回のように事故が起こる。 落石、ハチ、落雷… こんなに何か起こる登山は嫌だ! と思ってしまう。 医者が山にいく意義を問われ、あくまで医者は医療に専念すべき。という一方で、現場に行くことで救える命がある。と意見がぶつかる。 これはどっちが正解とも言えないよな~。 私は、もともと白黒ハッキリしない事が苦手で、根拠

8月24日〜8月30日 (2)

本日は『西園寺さんは家事をしない』の8話と『新宿夜戦病院』の9話。 8月27日 西園寺さんは家事をしない (8話) ・髪型も雰囲気も変える気ないので!これはこれで気に入ってるんだね(笑)。放っておいたら根暗ヘア&メガネに戻りそうなのに、きちっと保っててえらい(笑)。 ・エリサが戻ってきたのは楠見くんにアタックするため…?奥さんが亡くなったからチャンス!って捉えてそうでちょっと嫌だな…。 ・西園寺さん、ごめん。その袖クル、きっと誰もときめかない…。 ・楠見くん、まさかの恋煩

『海のはじまり』11話感想~俺がいるから

テレビドラマのセオリーとして、最終話の1話前って「えええ!これってどうなるの(泣)」という展開になるのはよく分かっているんです。 西園寺さんもルカちゃんいなくなっちゃったし(みんなで幸せになれて良かった!)、青島君も『え!?死んじゃった!?』ってなったし(生きててよかった結婚おめでとう)。 でも海のはじまりって、今のところどうしてもこうなってほしいっていうのがない……もちろんみんな幸せになってほしいのは大前提だけど、どうしても夏くんと海ちゃんが一緒に暮らしてほしいわけでもな

ドラマ『しょせん他人事ですから』は原作漫画も面白い! スマホ初心者の子ども・親は知っておくべし

先日、最終回を迎えたドラマ『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事』。 私は去年、息子と一緒に原作漫画のほうを読んでいて。 2023年に読んだ中で面白かった漫画の「番外編」にも実はランクインさせていた。 ドラマ化を知った時、最初は 「え、主人公イケメン過ぎない? これ、またドラマ化でイメージ変わっちゃうパターンじゃないの?」 と思ったけれど、見てみたら…… 面白くてハマってしまった。 確かに漫画よりだいぶイケメン(演:元Sexy Zone 中島健人)にな

「ブラックペアン2」素直に面白かった。桜の花言葉「私を忘れないで」というのも天城らしい。渡海が墓石に手向けた花言葉。「技術はその先へ続くのね」。カメラ割も見事(手術シーンは一寸酔ったが)。台詞の行間を埋め尽くしてた。TBSの演出力の高さが光ります。骨太に金をかけるのは賛成です。

『海猿』【2002年ドラマ/映画/漫画】

BGMを聴きながらお楽しみ下さい 【感想】2024年9月19日投稿【感想だけでもご一読下さいます様お願い致します】 名作です。視聴者としてはとても残念な作品です。原作者の了解なくテレビ、映画版が次々と制作されたトラブルであり、もう記憶媒体でしか見ることが出来ないと理解します。 視聴者としては、原作者とフジテレビ、小学館で早期和解をして欲しいです。この作品で、日ごろ知ることが無い海上保安官の物語は大変貴重だと思います。 最近は、色々な職業のドラマが増えていて多くの学びがあ

「素晴らしき哉、先生!」テレビドラマ感想

おはようございます! 素人の個人の感想や連想のメモです この考え方が絶対に正しいと 押し付ける趣旨ではありませんことを ご理解いただけますと助かります ビデオ録画で追いかけていますので なかなか リアルタイム直後の感想とはいきませんが…^^; ほー と 思ったくだりがありまして 第何話だったかも 把握していなくて ごめんなさいなんですが 学校の近くの 商店主が 何かと 学校に クレームをつけてくる それで あれこれ 説明しても 納得していただけないが 見た目が

役に立たぬものなどない

昨日の記事でも書いたように ドラマ『0.5の男』は ストーリーも素晴らしい作品でした。 主人公の雅治は 40歳にして実家で 引きこもる男です。 そんな実家が2.5世帯住宅に改築され、 妹の家族も同居することになります。 最初は、妹とその娘(雅治の姪)が、 雅治を邪魔者扱いするんですね。 「いい歳をして仕事もしないで」 「不潔で、キモイ」など、 罵倒を浴びせられます。 そんな中、すぐに雅治になつくのが、 弟の蓮でした。 蓮は保育園に通う やんちゃ盛りの男の子です。

