tetra
その名の通り時々妄想が入る随筆集
アート散策の記録。
はじめまして。tetraと申します。 東京でひっそり暮らしている会社員・男です。 学生時代から本が好きでずっと読んで過ごしているのですが、突然文章を書いてみたいという衝動に駆られ、こうして筆を走らせています(書いていますと素直に書けばいいのにね)。 30代になり、日常生活の日々の暮らしを綴ってみたくなりました。 男ですが女流エッセイを読むのが好きで、先日ある方のエッセイ集に 「とにかく心の内を書いて、書いて、書く。」 というフレーズに突き動かされ始めてました。 需要が
いささか忙しい日々を送っている。 来局する老若男女ありとあらゆる患者を一人一人笑顔で「こんにちはー」から「お大事にー」まで送り出すわたしは、マスクの内側で繰り広げられる前職の外部マナー講師から教えられた「とにかく口角を吊り上げること」に余念がない。 その念頭には小さいころにテレビの再放送で見たトラウマアニメ、妖怪人間ベムの「ベラ」がある。口角を意識ばかりするあまり、目が殆ど笑っていない。 実にわたしらしい。 あちら立てればこちらが立たぬ 不器用なわたしを慰める人はいない。
大阪という都市は罪深い。 食に然り、芸術に然り、私を幾重にも引き寄せてしまう。 かつての天下人が城を構えた商業と水の都市を巡る旅は、長年の好奇心に迫る旅となった。 司馬遼太郎は私にとって大変とっつきにくい作家であった。 私は司馬遼太郎の小説は1冊も読んだことがない。 もともと歴史小説や時代小説に苦手意識があり、さらに「坂の上の雲」や「竜馬がゆく」など濃厚な歴史シリーズものを何冊も書いている作家として、その昔から存在は知っていたものの読まず嫌いで生きてきた。 要は(今も
映画「丘の上の本屋さん」鑑賞。 イタリア山間部の小さな古本屋の主人と少年を中心とした人々の物語。 少年が主人の熱心なアドバイスにより読書の魅力に取り付かれていく。 ラストは考えさせられる物であったが、本を通した友情は決して色あせることのない大切なことを教えられた。短くてお勧め。
大阪遠征。色々散策して帰京します。 素敵な出会いあり、びっくりありで良い旅でした。 近々まとめます。 芋焼酎はロックだけしか信用しません! BGMは今夜はブギーバック。
こんなに近くで観た通天閣は初めて。 新世界との距離感もわかった。 朝早くきたおかげで、喫茶店すらも開店前でした。
行ってから一か月も経とうとする中、清澄白河・東京都現代美術館で開催されている現代アートの展覧会「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」に行ってきた記憶を振り返る。 日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO (mot-art-museum.jp) 常にトレンドを追うことになるためとっつきにくい分野であるが、精神科医高橋龍太郎のコレクションを知ることで現代アートの変遷をたど
北山は締めのラーメン屋でうな垂れていた。 「どうして良い人ばっかり結婚が早いの?」 ネイリストの栄田さんにこぼした。 「良い人ってのはね、自分目線と他人目線の両方を同時進行できる人なの。他の人から見たら計画性があるとか、狙い撃ちしてたとかいうけど本当はそこだと思う。」 納得した。
京都の大垣書店。関西に寄る時は必ず足を運ぶ。迷路のような作りから1冊探し出して買ってしまえば帰りの新幹線は恰好の読書タイムになる。遠足は最後まで楽しむ派。 https://youtu.be/Xc1XPPT2a9s?si=sPS4fmMRCLPgGqtl
今週は調子がいい。 朝5時に起き、散歩に出かけ、シャワーを浴び、コーヒーを沸かし、読書を1時間。 真夏にはだらけてできなかった規則正しい生活は、唐突と忌々しい過去の記憶が降りてくるという幸運をもたらしてくれる。 新卒で会社に入る機会を逃した私は、個人事業主としてインターネット広告とブログのアフィリエイト収入で食いつないでいた。 学生アルバイト時代に稼いだ微々たる貯金は、出来るだけ触らないでおこうと当時から頑なであった。 新宿三丁目の駅を降りて徒歩5分。 レンタルオフ
吉田篤弘「雲と鉛筆」読了。 屋根裏の部屋に住み、鉛筆工場で働く主人公。淡々と絵を描き、鉛筆を削り、手紙を書く。 「三番目の効用」という項目が印象に残る。 仏像を拝観したとき、脇侍と呼ばれる引き立て役が両脇にいることでトリオの並びが成り立ち、センターが際立つ。公平な3番目の存在。
今年もこの季節が来ました。 富山・越中八尾の風の盆。 夏の終わりに幻想的な雰囲気をまとった美しいお祭りです。 過去の旅の記録を再掲します。 https://note.com/42900850/n/nd5a40486f9ab?sub_rt=share_pw
映画「箱男」を鑑賞。安部公房の50年前の原作を実写化。 久々に難解な世界観を堪能。 段ボールの穴から外の世界を覗き込むと共感できるという。 わたしも、あなたも、みな居場所を必要としている。 主人公はかなぐり捨てて街をさまよう。 スマホ病の現代人を問いただすメッセージ性を感じた。
岩尾俊兵「世界は経営でできている」読了。 皆人生の経営者である。 結婚・家事・労働・健康・老後… すべての社会生活をコントロールして人生の舵取りをするという認識を持ってほしいと説く。斬新な切り口であるが、皆が幸せになる権利を持ち、幸せなってほしいと主張しているように思えた。
東京は直角に創られた街。 暑さを逃すゆとりは生ませない感が滲み出る。 説得して中に入りさえすれば約束された涼しさが出迎えてくれる。 説得出来ればの話だが。
偶然を大切にしている。 人との出会い。本との出会い。音楽との出会い。 たまたまその時間、その場所にいた瞬間しか巡り会えない。 仕事も、旅行も、恋愛も、出逢ったものはみな偶然の産物である。 「乱読のセレンディピティ」という本がある。 著者の外山滋比古は思考の整理学で知られるようになったが、専門の英文学やエッセイも膨大な数を書いている。 20代中盤の時に出逢った、読書経験の起点となった本といっても過言ではない。 私の本の読み方は乱読である。 小説、エッセイ、雑誌、ビジネ