大河「光る君へ」〜望月の夜〜
おはようございます。
ミュルアです。
昨夜は、大河ドラマ「光る君へ」第四十四回「望月の夜」をご覧になりましたか?
1年近く待ちに待った【望月の歌】がやっと登場しましたね。
平安時代の摂関政治を象徴し、藤原道長の栄華を誇った歌として有名でしたが、昨夜の放送では、これまでとは異なる解釈だったように思います。
【月】と言えば、【后】を表わすことから、道長の娘3人がすべて天皇の后になったことを寿ぐ歌のようにまず感じました。
今まで散々言われてきた傲慢さは感じませんでした。
もし、傲慢さがあったら、皆で唱和するということもなかったと思います。
ドラマの中だけのお話ですが、もう一つの違う見方にまひろだけが気づきました。
歌の冒頭を「この夜をば」と詠むと意味が変わります。
サブタイトルにもあるように【望月の夜】と言えば、道長とまひろにとっては、若き日に六条の廃邸で過ごした<あの望月の夜>です。
道長は、よき政が出来ているかはさておき、この時の約束通り、本当に偉くなりました。
道長が歌を詠み始めるとまひろが<あの夜の歌>であることに気づきます。
そして、二人は静かに視線を交わします。
「俺は、とうとうここまで来た。認めてくれるか?」
道長の心の声にまひろは、涙を浮かべて小さく頷きます。
道長は、微かに笑みを浮かべます。
解釈は、視聴者に任せられています。
皆様は、どうご覧になりましたか?
ところで、道長は【直衣布袴】という衣装を着ていますが、本当に雅で素敵でした。
公式の場で着用する【衣冠束帯】ではなく、カジュアルに着る【直衣】です。特徴は、下襲の布を長く引きずっています。
地位や財力がかなりある人しか着られないし、何より自信が無いと着こなせないとか。
あの『源氏物語』でも、光源氏しか着用しなかったそうです。
柄本さんは、演技もさることながら、見事に着こなしておられました。
昨夜は、放送を見終わった後、【X】(旧Twitter)で沢山の方々が【望月の歌】の解釈を様々に呟いておられました。
皆様の素晴らしい解釈を楽しく読ませて頂きました。
千年の時を経ても、色褪せない文化が残る日本を誇りに思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
前回の感想文「川辺の誓い」でコングラボードを頂きました。
皆様、いつも沢山お読みいただき、ありがとうございます。