吉田篤弘「雲と鉛筆」読了。 屋根裏の部屋に住み、鉛筆工場で働く主人公。淡々と絵を描き、鉛筆を削り、手紙を書く。 「三番目の効用」という項目が印象に残る。 仏像を拝観したとき、脇侍と呼ばれる引き立て役が両脇にいることでトリオの並びが成り立ち、センターが際立つ。公平な3番目の存在。
私は執筆陣の皆さんにお声がけして原稿をとりまとめただけだけれど、でも、本当に良い一冊に仕上がったと思います。『つながる読書』(ちくまプリマー新書)、ぜひ読んでみてください。 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480684769/