読書|向坂くじら「犬ではないと言われた犬」
単行本:216ページ
読了までにかかった時間:120分
詩人であり、国語教室代表を務める作者による言葉にまつわるエッセイ。
小学生向けの国語の文章題を取り上げて、解答を選択肢から選ぶことの難しさあるいはナンセンスさを嘆いていたり、詩なのか詩ではないのかの線引きに思い悩んだり、自問自答を続けながら「言葉」についての考えを綴っている。
言葉という繊細な生き物を使い作品を生み出すことを生業とする詩人が、「言葉」についてどう考えどう向き合っているのかを垣間見ることができる作品。