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神保町、古書との出会いは一目惚れ
神保町駅に向かう道すがら
路傍に溢れ出したラックのなか、
チラッと目が合った、あの子
次の予定があった私は
「喫茶さぼうる」を視界の隅に入れながら
7番出口へ足を踏み入れる
地下鉄のホームに向け階段を6段くだる
さっきのあの子が頭をよぎる
もう5段くだる
「気になるなら来週また行けばいい」
もう3段くだる
「あんなに魅力的な子、もう会えないかも」
もう1段くだる
「来週いって会えなかったら、きっと後悔する」
足が止まる
「…….」
「だめだ!このチャンスを逃しちゃいけない!」
16段の階段を駆けあがった
…….というわけで、初めて古書を買いました。
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一目惚れでした
初めて古書に手を伸ばしたのですが、
この体験、とても特別でした
古書との出会いは本当に偶然です
誰かの手を離れて古書店にやってきた本と、
ある特定の時・場所・状態だからこそ、
その本の存在に気づいて、魅力的に感じる
きっと、いろんな条件が揃わなければ、
そもそも気が付けないし、
その本を手に取ろうとも思わなかったでしょう
まるで
たまたま学校で一緒になったクラスメイトを
たまたま好きになって
たまたまお互い好き同士であることが分かって
たまたまお付き合いをすることになるような
そんな唯一無二の、特別な感覚でした
さて、購入した本は
Robert M. Martin氏の『THE MEANING OF LANGUAGE』です。
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言語哲学に関する本で、学びがありそうです
GoogleやAmazonで調べたところ、
日本では入手困難なようでした
(古書店で買えたのは実はラッキーだったみたいです)
これから、折を見てnoteで内容をご紹介しようと思います
ここまでお読みいただきありがとうございました!