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#映画にまつわる思い出

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人気の記事一覧

推しを救える気がしていた話

私は数年間、とある女性を応援し続けている。 名前を言えば大抵の人がわかるし、ドラマや映画でその顔を見たことがある人は沢山いる。 そんな推しを、救えたかもしれない話だ。 もちろん、私はただの一オタクに過ぎない。 これから書き出す内容も妄想と思われてしまえばそれまでだし、もしも奇跡的にその推しがこの記事を目にしたとして、「いや、違いますけど」と一発言えば、私は二つの意味で終わる。 けれど、書かないよりマシだと思った。 私は今でも自分の行動に後悔し続けているし、今後もきっと、忘

映画『インターステラー』 - 観るものを誘う、科学を超越する一生の体験

「あなたにとって、愛は科学を超える力だと思いますか?」 映画『インターステラー』は、地球滅亡の危機を背景に、壮大な宇宙探査を描くクリストファー・ノーラン監督の傑作です。 しかし、この映画の本当の核心は、壮大な宇宙以上に「愛」と「時間」という普遍的なテーマにあります。 この作品は、単なるSF映画の枠を超え、人間の感情の力を描き出し、観る者の心に深く刻まれる人生哲学を問いかけます。 【映画の基本情報と意義】公開年: 2014年 監督: クリストファー・ノーラン 主

【結果発表】あなたの映画エピソードを教えてください!お題企画「#映画にまつわる思い出」で募集します。

お題企画「#映画にまつわる思い出」の結果を発表します! 【3/27追記】受賞作品をご紹介します!この記事で募集していた、受賞作品が決定しました!WOWOW note担当からのコメントとともにご紹介していきます。 ■祖父がくれた1000円とシャマランの映画 ■100万円貯まったから、会社辞めます。 ■週2で通った映画の「聖地」に住むことになったやつ、わたし以外におる? ■映画との3度の出会いが作った今の私 ■映画と父と思い出と

父と一緒に観た忘れられない映画と想い出

10年ほど前。さむい季節に父とこたつに入り、いろいろな映画を観ていた。 父の長年の友達は洋画だった。 父はたくさんの洋画を知っている。 当時は海外の俳優さんの名前をスラスラスラスラ、一言一句間違わず、どの映画に誰がでているのか、監督の名前に、脚本家まで知っていた。 (70歳を超えた今ではわからないけれど) クレジットを巻き戻しては、気になる俳優さんの名前をおぼえようとしていた姿が目に焼き付いている。 父は仕事から帰ると、規則正しく過ごす人だった。 ルーティンなんて言葉が

「70歳のインターンがくれた“人生の答え” ― 映画『マイ・インターン』で見つける本当の幸せ」

「70歳でも、新しい挑戦はできる?」 物語は、70歳のベンがシニアインターンとして新しいチャレンジに臨み、仕事に対する価値観を大きく揺さぶる。 この物語は、世代を超えた友情や自分の価値を再発見する過程を描きながら、観る者に「人生で本当に大切なことは何か」を問いかけます。 今、自分の人生やキャリアに迷いがある方にぜひ観てほしい作品です。 特に私自身、キャリアの中で「年齢や経験をどう活かすか」について考えさせられる場面が多く、この映画が教えてくれる人間関係の築き方や、

おすすめ映画「ロボット・ドリームズ」

みなさん、映画を見ていらっしゃいますか? 僕は、昨年は54本前後、鑑賞しました。 劇場に通う時間がなかなか取れないので、ほぼ自宅でDVDでの鑑賞になってしまいましたが、大体、週に1本弱見ている計算になります。 今日は、正月ということで劇場に行く時間が取れたため、久々に映画館に行って参りました。 選んだ作品は『ロボット・ドリームズ』。 新宿のシネマカリテさんで見てきました。 僕があまり劇場に行かないのは、公開初期だと評価がまだ固まっていないので当たり外れが読めないからな

