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「コブラ会」Netflix、面白いぞ!

私のnoteはこの記事で493になるのかな〜? 500前にデザインの仕事が決まってとても嬉しい。

さて、こちらはNetflixにて2018年から配信されている、「ベストキッド」の後日談ドラマになります。人気がかなり大きいらしく、完結編第六シーズンまで続いている!

物語は、昭和の大ヒット空手映画「ベストキッド」の主役、ダニエルとそのライバルだったジョニーが、大人になりそれぞれ育った町でにて父親になっているストーリー。

母子家庭で引っ越して来た幼いダニエルは執拗ないじめにあい、沖縄を始祖に持つ日系人のミヤギさんから空手を習うんですね。そのラストで、師匠からダニエルが痛めている足を攻撃されるように命令されたのが、同級生のジョニー。

あれから30年ほど経過し、ダニエルは地元でやり手の車ディラーとして大成功。リッチなセレブとして妻のアマンダ、長女のサム、長男アンソニーと豪邸に住んでいます。アンソニー、なんであんなに躾の悪いくそガキなんだろう……。

一方、母親の再婚で金持ち義父を持ったジョニーは、過去の卑怯な行為に苛まれトラウマ化。精神的に脆く妻とも離婚。一人息子のロビー出産時にも実母の死を乗り越えられず、逃走。その日暮らしの仕事でなんとか生活してアル中ギリギリの状態。(手に何かしら職があるって、大切なんだなあ)

海外ドラマでいつも思うけど、生まれ育った町で大人になって、かつての同級生と生活差を見せつけられて生きていくの、かなりしんどそう。うちは同世代が男女ほとんど地方に引っ越しちゃって、顔馴染みがそんなにいないからなあ。気楽なもんです。



ダメダメな父親が、弟子達との交流で成長する。


ダニエルとジョニーがダブル主役なんだけど、序盤はジョニー視点。どんどんネット社会に変貌する時代に乗り遅れて、考え方も男尊女卑だし典型的なアメリカ共和党支持派。あの言動はヤバい、絶対に訴えられる。

別れた奥さんも一人息子ロビーを放置し、おそらく入り乱れる男との交際。旅行ばかり行って息子から逃げてる。電気やガスも止められた家で、悪い仲間とつるみ荒れて暮らす高校中退のロビー。彼を心配しジョニーが電話をするけど、無職フラフラな親父なんて全く相手にされず。

とっくに見放されているので会いにも行けずに、日々鬱屈して生きるジョニーのアパートへ、メキシコ移民のミゲルが引っ越して来ます。

明るく素直で、固まっていたジョニーの心にすんなり入ってくるミゲル。彼が上級生に袋叩きにあってる夜、偶然居合わせたジョニーが不本意ながら助けてしまう。父親を知らないミゲルも、空手を通じて不器用ながらも優しいジョニーに惹かれていきます。

まずはこの二人の血の繋がらない擬似父子というか、師弟が軸に描かれる。この作品は、長い確執を持つ二人の父に、子供たちが翻弄される物語なんですよ。
とにかくジョニーが中途半端なまま弟子を募るので、途中でコロコロ空手への哲学が変わる。

親二人のせいで子供たちの派閥が激化し、ついには学校で大乱闘。ミゲルは命の危機にも晒されてしまう。



一方、成功者となったダニエルは、亡くなった師匠ミヤギさんの教えを継承する明るく良いパパ。娘のサムは幼い頃に空手の指導を受けて、おそらくは父親の才能を濃厚に継いでいる。演じているメアリー・マウサーがめっちゃ綺麗で可愛い。

第一シーズンは、ダニエルとジョニーの昔からの確執や、まさか自分の息子ロビーがダニエルの愛弟子になってすっかり懐いていると知らないジョニーの困惑と怒りが描かれて、とにかく楽しかったです。「ビバリーヒルズ青春白書」のようなノリ。

登場人物がとにかく多いので、第三シーズン辺りから新規キャラクターがよくわからなくなってくる。描写が細かいので、一人ずつ役割が明確なんだけど。



第四シーズンで、大体のストーリーにオチがつき「終わりかな」と思いきや、なんだか「空手で世界征服する」的な物語になってしまい(笑)早送りしつつかなり疲れちゃって……。二回目視聴はないかも。

ヒロインのサムは「男の子と付き合っていないと死ぬ病気」みたいな女子タイプだけど、性格が真っ直ぐで良い子なので、あんまり嫌味に感じられない。私はなんだかあんまり頼りにならないミゲルより、しっかりしたロビーが好きなので彼とくっついて欲しかった。

後半の、女の子ライバルとの友情も好感度が高い。ヒロインのサムがいないと、ミゲルとロビーが普通にめっちゃ仲良いんだよねえ。

それにしても、ジョニーは自分の一番弟子の母親とデキちゃって、子供まで作ってしまうってどうなんだろ。「コブラ会」再発足するもセクハラパワハラが酷くて、全然道場に入ってくれる子はいなかったし、どうやって食べているのか。

ミゲル役のショロ・マルデイエナは、最近ではNetflix実写版「ONE PIECE」ルフィ役で有名になりましたね。ジョニー役のウィリアム・ザブカは、俳優業よりもプロデュース業に長けていて、アカデミー短編映画賞を取っています、凄いな。



第一シーズンから観ていくと、長編ドラマあるあるでどんどん子供達が大きく成長。ひ弱華奢だったミゲルが一番背が伸びて、顔もふっくら大きくなり驚いてしまった。

作中、様々な困難に揺さぶられる父子の関係が多い中で、ジョニーとミゲルの師弟愛だけが唯一、ブレないのも良い。普段は素直な言動を恥とするジョニーが、「どんなことになっても、俺だけはいつもお前の味方だ」とか、「お前は俺を超える才能を持ってる。だから放って置けない」と。

それを実の息子に言えれば良いのに……。

63歳のラルフ•マッチオは、きちんと鍛えた身体のプロポーションが綺麗。回し蹴りのカットなど本当に美しかったです。まさか子供の頃、池袋シネマサンシャインで観た「ベストキッド」の続編を観られるとは考えてなかったなあ。クミコ役のタムリン•トミタも出てきます!

草尾毅の声が、とにかく最高!


昨日はやっと仕事が決まって大はしゃぎしてしまい、久しぶりに中華料理のデリバリーと、スタバのウーバーを頼んでしまいつつ、朝までドラマを徹夜で堪能しました……。きっちり終わってくれたので良かった。

個人的には、ロビーがダニエルの愛弟子として「ミヤギ流空手」の真髄を学んでいる初期が、最高に楽しかったです。

第三シーズンくらいまでは面白いので、お時間のある時にでも是非。何より私は、ラルフの吹き替えで草尾毅の声がたくさん聞けたことが、一番嬉しかった!


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雲州鳩
マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。

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