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#映画にまつわる思い出

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新着の記事一覧

映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」感想

※途中から自分の経験とネタバレを含みます。 そのタイミングは印をつけておきますので自己判断で読み進めてくださると嬉しいです。 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」 公開初日に鑑賞。次の日の舞台挨拶ライブビューイングも含め3回鑑賞、心が動かされたのでXの140字では難しいと思い、初めてnoteを使ってみる。 まず。ただのファンタジーではない。ファンタジーやん!こんなことあるわけないやん!といえばそれまでなんだけどさ、 私はなんかこう、現実と切り離せなかったというか。もう

趣味の映画イラストが日本映画最長シリーズの仕事につながった話

子供の頃から映画が大好き僕は映画が好きです。子供の頃は、週末夜の映画の放送にかじり付き、録画したテープを何度も見て、おにぎり片手にバスに乗って片道1時間かかる映画館まで行くような小学生でした。 中学の頃は、今は無き映画雑誌『ROADSHOW』の似顔絵コーナーに投稿し、 将来はハリウッドで働きたい!ならば英語を学ばねばと、高校2年のとき佐賀県の補助を獲得して米国に1年留学したり、映画の撮り方に興味がわいて、映画学科がある大学が良いと、大学は日本大学映画学科の撮影・録音コース

見送るということ

この1年間ほど髪を切ってくれていた美容師の子が東京へ旅立った。 美容師としてさらなる高みを目指しての決断らしい。 彼女と出会ったのは馴染みのコーヒー屋でのこと。確か、2020年の初夏だった気がする。新型コロナ感染症が日本でも広がりを見せ、世間の空気が張り詰め殺伐としていた春を過ぎ、いったん感染者も落ち着き出していたころ。 僕は駆け出しのフリーランスとしてMacBookを携えて、どこそこでドヤリングしはじめていた。馴染みのコーヒー屋の店内で、フリーとしていただいたばかりの仕

12歳の24時。息をひそめて鑑賞した映画を、僕は20年ぶりに見た

僕は湯につかっていた。 腰までしか水がたまらない 浅い浴槽の中で、僕はあぐらをかく。 肌がゆるんでしっとりとしてきた。 僕は固形石鹸を右の手にもち からだを洗う。 友人が作ったラベンダーの石鹸だ。 左手 左腕、左の二の腕 左のわき、鎖骨、首 耳の下、胸のあいだ 胸 僕は小さな膨らみに 濡れた固形石鹸をすべらせる。 円を描くように。 そのとき、僕は思い出した。 ある映画のワンシーンだ。 僕は12歳だった。 家族が寝静まったあと、 僕はその映画を見た。 その映画を見てし

となりのトトロで大号泣していたあの頃。

中学2年生の秋。 金曜ロードショーで録画した『となりのトトロ』を何度も何度も見ていた。 そして、 見るたびに泣いていた。 たった数年前のことだ。 振り返るのにはまだ早いような気がするけど、 懐かしい。 ちょうど、 不登校で、唯一続けていたバレエもやめて、 なんとなく孤独だった。 外へ出る理由もないから、人とも会わない。 一人はやっぱり寂しかったし、ずっと物足りない気がしてた。 そんななか、 『となりのトトロ』を何年かぶりに見た。 「トットロ、トット〜ロ♪♪」

グーグルGeminiのアメリカっぽい洒落が好き… ハリー・ポッターの呪文を… 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 私が相対的に安心と考えて使っているAIは、Google Gemini。まぁ米国の国防総省等政府機関には要請が有れば情報が流れるでしょうが、そこまでかと。勿論そこがハッキングされれば仕方有りませんが、相対的にはまだマシ。  そのGeminiには洒落た裏メニューが有って、映画ハリー・ポッター 出典 の呪文を理解して、スマートフォンを操作してくれます。  具体的には… ルーモスとノックス。  この呪文を人工知能Geminiに説明してもらいますね。 ハリー・ポッターの

