最所あさみ

「知性ある消費を作る」をミッションに掲げ、日々考えたことを「思索綴」というマガジンに綴っています。海外小売の情報などはCEREAL TALK @cerealtalkjp のnoteでShopifyアプリ研究などを執筆。Podcastもやっています!時々野球noteも⚾️

最所あさみ

「知性ある消費を作る」をミッションに掲げ、日々考えたことを「思索綴」というマガジンに綴っています。海外小売の情報などはCEREAL TALK @cerealtalkjp のnoteでShopifyアプリ研究などを執筆。Podcastもやっています!時々野球noteも⚾️

マガジン

  • 思索綴

    消費と文化、哲学と営み、人の世の希望と悲しみについて考えを巡らせていくマガジンです。本を読んで考えたこと、まちを歩いて感じたこと、人との対話で学んだことなどを言葉にしていきます。 <毎月更新>今月読んだ本一覧(毎月5〜8冊程度)

  • #お店 記事まとめ

    • 2,573本

    思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。

  • 「フード」で #買ってよかったもの

    • 36本

    ショッピングカテゴリ上で紹介している「#買ってよかったもの」特集掲載記事の中で、フードにまつわるおすすめ記事を集めたマガジンです。このマガジンに格納された記事は、ショッピングカテゴリのページ上で自動的に表示されます。ショッピングカテゴリページ:https://note.com/topic/shopping

  • 【note公式】「ガジェット」で #買ってよかったもの

    • 96本

    ショッピングカテゴリ上で紹介している「#買ってよかったもの」特集掲載記事の中で、ガジェットにまつわるおすすめ記事を集めたマガジンです。このマガジンに格納された記事は、ショッピングカテゴリのページ上で自動的に表示されます。ショッピングカテゴリページ:https://note.com/topic/shopping

  • 白球を追いかけて。

    "野球"の面白さについて、女子的なきゃっきゃした視点とか突然ビジネスっぽい視点とかちょっとななめな感じからおとどけします

最近の記事

答えを保留している問いを増やすこと

私って決断力がある方なのかな。優柔不断なのかな。 自分でも、時々わからなくなることがある。 やるかやらないかとかメニューの中から何を選ぶかとか、選択肢が提示された中でどうするかを決めるのはわりと早い方、だと思う。決めてから行動に移すのもたぶん早い方。経験が増えて自分の好き嫌いへの理解が深まった分、昔より決断のスピードは上がっている気すらする。 一方で、決断に時間がかかる分野が増えてきたことも明確に感じる。 その典型例が「書くこと」。 このnoteも、一本書き上げるのに

    • 女子校と共学における「女性の強さ」の違い

      お笑い芸人の永野が好きなので永野とくるまの「ひっかかりニーチェ」という番組を毎回楽しみに観ているのだけど、「男女別学は必要か?」をテーマがとても面白かった。 すでにTVerではこの回の配信は終了してしまったのだけど、公式YouTubeに上がっているパートだけでも大変面白いのでぜひ観てみてほしい。(ちなみにどの回も面白いのでTVerもぜひ見てほしい) 男子校出身のくるまの「別学は廃止すべき」という意見に対して女子校出身の三谷アナが女子校の素晴らしさを説いて大激論を交わしてい

      • 「国」というシステムの意味、国境を越えることの重み

        今回散々ビザ取得に苦労させられてみて、「国を越えること」がいかに重大なことなのかを改めて痛感させられた。日本のパスポートは大抵の国にビザ免除で行けるし、入国審査でハネられて強制送還になる緊張感を抱くことも少ない。 飛行機に乗って、ちょっと入国審査の質問に答えて、スタンプを押してもらえば世界のどこにでも行ける。海外に行くことを、私はそのくらいの感覚で捉えていた。

        • 近くて遠い街、初めての上海。

          中国茶器のかわいさに魅了されてから中国茶が好きになった。同時に「養生」をきっかけに薬膳や漢方、中医学を知るうちに、中国の生活文化にも興味を持つようになった。 何より日本の文化を学べば学ぶほど、私たちの文化は中国から強く影響を受けてきたのだと感じる。日本とは何かを考える上で、中国を知ることを避けては通れない、と思うようになった。 中国に行ってみたい。 お茶が好きだから産地にも行ってみたいし、昔ながらの暮らしが残る地方エリアにも行ってみたい。白居易好きとしては「香炉峰の雪」

        マガジン

        • 思索綴
          初月無料 ¥390 / 月
        • #お店 記事まとめ
          2,573本
        • 「フード」で #買ってよかったもの
          36本
        • 【note公式】「ガジェット」で #買ってよかったもの
          96本
        • 白球を追いかけて。
          117本
        • 本と映画と、エトセトラ。
          121本

        記事

          深く考えなくていい時間をつくること

          深く考えなくていい時間をつくること

          異なる文化を受容するための自己受容

          地方と都会の違いについて、「文化資本」の過多が定期的に話題になる。美術館や劇場、イベントといった文化的なものへのアクセスのしやすさは、たしかに上京組が自分の育ってきた環境とのわかりやすい差を感じる部分ではある。 けれど、地元にいた年数とほぼ同じくらい東京で暮らしてみて思うのは、文化施設の密度やそこにアクセスする頻度といったわかりやすい部分だけを見て優劣を判断したり、ましてやコンプレックスを感じることは相互の「理解」から遠ざかる捉え方なのではないか?ということだ。

