ベイビーわるきゅーれエブリデイ!、11話が神回すぎて感想の波で溺れそう
※このnoteはほぼ全部ネタバレです。
11話、やっぱとんでもなかった。さすがですよ。10話喧嘩シーンあんだけのヤバい感情のやりとりを、そこまでやるか…!と突き詰めた後の11話。
前話感想noteでも書きましたけど、どこまでも繊細な感情のやり合いで、だからこそシリアスなすれ違いに感情移入しすぎて僕もほんと視聴後ダメージを食らいすぎました。今ちょっと帯状疱疹を患ってまして、お腹の中で小人が彫刻刀で突いてるみたいにズキズキ痛む状態なんですけど、それもあって余計にメンタルがつらかったです。
だからこそ11話に期待する想いはめちゃくちゃ高まってて、これほんとに大丈夫なんだろうかという不安すらありました。しかし!そういうのを全部ひっくるめて見事に全てを吹っ飛ばしてくれた11話。もうこれ以上のカタルシスを得られるリアタイでのドラマ視聴、今後の人生では出会えないかもしれない。マイ人生ベスト、ナンバーワンでオンリーワンでほんとワンワン泣いた。そういう意味わからんダジャレが飛び出すくらい脳も心も含めて全身ギュルンギュルンに揺さぶられました。
深夜25時にこんなもん見せられて、眠れるわけないですよね。視聴後かじりつくようにベビエブの感想をSNSで見まくりましたけど、みんなもやっぱめちゃくちゃ揺さぶられてて感想ノンストップ状態。次から次へとそれな!まじで!わかる!はげどう!!って感じのタイムラインで、ほんとみんなの素晴らしすぎる感性の言語化の波でサーフィンしてるような気持ちになりまして、おかげさまで自分の解釈も捗る捗る、てことで今日のnoteはお察しの通り長文になります。(すでに長い)
いや、でもね、ほんと本編がそれはそれはとんでもなく凄すぎて、僕なんかが何かを語ったり言及するのはマジでこれこそおこがまシーサー、身の程しらZOOなんですよね。(これ気に入ってる)
でも書きたいから書くので、本当に、ごめんなさいってね、気持ちなんでね、かるーーーい気持ちでね、読んでもらえればと思います。
11話は、ちさとが中華料理屋・平安にいるシーンから。前回の最後に、殺しのターゲットとしてこの店のおじさんが過去に『ガキをはねた』という恨み的なアレでアレされちゃう感じということがわかり、ちさとと同じくらい俺も動揺しました。ちさと、また食べに来たんだね。お腹をさする満足げな表情だけで、ああ最後にお腹いっぱい食べにきたんかな…ってのがわかる。つらいな冒頭から…。
出口で立ち止まり、何か言いたげな表情から「おいしかったです」とだけ伝えるちさと。「ありがとね、まぁ俺、これしかできんから」と笑うおじさん。おじさんっ…!こんな人の好さそうなおじさんが殺されなきゃいけないの?それが過去の因果なの…?そのあまりの笑顔のまぶしさに、言いたいことを飲み込むかのように微笑んで「また来ます」と言うちさと。
これさぁ!!!『また』はないんですよね。2話でもそう。たまたま立ち寄った男の言う「また来ます」で、この後の展開を想起させて『また』はないんだよぉ…と感情移入させる。ほんとそういう手法が上手い。2話の男は『また』があることを信じてる「また来ます」だったけど、今回のちさとは『また』がないことを知ってる、あまりにも知りすぎてる「また来ます」。一個のセリフでどんだけ味出してくるんですか?噛んでも噛んでも終わらないんですけど。
そして一人で跨線橋を歩くちさとの表情が本当にすごい。ベビわるって1人でこの道を歩くときは、だいたい心の中に感情が渦巻いて葛藤してるようなシーンが多いですよね。今夜のちさとの、その感情はなんなんだろう。怒り?悲しみ?後悔?それともそのどれでもないのかな、全部がごちゃまぜになったような、言葉にできないものを表情にしてますよね。ほんとすごい。俺も今、あのおじさんに対して何ができたんだろうって考えてる。仕方ないんだけど。何もできないんだけど。何もしてあげられないんだけど。うう…”知ること”ってなんでこんなに残酷なんだ。
なんかもう、殺し屋ってツラミしかない仕事なのかもしれないなって思い始めたので、オープニング後のシーンで日野がまひろに「俺さぁ、この仕事やめようと思うんだよねぇ」って言ったときに「うんほんと…やめたほうがいいよぉ」って完全同意してしまった。
