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#推薦図書

あなたのおすすめしたい本の感想やあらすじ、その本にまつわるエピソードなどを、ハッシュタグをつけて教えてください。

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【創作の役に立った本10冊】何故新人の作品は小さく収まりがちなのか

ちょっと前に自分の「ヒッチコックの映画術」で物語のメカニズムを学んだというつぶやきがちょっとバズったんですが… この時の元々の創作論の話題はコレですね。本当にためになります。 【すかぢ式 シナリオライター脱創作論 【第1回】 https://moepedia.net/blog/19/ 】 僕も10年ぐらい前までふざけてはいるんだけど真面目に考えてギャグ漫画を描いてて、でも仕事が無くて本とか読みまくってた時期にヒッチコックの映画術を読んで観客が面白いと思うメカニズムにさえ

『0秒思考』赤羽雄二さん〜何でも相談カフェ

こんばんは。高月香里です。 悩ましい日々が続いておりますが、私の今の苦境について相談させていただいたかたがひとりだけ。 それは『0秒思考』の著者、赤羽雄二さんです。 赤羽さんは、音声アプリ『クラブハウス』で、毎週土曜日朝の9時から10時まで、『何でも相談カフェ』というお部屋を開いてくださってます。 こちらでは赤羽さんが、様々な質問にお答えくださり、様々な問題の解決に至るルートを示してくださいます。 家庭問題、お仕事関係、あらゆる人間関係、何でも相談できます。 毒親

読書日記|電車のなかで本を読む

 今回は島田潤一郎さんの本を拝読。1年くらい前から読みたい1冊でした。読むタイミングがうまくつかめずに、ようやく読めました。島田さんが本書で書く本の紹介は書評とも一味違う。  本の紹介でありながらも、私的な事と結びつけて書く読書エッセイという趣き。紹介されてる本の中では、岡崎武志さんの本が一番読みたくなりました。  島田さんの本も岡崎さんの本も、いつか読みたい本としてチェック済み。こうやって巡り合えたという事はきっと今が読み時なんだろうな。島田さんの文章から流れる優しくて

ブックサンタで本屋に吸い込まれてみる(3年目)

ブックサンタ2年目です。 ときどきクリエイター収益を「プロジェクトはるかぜ」として寄付する活動。今回はブックサンタ2年目になります。 今回もまた収益寄付ではなく、自身の喜捨として行います。 他の用事で行った街中の本屋でポスター見かけて、その場で選んで決定。 少しだけ立ち読みしまして、とても読みやすく、面白い本でした。義務教育で教わることプラスアルファな展開内容で、これからの世界を生きてゆくために必要な知識にたくさん触れられています。 グローバルな舞台で特派員活動をさ

【公園で読書の秋】福井コーヒーフェスティバルにいってきた

先日、福井県で開催された「コーヒーフェスティバル」に行ってきました。 天気に恵まれた秋の公園。そこには、コーヒーの香りに誘われた人々が集っています。 人気店には長蛇の列ができ、お目当てのコーヒーを手に入れるまで、まるで宝探しのようでした。でも、それもまた、このフェスティバルの醍醐味なのかもしれません。 美味しいコーヒーと食べ歩きを堪能!最初に選んだのは、長野県から出店している「ai coffee」のブラジルです。一口含むと、ほどよい酸味とコクが口いっぱいに広がります。雑

ここ半年で読んだ本を一挙紹介します

すっかり滞っていた本紹介。いろいろある中でも合間でちょこちょこ読書は続けていて、おもしろい本にもたくさん出会えたので、半年分をまとめてみました。11冊と数が多いので文章量も多いですが、なるべくテンポよく紹介していきます! 私とは何か――「個人」から「分人」へ/平野啓一郎社会人になった頃くらいから、なんとなく「どんな場面でも変わらない自分でいる」ことが難しくなったような気がする。そこにうっすらと違和感や自己嫌悪を抱きがちだったのですが、平野さんの「分人」という考え方を聞くと、

