世武日記 in Paris

映画音楽作曲家・世武裕子によるエッセイ #世武日記 たまに眠くて携帯をおでこに落下させながら毎日更新しています。 広島🇯🇵→ パリ🇫🇷にて修行中

世武日記 in Paris

映画音楽作曲家・世武裕子によるエッセイ #世武日記 たまに眠くて携帯をおでこに落下させながら毎日更新しています。 広島🇯🇵→ パリ🇫🇷にて修行中

最近の記事

これからの日記のこと(8/8)

「続けることの大切さ」 続けることでしか生まれないものはやっぱりあると思っていて、だから日記もなんとか毎日続ける、やると決めたのだからやる、と食らいついてきた。2024年元日から続けてきたのだが、最近は苦しみの方が勝ってしまい、とうとう毎日更新ができなくなってしまった今日この頃である。 以前に日記でも触れたが、ひとつにはパリに来てからゆっくりと環境が変化してきたことが挙げられる。場所が変われば価値観も少しずつ変わるのが当然だが、それよりももっと個人的な出来事が大きい。優先

    • ただいまバカンス中!食い道楽 in Marciac (8/4)

      ジャズって飽きないからいいよね。 てなわけで、マルシアック(というかこの地方は全体的に)鴨肉が有名ということで、食べ物中毒で食べ物の話しかしていないサックス奏者ヴァンサン氏の提案したレストランにて、鴨肉を頂く。 この日は長きに渡って開催されていたフェスの最終日だったのだが、今年はJO(オリンピックのフランス語名称)があって来場客が少なかったらしい。 最終日スペシャルメニューとして、鴨肉400g(もしくはそれ以上!)、ポテトグラタン、グラスワイン、アイスクリーム付アップルタ

      • ただいまバカンス中!Jazz In Marciac (8/3)

        マルシアックという小さい村のジャズフェスティバルに来ている。町中あちこちで若者からおじいさんたちまでジャズを演奏しているのだが、皆んなサラッと上手だし、音楽とは音を楽しむものという、うっかり薄れて遠のきがちなことを思い出させてくれる素敵な時間を過ごしている。個人的には、ストリートで演奏している若者(コンセルヴァトワール(音楽院)の生徒たちなど)の姿に胸を打たれた。「若いのに頑張っているね」という保護者的目線もなくはないが、そんなエクスキューズを必要としない音楽家としての完璧な

        • ただいまバカンス中!in Foix, Lourde (8/2)

          ただいまバカンス中!in Toulouse (8/1)

          ただいまバカンス中!

          ただいまバカンス中!in Toulouse (8/1)

          冷房ってなんやねん(7/31)

          トゥールーズが暑すぎてへとへとになりながら、フランス式の冷房で何とか凌ぐ我々。 ご覧ください! 家の外に熱気を逃すために玄関をがっつり開けておくというセーフティーより涼しさを優先させるスタイル!それでも冷房がないより断然涼しい。あるだけマシと言えよう。 さて、行き先不明なまま、とりあえず車を走らせるという、ただそれだけの旅を始める。明日はどこへ向かうのかねぇ。 旅の間は日記が滞ったりするかもしれないが、しばしの間テイキットイージーでゴー!

          冷房ってなんやねん(7/31)

          早速電車が止まった!(7/30)

          変わり映えのしない毎日が大好き!で馴染みのわたくしだが、今年は夏休みと称してバカンス(休暇)に出ることになった。約一週間ほどである。我ながらトチ狂ったか、という気分だ。 私の友人たちにもすっかり愛されているええやつ、こと、E氏は先立って家族とバカンスに出ているのだが、ミュージシャンはフェスシーズンでそれなりにちょこちょこ稼働があるということで、私の方が南仏に合流することになったのだ。 いずれにせよ、普段の夏休み以上にがらんとしたパリにわざわざいる意味はない。 E氏の家探し

          早速電車が止まった!(7/30)

          バカンス忙しのフランス人(7/29)

          おでこやら顎やらに吹き出物などを作りながら、ようやく夏らしくなったパリで夏を迎えている。パリにいると肌が荒れるが、根気強く水や空気などとの対話を続けていけば落ち着くだろうと、特に何もせずに放置している。 オリンピック選手にとって肌寒いのと暑いのはどちらの方が競技がし易いものなのだろう。 開催年には必ずぼんやりと考えることだ。 鍛えたことのない肉体を持った凡人には分からない世界の話だが、セーヌ川を泳ぐ人は暑い方がいいのかな、心臓発作起こしたりしないのかなとか、自転車の人は涼

          バカンス忙しのフランス人(7/29)

          パリ五輪開会式 後記(7/28)

          ようやくパリ五輪開会式について書く日がきた。予想だにしていなかったパリ三部作である。私は歴史に特段詳しいわけでもなく、博識でもなく、また舞台監督本人でもなければ制作サイドのインタビューなども読んでいないので「いや、そうは思わない」という箇所が出てくるかもしれないが、これは私の日記なので悪しからず。(「日記」はフランス語で”Journal intime”というが、”intime”には親密でプライベートな、という意味もあるくらい、日記とは個人的なものである) 五輪に批判的な人、