57時間後に恋に落ちる ~「恋する惑星」(香港映画、ウォン・カーウァイ監督作品)

クランベリーズの「Dream」という曲と、ママス&パパスの「夢のカリフォルニアがとても印象的な作品でした。 前半は、金城武とブリジット・リンの一瞬の邂逅。 なんか、こう、一瞬だけ距離が狭まって一夜明ければまたもとの距離に戻っていくっていうのは、なんともいえず、実の世界でも起こりそうで、ものすごく共感できたりする。 あと、この映画、素敵な言葉がちりばめられていますね 「57時間後に恋に落ちる」とか でも一番すきなのは後半のフェイ・ウォンとトニー・レオンの会話。 あり

週末にまったり観たい!アマプラ映画3選

①『PERFECT DAYS』 先日はずっと楽しみにしていたこちらの作品をみました。 とうとうアマプラ解禁の『PERFECT DAYS』 役所広司さん、変わらず素晴らしい演技。人間国宝な方です。 知らないおじさんの日常を垣間みる。 東京の下町にひっそり暮らす。 ミニマルな生活のなかの極上のひとときを味わう。 音楽もいい。個人的にはもっと演歌とか昭和歌謡とかあっても良かった。 みおえたあと、『TOKYO STYLE』を読みたくなりました。 ③『南極料理人』

娘と一緒に見たい5つの映画【中学生編】

中学1年生の頃、席替えをして隣になってから、急激に仲良くなった女の子がいました。笑いのツボが似ていたのか、毎日くだらないことでお腹がいたくなるほど笑って、明るい彼女といる時間がただただ楽しかったのです。 彼女は映画が大好きで、毎月4冊も映画雑誌を買って学校にも持ってきていました。『SCREEN』『ROADSHOW』『MOVIESTAR』『PREMIER』字面を書くだけでも懐かしい。まだ続いているのかな? そんなこんなで、休み時間になると、彼女の机の周りにいつもみんな集まって

「“YES”が未来を変える鍵 ― 『イエスマン』に学ぶ挑戦と肯定の力」

「あなたは、“YES”で人生が劇的に変わる瞬間を体験したことがありますか?」 多くの人が、日々の中で“NO”を選びがちです。 それは恐怖や失敗を避けるための本能的な反応かもしれません。 けれど、“YES”と言うだけで、未知の可能性に満ちた世界への扉が開かれるとしたら? 映画『イエスマン』は、ジム・キャリー演じる主人公カールが“YES”を選び続けたことで得た予期せぬ体験を描きます。 今回は、映画のテーマとメッセージを掘り下げ、現代社会で“YES”を活かす方法を考え

スキ数と閲覧数に踊らされる人。

セミナーをやると、参加者のうちで最も成長するのは誰だろうか。どんな人だろうか。それはもちろん……。 ありがたいことに先週と昨日、札幌市主催で「note」についての市民講座をやった。 今日はそこで思ったことをとりとめもなく書く。 参加者さんの数は定員30名を急遽こえる32名で本当にありがたい。心から感謝しているんです。2年くらい前の自分では絶対に想像もできない状況。 ぶっちゃけ、ずっとそんな空想をしてきたんだけど、それが現実の光景になるかというと、ムリだろうな、と思って

MJにデビッド・リンチ

誰得か分からない話をば。 マイケル・ジャクソンの「Morphine」というややマニアックな曲の中で、実はリンチの「エレファントマン」の台詞がサンプリングされている。 該当箇所は1分33秒あたり。 エレファントマンがトリーヴス医師と面会するため病院を訪れるシーンにて、ナースの「You Heard What the Doctor Said(ドクターの言ったことが聞こえたでしょ?)」という台詞がそのまま使用されている。 「Morphine」という曲はジョン・レノンの「Cold