こんなに素敵な物語だったとは…◇秘密の花園

 小学生のころから存在を知っていた名作ですが、じつは、いまになってはじめて読みました。  F.H.バーネット『秘密の花園』。  複数の出版社からいろいろな翻訳本が出版されている中で、今回私が読んだのは、2024年3月に教文館から出たばかりのハードカバー(訳:脇明子)です。常体(だ・である調)で訳されていて、大人も読みやすく、ジェリー・ウィリアムズの挿絵も素晴らしい!  そもそも、長年読まずにいた名作をなぜいま手に取ったかといえば、「教文館が出している?」と興味を持ったから。

京都検定2024受験記「名前でよむ天皇の歴史」

嵯峨天皇、醍醐天皇、一条天皇、et cetera 皆様は気になったことありませんか?天皇の名前がなぜ京都の地名になっているのかを。 京都検定のオススメ参考書 今回は京都検定2級・1級を受験する方にオススメしたい参考書をご紹介したいと思います。この本は歴代天皇の名前の由来を解説している一冊になります。 私は学生の頃からずっと疑問に思っていました。なんで日本の頂点に君臨している天皇が「一条・三条」と大通りの名をつけているんだろうって。この本を読んで長年のギモンが解決しまし

朝の1時間が人生を変える? - 本好きが語る「朝活読書」のススメ -

「今日もまた、あっという間に1日が終わってしまった…」 そう感じること、ありませんか? 仕事や家事、育児に追われる忙しい毎日。自分のための時間は後回しになりがちですよね。 でも、ちょっと待って下さい! もし、1日の始まりに自分が本当にやりたいことに没頭できる時間があったら…? 今回は、私が実践している「 朝活読書のススメ 」についてお話します。 なぜ「朝活読書」がおすすめなのか?朝は、1日の中で最も集中力が高く、頭がクリアな時間帯と言われています。 その時間に読

『「存在感」はつくれる』

なんという、私のための本! そう。存在感ないんですよ私。 10人以上の飲み会だと、いつの間にかすみっこの方でぼっちになっている人っているじゃないですか? それ、私です。 最近なんて、会社の食堂で昼飯食べているときに「高橋さん、存在感消してない?」って聞かれて、 「どゆこと? そんなつもりないんですけど」って答えたら、 「会社辞めそうな人って存在感消していくんだよねぇ」だそうです。 それについては「へー」とだけ言っておきました(笑) どうやら「消す」方はピカイチみた

 読書日記|レシピの役には立ちません

 阿川佐和子さんのエッセイを、再び手に取り拝読。阿川さんのクッキング描写がずっと好きで、毎回このシリーズを楽しみに読んでいます。今回は料理というより、あまりものを有効活用する工夫についても書かれていらっしゃった印象が強い。  作中に出てきたシチューや胡麻ドレッシングの作り方は、是非とも参考にしたいです。案外冷蔵庫の中にあるもので、こんなに代用できるのも嬉しい発見!。ついつい余計なものを買い揃えてしまう我が身を反省。  この本を読むと、自由な発想で料理に取り組めますね。こう

「あの本との出会い」は偶然がくれた奇跡。だから、本屋さんはなくならない。

最近は電子書籍を読む機会も増えました。キーワード検索ですぐに読みたい本が見つかるし、持ち運びも便利ですよね。場所を取らないのも大きな魅力です。かくいう私も先日Kindle Paperwhiteを購入しまして、電子書籍は大好きです。 本屋さんにしかない魅力とは?でも…やっぱり、本屋さんにしかない魅力って、ありますよね? 何百、何千冊もの本が並ぶ空間。背表紙を眺めているだけで、ワクワクする気持ち。新しい世界との出会いを予感させてくれる、あの高揚感は、本屋さんでしか味わえません

ハックルベリーが会いに来る(小説をめぐる冒険)

