海人

小説の感想文を投稿しています。たまに映画や美術館の話も。文芸サークル青音色では、蒔田涼名義で小説を書いています。文学フリマ東京39・40に参加します。

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小説の感想文を投稿しています。たまに映画や美術館の話も。文芸サークル青音色では、蒔田涼名義で小説を書いています。文学フリマ東京39・40に参加します。

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  • 文学フリマ東京39への歩み

    出不精でぐうたらな私が2024年12月1日に開催される文学フリマ東京39に参加するまでの軌跡をまとめます。

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    創作にまつわるあれこれ。

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    海外文学や現代文学の感想文。

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    美術館・博物館等に行った記録です。

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『青音色』創刊号 試し読み 【文学フリマ東京39】

青音色とは?  青音色は、創作好きの仲間が集う文芸サークルの名前であり、仲間の作品を集めた同人誌の名前でもあります。  昔、大正デモクラシーの時代に『青鞜』という、女性が集う雑誌がありました。そのタイトルが“Bluestocking”の和訳であることにヒントを得て、“Bluenote”=青音色と名付けました。  Bluenoteの音階が使われるジャズのように、メンバーそれぞれが個性的なリズムやメロディを奏でながら、ひとつのものを創りたい。年齢や性別にとらわれずに、のんび

    • 文学フリマ東京39への道 その10 webカタログを使いこなそう

       文学フリマ東京が近づいて来ました。2623ブースという規模…前回は2096ブースでしたが、十分圧倒されるブース数&会場の広さだったので、前もってチェックしていなければ、お手伝いをした吉穂堂さんの本以外は1冊も買えずじまいなんてことになったかもしれません。  ということで、今回の記事では、当日、スムーズにブースを回るための必須ツール、webカタログを紹介します。当日、紙のカタログも配布されますが、サークル名とジャンルぐらいしか載っていないので、そのブースでどんな本を売ってい

      • 文学フリマ東京39への道 その9 メンバー紹介&通販やるかも?

         この半年間、文芸サークルの青音色について書いてきましたが、今回は、3人のメンバーについての記事です。渡邉有さん、吉穂みらいさん、海人(蒔田涼)を全員ご存じの方もいらっしゃると思いますが、そうではない方や最近フォローして下さった方に青音色の雰囲気を掴んでもらえるように、この記事を書くことにしました。     *  まずは、メンバー紹介に代えて、青豆ノノさんの企画である「小説を書いたり読んだりする人が答える20の質問」から印象的な回答をピックアップしてみます。 渡邉有さん

        • 文学フリマ東京39への道 その8 価格&ブース番号が決まりました

           『青音色』創刊号の価格が決まりました。500円です。A5二段組の86ページ、3つの短編小説が収録されています。個人的には、前回のフリマでも、500円だと試し読みなどをしなくても即決できたので、手に取ってもらいやすい価格かなと考えています。  試し読みもできます。 文フリのwebカタログは、下記のURLから。または、検索で「青音色」と入れていただくと、ウミネコ制作委員会さんのカタログが表示されます。 https://c.bunfree.net/p/tokyo39/425

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        『青音色』創刊号 試し読み 【文学フリマ東京39】

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          2024年11月読書記録 青春、風変わりな人々、チューリングが生きながらえたら?

          福永武彦『草の花』(新潮文庫)  SNSで何度か目にして気になっていた作品です。福永については、堀辰雄の弟子、中村真一郎の盟友、池澤夏樹の父親…といったことしか知りません。が…読み始めると、サナトリウムの話だし、文体や雰囲気も、あまりにも堀辰雄に似すぎていることに驚きました。堀辰雄自身、初期の作品はラディゲやプルーストに似すぎなのですが、そのあたり、戦後になっても、文学界は無頓着だったのでしょうか。今なら、例えば、村上春樹さんの影響をここまで受けた小説は、文学賞の一次選考も

          2024年11月読書記録 青春、風変わりな人々、チューリングが生きながらえたら?

          【青豆ノノさん企画】 小説を書いたり読んだりする人が答える20の質問

           青豆ノノさんの孤人企画に参加させていただきます。  面白そうな企画だなと思いつつも、自己開示が苦手なので、参加をためらっていたのですが、創作グループ・青音色のメンバー、吉穂みらいさんと渡邉有さんが参加なさったので、自分も書いて、3つまとめて、青音色のメンバー紹介記事に流用しようと思い付きました。  回答者の個性が出る質問ばかりなので、そうした紹介記事にぴったりですよね。 * Q1、あなたは、目的なく大きな書店へ立ち寄った時、まずはどのコーナーへ行きますか? 新書コー

          【青豆ノノさん企画】 小説を書いたり読んだりする人が答える20の質問

          12月1日に開催される文学フリマ東京39のwebカタログが本日公開されます。それにあわせて、『青音色』創刊号の試し読みをnoteに投稿します。ご一読いただければ、幸いです🥺

          12月1日に開催される文学フリマ東京39のwebカタログが本日公開されます。それにあわせて、『青音色』創刊号の試し読みをnoteに投稿します。ご一読いただければ、幸いです🥺

          文学フリマ東京39への道 番外編 これからの青音色

           創作サークル・青音色の活動について、マシュマロに質問をいただきました。来年の5月11日に開催される文学フリマ40に向けて、青音色はいつ始動しますか? という質問です。  質問していただいて、良かったです。ありがとうございます! というのも、40の申し込み&出店料払い込みはしたものの、頭の中は39のことでいっぱい。40は、先の話だと考えていたのですが……質問をいただいたので、日数を計算してみると、まだまだ先の話のようで、実はそうでもない。クリスマスやお正月を楽しんで、それか