【エッセイ】誰かに映画をオススメする基準は、予告編を超えているかどうか

映画鑑賞が趣味や、よく映画館に行っているという話をすると、「今、配信中・上映中の映画でオススメは何?」という質問をされることがあるが、毎回、それなりに悩んでしまう。   相手も、会話を盛り上げるためになんとなく、もしくは、ちょっとした興味本位くらいの感じで聞いてることがほとんどなのはわかるのだが、おいそれと気軽に答えることができない。 なぜなら、もしも、自分がオススメした映画をその相手が観た時に、面白くないと思われてしまったら、その人の1時間半から2時間くらい、長い作品になる

推しを救える気がしていた話

私は数年間、とある女性を応援し続けている。 名前を言えば大抵の人がわかるし、ドラマや映画でその顔を見たことがある人は沢山いる。 そんな推しを、救えたかもしれない話だ。 もちろん、私はただの一オタクに過ぎない。 これから書き出す内容も妄想と思われてしまえばそれまでだし、もしも奇跡的にその推しがこの記事を目にしたとして、「いや、違いますけど」と一発言えば、私は二つの意味で終わる。 けれど、書かないよりマシだと思った。 私は今でも自分の行動に後悔し続けているし、今後もきっと、忘

仕事のモチベーションが爆上がりするドラマ・映画を紹介!

いつも真剣な内容のnoteばかり書いているのですが、今日は久しぶりにライトな記事を書こうと思います! 私が好きな映画・ドラマの中から、働くモチベーションが爆上がりする作品を紹介します。 「今、仕事に対して本気になれないなぁ」 「仕事をもっと頑張りたいけど、モチベーションがわかない!」 っていう人の参考になると嬉しいです。 映画マイ・インターン IT系ECサイトの創業者アンハサウェイとその企業に高齢者インターンとして参加したロバートデニーロが仕事を通して成長していく映

「一斗缶ビリヤニ+『RRR』鑑賞会」を開催した。

2024年12月15日に「一斗缶ビリヤニ+『RRR』鑑賞会」を開催した。 この企画は2023年7月23日にspongeにて開催した「GOGO食堂 インド編」に続く、"南アジア料理と映画鑑賞を同時にする会"の一つである。 前回は映画『きっと、うまくいく』の鑑賞後に、ナンを生地から作り食べるという構成で行った。 会全体の所要時間がかかりすぎるという反省もあったので、今回は食事をしながら映画を鑑賞する形式をとった。 「一斗缶ビリヤニ+『RRR』鑑賞会」の概要日付:2024年

週末にまったり観たい!アマプラ映画3選

①『PERFECT DAYS』 先日はずっと楽しみにしていたこちらの作品をみました。 とうとうアマプラ解禁の『PERFECT DAYS』 役所広司さん、変わらず素晴らしい演技。人間国宝な方です。 知らないおじさんの日常を垣間みる。 東京の下町にひっそり暮らす。 ミニマルな生活のなかの極上のひとときを味わう。 音楽もいい。個人的にはもっと演歌とか昭和歌謡とかあっても良かった。 みおえたあと、『TOKYO STYLE』を読みたくなりました。 ③『南極料理人』

おすすめ映画「ロボット・ドリームズ」

みなさん、映画を見ていらっしゃいますか? 僕は、昨年は54本前後、鑑賞しました。 劇場に通う時間がなかなか取れないので、ほぼ自宅でDVDでの鑑賞になってしまいましたが、大体、週に1本弱見ている計算になります。 今日は、正月ということで劇場に行く時間が取れたため、久々に映画館に行って参りました。 選んだ作品は『ロボット・ドリームズ』。 新宿のシネマカリテさんで見てきました。 僕があまり劇場に行かないのは、公開初期だと評価がまだ固まっていないので当たり外れが読めないからな

【エッセイ】そんなつもりはなかったのに、予告編を見過ぎて、映画館に足を運ぶことがある

映画を観ることが好きだし、映画館に行くこと自体も好きだ。 観たいと思った作品は、なるべく、配信前される前に映画館に観に行くようにしている。   学生時代は、映画館に行くというのは、そこそこのイベントだった。 だからこそ、観に行く映画選びは重要であり、絶対にハズレは引きたくないと思っていた。   大人になって、ある程度自分で時間を作れるようになると、映画館に行けること、行くことが増えてきた。 それに、観に行った映画が、自分の趣味嗜好に合わなかった時も、許せるようになったというか