小学6年のとき、朝の読書の時間が終わって『トム・ソーヤーの冒険』を片づけていると、女子に話しかけられた。 「子供っぽいやつ読んどるんじゃね」 おせっかい焼きの島田さんだった。「それ終わったら、これも読んでみんさい」と本を渡された。 「ハックルベリー・フィンの冒険……?」 私がたどたどしく書名を読みあげると、「『トム・ソーヤー』の続編なんよ」と島田さん。「こっちは大人向けじゃけえ」 5年生のとき、島田さんと同じ図書係で『星の王子さま』をすすめられたことがあった。私が小

『萬葉日本學』出版のご案内

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。  宣伝です。  ありがたいことに、日本花卉文化株式会社さまのnoteでも、紹介していただきました。  長年の夢である出版、つひに現実になりました。  反時代出版より、『萬葉日本學』を出版させていただきました。編集長ならびに、ご支援いただいた方々にあつく御礼申し上げます。  魂と真心を込めて、けふまで書きためてきたことを本書にまとめました。  本書は身と、そして魂を分けた、言はば私の子供のやうな存在です。

【聴書感想文】短編集:富士山/平野啓一郎 (著)

平野啓一郎氏、10年ぶりの短篇集。 サイン会開催やインタビューがネットに上がっている。 平野啓一郎氏が書く小説は、あらすじや意図が予め頭の中に明確で、文字にした後はその表現に無駄が無いかを十分遂行したうえで上梓しているように思う。 まだ本書を手に取しておらず、興味のある方は短編全5編を公式サイトで試し読みできる。 聴書感想文読書感想文ではなく聴書感想文。 Amazon から 2か月間 Audible無料の通知があり、初めてAudibleで本一冊分を聴いた。自宅だと眠気

読書日記|おりたたみ自転車はじめました

 一人旅に行くと、電車駅から目的地が離れている。どうしようバスかそれともタクシーに乗るか究極の2択になりますね。徒歩という選択肢もなくはないですが、見知らぬ土地を長時間歩くのも不安。  そんな時に折り畳み自転車があればなぁ。新たに買うのも・・・。それにどうせ重たいんでしょう?的な悩みの繰り返し。しかしこの本のタイトルを見て、こういう本が私には必要だった。今更ながら気づきました。本書は折り畳み自転車に興味がある人の悩みや疑問も解決してくれます。  さらっと読めるコミックエッ

みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10

 文庫化がたいへん話題になっている『百年の孤独』にちなみ、Twitterでこんなことを言ってみたら、ひと晩で100作を超える作品が集まってきて頭を抱えている。  もちろん反応があるのは嬉しいけど、ここまでとは思わなかった。どうしよう。せっかく皆さんが教えてくれたのに、私が見て「いいね」をつけて楽しむだけではもったいない気がする。  なので、リストアップして、数の多い順に並べることにした。  2024年6月30日の9時47分(ツイートした時間)から、7月1日の正午までの集計で

【幸せとお金の話】「経験」と「人」への投資 - 行動経済学が教えてくれたこと -

最近、相良奈美香さんの著書『行動経済学が最強の学問である』を読みました。行動経済学と聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、私たちの日常の意思決定のこと、身近なことが分かりやすく解説されています。 特に印象的だったのが、「幸せになるお金の使い方」について。行動経済学の観点から、以下の5つが挙げられていました。 「なるほどなぁ…」と納得しながらも、ハッとした自分がいました。昔の私は、何となく「モノ」にお金を使うことが多かったからです。 例えば、ブランドに惹かれて新しい洋

