『カラマーゾフの兄弟』再読感想文 その5脇役の魅力①「すがすがしい大気のなかでも」 (全12回)
※これから読む方々のためになるべく物語の結末部分に触れないようにしたいと思っていますが、説明上どうしても物語の流れや途中のポイントなどネタバレしてしまうと思います。少しでもダメな人はご遠慮ください。
その5 脇役の魅力①「すがすがしい大気のなかでも」
ジョン・アーヴィング『ガープの世界』。主人公ガープは作家です。彼が自分の作品の登場人物について語るこのセリフ。
その言葉には、どんな登場人物にも主役と同じように人生があって。だから脇役といえども、まるで本当に生きているよ