映画 『プラダを着た悪魔』~成功と自分らしさ、そのバランスを問いかける名作~

「キャリアを追い求める中で、自分らしさを見失ったことはありませんか?」 『プラダを着た悪魔』は、ニューヨークのファッション業界を舞台にした物語でありながら、普遍的なテーマを内包しています。 この映画は、華やかな世界の裏にある葛藤と選択、そして「本当の自分」に気づく過程を描いた、全ての働く人々に響く物語です。 【基本情報】公開年:2006年 監督:デヴィッド・フランケル 主演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ ジャン

今日はアカデミー賞受賞式!名作「風と共に去りぬ」アカデミー10部門受賞で史上最多動員した壮大なロマンをもう一度。

長編アニメーション賞にノミネートされている宮崎駿(83)監督作『君たちはどう生きるか』に受賞の期待がかかるなか、本日、米国アカデミー賞が開催される。 (速報)見事受賞!翌日観に行きました! しかもゴジラも!めでたい! そして、今日はこのアカデミー賞が開催される日に、一つ伝説的な史上最強の作品を紹介したい。 それは「風と共に去りぬ」だ。 マーガレット・ミッチェルの同名ベストセラーをビビアン・リーとクラーク・ゲーブルの共演で映画化し、1940年・第12回アカデミー賞で作

映画上映中に喋る&スマホを見るマナー知らずな人たちに遭遇した話

最近、映画館で映画を観ることが多かったんですが、上映が始まる前に共通して流れていたのが、「劇場版 忍たま乱太郎」の劇場マナーCM。 映画館では、上映前に必ず何らかの形で「劇場マナー講座」の映像が流れることが定番になっていますが、今回は今年2024年12月に公開予定の「忍たま映画」バージョンでした。 「忍たま乱太郎」のキャラクターたちとか、ウン十年ぶりにスクリーンで見たんですが、あれ、乱太郎くん、きり丸くん、しんべヱくん、・・・こんなに可愛かったっけ?? 昔は「可愛い~~!

史上最高タイムスリップ映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」は永久不滅のロマンだ‼️

なぜ、この映画の事を考えると胸がキューンとするのだろう。 タイムスリップ映画におけるロマンが隅から隅までぎっしり詰まっている。目を閉じれば数々の名シーンが幾つも脳裏に浮かぶ。今後どんなにタイムスリップ映画やタイムリープ映画がこの世に現れようともこの映画の偉大さは益々燦然と輝いてゆく。きっと私が死んで100年後も200年後も20世紀に遺してくれた最高のロマンとして永遠に語り継がれることでしょう。BTTF フォーエバー‼️

マガジン【ヤバ猫推し映画・俳優】

ひかりのまちにうまれたこどもたち

「ひかりのまち」 というタイトルの映画を僕は果たして劇場で見たのかそれともDVDで見たのか、そんな基本的なことすら、すっかり忘れてしまった。 同じ監督の他の作品は、すべて大きなスクリーンとドルビーサラウンドで見たという記憶がはっきりあるというのに。 けれど、そんなふうに自分がいちばん好きな映画だけ記憶が曖昧なのは、 要するにそーゆーことなんだな と妙に納得している自分がいる。 確かに映像も音楽もサイコーなのに(なにしろサントラはあのマイケル・ナイマンだし)、そんな

東京の中心で、愛を叫べない

~皆様、好きな人との初デートと言えばどこを想像しますか?~ 動物園や水族館でしょうか? ショピングでしょうか? それとも、オシャレなカフェやレストランでしょうか? 私は、妻との初デートは映画館でした。 映画館なら隣同士の席で 距離が近くてドキドキしますし 同じものを見てるので 共通の話題ができ、会話が弾みます。 ですので、私は妻との初デートは 映画館を選びました。 しかし、その映画館デートは 私にとって忘れられない出来事になってしまったのです。 今日もまた、皆

