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【詩集】小さな雲の詩 やなせ・たかし

『小さな雲の詩』 やなせ・たかし サンリオ出版

わたしが生まれて初めて所有した詩集です。小学生の時、今はない阿佐ヶ谷の商店街の書店で、母が買ってくれました。

サンリオが出していた『詩とメルヘン』という雑誌もときどき買っていました。小さい頃は、今よりもっと詩やイラストが好きでした。

『小さな雲の詩』はぼろぼろになるほど何度も読み、あとがきに記されたやなせ先生のご住所(新宿区某所)にお手紙を出したこともあります。ご自宅の住所を載せるようなのんびりした時代だったのですね。(今では考えられませんが、最近亡くなった鈴木邦男は例外。著書に自宅住所が書かれていることがあります)

やなせたかしが「アンパンマン」の作者だと知ったのはつい最近のことでした。とてもびっくりしたのを覚えています。

チョコレートの染みがついたあの本は引っ越しを繰り返すうちになくなってしまいました。
これは古書店で買いました。手に取ってパッと開いた頁が、わたしが一番好きだった詩『幸福』だったので、前の持ち主もこの詩が好きだったのかもしれない、と思ってうれしくなりました。

かいている自分を、少し離れているところから眺めているような詩。
たぶんこの頃から、創作のメタ目線に興味があったのだな、と自分の好奇心のルーツを探し当てたような気持ちです。

「幸福」やなせたかし

#詩集 #やなせたかし #詩人 #古書 #詩

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