てか、「ドムドムバーガーとか、コンビニとか本屋とか、ちゃんと人と接してモノ作って感謝される仕事じゃん。一番ちゃんとした仕事だよ」ってセリフにもめっちゃ共感しました。いやね、自分普段BtoBであんま人と接しないような仕事してるもんで、スゲーわかるってなってしまったんですよね。俺もほんと、特に前の職場のときはその気持ちがピークで無性になんか、バイトとかしたかったもん。「なんでこんな仕事やってんだろなー」ってなったもん。転職待ったなしでした。
でも絶対日野さん接客とか無理だと思いますってのにもこれまた同意なんだよね。もうなんか、わかる。できなそう感がすごい。
ここの日野がバイトやめたときのエピソードあまりにもかわいくないですか?レジがピッピッピッってなってガッチャンってなってハッってなるんだよねお腹が、とか言ってて、おいおいおい小動物かいって思いません?で、レジの中に鍵忘れてパニクって逃げたのと全く同じことしてバイト飛んでるまひろもほんと予想通りすぎてさすがだなって思いました。まひろはね、そうでなくちゃ。まひろのバイトのできなさはもうシリーズ通してわかりきってますけど、やっぱ日野もそういうタイプなんですね。
まひろ「私たち普通の仕事ができないから殺し屋やってるんですよ。忘れたんですかぁ?」
日野「そっか…すっかり忘れてたな」
まひろ「なんで私たちは、もっと普通に生きられないんですかね。みんなが超能力者に見える」
日野「知るか、そんなこと」
やっぱりこの2人って似たもの同士で、表に出した部分も出さない部分も含めて、深い部分でお互いに共感できるものがたくさんあるんでしょうね。だからまひろも心を開いたし、日野もまひろのこと認めて心許したんでしょうね。
だから、だからさぁ!次のシーンでまひろが日野に銃を突きつけたとき、それに気付いた日野のセリフが「そっか」だったんですよね。驚きもしない表情で。そっか、やっぱりお前が俺を殺すのかって。俺を殺すとしたらお前だよなって。くうううううううう(良さに震える)
そしていつもの場所で、毒薬を飲む日野。
日野「死ぬまで10秒か。恨みごと言う暇もねえな」
まひろ「あの……さよなら」
さよならあああああああああああああああああ
はあ、すみません、このまひろのあまりの良さに、思わず毒薬飲んでないのに日野より先に俺がこの世からさよならするところでした。あぶない。ギリギリで戻ってきました。訓練しておいてよかった。
ここさ、さよなら、の前に一瞬だけ微笑むんですよ。で、言い終わると真顔に戻ってるんですよ。素晴らしい。このさよならに込められた感情が全部詰まってる。そんでこれ11話を最後まで見たあとにもっかい見るとね、ますます良いんですよ!わかりますか?わかりますよね、そうですよね。(誰と話してる?)1回で2度美味しい。いや2度なんてもんじゃない美味しさの嵐、それがベビエブなんすよね。
一方、ちさとはつらそうな顔で中華料理屋のおじさんの【済】のマークがついたデータを、もう終わったとばかりに別フォルダに移動してます。しんどさを察したのか、山下に呼び出され部屋で1 on 1みたいな状態に。なんか嫌な予感しかしないですよね。てか、モンエナをカップに注いで渡してくるのやめて欲しいな…。
徐々に仕事のやり方を俺達に合わせて欲しくてさ…と何やら不穏なことを言い出す山下。なんだ仕事のやり方って。パワハラしてくってことか?そこに先輩の龍が登場し、北海道の依頼30件取ったやつのからくりを教えてくれます。
龍「あれ確か、ゼネコン側がなかなか殺しにふんぎってくれなかったんで、社長の女さらってボコして、それを地元ヤクザのせいだって噂流して、頭に血ぃ上ったタイミングで追い込みの営業かけて、依頼取ったって感じっすね」
いやほんと何の話をしてるんですか?だよね。うどん食いながら笑って言ってる態度と内容のエグさのギャップがすごい。フリーフォールでも乗ってるの?タワーオブテラー?一番怖いのコイツらなんですけど。山下もナイスだったよなぁ〜とか言っててヤバすぎる。普通のやり方じゃなくてユニークに考えろって圧かけだすのも怖いし。しかも昨日の中華屋も、中華屋の店主が交通事故の犯人ですって遺族にガセ流して追い込みの営業かけたって言い出しました。
ちさと「何言ってんですか?ガセってなんですか?ガセで殺されたってことですか?」
龍「ガセは、全然あるから。昔もバイトの殺し屋に、正規のクルー殺したら正社員なれるよーってガセ流したり。なんか、貧乏くせぇ兄弟だったっすよねぇ」
山下「そうそうそうそう、あれでガセいけんじゃんーってなってね。あいつボンクラだったよなぁーなんだっけあれ、アカギ、だっけ?」
そんな…
そんなん、マジで言ってる?