99%の人が惹き込まれる――『プリズン・ブレイク シーズン1』が教えてくれる不屈の精神

あなたの「希望」とは何ですか?それは手に入らない夢?それとも心の支えでしょうか? 『プリズン・ブレイク』は、兄を救うため自ら刑務所に入るという常識を超えた行動を選んだ主人公、マイケル・スコフィールドの物語です。 このドラマは、脱獄を巡るスリリングな展開だけでなく、人間の強さ、愛、信念の力を描いた傑作です。 観終わった後は、自由の意味をもう一度考えたくなる、そんな深い感動を与えてくれる作品です。 基本情報タイトル:『プリズン・ブレイク』 製作年:2005年 ジャ

🅿️ クリエイティブな発想力🤓(映画にまつわる思い出|餃子がすき|もしもの備え)

▶️ 今回のnoteは、いつもと違って、パラレルワールドのKABOOたちが担当です🙃 3つの “お題” を盛り込んだ、未来のための三題噺の「やっちぇよKABOO」をシェアします✨
(やっちぇよ= “やっちゃえ” の茨城弁です) まず自分が納得できる作品にしていきたいと思いますので、見出しや本文、クリエイター名が変わる場合もございますが、ご了承ください🙏 P.S. 制作活動に注力するため、いただきましたコメントへのご返信は、❤️をもって代えさせていただきますことをご容赦い

映画 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』:分断と共存を問う、希望と絶望の物語

内戦が進む未来のアメリカ。私たちはどのように未来を選び、歩むべきなのでしょうか。 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、現代社会の分断を背景にした未来を描きながら、私たち自身の選択と責任を問いかける作品です。 この映画は、希望と恐怖が交錯する究極の旅をあなたに届けます。 【基本情報】公開年:2024年 監督・脚本:アレックス・ガーランド 主演:キルスティン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニー 上映時間:

1818

彼を忘れるわ すべて忘れたかのように 方向を見失ったように 自分も見失ってしまった  彼を忘れるわ 喜びをなくしたように 魂を縛られたかのよう 苦しみだけが残った

「過去への憧れと現実の葛藤――『ラストナイト・イン・ソーホー』が映し出す心の光と影」

「夢見る憧れが悪夢に変わるとき、あなたはどう向き合いますか?」 1960年代のロンドン――それは多くの人にとって永遠に輝き続ける夢のような場所。 しかし、その輝きの裏側にはどれほどの影が潜んでいるのでしょうか? 『ラストナイト・イン・ソーホー』は、過去の憧れと現実の狭間で揺れる主人公を通して、ノスタルジアがもたらす甘美さと、その裏に潜む危険を描いた衝撃の作品です。 【映画の基本情報】 公開年: 2021年 監督: エドガー・ライト(『ショーン・オブ・ザ・デッド』

仕事のモチベーションが爆上がりするドラマ・映画を紹介!

いつも真剣な内容のnoteばかり書いているのですが、今日は久しぶりにライトな記事を書こうと思います! 私が好きな映画・ドラマの中から、働くモチベーションが爆上がりする作品を紹介します。 「今、仕事に対して本気になれないなぁ」 「仕事をもっと頑張りたいけど、モチベーションがわかない!」 っていう人の参考になると嬉しいです。 映画マイ・インターン IT系ECサイトの創業者アンハサウェイとその企業に高齢者インターンとして参加したロバートデニーロが仕事を通して成長していく映

夏休みの宿題 ベン・ハー

高校1年の夏休みの宿題に、洋書で「ベン・ハー」一冊、和訳せよ! というものがありました。 学校から、文庫サイズの「ベン・ハー」の本を貰いました。 まずは英文で読もうと思っていた時、剣道の『玉竜旗』の大会があり、一時間以上かけて、試合場に応援に行く事になり、電車の中で、座る事ができたので、読む事にしました。 同じ剣道部の同級生2人もそれぞれ、夏休みの宿題を持って来ていました。 電車で、30分程経った時、着いた駅から外国人の男性が乗ってきました。 40代くらいでしょうか、背が

