おすすめ映画「ロボット・ドリームズ」
みなさん、映画を見ていらっしゃいますか?
僕は、昨年は54本前後、鑑賞しました。
劇場に通う時間がなかなか取れないので、ほぼ自宅でDVDでの鑑賞になってしまいましたが、大体、週に1本弱見ている計算になります。
今日は、正月ということで劇場に行く時間が取れたため、久々に映画館に行って参りました。
選んだ作品は『ロボット・ドリームズ』。
新宿のシネマカリテさんで見てきました。
僕があまり劇場に行かないのは、公開初期だと評価がまだ固まっていないので当たり外れが読めないからなのですが、この『ロボット・ドリームズ』、
2000円、払って良かったです。
それ以上の大きなリターンがありました。
本作は長編アニメーションで、サイレント映画ではないですが、全編セリフのない作品です。
孤独な生活を送っていた主人公のドッグ(犬)が、通販で手に入れた友達ロボットを楽しく過ごしていくも、その海でロボットが錆びて動けなくなってしまい、海水浴場も閉鎖されてしまったため、翌年、助けに行くことを誓うが、その間に二人の間に色々な出来事が起こる、というストーリーです。
僕は今、40歳なのですが、これくらいの年齢になってくると、人間関係も整理されてきて、昔のように毎日会うような友人というのはいなくなってきます。
その間に、自分もその友人もお互いに色々な経験をしていくため、中には疎遠になってしまう場合もあれば、定期的に会ってまた昔のように盛り上がれるということもある。
この映画、体裁としてはお子様向けのかわいいアニメーションなのですが、上記で説明した通り、内容が完全に大人向けなんですよね。
人って、過去を否定してしまいがちですけれど、その過去が今の自分を、それが良い形であれ悪い形であれ、形作っているわけで、人間関係もその一つ。
これからも自分は変化していくので、未来はどうなっていくかわからない。
思い通りにならないこともある。
ただ、それが人生であり、それまでの教訓が、次に作られる人間関係に反映されていく。
その意味で、これまで歩んできた道のりはとても大切なもの。
この映画は動物を擬人化しているわけですけれど、完全に人間に置き換えて語ることができ、人生の不思議さ、やるせなさ、不安定でも生きていくことの大切さ、それらが2時間も満たない長さの中で語られ尽くされていました。
劇中音楽のEarth, Wind & Fireの「September」が効果的に使われており、この映画を象徴する曲になっていて、この明るい曲でなぜか、号泣してしまうんです。
その理由は、実際に作品を見ればわかります。
やはり映画は映画館で見ると、受ける印象もテレビの何十倍にもなりますね。
もうそろそろ公開が終了してしまうかもしれないので、よければみなさま、鑑賞してみてください。
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