自分だけのストレス地図を作ろう! - 「コーピング・レパートリー」で心に余裕を

最近は、寒暖差が激しくて体調を崩しやすい時期ですね。 体調だけでなく、心も不安定になりやすいと感じる方もいるのではないでしょうか? 今回は、穏やかな日々を送るため、私が実践しているストレス解消法、「コーピング・レパートリー」について紹介します。 コーピング・レパートリーって何?「コーピング・レパートリー」とは、簡単に言うと "自分だけのストレス解消法リスト" のこと。 鈴木祐さんの著書『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』で紹介されているのです

noteを書く人におすすめしたい『アイデアのつくり方』

「noteのネタ切れで悩んだことはありませんか?」 今回は、ジェームス W.ヤングの『アイデアのつくり方』という本を紹介したいと思います。この本は1940年に出版されて以来、世界中の人々を魅了し続けている不朽の名著です。 noteやブログ、副業を考えている多くの方は、きっと良いアイデアを生み出すことに悩んでいるのではないでしょうか?この本は、そんなアイデア創出に悩む全ての人に読んでほしい一冊です。 『アイデアのつくり方』は、わずか100ページ程度の薄い本ですが、その内容

ホンネで語られる役所の仕事がつまっている――『公務員になりたいと思ったときに読む本』

ふだん私はめったにハウツー本のたぐいを読みません。 同じようにしても、同じ結果を生むと信じるには、(世の辛酸はろくすっぽ舐めてはいませんが)人生の曲がり角をいくつも曲がってきているから。 ですが。 『公務員になりたいと思ったときに読む本』には、心ひかれました。 著者があの福島太郎さんだから、だけではありません。 副題の「公務員とは職業ではなく生き方です」に、惹かれたからです。 はっきり言って(言っちゃっていいのかな?)、公務員には偏見がありました。血の気が今よりもずっと多

『今日、誰のために生きる? アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』

「あれ? この本見たことある」と思われたかた、すでに読まれたかたが多いのではないでしょうか。 私も発売以降noteで5回以上は見かけました。最近も見かけて、「あ、これは読んだほうがいいやつだな」と思って読んだわけです。 「心のゆとり」「余裕」 これらを、日本人はいったいどこへやってしまったのでしょうか。 読みながら、本に対するコメントがそのまま自分への問いになるような、対話が生まれる本だと感じました。 「自分」「日本人」「現代人」に対するふり返りにもなる本です。

自分は何者か…それを選ぶのは自分自身◇夜の庭師

 ジョナサン・オージエ『夜の庭師』は、ディズニーで映画化が決定したというゴーストストーリー。  面白くてどんどん先が知りたくなり、寝不足になりそうになりながら読みました。  アイルランドからイングランドにわたってきたモリーとキップの姉弟は、差別にあいながらも、なんとか使用人として雇ってくれる屋敷を見つけます。でもそこは、巨木に取り込まれたかのような不気味な屋敷で、夜中に謎の男が徘徊し、住人はみな悪夢にうなされるという、なんともあやしい場所だったのです――。  もちろんエ

小川珈琲で味わう、本物の一杯と未来を読む一冊

先日、世田谷区にある「小川珈琲」に行ってきました。 「小川珈琲」は、1952年に京都で創業した老舗の珈琲専門店。1200年以上の歴史を持つ京都の美意識と感性を受け継ぎながら、「本物」の味わいを追求し続けているそうです。 店内は、木の温もりを感じさせる落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと読書を楽しみたい気分にぴったり。たくさんのコーヒーメニューがあり、どれにしようか迷ってしまいます。 色々悩んだ結果、今回は「コスタリカ サンタルシア」をチョイス。フルーティーな酸味と香りが特徴

独りの時間を大切にする禅の言葉! 『生きるのが楽になるスヌーピー』

今回は私が好きなシリーズの一冊をご紹介。『生きるのが楽になるスヌーピー 心をゆるめてくれる禅の言葉』です。 スヌーピーと禅の意外な組み合わせ「え? スヌーピーと禅?」と思われた方もいるかもしれません。私も最初はその組み合わせにちょっとびっくりしたのですが…これが驚くほどしっくりくるんです!意外とスヌーピーの言葉って考えさせられるものが多いんですよね。 本書は、『心をととのえるスヌーピー』『自分を受け入れるスヌーピー』に続くシリーズ3作目。今回は、スヌーピーやチャーリー・ブ