魅惑の「ミンスパイ」を求めて

ミンスパイに沼った2024年冬の記録。 🌟ミンスパイに出会うイギリスの伝統的なクリスマスのお菓子「ミンスパイ」。 2021年に、都内の某紅茶カフェでたまたま出会った。ヴィクトリアケーキが目当てだったが、ひとくちでイケそうなミンスパイも気になってオーダーした。 サクサク生地にドライフルーツがたっぷり詰まっている。好きな味だ。こんなお菓子がイギリスにあることを初めて知った。 同じくクリスマスのお菓子で、ドライフルーツ&生地の組み合わせだと、日本ではシュトーレン/シュトレン(

一周回って身近になった映画館

自分の子ども時代は昭和のころでした。一番最初に映画館で映画を見たのは中学生の頃で、見た映画は「明日のジョー」です。 なんと劇場内満席なうえ立ち見。一番後ろの人混みに紛れて、人と人のすき間から見ていました。 少しのち、インドの映画館では観客が映画を見ながら一緒に踊ると聞いたことがあります。当時の日本の映画館も踊りはしませんでしたが、劇場内にはきちきちに人が入っていました。 あのころ映画というとテレビよりも大画面で見られる貴重な経験で、テレビ番組の総集編のような映画、続編の

映画『かもめ食堂』

まだ当店が影も形もない2006年、だけど「店をやろう」と決めていたこの年、映画『かもめ食堂』を観ました。 小林聡美演じる主人公が、フィンランドでひとり開いた食堂を巡る物語です。 映画の序盤、なかなかお客様が訪れず、それでも主人公が毎日グラスを磨き、テーブルを拭いて空っぽの店内でお客様を待つ様子に、わたしは覚悟しました。 「きっとこれから始めるわたしの店も、そうなるだろうな。だけど、信じて辛抱しよう」と。 でも、見ていてだんだん落ち着かない気持ちになります。 お客様が来ない

映画『トリック 劇場版』:笑いと謎が織りなす究極のエンターテイメント

もし、あなたの目の前に“常識を覆す瞬間”が訪れたら、その先に何を見つけますか? 2002年に公開された『トリック 劇場版』は、日本の映画史において異彩を放つ作品である。 テレビドラマシリーズとして人気を博した『トリック』が劇場版として帰ってきたこの作品は、独特のユーモアと謎解き要素を融合させ、多くのファンを魅了した。 今回は、『トリック 劇場版』の魅力、登場人物、ストーリー、そして製作の裏側について詳しく解説していく。なぜ観るべきか? 笑いとともに、自分の見逃して

映画で人生を1割り増しに面白くする方法

名作映画と呼ばれるものには、観る者に「これは自分のための作品だ」と思わせる魅力がある。 僕にもそう思える作品がたくさんあるが、今回はその中から意外なカタチでそう思うことになった作品を紹介したい。 まだ僕が芸人として箸にも棒にも引っかかっていない2016年、『ラ・ラ・ランド』を観に行った。 ハリウッドで成功を夢見る男女の物語だ。 映画はロサンゼルスの高速道路で人々が踊り歌うシーンから始まる。 が、始まってまもなく、僕はひどく困惑した。 決して、作中のシーンそのものに困

娯楽〜映画編(完全に母の趣味)

(過去記事:優雅な朝食〜完全なる母の趣味のつづき) 以前から話しているように、私の家では“娯楽″というものは、全て母によって管理されていた。 民法のテレビ番組…お笑い、ドラマに映画にアニメ、漫画、ゲームは一切禁止。 (理由は頭がバカになるかららしい) 聴く音楽は、クラシック音楽かプレスリー、デヴィットボウイのみ。 流行の歌なんかは、全て母の検閲が入り、OKが出たもののみ、購入、鑑賞可である。 (黒夢はもってのほか!布袋寅泰が好きだった私は、デヴィットボウイと布袋寅泰が