          パリ五輪開会式 後記(7/28)

          ねぇ、オリンピック開会式の話までいける?(7/27)

          さて、オリンピック開会式。 友人はパリ郊外のおばさんちに居候中なので、私の住んでいる地区の無料開放広場のスクリーンで観ようという話になった。会社を早退するというので、16時にオデオン駅で待ち合わせをする。随分とお堅い会社で働く彼女だが、早退は各自の自由ということで、特に事前の申請も予告もなくパリにきた。相変わらず、激ゆるの国である。 しばらくずっと、天候は比較的良好だったというのに、開会式当日は朝から雨が降ったり止んだり。「スクリーンで観たいけど濡れるのはごめんだよね〜」

          ねぇ、オリンピック開会式の話までいける?(7/27)

          オリンピックまでの道のり/まるでオリンピアン(7/26)

          今までオリンピックには全く縁がない人生だった。東京の次はパリだから、なんだかオリンピックを追いかけて渡仏をしたようで、なんなら恥ずかしかったくらいだ。 パリの今のアパートは、渡仏する前に血眼で探した。家賃に光熱費、ネット使用料、上下水道、管理費が全て含まれ、そのうえ家具・浴槽付き。渡航希望日に近い日程での入居が可能だったことを考えると贅沢は言えなかった。いや、むしろ、手始めとしては贅沢すぎるくらいだ。 こうして、何の因果が偶然決まった家はセーヌ川から近く「良いところに住ん

          オリンピックまでの道のり/まるでオリンピアン(7/26)

          最後に残るのは景色であってほしい(7/25)

          世武裕子さんの口腔、一体どうしたというのですか?今朝も起床したらば、舌が少しひりつく感じがする。栄養不足か?それともまた玉ねぎ野郎が暴れ出したのか....?(玉ねぎへの執着、他責傾向) 昨日はココナッツカレー(プラウンレッド)と香り米を頂いた。ちなみに香り米はフランス語で riz perfumé と言うのだが【何故だか一向に記憶に定着しない単語五十選(監修・世武裕子)】に選ばれ続けているのが「perfume」パファム、パフュム、パヒュム、ぴゃひゅ、ひゃっ.... と言った具

          最後に残るのは景色であってほしい(7/25)

          おたくの玉ねぎについて/大いなる抵抗(7/24)

          私は固く誓った。もう、夜ご飯に玉ねぎは食べない! もちろんしっかりと歯磨きはしている。朝も夜、あと食後も。(外出時は口を濯いでいるだけだが、どうかあなたに突然接吻などしないのでお許し頂きたい) なのにどういうことであろう。毎回、夜に玉ねぎを食べると、朝起きた時に口の中が玉ねぎ臭いじゃないか! 舌の雰囲気も何となく玉ねぎ的なひりつきを匂わせ(匂うのは玉ねぎだけにしておくれよ。いや、玉ねぎ、お前も匂ってくるなよ)、口全体が玉ねぎに乗っ取られたに違いない!という疑惑でやり場のな

          おたくの玉ねぎについて/大いなる抵抗(7/24)

          愛の表現とは、感謝の気持ちを伝えること(7/23)

          渡仏してから初めて、日本での仕事で一時帰国する可能性がでてきた。 とにかく最近は、実態のない不思議な忙しさに振り回されていて、その中でピアノを弾くことが瞑想のようにも思える。「実態のない」とは、要するに手応えとか成果を伴わない時間経過みたいなもので、私のような生真面目な人間には少なからずストレスを感じていたりする。 そうこうしている間に今日も夜が迫っていて恐ろしい。 昨日は友達にある疑問を投げかけられた。なぜ世武は、他者を褒めるのに自分をそんなに下げるのか?自分を下げなく

          愛の表現とは、感謝の気持ちを伝えること(7/23)

          てんてこまい?(7/22)

          すみません! 朝から脚本読んだり、プロツールスの不具合と格闘したり(ただの私の知識不足で、日本のMIさんに助けて頂いただけ)、バジルをすごい勢いでしなしなにさせてバカンス中のE氏の指導を受けたり、今宵お誕生日の友人に差し入れる食べ物を市場通りに探しに行ったり、ピアノの練習をしていたらこの通り! 全て言い訳ではあるが、このようにして日記を書きそびれたまま驚くほど時間が経過していた。 たまに私の音楽を、ジョルジュ・ドルリューのようだと形容して下さる方がいるが、改めてドルリュ

          てんてこまい?(7/22)

          夏の風物詩・せロピカルひろこ(7/21)

          さて、生活そのものがお洒落な人たちからは何かと涼しい目を半開きにして見られるが、私はLes Halles(レ・アル)という広場とショッピングモールが大好きである。 実際のところLes Hallesに用事があるのは、大型の薬局に行く時、もしくは映画を観る時くらいなのだが、「雑多な人混み」がとても好きなので、私にとってとても居心地が良い。 「雑多な人混み」とは、そこにいる人たちに分かりやすいジャンルやカテゴライズ、ラベリングのない状態、のことを指す。私の勝手な感覚言語なのだけ

          夏の風物詩・せロピカルひろこ(7/21)