映画館で映画を毎月最低一回観るを一年してみた

今年書いた記事で目標の今年放映映画を15回観るということで月最低1映画観るを続けたのですが観た映画が1月ブラッディエスケープ、カラオケ行こ、ゴールデンカムイ、2月マダムウェブ、3月ドラえもんのび太の地球交響楽、おしり探偵さらば愛しき相棒、リンダはチキンが食べたい!、4月陰陽師0、ゴジラ✖️コング新たなる帝国、5月トラペジウム、家出レスラー、6月ONE LIFE奇跡が繋いだ6000の命、ルックバック、7月逃走中 THE Movie、もしも徳川家康が総理大臣になったら、8月ツイス

魅惑の「ミンスパイ」を求めて

ミンスパイに沼った2024年冬の記録。 🌟ミンスパイに出会うイギリスの伝統的なクリスマスのお菓子「ミンスパイ」。 2021年に、都内の某紅茶カフェでたまたま出会った。ヴィクトリアケーキが目当てだったが、ひとくちでイケそうなミンスパイも気になってオーダーした。 サクサク生地にドライフルーツがたっぷり詰まっている。好きな味だ。こんなお菓子がイギリスにあることを初めて知った。 同じくクリスマスのお菓子で、ドライフルーツ&生地の組み合わせだと、日本ではシュトーレン/シュトレン(

【エッセイ】陰鬱で激重な映画には、しなびたポップコーンがよく似合う

ポップコーンやフライドポテトは、出来るなら作りたてで熱々のものが食べたいし、ファストフード店で意図せず出来立てが提供された時はラッキーだと思うもの。 反対に、時間が経って、しなびていたり、しっけていたりするものが出てきたら、ハズレを引いてしまったような気になってしまうものだ。   通常はそう思ってしまうのだが、時々、しなしなになって、くたびれているポップコーンが食べたくなる時がある。 それは、ポップさのかけらがなく、登場人物たちも、そして、観ている人にとっても救いがないような

映画『トリック 劇場版』:笑いと謎が織りなす究極のエンターテイメント

もし、あなたの目の前に“常識を覆す瞬間”が訪れたら、その先に何を見つけますか? 2002年に公開された『トリック 劇場版』は、日本の映画史において異彩を放つ作品である。 テレビドラマシリーズとして人気を博した『トリック』が劇場版として帰ってきたこの作品は、独特のユーモアと謎解き要素を融合させ、多くのファンを魅了した。 今回は、『トリック 劇場版』の魅力、登場人物、ストーリー、そして製作の裏側について詳しく解説していく。なぜ観るべきか? 笑いとともに、自分の見逃して

99%の人が惹き込まれる――『プリズン・ブレイク シーズン1』が教えてくれる不屈の精神

あなたの「希望」とは何ですか?それは手に入らない夢?それとも心の支えでしょうか? 『プリズン・ブレイク』は、兄を救うため自ら刑務所に入るという常識を超えた行動を選んだ主人公、マイケル・スコフィールドの物語です。 このドラマは、脱獄を巡るスリリングな展開だけでなく、人間の強さ、愛、信念の力を描いた傑作です。 観終わった後は、自由の意味をもう一度考えたくなる、そんな深い感動を与えてくれる作品です。 基本情報タイトル:『プリズン・ブレイク』 製作年:2005年 ジャ

映画 『プラダを着た悪魔』~成功と自分らしさ、そのバランスを問いかける名作~

「キャリアを追い求める中で、自分らしさを見失ったことはありませんか?」 『プラダを着た悪魔』は、ニューヨークのファッション業界を舞台にした物語でありながら、普遍的なテーマを内包しています。 この映画は、華やかな世界の裏にある葛藤と選択、そして「本当の自分」に気づく過程を描いた、全ての働く人々に響く物語です。 【基本情報】公開年:2006年 監督:デヴィッド・フランケル 主演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ ジャン

【エッセイ】強すぎる青春を浴びると、心が感情の螺旋に突き落とされる

何歳になっても青春はしたいし、できたらいいなとは思う。 これは、願望というよりも、どちらかというと、希望に近いだろう。   これからはもう経験することができない可能性があるからこそ、また青春ができた時の、一瞬の煌めきを堪能できたら、それは幸せなことだと思う。   こんな気持ちを抱きながら、年齢を重ねると、「青春したい!」というよりも、「青春を浴びたい!」という気持ちが、だんだん強くなってきた。   自分はもう、青春時代には戻ることができないからこそ、現在進行形で青春時代を過ご