子どもの頃に観た、初めての「子ども向けではない映画」

子ども向けではない、といっても大人向け=成人映画、ではない。子ども用ではない、一般向けの、くらいの意味である。ふつうであればそれはどんなカテゴリーの映画なのであろうか。思春期の若者が見るような、人気の芸能人が出ている恋愛ものとか? またはハリウッドのスターが出るような大掛かりなヒット作とか? 私の場合、それは「ジョーズ」だった。この作品は1975年、アメリカで公開されて、日本では1976年の正月興行に合わせて公開されたという。その頃、私はまだ小学校1年生。なぜその映画を観た

ドクトル・ジバゴとロシア

若い時に観た映画は記憶に強く残っているものだが、中でも鮮烈な印象を自分の脳裏に焼き付けたのが、「ドクトル・ジバゴ」である。 監督はデビット・リーン。他にも、「アラビアのロレンス」、「ライアンの娘」などを創り上げた並ぶものなき巨匠である。 物語の舞台は、19世紀末から20世紀初めにかけてのロシア。戦争と革命に見舞われた歴史の激流の中で翻弄されつつも、愛と真実を貫くジバゴとラーラの物語である。壮大な歴史の流れに沿って、20世紀初頭の絢爛な上流社会の暮らし、その中での人間関係、そ

今の時代がいちばんいいよ日記 2024/2/17-18

男は黙ってストロベリーパフェ 土曜日の午前11時 家族のいちご狩りに着いていく。しかし、僕は狩りたくなるほどにはいちご好きではなかったから、妻と息子が狩りに出ている間、農園に併設されたカフェでいちごパフェを食べながら待つことにする。 いちご、生クリーム、練乳風味のアイス、クラッシュした胚芽ビスケット というシンプルな仕立てのパフェだったけと、あの魔法のスティックみたいな長めのパフェスプーンでそいつをひとすくいして口に含んだ瞬間、思わず本宮ひろしの漫画みたいにぐわっ!と

父もたまには敬われたい

「敬われてえ~~~~~」 あっ! ごめんなさい🙇 「いきなり、なんのはなしですか?」  ですよね。 つい、心の声が漏れてしまいました。 こういうのは比べちゃいけないんでしょうけど、息子たちがママみたいに僕を全然「敬って」くれないんですよ。 それを如実に表しているのが、私のニックネームです。 その変遷をお伝えしますと、 ①赤ちゃん先生 ⇒②ウ○コじじい💩 ⇒③キモイ100% ⇒④キモい巨人 ⇒⑤ハゲの巨人 です。 まだ「赤ちゃん先生」くらいの頃は、

映画館で映画を毎月最低一回観るを一年してみた

今年書いた記事で目標の今年放映映画を15回観るということで月最低1映画観るを続けたのですが観た映画が1月ブラッディエスケープ、カラオケ行こ、ゴールデンカムイ、2月マダムウェブ、3月ドラえもんのび太の地球交響楽、おしり探偵さらば愛しき相棒、リンダはチキンが食べたい!、4月陰陽師0、ゴジラ✖️コング新たなる帝国、5月トラペジウム、家出レスラー、6月ONE LIFE奇跡が繋いだ6000の命、ルックバック、7月逃走中 THE Movie、もしも徳川家康が総理大臣になったら、8月ツイス

ビートルズは偉大だ!本人不在の名作『イエスタデイ』#映画にまつわる思い出

私にとって映画『イエスタデイ』(2019年)はビートルズの偉大さを再確認させてくれた作品です。 主人公の青年が「ビートルズのいない世界」にタイムスリップ?するファンタジー映画です。つまりビートルズは全く出てきません。 なのに見ている方は、常に“ビートルズ”を感じ続けるという空間こそ、ダニー・ボイル監督の狙いだったのではないでしょうか。 主人公はその世界で唯一“ビートルズ”を知っているのです(正確には違うけど…)。ビートルズは不在でも、彼がその楽曲を歌いまくって人気者にな

