ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。…

ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。 文学・音楽・絵画・映画を主に、ファッションや建築も。 芸術に関するエッセイや批評、創作の短編小説を定期的に更新中です。

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  • noteのクリエイターさんたちみんなでマガジン

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    【ルール】 1日にマガジン登録は最大で3回までで、宜しくお願い致します。 【コンセプト】 『楽しく生きる』『みんなで学びながら成長する』『人と人との絆を大切に』という3つの柱をコンセプトにしています。 参加したい方は、参加したいとメッセージで頂ければこちらから招待メッセージ送らせて頂きます♪♪ ※画像は変更しないようにお願い致します。

  • とらねこ村<トランスミッション>

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    とらねこが運営する共同マガジン。グループ合計で参加者1,200名を超えました。フォロワ数2000名以上、130,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

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    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • 創作の森 エンターテイナー・ストリート

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    甘野充プロデュースの創作に特化した共同運営マガジンです。 共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。 自作の小説、詩、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿内容は、自作の小説、詩、音楽、絵、のみになります。  (エッセイは不可。他者の作品の紹介も不可) ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 甘野充

  • みんなで作るパトの共同マガジン

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    【ルール】 ・自分のことだけでなく、他の参加者にも配慮すること。 ・連続投稿は1回5本まで ・過剰に自分の記事を投稿しないこと(過剰の範囲は常識の範囲内) ・管理者の指示に従うこと。 なお、ルール違反等が続くまたは管理者からの指示に応じえない場合は退会処理をさせていただきますのでご了承ください。

最近の記事

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初めのご挨拶、簡易サイトマップと更新スケジュール

はじめに 皆さん、こんにちは。ミックと申します。これからこちらで、芸術についてのエッセイや批評、創作を定期的に発信していきたいと思います。 内容は、文学・音楽・絵画・映画の四本柱を中心に、もしかしたらファッションや建築もたまに入るかもしれません。 どちらかといえば、古典と呼ばれる作品が好きな傾向があります。19世紀の小説やクラシック音楽、印象派の絵画や古典絵画・映画が主な守備範囲ですが、ロック音楽や前衛的な作品も取り上げていきます。時評的な感じで取り上げる作品もあ

    • 魔法を囁いて鐘を鳴らす -マーク・ボランの音楽の魅惑

      【金曜日は音楽の日】 私にとって今も昔も、どこか見知らぬ場所に連れて行ってくれる作品というのが、とても大切なのは確かです。それは、芸術に限らず、ポップな音楽でも同様。それはある種の魔法です。 T.REXことマーク・ボランが残したグラム・ロックの音楽は、今もなおストレンジでビザールで、つまりは私が大好きな魔法に満ちた音楽の一つです。 マーク・ボランは1947年ロンドン生まれ。元々モデル等もしつつ、ジョンズ・チルドレン等のバンド活動を経て、スティーブ・ペレグ

      • 甘美な青春を踊る -ベルトルッチの映画『革命前夜』の魅力

        【木曜日は映画の日】 青春とは、取り戻せない故に甘い時間です。 イタリアの監督ベルナルド・ベルトルッチの初期の映画『革命前夜』は、そんな甘美な時間を閉じ込められた稀有な映画です。 舞台は1962年のイタリア、パルマ。裕福な青年ファブリツィオは、マルクス主義に傾倒し、ブルジョワの婚約者との婚約解消を考えます。そんな彼は、貧しい労働者階級の友人アゴスティーノの葬儀の際、久しぶりに会った叔母のジーナと話し、恋仲になります。。 監督のベルナルド・ベルトルッチは、1

        • 輝く季節を旅する -フォークナーの小説『八月の光』の美しさ

          【水曜日は文学の日】 光あるところに影があるように、物事には、二つの対照的な側面があります。 しかし、例えば一つの小説の中で全く対照的な物語を進めることは、案外困難で、少ないように感じます。 アメリカの小説家ウィリアム・フォークナーの1932年の長篇『八月の光』は、二つの異なった物語を合わせた傑作であり、しかも、驚くべき後味のよさを持つ作品です。 物語は、リーナ・グローブという少女の話から始まります。身重の身の彼女は、お腹の子供の父親であるルーカス・バ