映画 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』:分断と共存を問う、希望と絶望の物語

内戦が進む未来のアメリカ。私たちはどのように未来を選び、歩むべきなのでしょうか。 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、現代社会の分断を背景にした未来を描きながら、私たち自身の選択と責任を問いかける作品です。 この映画は、希望と恐怖が交錯する究極の旅をあなたに届けます。 【基本情報】公開年:2024年 監督・脚本:アレックス・ガーランド 主演:キルスティン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニー 上映時間:

「過去への憧れと現実の葛藤――『ラストナイト・イン・ソーホー』が映し出す心の光と影」

「夢見る憧れが悪夢に変わるとき、あなたはどう向き合いますか?」 1960年代のロンドン――それは多くの人にとって永遠に輝き続ける夢のような場所。 しかし、その輝きの裏側にはどれほどの影が潜んでいるのでしょうか? 『ラストナイト・イン・ソーホー』は、過去の憧れと現実の狭間で揺れる主人公を通して、ノスタルジアがもたらす甘美さと、その裏に潜む危険を描いた衝撃の作品です。 【映画の基本情報】 公開年: 2021年 監督: エドガー・ライト(『ショーン・オブ・ザ・デッド』

「“YES”が未来を変える鍵 ― 『イエスマン』に学ぶ挑戦と肯定の力」

「あなたは、“YES”で人生が劇的に変わる瞬間を体験したことがありますか?」 多くの人が、日々の中で“NO”を選びがちです。 それは恐怖や失敗を避けるための本能的な反応かもしれません。 けれど、“YES”と言うだけで、未知の可能性に満ちた世界への扉が開かれるとしたら? 映画『イエスマン』は、ジム・キャリー演じる主人公カールが“YES”を選び続けたことで得た予期せぬ体験を描きます。 今回は、映画のテーマとメッセージを掘り下げ、現代社会で“YES”を活かす方法を考え

「70歳のインターンがくれた“人生の答え” ― 映画『マイ・インターン』で見つける本当の幸せ」

「70歳でも、新しい挑戦はできる?」 物語は、70歳のベンがシニアインターンとして新しいチャレンジに臨み、仕事に対する価値観を大きく揺さぶる。 この物語は、世代を超えた友情や自分の価値を再発見する過程を描きながら、観る者に「人生で本当に大切なことは何か」を問いかけます。 今、自分の人生やキャリアに迷いがある方にぜひ観てほしい作品です。 特に私自身、キャリアの中で「年齢や経験をどう活かすか」について考えさせられる場面が多く、この映画が教えてくれる人間関係の築き方や、

映画『インターステラー』 - 観るものを誘う、科学を超越する一生の体験

「あなたにとって、愛は科学を超える力だと思いますか?」 映画『インターステラー』は、地球滅亡の危機を背景に、壮大な宇宙探査を描くクリストファー・ノーラン監督の傑作です。 しかし、この映画の本当の核心は、壮大な宇宙以上に「愛」と「時間」という普遍的なテーマにあります。 この作品は、単なるSF映画の枠を超え、人間の感情の力を描き出し、観る者の心に深く刻まれる人生哲学を問いかけます。 【映画の基本情報と意義】公開年: 2014年 監督: クリストファー・ノーラン 主

1818

彼を忘れるわ すべて忘れたかのように 方向を見失ったように 自分も見失ってしまった  彼を忘れるわ 喜びをなくしたように 魂を縛られたかのよう 苦しみだけが残った

父と一緒に観た忘れられない映画と想い出

10年ほど前。さむい季節に父とこたつに入り、いろいろな映画を観ていた。 父の長年の友達は洋画だった。 父はたくさんの洋画を知っている。 当時は海外の俳優さんの名前をスラスラスラスラ、一言一句間違わず、どの映画に誰がでているのか、監督の名前に、脚本家まで知っていた。 (70歳を超えた今ではわからないけれど) クレジットを巻き戻しては、気になる俳優さんの名前をおぼえようとしていた姿が目に焼き付いている。 父は仕事から帰ると、規則正しく過ごす人だった。 ルーティンなんて言葉が