『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生の幸せについて』

本書の著者である、経済評論家の山崎元さんをご存知でしょうか? 私は知りませんでした。 山崎さん、今年お亡くなりになったのですが、その前に息子さんに向けて書いたのが本書なのです。素敵ですね。 親としての正直な気持ちが伝わってくる内容です。家族へ伝えることの大切さを学べる気がしました。 ところで、 本書は、FIREサラリーマン みかん🍊さんが紹介していた凡人投資家Gekko(ゲッコー)さん経由で知ることができました。 「お金」を強みとしている人とつながって学びを深めるこ

コーヒーを科学でハック!?至高の一杯を追い求める

読書とコーヒーをこよなく愛する私ですが、その両方の情熱を同時に満たしてくれる一冊があります。それが、旦部幸博さん著『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』です。 本書の魅力は、ずばり「コーヒーのおいしさ」を科学の視点から徹底解剖している点にあります。普段何気なく口にしているコーヒーですが、その一杯には、産地や品種、焙煎方法、抽出方法など、実に様々な要素が複雑に絡み合い、あの芳醇な香りと味わいを生み出しています。 本書では、コーヒー豆の構造から、焙煎における化学

【第196回】【新刊】稲葉陽二「ソーシャル・キャピタル新論: 日本社会の「理不尽」を分析する」東京大学出版会

質問 稲葉陽二元幹事の新刊「ソーシャル・キャピタル新論」について教えてください。概要 ➀24年9月30日に稲葉陽二「ソーシャル・キャピタル新論: 日本社会の「理不尽」を分析する」(東京大学出版会)発刊  ②地区防災計画学でも注目されているソーシャル・キャピタルについて負の側面も含めて議論  ③目次 解説➀24年9月30日に稲葉陽二「ソーシャル・キャピタル新論: 日本社会の「理不尽」を分析する」(東京大学出版会)発刊  地区防災計画学会の元幹事でソーシャル・キャピタル(社

スタバのコーヒーセミナーで贅沢な学び体験 - 季節限定スイーツも食べれる!

「読書とコーヒーの香りは、至福の組み合わせ」 私はコーヒーは好きで毎日飲んでおります。特に、あのスターバックスが開催する「コーヒーセミナー」は、以前から気になっていました。 そこで先日、満を持して参加してきました!今回は、新たな発見と美味しさに満ちたセミナー体験をレポートします。 想像を超えるリーズナブルさ!充実の内容に驚きセミナーは、なんと1100円という参加しやすい価格設定。 「コーヒーセミナーって、もっと敷居が高いイメージだった…」 正直、最初はそう思っていま

楽園のカンヴァス 原田マハさん

赤い羽織ものと 緑のパンツ その赤の色味と その緑の具合が どちらも遠慮なく濃くて ふっと ゴーギャンのあの絵の色のようだ 黒 襟を立てた薄手のジャケットを着た女性 ほっそりとされていて 黒いお帽子はかぶっていないけど ロートレックのあの絵のよう 食品の買い出しが済み 大型店の一階でエレベーターを待つ間 カートからはみ出て困る長ネギの角度を調節しながら 何だかいちいち有名な画家さんのお名前で すれ違う人々をたとえてしまう それは多分 「楽園のカンヴァス」原

三島由紀夫の長編小説すべて読んだので感想を書く

2021年の夏の終わりから三島由紀夫にハマりました。 三島由紀夫はおそろしく多作な作家で、小説・戯曲・評論など膨大な量の作品を遺しているのですが、2022年ようやく長編小説だけは読み終えることができました。 ぜんぶで34作品! 熱心な読書家とは言えなかった自分が、これほどたくさんの小説を短期間で夢中になって読んだのは生まれて初めてのことでした。 ので、せっかくだし、感想をまとめて記事にしてみました。 評論でもなんでもなく、感想というにもばらばらとした、感じたことの破片のよせあ

江戸の仕掛人“蔦屋重三郎”とは何者か?