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          【創作】城の地下通路で【スナップショット】

          すごい埃だ 本当に この先に倉庫などあるのだろうか この古地図ではそうなっている 何か魔物でも出そうではないか 見たことがないから分からない あるいは宝箱でも それはあるかもしれない これだけ古い城なのだから だが我らが探しにいくのも ある種の宝と言えるかもしれない この国の地形、鉱脈、気候といった 古代の先人が国を治めた知恵がつまった 文書だ これがあれば 多くの問題は解決する 大臣閣下に多くの策を上申できるし 戦争にはやる騎士団連中を

          【創作】城の地下通路で【スナップショット】

          幸福な色彩美 -デュフィの絵画の面白さ

          【月曜日は絵画の日】 以前アングルについてのフィクションで書いたように、演奏が上手い画家のような、ジャンルを横断して才能を発揮する人はいます。しかし、「音楽のような絵画」という風に、ジャンルを混ぜることができる人はそういません。 フランスの画家デュフィは、音楽を愛し、同時に音楽のような感触を残す興味深い絵画を描いた人です。そして、その絵画は音楽的な幸福感に満ちています。 ラウル・デュフィは、1877年、フランスの港町ル・アーブル生まれ。大家族で音楽好きの一

          幸福な色彩美 -デュフィの絵画の面白さ

          波の中の失われた愛 -デュラス『アガタ』の魅惑

          映像と言葉とは、本来別のものです。 私たちは映像に言葉を載せて一致させる、「映画」を何の疑いもなく享受しているけど映像と言葉が切り離されたらそこに何が生まれるのか。 フランスの小説家マルグリット・デュラスが監督した一連の映画は、そうした部分を探究する大変興味深い映画です。 そして、私が好きな1981年の『アガタ』は、原作の戯曲もデュラスが監督した映画も、言葉と映像が、魅惑的な関係を結んでいます。キーワードは「愛が失われること」です。 マルグリット・デュラ

          波の中の失われた愛 -デュラス『アガタ』の魅惑

          【創作】ダリの贋作目録【幻影堂書店にて】

          ※これまでの『幻影堂書店にて』 「偽物の方が真実より真実らしい」 ノアは、静かにそう言うと、紅茶のカップを傾けて、帳面をめくった。光一は、今日は店の手伝いとして、椅子に腰かけてレコードを磨いていた。ノアは光一に問いかけた。 「君はどう思う」 「あまり、そうは思わないな。偽の宝石は本物の宝石にはなれない。昔、見たことがあるんだけど、輝きが全く違う。本物の宝石は、夜に光を当てると、本当に闇の中で燃えているように感じるんだ」 ノアは、一瞬ほうけたよう

          【創作】ダリの贋作目録【幻影堂書店にて】

          風を感じるワルツ -チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』の魅力

          【金曜日は音楽の日】 誰もが聞いたことのある、分かりやすい旋律のクラシック音楽は、案外限られています。 チャイコフスキーの弦楽セレナーデハ長調(作品48)は、多分ある世代には「派遣会社のテレビCMのBGM」で通じるかと思う有名な旋律が含まれています。 しかし、それだけにとどまらない、全編に多様な魅力がある、私の大好きな作品です。 この楽曲は、弦楽オーケストラ、つまり金管楽器や打楽器抜きで、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバス等によって演奏する曲

          風を感じるワルツ -チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』の魅力

          記憶の森を彷徨う ―ヒッチコック『めまい』の美しさ

          【木曜日は映画の日】 アルフレッド・ヒッチコックの1958年の映画『めまい』は、2000年代以降、多くの映画のベストテンで上位、しかも1位か2位を争う程の高い評価を受けています。 公開時も高い評価は受けていたものの、年を経るごとにどんどん評価は上がり、映画の古典とも言える作品になりました。 しかも、他の「上位作品」と違い、多くの作家に換骨奪胎され、思考を誘発する傑作となっています。 刑事のスコティは、犯人を追っている際、高所恐怖症によるめまいによって

