星野廉

好きな言葉は「人それぞれ」です。https://puboo.jp/users/renhoshino77

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    全体ビュー(全期間)でアクセスの多い記事を集めました。アクセスの多い順に並べてあります。

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    愛着のある記事を集めていきます。

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    古井由吉関連の連載記事、および緩やかにつながる記事を集めました。

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    全体ビュー(全期間)でアクセスの少ない記事を集めました。アカウントを開設した初期の記事が多いのですが、意外と面白いかもしれませんよ。下へ行くほどアクセスが少なくなっています。

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目次(抜粋・要約付き)

 このnoteの目次です。直近の第二期から、古い順に記事のタイトルと抜粋または要約を並べてあります。 ◆第二期(2024/09/09~)*さえぎる、うつす、とおす(スクリーン・01) *映・写、移・動(スクリーン・02) *わける、へだてる、かくす(スクリーン・03) *スクリーン越しに(スクリーン・04) *薄っぺらいもの(スクリーン・05) *音もなく動くもの(スクリーン・06)

    • 始まりと途中と終わりがあるもの

       今回は「始まりと途中と終わりがないものに惹かれる」の続きを書きます。 「「複製」という言葉のイメージ」の続編でもあります。 *始まりと途中と終わりがあって、たちまち消えてしまうもの  作品と呼ばれるものの話です。  始まりと途中と終わりがあるものには、たちまち消えてしまうものがたくさんあります。でも、それを記録したり、録音したり、録画すると、始まりと途中と終わりがあって、残っているものになります。  よく考えれば、当たり前なのですけど、こうやって言葉と文字にして眺め

      • お知らせ

        投稿のペースを落とします。 みなさんへのリアクションも遅れがちになりますが、お許しください。

        • 「似ている」を求めて(「客」小説を求めて・01)

          「客「である」、客「になる」、客「を演じる」(「物に立たれて」を読む・07)」の続きです。ただし、今回のこの記事は新しい連載の第一回として書きます。  なお、「「物に立たれて」を読む」は続けます。 *前回のまとめ  まず連載を始める切っ掛けになった前回の記事をまとめます。 *「客」小説、ゲスト・ノベル  語り手をふくめ、主要な登場人物が「客」である小説はきわめて多いと感じます。こじつければあらゆる小説が「「客」小説」とか「ゲスト・ノベル」だと言えそうな気がしてなりません

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          敬体小説を求めて(散文について・04)

          「敬体・常体、口語体・文語体(散文について・03)」の続編です。 *敬体と常体  あれは「です・ます調」で書かれていた、とはっきり記憶している小説があります。童話や昔話を除いての話です。  どんな文体だったかを覚えている小説はそんなには多くないのですが、敬体で書かれた小説として、それがとくに印象に残っているのは、お手本にしたからなのです。  私はエッセイのたぐいはだいたい「です・ます体」で書いていますが、一編の文章をすべて敬体で通しているかというとぜんぜんそうではなく、

          敬体小説を求めて(散文について・04)

          敬体・常体、口語体・文語体(散文について・03)

          *「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」 *「壊れていたり崩れている文は眺めているしかない(散文について・01)」  *「顔(散文について・02)」  今回は、日本語の散文の文体についてお話しします。 *間違っていますか?  灰谷健次郎の小説に『日曜日の反逆』という短編があります。      *  国道で「ヒッチハイクの合図」をしていた少年を、男は車で目的地に送り届ける。その前の日曜日にも同じことがあった。自分については曖昧な話しかしない少年は、息

          敬体・常体、口語体・文語体(散文について・03)

          言葉の中には言葉がある(言葉の中の言葉・05)

          *「言葉の中に言葉がある(言葉の中の言葉・01)」 *「「やま」に「山」を当てる、「山」に「やま」を当てる(言葉の中の言葉・02)」 *「「同じ」を教える、「同じ」を教わる(言葉の中の言葉・03)」 *「こころとこころをあわせる(言葉の中の言葉・04)」  今回は、連載のタイトルである「言葉の中の言葉」をまとめてみます。  今回のタイトルは「言葉の中には言葉がある(言葉の中の言葉・05)」です。「言葉の中に言葉がある(言葉の中の言葉・01)」と似ていますが、ちょっとだけ違

          言葉の中には言葉がある(言葉の中の言葉・05)

          顔(散文について・02)

           再掲です。 *「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」 *「壊れていたり崩れている文は眺めているしかない(散文について・01)」   今回は、上の記事の続きですが、以前に散文――「何をどんなふうに書いてもいいもの」と私はイメージしています――を模索=模作していたときに投稿した文章を再投稿します(少し加筆してあります)。  散文は眺めるものだ、とも私はイメージしているので、無理に読もうとなさらずに、ざーっと目を通していただいてかまいません。それだけで本

          顔(散文について・02)

          壊れていたり崩れている文は眺めているしかない(散文について・01)

