遊びの時代(2024年11月2日)
本は釘打けの後、買われていく店番をしていると、お客さんが1冊の本に釘付けになって、最終的に買っていく姿をよく目にする。釘付けという表現がよく合う。
この本良さそう!と実際に買うまでの間に、釘付けの時間がある。長さはまちまちだけど、本から目が離せない時間があって、初めて本は買われる。
僕の棚《本屋フォッグ》で、密かにずっと売れている新刊がある。『シブいビル 高度成長期生まれ、東京レトロビルガイド』(河出文庫)だ。この本を買う人の釘付け時間は、いつも少し長い。
この本は表紙に使わ