子どもの頃に観た、初めての「子ども向けではない映画」

子ども向けではない、といっても大人向け=成人映画、ではない。子ども用ではない、一般向けの、くらいの意味である。ふつうであればそれはどんなカテゴリーの映画なのであろうか。思春期の若者が見るような、人気の芸能人が出ている恋愛ものとか? またはハリウッドのスターが出るような大掛かりなヒット作とか? 私の場合、それは「ジョーズ」だった。この作品は1975年、アメリカで公開されて、日本では1976年の正月興行に合わせて公開されたという。その頃、私はまだ小学校1年生。なぜその映画を観た

ポール・バーホーベン監督に会った時の話③(終) 〜やっと逢えたね〜

前段はこちら↓ 7.いざ行かんカトリーヌ・ドヌーヴの特別講義に落選した我々は、失意の日々を送っていた。 と、言いたいところだが、意外と現実は優しい。 ……まぁあれだ。そもそもこの記事が「ポール・バーホーベン監督に会った時の話」と銘打っているので、ここまで引っ張る必要が無いことはうすうす感づいている。 てなわけでカトリーヌ・ドヌーヴ落選連絡の5日後。 事務局からメールが届いた。 「ポール・バーホーベン監督の特別講義、当選のお知らせ」 はい。ごっつあんです。 これは決し

ポール・バーホーベン監督に会った時の話 ②

前段はこちら↓ 4.二人目の大物、来たる問題は2つ。 抽選突破とスケジュール調整である。 まず抽選だ。 これは運否天賦に任せるしかない…… いや、果たして本当にそうだろうか? 私は受講生。 学費を払っている身として、一般希望者よりは当たるはずだ。 正義がそこにあるならば。 公明正大なんて、もはや不公平である。 ともあれなにか判断材料はないか…… そう考えていたとき、また事務局からメールが届いた。 ふたたびマスタークラスの案内だ。 2度も開かれるのか。どれどれ。 「マ

ポール・バーホーベン監督に会った時の話 ①

1.死にたいくらいに憧れたポール・バーホーベン。 なんと美しい響きだろう。 皆さんご存じ『ロボコップ(1987)』をはじめ『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985)』『ショーガール(1995)』『スターシップ・トゥルーパーズ(1997)』『ブラックブック(2006)』などなど数多の傑作/衝撃作を世に放ち続ける男。 キレッキレの大傑作『ベネデッタ(2021)』が公開されたときは83歳! 86歳の今なお新作を作り続けている、とてつもなく偉大な巨匠である。 私はポール・バ

娘と一緒に見たい5つの映画【中学生編】

中学1年生の頃、席替えをして隣になってから、急激に仲良くなった女の子がいました。笑いのツボが似ていたのか、毎日くだらないことでお腹がいたくなるほど笑って、明るい彼女といる時間がただただ楽しかったのです。 彼女は映画が大好きで、毎月4冊も映画雑誌を買って学校にも持ってきていました。『SCREEN』『ROADSHOW』『MOVIESTAR』『PREMIER』字面を書くだけでも懐かしい。まだ続いているのかな? そんなこんなで、休み時間になると、彼女の机の周りにいつもみんな集まって

マガジン【ヤバ猫推し映画・俳優】

ハスラー(1961年)気取り

 ポールニューマンの『ハスラー」。トムクルーズとの「ハスラー2」も面白かったが、私は断然前作が好きだ。  この映画を観た頃、日本はバブル期でビリヤードがブームだった。「ハスラー2」が大いに貢献したのだろう。都内のあちこちにプールバーができていた。  私と友人の二人の阿呆は、「ハスラー」に感化され、週末の夕方渋谷で待ち合わせて徹夜で勝負だ!とナインボールの一騎打ちを行った。無論、金を賭けている。上等なプールバーではなかったので、酒は自販機のビールのみ。勝負は、午後六時に始まった