さて、これから皆々様にお披露目いたしまするは、江戸中期を疾風怒濤の勢いで天馬のように駆け抜けた痛快無比な“稀代の快男児”の物語であります。 男の名は蔦屋重三郎。人呼んで“蔦重”、本屋の重三郎、縮めて“本重”と呼ぶ人もおりましたが、元禄文化の中心地となった上方風にいえば「ツタやん」でございますが、蔦重はその時代には生きておりません。井原西鶴や近松門左衛門らが活躍した元禄時代は1688年から1704年までありますが、蔦重がこの世に生を受けたのは1750(寛延3)年正月7日。元禄

人生の7割が嫌な時間?『習慣を変えれば人生が変わる』が教えてくれた「好き」を仕事にする方法

「仕事に行くのが憂鬱だ…」 なんて人も多いのではないでしょうか?かくいう私も以前はそうでした。でも、ある本との出会いが、私の価値観をガラリと変えてくれたんです。 『習慣を変えれば人生が変わる』マーク・レクラウ (著)その本というのが、今回ご紹介する『習慣を変えれば人生が変わる』です。 この本には、衝撃的な言葉が書かれていました。 「アメリカの職場レポートによると、国民のじつに70%が自分の仕事を嫌っている」 なんと、人生の大半を占める仕事の時間が、7割もの人にとって

がっこうはじごく

夏休みが終わる日に 「学校はどう?いけそ?」と、長女に聞いた。 「うん!大丈夫!また冬休みまで頑張るよ!」という。 長女は頑張りすぎるところがあるので 「まぁ、テキトーにやんなよ」と声をかける。 長女は、 「テキトーにやったらママが怒るくせに!」と、ニヤニヤしながら悪態をついた。 今はきっと、まだ良い。 小学校三年生なのだ。うちの娘の通う小学校は、のんびりした子供が多く、 今のところイジメの話などはきかないし、 問題児がいる、というような話も聞かない。 なんか、困ったこ

「若手を育てる」のはなぜ難しいのか?不満はないが●●がある

【超訳】Z世代の特徴は、会社に不満はないが不安がある。成長を促す職場の鍵は、心理的安全性とキャリア安全性の両軸を満たす環境にある「若手を育てる」のはなぜ難しいのか?「若手」とは誰で、どんな価値観をもった存在かを、そもそも知らなかったということに気付かされた。「若手」を集合体として括るのではなく、「ひとりの個人」としていかに捉えることができるかが、育成の肝にあることは間違いない。 これからの成長する企業のヒントは、①働き方改革+②育て方改革の両軸にある。職場の働き方が変わるこ

【第197回】【新刊】矢守克也「避難学 「逃げる」ための人間科学」(東京大学出版会)

質問 矢守克也会長の新刊「避難学 「逃げる」ための人間科学」について教えてください。概要 ➀24年10月2日に矢守克也「避難学 「逃げる」ための人間科学」(東京大学出版会)発刊  ②逃げるための人間科学  ③目次 解説➀24年10月2日に矢守克也「避難学 「逃げる」ための人間科学」(東京大学出版会)発刊  地区防災計画学会の矢守克也会長(京都大学教授)の新刊である「避難学 「逃げる」ための人間科学」が、2024年10月2日に東京大学出版会から発刊されました(A5・288

『いのちの車窓から2』読書感想文

はじめに 私は、星野源さんの書く文章が好きだ。 もしかしたら、源さんのする表現の中で、「エッセイ」が1番好きかもしれない。 そもそも、源さんを「有名な歌手・俳優」としか認識していなかった私が、明確に彼を尊敬や憧憬の対象として見始めたきっかけが、気まぐれで読んだ『そして生活はつづく』だった。 これまで色んな人のエッセイを読んできた中で、「興味を引く経験」や「思考回路」に感心したことはあっても、「文章表現」や「構成」にまで唸ってしまったのは、『そして生活はつづく』が初めて

【読聴感想】直木賞受賞作「八月の御所グラウンド」万城目 学(まきめ まなぶ) (著)

