[旅]神保町で泣く
もう少し神保町でのお話し。
子どもの頃から本を読んできました。
覚えている中で一番古く、思い出の詰まった本を探すことに。
きっと、ここにはあるはず。
絵本・子どもの本の古書店
『みわ書房』
何度も何度も繰り返し読み、本を綴じる糸が出て、千切れるまで読んだ本。
お店でその本を探していると、小学生の頃に定期購読してた学研の「学習」を発見。ほー、懐かしい。
小学生の頃、伝記を読むのが好きでお世話になったポプラ社の伝記シリーズも発見。
字が小さくてあんまり読まなかったけど、『少年少女文学全集』も。
目に入るもの、いちいち反応して。
ひとり小さな声で、「ほー」だの「なつかしい」だの、ごにょごにょと。
そうして、本の間をしゃがんだり、背伸びしたりしながら探しました。
『みにくいあひるのこ』
講談社幼稚園百科
(ずっと小学館だと思っていましたが、講談社でした)
祖母の家で最初に手にした記憶と共に、ぶわって当時のことを思い出してしまい、涙が出てきちゃって。
本をもらった時の喜びと祖母と過ごした日。
母や祖母に読んでもらっていたのが、いつのまにか自分で読んだりして。
祖母の家に泊まりに行くと、近くの図書館に行って今日の様に本棚の間を背伸びしたり、しゃがんだりして回っていた。
そんなことが一気にあふれてきて。
幸い、お店のおじさんは、パソコンに集中している。
お店に入った時に、冗談を言って笑っていたのに、
泣いてる姿を見たら、びっくりさせてしまうだろうし、声をかけてくるだろうから、みつからないようにしなければ。
他のお客さんとすれ違わないように、お客さんの動きと反対方向にすすみながら、本の山の中で、泣くおばさん。
(情緒不安定すぎる)
私が読んでいたものより10年位新しいけれど。
前日、別なお店で購入した本は、私も我が子も幼稚園の頃にお世話になった
「ぐりとぐら」の作者「中川李枝子さん」のエッセイでした。
続きは、本以外の好きなことのお話も。
つづく。