【虎に翼 感想】 9/20 桂場の根本は何も変わっていない

桂場の根本は何も変わっていない 桂場は、花岡の妻、奈津子から購入した絵をずっと飾っていた。人事課長から出世して部屋が変わるたびに外し、新しい場所に持って行っていた。 その絵は今、桂場の席の真正面に飾られている。 竹もとで “司法の独立” を宣言したあの頃から立場は変わったものの、根本は何も変わっていなかったのだ。だが理想を行使する方法が間違っていて、「間違っている」と止めてくれる人たちは、先に逝ってしまうか、自分から遠ざけてしまっていたのだ。 桂場の理論は破綻していた

大河「光る君へ」〜越前大河ドラマ館〜

こんにちは。 ミュルアです。 しばらく大河ドラマの記事を書かなかったら、お話がかなり進んでしまいました。 第三十五話「中宮の涙」では、中宮彰子の想いが一条天皇に通じましたね。 想いは、実際口に出さなければ、通じないこともあります。 言葉にして、想いを伝えることは大切だと思いました。 ところで、先日、越前の大河ドラマ館に行ってきました。 入り口から、「光る君へ」のテーマソングが流れていて、とても気分が盛り上がりました。 入館する際、人物相関図が書かれたパンフレット

「虎に翼」第25週「いつも心によねさんを」

週も盛りだくさんの「虎に翼」、とはいえ、やはり桂場等一郎weekだったと思う。 このドラマの最初から、桂場等一郎は寅子が乗り越えるべき敵?いや壁として存在してきた。第1週の、はるさん(石田ゆり子)の壁のぶち壊し方は本当に痛快だった。 この壁は、時に寅子を守り、進むべき方向を示してくれる存在。 寅子の父親が巻き込まれた共亜事件の時も、桂場は政治家の脅しに怯むことなく「司法の独立性」を守った。 「司法の独立」 私たちが日頃見ているエンタメのドラマや映画って、基本的に三権分

ドラマ『アンナチュラル』がクソ面白い

経緯としてはこんな感じだ。 ちょうど1週間前、映画『ラストマイル』見て、そこから興味を持って『アンナチュラル』にさかのぼった。 『ラストマイル』、noteで何人もの考察や感想を読んだ。 その中で『アンナチュラル』の第4話について印象深いことを書いておられた方がいて、第4話までは見たいと思っていた。 すでに書いたように第1話見たらめっちゃ面白くて。 Tverで見られるの日数に限りがあるから、せかされたのもあるけど、それより内容に引き込まれて、早く続きを見たかった。

真夏の嵐山日帰り旅「涼風そよぐ渡月小橋」

大河ドラマ"光る君へ"第34回「目覚め」観ました。 子にさえ嫌われてしまった藤原伊周。その様子を見てさすがに可哀想だなと私は同情しました。兵庫県議会議員86人全員から辞表要求がなされて、アシックス尾山基氏が後援会を辞任し経済界からも見放され四面楚歌となった斎藤元彦兵庫県知事。彼に同情する県民は果たしてどれほどいるのでしょうか。彼の嫌われっぷりは伊周とだいぶ違うような気がします。 伊周は上昇志向と傲慢さと他責思考が行き過ぎて嫌われました。一方、斎藤兵庫県知事は極度のナルシシ

『光る君へ』第35話を観て・・・※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。 『令和源氏物語 宇治の恋華 第二百三十二話』は明日9月19日(木)に掲載させていただきます。 本日は『光る君へ』第35話の視聴感想を掲載させていただきます。 タイトルは「中宮の涙」でした。 近頃情緒を育まれた中宮が女として花開く場面ですね。  御岳詣で 道長(柄本さん)は中宮・彰子(見上愛さん)のご懐妊を祈念するために御岳詣でに出かけることにしました。 神がお住まいになる山に詣でて祈願をするという、険しい道のりを命がけで行く荒行のようなものでしょう

藤式部も驚く彰子の直球勝負/大河ドラマ『光る君へ』第34回・第35回

帝が『源氏物語』に興味を持ち、まひろ(藤式部)が藤壺で物語を書くようになった効果が少しずつ表れはじめた。 それでも、いまだにお渡りのない娘・彰子のこと、連続する不吉なできごとを思うと、道長はいてもたってもいられず、ついに御嶽詣へ。それを知った伊周は、不穏な動きを見せる。無事を祈るまひろ。ここのところ倫子も明子も登場しないせいか、「まひろって道長の妻だったかな」と勘違いするぐらい自然に見える。吉高さん&柄本さんが、以前よりぐっと歳を重ねた雰囲気を醸し出すようになっている。