あのガセの犯人、こいつらなん?
ごめん…俺さ、自分が甘かったんだって痛感した。
ベイビーわるきゅーれは、殺し屋の物語で。
殺しは当然ダメなことだけど、どこか筋の通った正当なコロシだと信じてる部分があった。だから良いんだって、だからこれは許されるんだって勝手に思ってた。相手は悪なので、理由があるので、これは仕方ないんだってどこか思ってた。
でも違った。
全部汚されてた。
私利私欲の、勝手な理由で汚されてた。
そんなことで殺してたのかって。
映画2の最後で、2人は当然のようになんの迷いもなくバイトの神村兄弟を撃ちました。手を洗ったら、水を止めるように。部屋から出る時に、電気を消すように。当たり前で、普通の手順として、2人は相手を撃った。それ自体はなんの迷いも苦悩もなかった。でもその時背負ったカルマは、ちさとのお腹の傷だけじゃなくて、もっと根深い因果として、ここまでずっと続いていたんですね。今こんなところであの兄弟の死に向き合わされるとは、思ってもみませんでした。まじですごすぎる。よくこれを書こうと思いましたよね。
あの2人とは楽しかった。名前くらい聞いとけばよかった。っていうベビナイでのまひろのセリフも思い出しちゃって、ますます…ますます殺したことの理由が、きっかけが、そんな、こんなやつらのデマだったのかっていうのが許せなくて、しかもそれを、あの命のかかった緊迫したやり取りを、こんなヘラヘラ笑いながら言われたことが、ほんとになにもかも、全部台無しにされたような、そんな気持ちで。”知ること”の残酷さ、もっと奥深かった。もっともっと酷かった。
だめだこれ、受け入れられなくてめちゃくちゃに叫んで机の上のものとか全部ぶん投げたくなる。
山下は俺達のチームになってから依頼案件も飛躍的に上がったとか言ってるけど、上には内緒でやってるんだけどなって時点でやってることおかしいって自分でも気付いてるじゃん。
コンプライアンスどないなってるのまじで?いや、ごめん…ないんだねコンプライアンスなんて。なまじ前の方の話しでコンプライアンスについて頭にインプットされてしまっているのでつい頼ってしまうけど、山下が言うように正義の殺しとかないし、コンプライアンスを守った殺しなんて最早このオフィスにおいてはないんだよね。そう考えると『人と人が目を合わせて殺してくれてありがとうって手を握りしめる、そういうことでしょう』って言ってた宮原、よっぽどまともな殺し屋だった。あれは立派な美学だった。信条だった。ごめん、今やっとわかった。宮原、アンタ立派な伝説の殺し屋でしたよ。
そのやり方おかしい、おかしいだろ!と叫ぶちさと。そのちさとの胸ぐらを掴んでどこまでも静かなトーンで詰めていく山下。この山下のあまりにも強くて巨大な権力と物理的な腕力に、罵り詰められても何も言い返せない、文字通り口をふさがれたちさとの怒り、憤り、悔しさ。
見てくれこの表情を。泣きたくないのに潤む目。息すらうまくできない感じ。あまりのことにこっちまで拳を握りしめながら、息を止めて見てた。
突然手を離し笑顔で「よし、じゃあ、ガンバロー。ユニークにな」と言って龍とともに部屋を出てく山下。
山下まじ…おい、テメ、おい山下お前よぉ、お前、心まで筋肉になったんか?人の心、ないんか??
