カムカムエヴリバディが繋げてくれた大切な100年💞
カムカムエヴリバディの再放送が始まった。
大好きだった朝ドラだ。
このドラマは、おばあちゃんと娘と孫という3代の女性の100年の物語だ。
このドラマを毎日楽しみに見ながら、私は、その100年の年月の流れに、時代の変化に、ああそうだったのかと驚き、納得し、感動するばかりだった。
あんな時代があったから、こんな考え方の人がいるのか、とか、あんな出来事があったから、こういう世の中になったのか、とか、あの時のあれが、これに結びついているのか、とか。
私は、このドラマでは、安子の孫のひなたと同年代だが、祖母や母から戦争にまつわる話はあまり聞いたことがない。
周りの友達もだいたいそんな感じだと思う。もっと聞いておけば良かったとも思うが、戦争に関する話題には、経験した人達は、皆、口が重かったし、こちらも聞いてはいけないような気がしていた。
それは、どうしてなのかも、このドラマを見てよくわかった。
幸せに暮らしていた人達が、戦争によっていきなりあんなにも理不尽なことに巻き込まれて、あんな体験をしたら、そんなこと忘れたいに決まっている。
平和そのものの空気の中でのんびり生きていた私みたいな子供に、そんな話をわざわざしたくはなかったんだろうな。苦労話も、面白い昔話みたいにして笑わせてくれていた気がする。そうやって、あっけらかんと明るい子供時代を思う存分過ごさせてくれていた大人達の優しさを今はありがたく思っている。
だけど、このドラマは、戦前からの女性3代の人生を丁寧に描くことで、人の気持ちの100年を見事に繋いでくれた。
数々のドラマや映画で、断片的に知ったつもりになっていた100年をきちんと繋げてくれた。
昨年、ベストセラーになった「続・窓際のトットちゃん」を読んだ時も、同じことを思った。トットちゃんのトモエ学園時代のその後。大人になってから、戦争について気がついた徹子さんの言葉。
そういうものを読めて、本当に良かった。
貴重な体験や想いを本にしてもらえて、本当に良かったと思った。
知らなくちゃいけないのに、知らないことが多すぎる。私は、カムカムエヴリバディを見て、いつもそう思っていた。
これから、安子と、るいと、ひなたに感情移入したり、応援したりしながら、とっても大切な100年をまた経験していけるのは、嬉しい。
安子は、この上なく幸せな女の子でした。というナレーションで、第1話は終わった。
一度最後まで見たドラマ。これからどうなるのかを知っているドラマを見るというのは、また格別に感慨深い。この場面をこの笑顔を目に焼き付けておこうとか、ここで、こんな台詞を言ってたのかぁとか、心が忙しい。
そして、今回は、今この時代を生きてきた自分には、何が出来るのかなということをしっかり考えながら、見ていきたいと思う。祖母や母の世代の人達と過ごしてきた日々の記憶に支えられている私が、繋げていけるものがきっとあるだろう。
とてもありがたい再放送を楽しんでいきたい。🍎