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオチが嫌いって話

この話を真正面からしてしまうと気分を害する人がいるのではないか/話を聞いてもらえないんじゃないかと思った。 自分の中ではしっかりとした理由があり、聞いてもらえれば共感せずとも納得はしてもらえるかとは思っているので不特定多数の人達のリアクションが欲しくなった。 そこで胸糞映画ランキングという建付けでキャッチーな企画にして、かつ言いたい事を吐き出してスッキリする為の動画を作ってみた。 みんなはどう思ったんだろうか?考えるきっかけになればいいな。 もし良ければ上記リンクから観

娯楽〜映画編(完全に母の趣味)

(過去記事:優雅な朝食〜完全なる母の趣味のつづき) 以前から話しているように、私の家では“娯楽″というものは、全て母によって管理されていた。 民法のテレビ番組…お笑い、ドラマに映画にアニメ、漫画、ゲームは一切禁止。 (理由は頭がバカになるかららしい) 聴く音楽は、クラシック音楽かプレスリー、デヴィットボウイのみ。 流行の歌なんかは、全て母の検閲が入り、OKが出たもののみ、購入、鑑賞可である。 (黒夢はもってのほか!布袋寅泰が好きだった私は、デヴィットボウイと布袋寅泰が

【ゴダールとキモヲタ】アンチ・シネフィル映画論。

※ジャン=リュック・ゴダール監督逝去時に書かれたテキストです。 実は私はゴダールが大好きであった。 しかし、長年に渡りゴダールやら小津やらには、ホントに気持ち悪い映画オタクが取り巻いていて(知らぬ間にシネフィルと名乗っているようだ、ただのキモヲタなのに)、近寄るのもおぞましい状況であった(ファッキン◯見重彦のせいだ!ファック!)。 そして私は時々名画座でゴダールを観ていた。 そこで目の当たりにするのが、 「文化芸術ファン・カースト」の中で最下位が「映画オタク」だ、とい

【エッセイ】朝から胸クソ映画を見て、最悪の気分から始まる1日も案外悪いもんじゃない

1日の始まりである朝は、爽やかに過ごしたいもの。 朝のテンションがその日1日のテンションを左右すると言っても過言ではないだろう。 基本的に、朝は穏やかに過ごしたいし、1日を通しても、平穏で凪のような心のままその日を終えたいと思っている。   ただ、忙しくて寝不足だったり、前の日に嫌なことやショックなことがあったりすると、起きた瞬間からブルーな気分の日がある。   これじゃ良くないと、無理やりテンションを上げようとしたこともあるが、これまでの経験上、気分をプラスまで持っていけた

57時間後に恋に落ちる ~「恋する惑星」(香港映画、ウォン・カーウァイ監督作品)

クランベリーズの「Dream」という曲と、ママス&パパスの「夢のカリフォルニアがとても印象的な作品でした。 前半は、金城武とブリジット・リンの一瞬の邂逅。 なんか、こう、一瞬だけ距離が狭まって一夜明ければまたもとの距離に戻っていくっていうのは、なんともいえず、実の世界でも起こりそうで、ものすごく共感できたりする。 あと、この映画、素敵な言葉がちりばめられていますね 「57時間後に恋に落ちる」とか でも一番すきなのは後半のフェイ・ウォンとトニー・レオンの会話。 あり

【漫画】好きな作品、何度も見る?一度で十分?【室町さんの令和ライフ】

皆さんは好きな作品は何度も見るタイプですか? それとも一度見れば満足するタイプですか? 私は室町さんと一緒で、本当に何度も何度も同じ作品を見ます。 ずっと見ているせいで夫がその作品ノイローゼになったくらいです。 夫に同じ質問をしてみると、「俺も一回見れば満足」とのこと。 なんと!! ここにも一度見れば満足なタイプが!! 人間は自分がマイノリティ側なんだと思い込みやすいと聞いたことがありますが、まさにその通りだなぁと思う出来事でした。

映画上映中に喋る&スマホを見るマナー知らずな人たちに遭遇した話

最近、映画館で映画を観ることが多かったんですが、上映が始まる前に共通して流れていたのが、「劇場版 忍たま乱太郎」の劇場マナーCM。 映画館では、上映前に必ず何らかの形で「劇場マナー講座」の映像が流れることが定番になっていますが、今回は今年2024年12月に公開予定の「忍たま映画」バージョンでした。 「忍たま乱太郎」のキャラクターたちとか、ウン十年ぶりにスクリーンで見たんですが、あれ、乱太郎くん、きり丸くん、しんべヱくん、・・・こんなに可愛かったっけ?? 昔は「可愛い~~!