もうここの髙石あかりによるちさとの感情表現は、ずっとまじですごすぎて、うまく表現する言葉出てこない。応戦している後藤剛範による山下も相当ヤバい。これもう殺し合いです。演技力の殺し合い。バンバン撃ち合ってる。えげつないですよ。血が見えるわ。救急車呼んでくれ。見てるこっちも瀕死です。
はあ。
もうダメだ。ダメです。
この後もめちゃくちゃすごいシーンが控えてるというのに、語彙がなさすぎて自分に苛立ち通り越して悲しくなってきた。
ちょっといったん休憩して、広辞苑とか食ってきますね。見せられてるものに太刀打ちできない。
キッチンに立つまひろ。そこに帰宅するちさと。
いつも通りのようなおかえり、とただいま。
まひろはご飯作ってるよ、餃子、と言って手元の餃子を見せます。なにごともなかったかのようにありがとう、と返すちさと。
もうヤバい。もう尊いんだけど。
ちさとはわりときっちり仲直りしなくても平気で、なにごともなかった感じのテンションで普通に過ごせちゃうタイプなんだよな。でもまひろはいつも仲直りのきっかけ探して、何かしようとしてくれるんだよな。ちさととは、向き合いたいと思ってくれてるんだよね、わりと大事な人なので。
まひろ「その…この前のことなんだけどさ。あのときはなんか、こう、すっごく心配で。うーん…ちさとが死んじゃってたらどうしよう…って考えちゃって。ちさとのこと考えずに、自分勝手なことばっか言ってごめん」
ここさぁ!!キッチンから見るとソファに座った人は背中向きで、顔見えないのがマジ神がかってるよね。そんで、キッチンから背中へ向かっておそるそる、だけどちゃんと考えた言葉を言って謝るまひろの構図が素晴らしいよね。そんで視聴者からはまひろのセリフのあとに精一杯涙堪えて上向いてるちさとの表情が見えるのがいいよね。ここまで考えて部屋をこの配置にしてるんですか?天才ですか??なんなんですか??ノーベル天才構図賞受賞ですか???ノーベルもこのドラマ見たら泣くよ。すごすぎるって号泣だよ。
そんでまひろ、喋ったあとにちさとからの反応がなくてきょときょとってして、餃子の皮持ったまんま近寄ってきて、大丈夫?って声かけに明らかに大丈夫じゃないうん、が返ってきたからそばに寄って、泣いてる!!って気付いてわたわたするの、好きすぎて一生見てられる。ティッシュ数枚とったあとに一回カルビイカちゃん見せて「ちがう…」って小声で言うところとかもうここだけ再生タイミング何秒か暗記するくらい見た。まひろがこんな慌てるくらい、普段ないことなんだろうな、ちさとが泣くなんて。
てかここの泣きの演技、ものすごくないですか?徐々に徐々に泣いていく感情の変化に合わせて表情もすごいバリエーションなんですよ。神がかってる。セリフ吐くタイミングに合わせていったん整えて最短時間で泣き止むところとかも。ね、やばくない?ノーベル見てる??これはもう受賞でいいよね???