本作品、直木賞受賞後「オール読物」で、初めの方を読んで気になっていたが、ようやく読むこと(聴くこと)ができた。 KindleとAudibleとで、時と場所により切り替えながら読了(聴了?)。Kindleは端末が変わっても(Oasis→iPhoneとか)データ同期で続きを読めるが、KindleとAudibleとではそこまで便利にできていない。読んだところまでAudibleをスライドさせたり、聴いたところまでKindleをめくらなければならない。 受賞作「八月の御所グラウンド

『ひとり羅生門方式風読書』岡本さん家のお母様と太郎さん

頭の上に 岡本さん家のお母様と太郎さんがおります いいえ、頭の上にいるわけがありません 正確にいいますと 寝室の枕元に 「岡本太郎」さんの本と 岡本太郎さんのお母様である「岡本かの子」さんの本があります 枕元には他にも 未読の 女性シリーズ『精選女性随筆集』が数冊ありまして 昭和にご活躍された エネルギーに満ち満ちたおばさま方が あなた!早く読みなさいよ!っ 私が先よ!いえ私の作品が先よ!と わちゃわちゃされているような気がするようなしないような‥ 偶然私の枕元

【人生の羅針盤】自分の「ミッションステートメント」を作ってみませんか?

今回ご紹介するのは、もはや自己啓発書の王様と言える、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣 人格主義の回復』です。「まんがでわかる」シリーズもあるので、活字が苦手な方は漫画から入ると理解しやすくなります。 この本の中で特に印象に残っているのは「第2の習慣:終わりを思い描いてから始める」です。 人生を旅に例えるなら、行き先も決めずにただ何となく歩みを進めるのは不安だと思いませんか? 目的地が明確であれば、道に迷っても軌道修正ができますし、どんな困難にぶつかっても乗り越え

その子と出会えたら #書もつ

いきなりのネタバレだが、タイトルは、これから紹介する作品の、最後の一文にあったフレーズを抜書きしたものだ。その子、にたどり着くまでの物語は意外と凸凹している。 タイトルからして、作家の名前からして、ひとりの女性が暮らしていく様子を描いたのだろうなと思って読み始めた。果たして予想は当たり、パンもスープも、そしてネコも出てきた。 パンとスープとネコ日和 群ようこ エッセイのようなのんびりさと、冒険物語のような展開を持ち合わせた、ふんわりした作品だった。焦って読んだり、慌てて

卯月と一緒に生きている #書もつ

僕の本の読み方といえば、新刊を誰よりも早く手に入れて読了してやる!というよりも、すでにある作品をBックオフやT書館(伏せ字の意味…)で見つけては、粛々と読むスタイルだ。 好きな作家もいるし、お気に入りの書店もあるにはあるが、早さを追いかけることはしない。書店に行くたびに、当たり前のように「読んでいない本」に囲まれるし、ある意味ではダラダラと待ちの姿勢でいる方が、気楽なのだ。 しかし昨年、noteをきっかけに作家さんと作品を知る、という新しい体験を得て、出版が待ち遠しいとい

 読書日記|丘の上の洋食屋オリオン

 明るい気分になりたいと思って、こちらの本を読チョイス。また元気が出るご飯小説に出会えました。寝る前に1話ずつ読むと、優しい気持ちで布団に入れます。  このお話1冊できちっと完結したといえば完結した。魅力的なキャラもいることですし、スピンオフもしくは続編を上手く展開していってほしい。人の悩みや傷ついた心を、じんわり温めてくれる素敵なお料理屋さん。もし身近に存在したならば、是非とも足しげく通いたいものです。  ところで同じようなコンセプトの本が、最近たくさん発行されている。

晴山陽一『ベストセラーを書く技術』〜全てのnoterの皆さんへ

こんばんは。高月香里です。 本日は著書の紹介です。 本書は2018年初版ですが、私は今日初めて拝読しました。晴山先生すみません。こんなサインまでいただいていたのに、本当に申し訳ないです。まさか6年も寝かせたままだったとは…。 晴山先生は、これまで200冊もの本を出版されていらっしゃいます。なんと、1ヶ月1冊のペースです。 なぜそんなことができるのか、惜しみなくお伝えしてくださってます。小難しいことは書かれてません。ワーキングシートをこなしながら楽しく読み進めていけます