          記憶の森を彷徨う ―ヒッチコック『めまい』の美しさ

          書いて私を発見する -ジッドの小説『狭き門』の魅力

          【水曜日は文学の日】 なぜ私たちは書くのか。勿論、人によって様々な理由があります。 しかし、書くという行為には、根本的に「信仰告白」のようなところがあって、自分が生きて信じているものを、何かの形にしたいという欲望が込められているのは、間違いありません。 フランスの小説家、アンドレ・ジッドの小説『狭き門』は、そうした信仰告白を、捻れた形で凝縮して小説にした名作であり、書かれている事柄は古くても、今とてもアクチュアルに読める作品に思えます。 語り手のジェロ

          書いて私を発見する -ジッドの小説『狭き門』の魅力

          【創作】寂れた映画館で【スナップショット】

          好きなところに座って ありがとうございます いいんですか 一人だけなのに いいさ 今日が最後の日だからね 観たいものは? お任せします でも、どうせなら 絶対他で観られないような 本当に古い映画がいいですね いいね ではサイレントの 古い外国のメロドラマにしよう サイレント、ということは 音がないんですね そうさ、モノクロで、 音楽はない 大変美しく撮られた 真珠のように輝く作品だ 白黒の映画って 観たことがないんです ちょっと緊張する そんな

          【創作】寂れた映画館で【スナップショット】

          調和の形を見つける -ムリーリョの絵画の魅力

          【月曜日は絵画の日】 偉大な作品を遺す偉大な芸術家には、ある種の「型」のようなものがあります。 自分が得意な主題や構図を何度も繰り返して創り、諦めずにその本質を掴む。そうした後に、その人の資質が、主題と溶け合って開花する。 スペインのバロック期の画家ムリーリョは、そんな自身の「型」を見付け出し、見事な作品を残した偉大な芸術家の一人です。 エステバン・ムリーリョは、1617年スペインのセビーリャ生まれ。庶民の医師の子で、両親を早く失くして叔父夫妻の元で

          調和の形を見つける -ムリーリョの絵画の魅力

          青い静寂の幻想 -東山魁夷の絵画の面白さについて

          山種美術館で開催中の『東山魁夷と日本の夏』展に行ってきました。 美術館所収の東山魁夷の作品全点と、夏を描いた日本画家たちの作品を展示した小企画。 人気の画家だからか、会場は混みあっていましたが、改めてこの画家の、ある種の特異さと面白さを感じることが出来ました。 東山魁夷は、1908年生まれ。東京美術学校に通って卒業したのち、1933年にドイツに留学。その後、なかなか芽が出ずに、病気の家族も抱えて苦労を重ねています。 1947年に『残照』が日展に入選すると

          青い静寂の幻想 -東山魁夷の絵画の面白さについて

          【創作】アングルのヴァイオリン・ソナタ【幻影堂書店にて】

          ※これまでの『幻影堂書店にて』 光一が書店の扉を開けた時、微かに焦げた臭いを感じた。 一瞬火事かと思ったが、奥でノアがエプロンを付けて、「ああもう!」とぶつくさ言いながら、かんかんと音を立てお皿を叩いているのを見て、おおごとでないことを理解した。 「大丈夫?」 「大丈夫。ちょっとだけ失敗しちゃってね」 手元を見ると、皿の上に焦げあがった黒い物体が二つ、鎮座している。 「それは?」 「スコーンだよ」 「かつてスコーンであった物体だね」

          【創作】アングルのヴァイオリン・ソナタ【幻影堂書店にて】

          都市の輝くノイズ -ソニック・ユースの音楽の美しさ

          【金曜日は音楽の日】 ノイズとは、その全てが邪魔なものではなく、時には美しい響きで以って、自分を包んでくれます。 そのことを私に感じさせてくれたのが、90年代に活躍したロックバンド、ソニック・ユースでした。今では正直あまり顧みられることの少ないこのバンドについて、今日は語りたいと思います。 ソニック・ユースは、1981年に結成。1970年代後半からニューヨークのアートシーンで活動していた、サーストン・ムーア、キム・ゴードン(後に二人は結婚)が中心となり、

          都市の輝くノイズ -ソニック・ユースの音楽の美しさ