まひろ「なにがあったの?」
ちさと「ごめん…。私も…ごめん、ごめんね。私ダメだぁ…はぁ。はぁー。なんであんなひどい連中のところで働いてたんだろう。ひどい。ひどすぎるっ!…いや私が泣いてっ…る資格ないんだけど…。ごめん、ごめ…」
まひろ「よしよし…。よくやった。大変だったね。よくやった。杉本ちさとはよく頑張った。君は偉い」
まひろ…
ここでいっぱいのティッシュを持って涙拭いてくれて、やさしく抱きしめるまひろさぁ。
泣くよね。俺はとっくに号泣。
ここでめちゃくちゃ号泣してもいいのに、一瞬でこらえて、ありがとうって言って体を離すちさと。ここまじほんとに杉本ちさと。ちさとはここでえーんって泣いてすがったりはしないのです。ギリギリまで一人で立とうとする。まひろが大事だから、まひろのほうに寄りかからないように、まひろの負担にならないようにする。繊細で優しくて強がりで、そこが愛おしいんです。
だから、ちさとを泣かせるやつは私がぶっ殺してやるからってまひろの言葉にも、じっくり時間をかけて噛み締めたあとに、ありがとう、でも無理だって返すんですよね。殺したら、まひろが殺されちゃう。でもありがとうって空元気を出して、無理に笑う。「餃子ありがとう、はは、びっくりした、準備してくれて嬉しい…」って言葉を遮ってちさとの手を握るまひろ。
まひろ「私殺せるよ。協会の人間だろうと誰だろうと、殺せるよ」
ちさと「…いいの?」
まひろ「やっとわかったんだ。なんで私はこの仕事してるのか、ずっと考えてた。社会に馴染めないから。人とコミュニケーションが取れないから。それもあるけど、ちがう。私のこの体は、この足は、この拳は、杉本ちさとを不幸にする人間を、ちさとを泣かせる人間を殺すためにあるんだよ。そのためにあるんだよ。だから、杉本ちさとを不幸にする全てを、私がぶっ殺す。ぶっ殺してやるから。それが私の生きる意味だって、今やっとわかった」
ちさと「私…生きててよかった」
オンンンンンンンギャアアアアアアアアアアアアア
すみません。はい。あまりの良いシーンのため、死んでまた生まれました。
なん、なんこれ??なんなん?なんなの???やば、やばくない?え?なにこれ?え?すご、すごいよね?え?語彙?そんなもんあの世に置いてきたわ。
ここのまひろがちさとの手を握ってしっかりちさとのほうを見つめててそれをちさとが泣きそうな顔で見てる絵が一生好き。このシーンの静止画を縮小印刷してコンタクトレンズに貼り付けて目に入れて一生見ていたい。見ながら生活したいです(何を言ってる?)ここセリフも、特にまひろの長ゼリフも含めて、もう一言一句、全て本当に素晴らしいのでお腹の小人に頼んで背骨に刻んでもらいます(ヤバいという自覚はある)
冒頭から繰り返し言葉にされてきた「なんでこれしか出来ないのか」の答え。それはあまりにも近くにあったんですね。それに今気付いた。ちさとの涙によって、全てがわかった。そうだったんだって。ずっとここに、意味があったんじゃんって。それの返事がちさとの「生きててよかった」って言葉に繋がるって、あまりにも完璧で美しい答え。まひろが生きる意味を捧げてくれたから、自分も生きててよかったと思えた。ほんとため息しか出ないよ。なんなんすかもう。噛んでも噛んでも飲み込めないですよこれ。現実なん?ほんとに放送されてる??俺の目だけに見えてる妄想じゃないよね???
正直、ちさとがブチ切れて皆殺しにしてまひろと一緒に逃げるパターンは想像してたけど、まひろが殺せるよって言うパターン、まじで想像してなかったです。
だってそんなことしたら直球ど真ん中ストレート真正面から全力投球のアイラブユーじゃん。ヲタクの脳内二次創作じゃん。そんな俺が見せて欲しいちさまひエモーショナルシーンランキング1位のものをほんとに見せてもらえると思わないじゃん!?!?ありがとう、ほんとありがとう、ありがとね(575)
ちさと「深川さん、私と一緒に、あいつらをぶっ殺してください」
まひろ「一緒にね」
ここからの皆殺しモードは本当に痛快でしたね。
そうよ、そうなのよ。やっぱちさとはさ、こっちじゃないといけないんですよ。
まずはコインランドリーにいる山下。ちさととまひろは後ろに立ち、振り向いたタイミングで銃弾を打ち込むも、山下は目を覚まして応戦。さすが昔は現場にいただけあって、めちゃくちゃ強い。筋トレもずっとしてたしな。てかコインランドリー行くのに防弾チョッキ着るなよ。金庫のあの防弾チョッキ、このためなん??
でもこちらは2人一緒ですからね。
やっぱ2人になったら最強ですよ。
身動き取れなくなった状態で、正義の味方気取りか!って叫ぶ山下へ、「正義じゃねえよこんなの」って吐き捨てながら脳天に一発打ち込むちさと、まぶたの怪我の赤い血が映えてる。最高すぎるよ。
そんでオフィスに行って、居るメンバー全員静かに殺してくちさと。
ここのシーン、ずっとベランダにいる栗原の視点から取られてて、ここは少しホラー味もあってめっちゃ良かった。やっぱここの、ここのさぁ、最後に栗原を撃つ直前に風を纏うちさとの表情ね。
これまじ、あまりにも美しすぎる。僕の体の中の小人もこれはもう絶対後世に残さないといけないって、創作意欲増加させて僕の肋骨で彫像作っとりますわ。こんなん、こんなんさすがにアートですやんって泣きながら木槌振るってます。痛いです。
栗原も撃ち、まひろと合流して残りの人間も殺してく。ここのアクションも2人の息がいままでに増してピッタリ合っててよかったよね。
そして、全員殺し終わった後、これからのことを話し始める2人。
どっか旅行行こ?とか言って、香川のうどんとかってはしゃぐの、それもう死亡フラグなんですけど…と泣きそうになったところに現れる、日野。
日野さん!!!??