【失敗から逃げるな!】成長し続けるために必要な「失敗の科学」

最近は「失敗」について深く考えさせられています。 「失敗は成功のもと」なんて言葉はよく聞きますが、実際には失敗から目を背けたい気持ちの方が強いのではないでしょうか? 私自身も、仕事が上手くいかなかったり、嫌なことがあると落ち込んでしまうこともあります。 しかし、そんな時こそ必要となるのが 「失敗と向き合う」 という視点。 そこで今回は、マシュー・サイド氏の著書 『失敗の科学』 を題材に、失敗とどう向き合い、そこから何を学び、成長につなげていくのかを考えていきたいと思いま

【図解でスッキリ!】コーヒー初心者さんに捧ぐ!『コーヒー一年生』のススメ

以前、『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』という本をご紹介しました。この本は、焙煎中に起きる化学反応などが書かれていて、コーヒーについて深く知りたい!という方に好評でした。 そして今回は、もっと気軽に、楽しくコーヒーの世界に触れたい!という方へ。 『図解 コーヒー一年生』 を紹介します。 「いつものブレンド」から卒業しませんか?毎日コーヒーを飲んでいても、「結局いつも同じものを選んでしまう…」そんな経験はありませんか? 私も以前はそうでした。コーヒー専門

アラサーからの挑戦!運動習慣で人生を変えた話とおすすめ本3冊

「もうアラサーだし」「体力ないし」「時間ないし」 運動を始めたい気持ちはあっても、そんな言葉が頭をよぎっていませんか?私もそうでした。運動経験ゼロ、運動音痴の28歳。そんな私が運動習慣を手に入れ、人生を大きく変えられた経験をお話しします。 まず、運動を始めるためには、運動について興味をもたなければなりません。そのきっかけとなる本を紹介します。 きっかけをくれる本1. 『運動脳』 アンダース・ハンセン著 この本は、運動が脳に与える効果を科学的に解説しています。集中力や記

スタバのクリスマスブレンド2種類を飲み比べてみた感想

もう少しすればクリスマス。イルミネーションがキラキラと輝く季節がやってきますね。 最近はコーヒーの本を読んで、コーヒーの淹れ方について勉強しています。そんな私が気になっていることといえば、毎年恒例の「スターバックス クリスマスブレンド」です。 今年は、「クリスマスブレンド」、「クリスマスブレンド ロースト」、「クリスマスブレンド エスプレッソロースト」の3種類が登場! 今回は「クリスマスブレンド」と「クリスマスブレンド ロースト」を飲み比べしてみました。 王道「クリス

【note収益化】「顧客の成功」を収益に変える、これからの時代のビジネスモデル

最近、ティエン・ツォ氏の著書 「サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル」 を読み終えました。 私たちブロガーにとって、収益化は永遠のテーマですよね。noteでも様々な収益化の方法がありますが、現在最も注目されているのが「サブスクリプション」というビジネスモデルです。 本書で語られているのは、NetflixやAdobe、そしてニューヨークタイムズといった企業の成功事例。これらの企業は、従来型の「モノを売る」ビジネスモデルから、「顧客に価値を提

親子で楽しむ絵本のおすすめ3選:レジリエンスの大切さを学ぶ

親子で絵本を読むことは、子どもの成長において重要な役割を果たします。 「レジリエンス」の重要性を知りたい方は、こちらをご覧ください。 それでは、親子で一緒に読むと良い絵本を3冊紹介します。 1.『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン (著) イングリッド・ニイマン (イラスト) いしいとしこ (翻訳) 型破りな女の子ピッピが、自分の力でたくましく生きていく姿は、子どもたちに勇気と希望を与えます。 ピッピは、どんな困難にも立ち向かい、自分の力で解決して