【ホラー映画】あのコはだぁれ?予告編を見て思い出した恐怖体験

最近、7月19日から上映されますホラー映画「あのコはだぁれ?」の予告編を観たのですが、これを観て私は、あることを思い出したのです。 それは、本当に私の小学校にあった話で、しかも、私自身の体験なのですが、この映画と非常によく似ているんです。 私の学校には、ピンク校舎と言われる二階建ての外装が薄いピンク色の校舎があったのですが、その校舎に赤い服(スカート)の女の子の幽霊👻が出ると言う噂が元々ありました。 しかし、そのピンク校舎は、もう古びた校舎で、学級クラスの教室としては使

映画館の今と昔

子どもの頃、映画館では 2本立てがあたりまえでした。 「あたりまえ」と書きましたけど、 本当にそうだっけ?と不安になり、今調べてみたところ、 「地方を中心に」とあるので、都心ではちがったのかも。 もし「子どもの頃から2本立てなんて知らない。常に1作品のみだった」という方がいたら、ごめんなさい。 昔は地方の映画館でそういう制度があったのですよ。 しかも、今のような総入れ替えの「指定席制」じゃなくて、 ホイッと入って、空いている席に座って、どれだけでも観ていられるんです。 と

50才デビュー

 僕が初めて映画を観た記憶にあるものが、アパッチ砦である。  青年将校のしんらつな死を覚えている。  ブラウン管で見た姿が忘れられない。  僕の人生で何が起こる訳でもなく、坦々と50年間が過ぎて来たけど、時代を象徴する映画作品は繰り返し放送されて来た。  それは僕が観ようとしなくても、ニュースから僕の耳に入って来た。  いつの間にか、僕も映画と言うものに憧れる様になっていたけど、よく考えてみれば映画がどっちを向いていようと関係のない話である。  だから、20代に集

物語は、「私」を拡張させる

小説を読む。映画を観る。 ともすれば、「趣味」「娯楽」として片づけられてしまうもの。効率やわかりやすさが求められる社会において、それらは余剰の多すぎる情報でしかないと捉える人もいるかもしれない。 たしかに、一冊の本を数日かけて読む、一本の映画を2時間かけて観る、それだけの時間を費やすだけの費用対効果を示すのは難しい。同じ時間を資格試験の勉強に費やすなり、仕事にまつわる情報収集をするなりした方が収入やキャリアアップにつながりやすい、わかりやすく「有意義な」時間の使い方かもし

心の奥を抉り出す傑作アニメ映画「聲の形」で思い出したあの頃の鈍い痛み。

この映画を見て思い出した苦い過去がある。 【概要・あらすじ】 「週刊少年マガジン」に連載され、「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」などで高い評価を受けた大今良時の漫画「聲の形」を、「けいおん!」「たまこラブストーリー」などで知られる京都アニメーションと山田尚子監督によりアニメーション映画化。 脚本を「たまこラブストーリー」や「ガールズ&パンツァー」を手がけた吉田玲子が担当した。 退屈することを何よりも嫌うガキ大将の少年・石田将也は、転校生の少女・西宮硝子へ好奇心を

【おすすめ映画】組織に求められる人材になることで、前代未聞の偉業を成し遂げた女性たち

こんにちは、三上結香です。 映画サイトなどへのコメントだけでは伝えきれないと思った映画に出会えたので、久しぶりにnoteでおすすめ映画について書こうと思います。 Hidden Figures(2016)その名も『Hidden Figures』。日本では、「ドリーム」という名前で上映されたそうです。経営の大先輩に教えてもらって、シンガポール航空の飛行機の中でさっそく観てみました。 時代は1960年代、アメリカ。この映画で着目したい点の1つは、1960年代のアメリカが舞台であ