          異なる文化を受容するための自己受容

          花の熟れゆくを慈しむ心

          枯れる、という言葉がいい意味で使われることは少ない。蕾から花開くまでの過程は成長として歓迎されるけれど、枯れたり散ったりしていく様は「美しさ」として語られることはない。 ちょうど今年から盆栽を育て始めて、日に日に少しずつ枝葉が伸びてゆく姿を見ていると、切り花はいけた瞬間がピークであとは枯れゆく様を眺めるしかないことにより切なさを感じるようになった。 けれど、盆栽の手入れを学び始めたことをきっかけに切り花も意識して手入れをするようになってから、また少し見方が変わった。 た

          花の熟れゆくを慈しむ心

          なぜ美容がトレンドになったのか?

          消費トレンドや消費文化について話していると、必ずといって話題にのぼるのが「なぜこれほど美容がメイントレンドになったのか?」というテーマだ。特に男性は美容トレンドを自分ごととして追っている人が少ないからか、なぜ特定のコスメやスキンケア商品がバズり、美容インフルエンサーが増え、美容界隈が拡大しているのか、その背景について質問されることも多い。 私もいち消費者として、10年前に比べても明らかに美容分野への支出が増えた実感がある。なのでその変化の裏にある消費者心理は何なのか、この5

          なぜ美容がトレンドになったのか?

          道草の効用

          芥川龍之介は、「つまり」が口癖だったらしい。何で聞いたか読んだか、定かではないけれど…という太宰の曖昧な記憶からこの短い散文は始まる。ただ、事実がどうかはさておき芥川の文章を読めばたしかにと納得してしまう口癖ではある。芥川の文章は、並いる文豪の中でも特に無駄がなく削ぎ落とされている。そんな彼の口癖が「つまり」だったとしても、さもありなんと思わせるだけのものがある。 現代的な言い方をすれば、芥川は生き急いだ人であった、と思う。弓矢が引き絞られるように、張り詰めて張り詰めて、あ

          ずっと「好き」でいつづけさせてくれる人

          好きでいつづけるのは才能で、好きでいつづけさせるのは努力だ、と思う。 私は一度好きになったらずっと好きなタイプなので、飽きることなく五年、十年と応援している人が何人もいる。けれど、その年月は受け手の気質だけで積み重ねられるものではない。ことあるごとに「この人を応援してきてよかった」と思わせてくれる、その繰り返しが結果的にファンとしての年月につながっていく。 世の中には素敵なものや人が溢れていて、好きになるきっかけもあちこちに落ちている。好きになるのはとても簡単で、少し調べ

          ずっと「好き」でいつづけさせてくれる人

          誰もが広告の受け手から「作り手」になる時代に

          誰もが広告の受け手から「作り手」になる時代に

          欲しいものリストの消化と「自分内検索」

          欲しいものリストの消化と「自分内検索」

          「懐かしさ」はどこからくるのか

          昨年、はじめて台南に行った。 もともと台湾は好きで何度か行ったことがあったけれど、台北以外のエリアを訪れるのは初めての経験だった。振り返ってみると、ロシアでもモスクワには行かずにサンクトペテルブルクに一週間滞在し続けていたし、イギリスでもロンドンには目もくれずエディンバラを10日間も満喫していたし、私はどの国でも首都より地方都市にばかり惹かれる性分なのかもしれない。 それはさておき。 はじめての台南は、一度も足を踏み入れたことがない異国の土地なのに、なんのルーツもないは

          「懐かしさ」はどこからくるのか

          情報収集における「深める」作業の重要性

          最近、情報収集について話していたときに私のスタイルは若干独特なのかもしれない?と思ったので個人的な備忘録。

          情報収集における「深める」作業の重要性

          恋ではなく、愛の物語

          今期のドラマを観ていて、「これは恋ではなく、愛だ」とグッとくるシーンが立て続けに二回あった。 ひとつはアンメット九話のラストシーン。もうひとつは、光る君への宣孝からまひろへのプロポーズのシーンだ。 小学生の頃から恋愛ドラマが大好きで、少女漫画や恋愛小説からも「胸キュン」の栄養を受けて、ここまですくすく育ってきた。いまだにキュンとくるシーンが散りばめられた「恋」の話は大好きだし、いくつになっても推しにキュンとする、みたいな気持ちが大切なのもよくわかる。安全圏で浴びるキュンは

          恋ではなく、愛の物語

          エンタメの「短期的効用」と「長期的効用」

          長年ディズニーランドから足が遠のいていたのだけど、ここ最近立て続けにランドとシーに行ったら自分の中で新しい発見があったので備忘録としてまとめておきたい。とりあえず人生に疲れたら全員ディズニーへ行け!

          エンタメの「短期的効用」と「長期的効用」