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大河ドラマ「光る君へ」感想 (41)


 気がついたら三週分もたまっていた感想文!

 職場では毎週ちゃんと掲示してるんですけどね~
 なにせモチベーションが……(^^;

 しかしまあ、んなこと言ってても仕方ないので、ここで一気に溜まった分を放出してしまおう! さくっとね!

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*時代は一条朝から三条朝へ。
 顔面とか目力とか口調とか、なにかと圧の強い三条天皇。
(木村達成さんのこの三条帝、個人的にはけっこう好きです(^^))
 実際、史実でもなかなかやる気のある方で、道長とはいろいろ駆け引きが……
 幼くして即位した一条天皇と違い摂政は必要なし。あくまでも相談役の関白になってほしいと道長に伝える。
 が、道長は前回も言っていたように、さっさと自分の孫に譲位してもらいたがっているわけで……不穏しかないですね。


 いっぽう、帝を喪って意気消沈の彰子……まひろは和歌の会を催し、その心をなぐさめようとする。

 そして開かれる錚々たる女流歌人たちによる歌会。
 そこへなんとききょうが乱入!
(そんなアホな……友だちの家やないんですから(^^;))
 そこで完全に生き方が決裂したまひろは日記に清少納言について書き綴る、という流れ。

 いやほんと、アレ、そんなレベルの悪口じゃないんで……この設定、かなり無理があるんですけどね。
 たいした知識じゃないとか賢ぶってる女はロクな目にあわないとか、かなりヒドイことを紫式部のあのねっとりした文体でネチネチ、ネチネチ書いてますからね!


*今回は御簾を使った人間模様もいくつか……
 妍子と敦明親王、そして彰子と敦康親王。
 大人の貴族男女は互いに顔をさらしたりしない……顔を見せる=恋愛関係といってもいいほど。
 奇術みたいにぴょんと飛び出てきちゃう妍子にもびっくりですが、夜這いまがいに乱入する敦康親王にもドびっくり!
(これでなにを表現したいの?? よくわからんけど……)
(いっぽう、賢子ちゃんも貴族の娘のはしくれですが、御簾はいったいどこに……?(^^;))


*道長はどんどん変わっていく……最愛のまひろは「あなたのやってることは一体何のため?」と問いかけ、あんなに慕っていた行成も「左大臣さまは間違っています!」と突きつけた。
 まひろと約束した「正しき政」のため、とはいうけれど、道長、目的のための手段のはずが、やはり手段そのものが目的になってしまっているのでは……


*そしてそんな情勢のなか、中関白家の郎党、平為賢が登場!
(今昔物語にもその名が登場する武勇の人です。個人的にイチオシ人物。かっこいいい!!)



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~ 今週の小ネタ ~
*彰子の和歌………
“見るままに 露ぞこぼるる おくれにし 心もしらぬ なでしこの花”

 帝に先立たたれたのち、幼い我が子が無邪気に撫子の花を摘む姿を見て、どうにも涙がこぼれてしまう、という切ない和歌。
 後拾遺和歌集の詞書には
「一条院うせ給ひてのち、なでしこの花の侍りけるを、後一条院幼くおはしまして、なに心もしらでとらせ給ひけれは、おぼしいづることやありけむ」
とあります。

 彰子にはもう1つ、新古今和歌集にも採られている有名な哀悼歌がありますね。

【詞書】
一条院かくれ給ひにければ、その御事をのみ恋ひ歎き給ひて、夢にほのかに見え給ひければ

 逢ふことも 今はなきねの 夢ならで
 いつかは君を または見るべき
(会うことも、今は泣き寝入りした夢の中だけ。いつかまた、あなたにお逢いすることができるでしょうか)

新古今集 811番


*源氏物語・雲隠
 巻名だけが残り、本文が登場しない巻。
 もともとは本文もあったが散逸してしまったのか、はたまた元から文章が書かれていない巻なのか……文字通り、いまは雲隠れしてしまって謎のまま。


 次回、ますます不穏になる三条朝と道長家。
 賢子もまた、トラブルの予感??

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