           今回は「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」の続きです。 「散文について」という連載を始めます。私は一般論やなんらかの分野の専門用語や学術語には疎いです。そんなわけで、ここでは私にとっての散文と小説について書きます。 *最初から壊れている  文学史的なことは知りませんが、私にとって散文とは最初から壊れているものというイメージがあります。  何をどんなふうに書いてもいい形式という意味で、最初から壊れているジャンルなのです。  とはいうものの、何をど

          壊れていたり崩れている文は眺めているしかない(散文について・01)

          客「である」、客「になる」、客「を演じる」(「物に立たれて」を読む・07)

          *「「物に立たれて」(「物に立たれて」を読む・01)」 *「月、日(「物に立たれて」を読む・02)」 *「日、月、明(「物に立たれて」を読む・03)」 *「日記、日記体、小説(「物に立たれて」を読む・04)」 *「「失調」で始まる小説(「物に立たれて」を読む・05)」 *「転々とする、転がる、ころころ変わる(「物に立たれて」を読む・06)」  古井由吉の『仮往生伝試文』にある「物に立たれて」という章を少しずつ読んでいきます。以下は古井由吉の作品の感想文などを集めたマガジンで

          客「である」、客「になる」、客「を演じる」(「物に立たれて」を読む・07)

          転々とする、転がる、ころころ変わる(「物に立たれて」を読む・06)

          *「「物に立たれて」(「物に立たれて」を読む・01)」 *「月、日(「物に立たれて」を読む・02)」 *「日、月、明(「物に立たれて」を読む・03)」 *「日記、日記体、小説(「物に立たれて」を読む・04)」 *「「失調」で始まる小説(「物に立たれて」を読む・05)」  古井由吉の『仮往生伝試文』にある「物に立たれて」という章を少しずつ読んでいきます。以下は古井由吉の作品の感想文などを集めたマガジンです。      *  引用にさいしては、古井由吉作の『仮往生伝試文』(

          転々とする、転がる、ころころ変わる(「物に立たれて」を読む・06)

          文字を所有する、所有しない、共有する

           まず、結論と言うか、まとめから書きます。  文字を所有する、文字を所有しない、文字を共有する――この三つは同時に起きていると私は思います。  文字には、目の前に「見える」物、目の前に「ある」物としての側面と、情報やデータという抽象的な側面の両面があるからです。  物は具体的な行為として所有できても、情報やデータは行為というよりも、観念や約束事として「所有としている」と「決める」しかないからだとも言えます。  そんな文字は共有することならできるし、実際にそうなっている

          文字を所有する、所有しない、共有する

          あまざき葉さんの掌編が「文學界」2024年12月号に転載されました

           私がフォローしている、あまざき葉さんの掌編が雑誌「文學界」2024年12月号(2024/11/7発売)に転載されました。  以下のポストの画像では、「2024年下半期同人雑誌優秀作」として「あまざき葉」という名前が見えます。  快挙です。  葉さん、おめでとうございます。      *  以下のマガジンに収められている「掌編小説 もの言う臓器」は私のいちばん好きな作品で、短いコメントを寄せています。  あまざき葉さんは独特の感性と言葉のセンスをお持ちで、これから

          あまざき葉さんの掌編が「文學界」2024年12月号に転載されました

          こころとこころをあわせる(言葉の中の言葉・04)

          *「言葉の中に言葉がある(言葉の中の言葉・01)」 *「「やま」に「山」を当てる、「山」に「やま」を当てる(言葉の中の言葉・02)」 *「「同じ」を教える、「同じ」を教わる(言葉の中の言葉・03)」  この「言葉の中の言葉」という連載でお話ししている「言葉の中に言葉がある」という言葉のありようを、今回はいくつかの異なる方法で説明してみます。  目次をご覧ください。各見出しがキーワードです。文字を眺めているだけで、話の展開がたどれるかもしれません。 *うつる、うつす*移・

          こころとこころをあわせる(言葉の中の言葉・04)

          「失調」で始まる小説(「物に立たれて」を読む・05)

          *「「物に立たれて」(「物に立たれて」を読む・01)」 *「月、日(「物に立たれて」を読む・02)」 *「日、月、明(「物に立たれて」を読む・03)」 *「日記、日記体、小説(「物に立たれて」を読む・04)」  古井由吉の『仮往生伝試文』にある「物に立たれて」という章を少しずつ読んでいきます。以下は古井由吉の作品の感想文などを集めたマガジンです。      *  引用にさいしては、古井由吉作の『仮往生伝試文』(講談社文芸文庫)を使用します。      *  まず、前

          「失調」で始まる小説(「物に立たれて」を読む・05)

          日記、日記体、小説(「物に立たれて」を読む・04)

          *「「物に立たれて」(「物に立たれて」を読む・01)」 *「月、日(「物に立たれて」を読む・02)」 *「日、月、明(「物に立たれて」を読む・03)」  古井由吉の『仮往生伝試文』にある「物に立たれて」という章を少しずつ読んでいきます。以下は古井由吉の作品の感想文などを集めたマガジンです。      *  引用にさいしては、古井由吉作の『仮往生伝試文』(講談社文芸文庫)を使用します。      *  まず、前回の記事をまとめます。  では、今回の記事を始めます。

          日記、日記体、小説(「物に立たれて」を読む・04)