なんで生きてるの????(歓喜)
まひろの計らいによって、実は睡眠薬を盛られてただけだったのでした。まじかよ。情にほだされるタイプだったんか、まひろ。俺も知らなかった。えらいね。最高だよ。粋だよ。強いだけじゃなくてそんなこともできるんか。泣けるよ。てか猫カフェ行く前のあの睡眠薬のやりとりが伏線って1ミリも気付かなかった。ほぇー。感服です。俺は阪元脚本の掌の上で踊るピエロです。
ここでまひろが日野と普通にしゃべってて、それを見て驚くちさとを見てこれは嫉妬系二次創作が流行ってしまう…と要らぬ心配をする僕。
どうするんだよ、バカだなぁと言いつつ、全部俺がやったことにしといてやるから、あっちから逃げろ、と言う日野。
まひろ「それじゃ私が日野さんを助けた意味ないじゃん」
日野「あるだろ!意味。俺のことあっさり殺そうとした協会に復讐してやりたいんだよ。もう全部ぶっ殺して、終わらせたいんだよ」
日野さん…日野さんも人生の進退、考えてたんだね。仕事やめようかなとか思うようなぼんやりした悩み抱えてたもんね…次々に仲間だった人を殺す生活で肉も魚も食べらんなくなってさ…そんなところで粛清対象になったことで、人生の終わらせ方、決めたんだね。かっこいい。かっこいいけど…
まひろ「私は、生きててほしいよ、日野さんに」
わかるううううううう
わかるそれは、生きててほしい。だって好きになっちゃったもん。ここでほんとに優しく優しく笑う日野さん、そんなん生きてて欲しいに決まってるじゃん。
でもそんな泣きそうなまひろを気絶させ、「粛清さん…日野さん、でしたっけ、感謝します。ありがとうございました」とまひろを背負って走って逃げるちさと。
そう…そうなんよ!!その役目はちさとにしかできない。まひろの気持ちもわかるけど、俺は…俺はまひろとちさとに生きててほしいんよ。
日野「あー、面倒くさ」
カッッッッッッッッッッッ
ッッッッッッッッッッッッ
コイイイイイイイイイイイ
かっこよすぎて3行使った。
なんなの?ベビエブ。ずっとすごい。夏目敬に続いて2人目ですよ、男性にトキめいたの。髪縛って本気モード出して完全なる主人公ムーブ。こんなん好きにならずにいられる?また頭の中を日野さんでいっぱいにさせられちゃうんですけど。これが最後の日だっていうのに頭の中がずっと日野彰。デジャブだよほんと。
坂元さん、キャラクター作るのがうますぎませんか?視聴者の感情コントロールするのうますぎませんか??最初あんなに誰よコイツ!って思ってたのに気付いたら日野さんのこと大好きになってる。
てかほんとね、役と役者さんが合いすぎてる。演技力にキャラ造形が合わさってとんでもないケミストリー生み出してる。コーラにメントス入れた時くらい爆発してる。俺の感情も吹き出して止まらないですよ。すごい推進力で成層圏に届きそうです。ハロー、ステーション。地球は青かった。(感想も暴走しています)
ああ…
すごかったね。
ほんと。なっが。このnote。おどろき。
なんかこう、全部をつなげてくるよね。ドラマがドラマである意味を知った。そんで映画からドラマになってることの意味を知った。
ありがとうございます。見せてくれて。
冒頭でも言ったけど、本当にこれを見れたこと、もう二度と味わえないような幸せでした。人生における僥倖です。
感謝してもし足りない。何回も見直します。噛めるだけ噛み続けます。
え、次回最終回?ごめん、それは無理かも。終わりに耐えられないかも。
また書きます。