カラオケ行きました?(2/18)

本日は立川の映画館 シネマシティさんにて『カラオケ行こ!』の舞台挨拶であった。岡聡実演じる齋藤潤さんとの登壇。役者さんとご一緒の現場は正直緊張する。"芸能界"はちゃんとしないと!みたいなピリつきを覚え、常に斜に構えていてもなんとでもなる(気がしている)音楽業界とは勝手が違うのだ。それはもう、一味も二味も違うのである。(しらんけど) 撮影現場にお邪魔した時は、齋藤くんはまだ若い役者さんだし、役作りの邪魔をしてはいけないと気を遣い、軽いご挨拶程度に留めていたのだった。そんなわけ

映画館の隅っこで、未来をそっと夢見てた

【映画にまつわる思い出 with WOWOW 参加作品】 少し戸惑っていた。 私は映画に少し戸惑っていた。 今の私の素直にな気持ちである。 ありとあらゆる映画をテレビやスマホで見れる時代になった。 映画好きにとっては最大級の幸せな時代なのかもしれない。 しかし、子供も頃、母に連れられて行った映画館の子供さえも魅了する雰囲気が忘れられない。 重い扉を開けて中に入ると、外の世界と一線を画した世界がそこにあって、きらびやかな世界というより、その反対のどこか秘密めいた世界があった。

ポール・バーホーベン監督に会った時の話③(終) 〜やっと逢えたね〜

前段はこちら↓ 7.いざ行かんカトリーヌ・ドヌーヴの特別講義に落選した我々は、失意の日々を送っていた。 と、言いたいところだが、意外と現実は優しい。 ……まぁあれだ。そもそもこの記事が「ポール・バーホーベン監督に会った時の話」と銘打っているので、ここまで引っ張る必要が無いことはうすうす感づいている。 てなわけでカトリーヌ・ドヌーヴ落選連絡の5日後。 事務局からメールが届いた。 「ポール・バーホーベン監督の特別講義、当選のお知らせ」 はい。ごっつあんです。 これは決し

映画は処方箋

映画をよく観る。 よく観るというか定期的に観ないといけないというか。 何か思い悩んだりしたときはいつも映画が心を晴れさせてくれる(観た映画にも寄るけど)。 何かあっても「僕には映画があるんだ」と、心のよりどころになってくれていたりもする。 簡単に言うと、映画は僕にとっての常備薬みたいなものなのである。 ひとりで夜にホットココアを飲みながら映画を観ているときは、至福の時間すぎて日頃のストレスが浄化されていくのがわかる(観た映画にも寄るけど)。 高いからあまり頻繁には

イギリス散歩 早春の湖水地方をゆく① Amblesideにて

猫の手活動で忙しい中、お誕生日プレゼントに一泊小旅行に連れて行ってもらいました。しばし、現実から離れて、早春の湖水地方をお届けします♪長くなるので2つに分けますね。 お写真中心で、早春の湖水地方をお届けします。 湖水地方ってここですよ イギリス北西に位置する湖水地方はThe  Lakesと呼ばれています。その名の通り大小様々な40ほどの湖が集まっています。ハイキングや山登りにやってくる方がとても多く、たくさんのコースがあります。 ズームしてみましょう。 さらにズーム

もう一度、あなたを信じる

坂本龍一さんの代表曲と言えばやはり、 「戦場のメリークリスマス」になるのでしょうね。 正式なタイトルは 「Merry Xmas Mr.Lawrence 」と言います。 映画のラストで北野武さんが…いや、やめておきましょう。気になる方は映画をご覧になってみて下さい。 話を「戦メリ」に戻すとこの曲には映画では使われなかった歌詞付きバージョン(って言い方があるのかどうか?)があるのをご存知ですか? 「禁じられた色彩」と言うタイトルで坂本龍一さんとも長く交流のあった、デヴィッ