          文学フリマ東京39への道 番外編 これからの青音色

          文学フリマ東京39への道 その7 もうすぐ本が完成します

           いくつかご報告を。  まずは、来年2025年5月11日に開催される文学フリマ東京40に出店することが決まりました。39の時は、のんびり構えていたので、抽選に落ちてしまいました。その反省を踏まえて、今回は受付開始直後に申し込んだため、抽選なしで参加できます。受付開始を真っ先に気付いて下さった渡邉有さん、ありがとうございました。  ということで、アンソロジー『青音色』は、1度限りではなく、少なくとも2号までは作成決定です。  創作をなさる方、自分の創作を活字にしたい方、文学

          文学フリマ東京39への道 その7 もうすぐ本が完成します

          秋風吹く公園へ

           週末にひたち海浜公園へ行きました。  春には、ネモフィラが咲いていた公園です。  今年の夏は、久しぶりにロッキンも開催されました。  この公園のある場所は、戦前は陸軍飛行学校、戦後1973年まではアメリカ軍の射爆撃場だったんですね。この緑豊かな場所に、少し前までは爆弾が積まれていたのだと思うと、慄然としてしまいます。  アメリカからの返還後に国営の公園となり、今も造成工事が続いています。完成した部分だけでも215.2ヘクタールあるので、ディズニーリゾートの大きさとほぼ

          秋風吹く公園へ

          秋に行きたい美術展 その2 日本のゴーギャン

           10月も半分過ぎましたが、日によっては、梅雨のような蒸し暑さですね。東京都美術館は上野公園にあるのですが、公園内を歩くだけでも汗ばんで、美術館の手前にあるスタバで涼んでしまいました。  秋とは思えない気候ですが、上野にある美術館・博物館では芸術の秋にふさわしい特別展が開催中です。  西洋美術館は、『モネ 睡蓮のとき』。主にモネ晩年の絵が展示されているようです。印象派は、春に見たので今回はやめようと思っていたのですが、この記事を書くためにHPを見ていたら、行きたくなってき

          秋に行きたい美術展 その2 日本のゴーギャン

          文学フリマ東京39への道 その6 小説が完成した

           文学フリマ用の小説が完成しました。締切はもう少し先なのですが、これ以上推敲すると、最初から書き直したくなりそうなので、今ある原稿を完成稿にするつもりです。  今回の小説は、2万3千字程度の長さです。これは、私の書く小説としては短いです。普段は、たいした内容でもないのに、長くなりがちなんですね。原稿用紙100枚程度の小説が多いです(今回の小説は、多分60枚より少し長いぐらいだと思います)。  この字数になったのは、2万字程度で収めようと話し合ったからです。最初に書いた小説は

          文学フリマ東京39への道 その6 小説が完成した

          2024年9月読書記録 ドスト、ピンチョン、安吾など

          9月に読んだ本は4冊。青空文庫は、今月で終わりです。まとめ記事をいつか書くかもしれません。 ドストエフスキー『白痴』(亀山郁夫訳・光文社古典新訳文庫)  再読。小説の主筋である4人の男女の話は、今回もとても興味深く読めました。ナスターシャのように、自分は不幸だ、幸せにはなれないと思い定めた人を救うことはできない。そんなことを考えさせられる話です。気が強く、プライドの塊のようなアグラーヤも、自分が年をとったせいだと思いますが、彼女の若さと、物事を曖昧なままで見過ごすことがで

          2024年9月読書記録 ドスト、ピンチョン、安吾など

          文学フリマ東京39への道 その5 Discord・読書会・シャドウバンなど

           青音色のメンバーは3人とも関東地方に住んでいますが、気軽に集まるには生活圏が離れすぎています。  6月に、私たち3人とコニシ木の子さんで谷崎潤一郎の読書会を開催したのですが、その時もウェブ併用の会になりました。ウェブミーティング用のツールとしてはZOOMが有名ですが、無料版では時間が制限されるので、Discordというアプリを使いました。こちらは、無料で時間制限なしです。  読書会は今後も続けていく予定です。今は文学フリマの準備だけで精一杯ですが、一度経験してしまえば、あ

          文学フリマ東京39への道 その5 Discord・読書会・シャドウバンなど

          文学フリマ東京39への道 その5 抽選には外れたがただでは起きぬ

           タイトルにあるように、文学フリマ東京39の抽選に外れました。noteやSNSの相互さんは、全員当選したのに😢  やはり、一時は家族で一夏100本近くガリガリ君を食べたのに、当たりが出たことがないという私が足を引っ張ったとしか思えません😔  だがしかし。若い頃なら、ここで諦めたと思いますが、酸いも甘いも嚙み分けた私たちが引き下がるわけがありません。といっても、実際に動いて下さったのは、豊かな交友関係をお持ちの吉穂みらいさんです。吉穂さんのおかげで、文学フリマ東京39での委託

          文学フリマ東京39への道 その5 抽選には外れたがただでは起きぬ

          秋に行きたい美術展2つ 東京篇

           芸術の秋を先取りして、美術館の特別展を2つ鑑賞しました。  1つ目は、新宿にある中村屋サロン美術館で開催中の『中村屋の中村彝』です。  中村彝(1887〜1924)は大正期に活躍した夭折の洋画家です。  彝の代表作は、国立近代美術館所蔵の重要文化財『エロシェンコ像』(今回の特別展では展示なし)です。モデルであるエロシェンコは盲目の詩人で、作家・魯迅の作品にも登場します。魯迅が好きな私にとっては馴染みのある人なので、彼の肖像画を描いた画家として、中村彝に興味を持ちました。

          秋に行きたい美術展2つ 東京篇