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海外文学好きにはたまらない競訳、ふたたび!『MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。』岸本佐知子+柴田元幸短篇競訳
文学ラジオ第175回の紹介本 海外文学好きにはたまらない競訳、ふたたび! 『MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。』 岸本佐知子+柴田元幸短篇競訳 スイッチ・パブリッシング パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください! ポッドキャストウィークエンドの感想/文学フリマ東京39出店/梅屋敷ブックフェスタ出店/短篇競訳第2弾/変わってるけど海外文学の入門になるかも/どれも新鮮に読める
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112回目 "The Fixer"を読む(Part 9 読了回)。下働きの人々の『命の扱われ方の軽さ』と『苦しい生活に鍛えられた人の芯に宿る優しさ』の対比。
いよいよ読了回です。最後の章 Chapter 9 に来るまでは、それほど明示的には表現されていなかった、人の心の底に育まれる「優しさ」が感動的に読者に迫ります。 未決囚として刑務所に拘束された Yakov に加えられる過酷な仕打ち。挫ける寸前まで追い詰められるものの Yakov は何とか持ちこたえます。その為の気力の源泉は何だったのか? 復讐心・恨みではなかったはずです。 二つ目は、ユダヤ教の教えに縋り付いて生き延びる Yakov の義父 Shmuel。この男の哲学に心
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あら捜しされる美人と魅力的な不美人(ジェイン・オースティン『高慢と偏見』、シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』)
英文学最高峰のマッチング小説より。 主人公エリザベスの恋敵キャロラインが、ダーシ氏に告げた悪口である。悪口以外の何物でもない。 登場人物にここまで言わせておいて「怒りにかられた人は、いつも賢明であるというわけにはいかない」なんて評を差し込むのだから、オースティンさんもなかなか意地が悪い。 そして、最近の例では2005年の映画版でエリザベスを演じているのがキーラ・ナイトレイだから、まあ文句なしの美人である。キャロラインもよくもこれだけいちゃもんをつけられたもんだ。 ちな
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