廃業決めたどこぞの豪商、断腸の思いの蔵ざらえ──的、ポッと出の骨董屋。刀、徽章、医具、着物…何でもゴザレの品揃え…しかも無造作な置きっぱ陳列。足下、古書が箱一杯。”漱“の一字がチラ見え…掘り起こす。『倫敦塔 外二篇』──奥付に[夏目金之助]…検印は[夏目]の朱!──モチ、即買い。
なんやろう、これ。昭和25年=1950年は世界評論が初めて「死刑の前」を公表した年やねんけど。幸徳秋水「死刑の前」で一冊? 美松書房で検索してもよくわからない。デジタルコレクション、国会図書館、大阪府立図書館を検索してどこにもない。 https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=473317829
古書窟の主
図書館より、江戸時代の古書を集めた一冊。日本人にとって読書は身近だったのだなぁ、市井の人であっても、なんて風にも感じながら。
10月4日は「古書の日」。全国古書籍商組合連合会は、古本は楽しい書物文化であると提唱する。 一方で「古本は不衛生だから触りたくない」と語る方もいる。ペーパーレス化により、紙である必要性を問う方も多い。 それでも「書物は紙で読みたい」と思う人がいる限り、古書は消滅しないと願う。