英文学最高峰のマッチング小説より。
主人公エリザベスの恋敵キャロラインが、ダーシ氏に告げた悪口である。悪口以外の何物でもない。
登場人物にここまで言わせておいて「怒りにかられた人は、いつも賢明であるというわけにはいかない」なんて評を差し込むのだから、オースティンさんもなかなか意地が悪い。
そして、最近の例では2005年の映画版でエリザベスを演じているのがキーラ・ナイトレイだから、まあ文句なしの美人である。キャロラインもよくもこれだけいちゃもんをつけられたもんだ。
ちなみに、主人公が不美人ということで有名な『ジェイン・エア』については、15回も映像化されているそうで、それをランキングしているサイトがあった。
私はひとつも観てないが、画像だけでいうと、2位にランキングしている2006年のテレビドラマ版のルース・ウィルソンがイメージに近いと思った。
日本では舞台で松たか子さんと、上白石萌音さんが演じている。どちらもちょっと違う感じがする。「ジェイン・エア・メーター」という物差しがあるとすると、両極端に振り切れているというか。お二人の真ん中あたりがちょうどいい感じがする。今なら伊藤沙織さんだろうか。
それにしても、名作とはいえ、美人じゃないことが前提となっているヒロインとして名前があがるのって、さらに実際に演じるのって、どういう心境なんだろうか。名誉なのか不名誉なのか。常人には測りかねる心境だ。