夏休みの宿題 ベン・ハー

高校1年の夏休みの宿題に、洋書で「ベン・ハー」一冊、和訳せよ! というものがありました。 学校から、文庫サイズの「ベン・ハー」の本を貰いました。 まずは英文で読もうと思っていた時、剣道の『玉竜旗』の大会があり、一時間以上かけて、試合場に応援に行く事になり、電車の中で、座る事ができたので、読む事にしました。 同じ剣道部の同級生2人もそれぞれ、夏休みの宿題を持って来ていました。 電車で、30分程経った時、着いた駅から外国人の男性が乗ってきました。 40代くらいでしょうか、背が

ep.54 いつまでもわからないままだ、わたしって

さあ!明日は7月13日。ナイスの日ですよ、みなさん! 映画「時をかける少女」が昔から大好きです。 高校時代、ケータイの待受画面は、千昭くんと真琴。ナイスの日当日には、下り坂をちょっと勢いよく自転車で疾走して、セリフを小さくつぶやいて、主人公気分をほんのり味わったりしていた。 そういえば、当時片思いだった子に「今日、金曜ロードショーで時をかける少女あるね!」と意気揚々とメールしたら、「ああいう恋愛あこがれるよな〜」と返信をもらったことがある。 ティーンのわたしに行間を読

【ホラー映画】あのコはだぁれ?予告編を見て思い出した恐怖体験

最近、7月19日から上映されますホラー映画「あのコはだぁれ?」の予告編を観たのですが、これを観て私は、あることを思い出したのです。 それは、本当に私の小学校にあった話で、しかも、私自身の体験なのですが、この映画と非常によく似ているんです。 私の学校には、ピンク校舎と言われる二階建ての外装が薄いピンク色の校舎があったのですが、その校舎に赤い服(スカート)の女の子の幽霊👻が出ると言う噂が元々ありました。 しかし、そのピンク校舎は、もう古びた校舎で、学級クラスの教室としては使

開拓時代のアメリカを代表する人物ビリー・ザ・キッド ~ 「ヤングガン2」アメリカ映画

開拓時代のアメリカを代表する人物といえば、ビリー・ザ・キッド。 ワイアット・ハープと並ぶ人気を誇っていたビリー。彼を描いた作品は、いくつかありますが白眉なのが表題作。 キャストが豪華で ビリー役:エミリオ・エステベス ドク・スカーロック役:キーファー・サザーランド チャベス役:ルー・ダイヤモンド・フィリップス その他、クリスチャン・スレーターなど この映画のいいところは、単なる荒くれ者の生涯ではなく、男たちの友情と、確執を旨く描いているところ。パット・ギャレットの心の

父もたまには敬われたい

「敬われてえ~~~~~」 あっ! ごめんなさい🙇 「いきなり、なんのはなしですか?」  ですよね。 つい、心の声が漏れてしまいました。 こういうのは比べちゃいけないんでしょうけど、息子たちがママみたいに僕を全然「敬って」くれないんですよ。 それを如実に表しているのが、私のニックネームです。 その変遷をお伝えしますと、 ①赤ちゃん先生 ⇒②ウ○コじじい💩 ⇒③キモイ100% ⇒④キモい巨人 ⇒⑤ハゲの巨人 です。 まだ「赤ちゃん先生」くらいの頃は、

映画「静かに燃えて」神戸上映。犬童一心監督のトークショー

現在、神戸映画資料館にて 映画「静かに燃えて」が上映されています。 この映画「静かに燃えて」は、中学生で初めて8mmフィルムで劇映画を作り、50年間映像作品を作り続け、2023年10月、64歳で長編映画を製作・監督してデビュー。しかし、初公開からひと月半後に急逝。そんな映画のような人生を送った小林豊規(とよのり)監督の「デビュー作にして遺作」です。 神戸映画資料館では、6月11日(日)まで(5、6日は休館) 7日~11日は11:00からとなります。 6月2日には 盟友であ

映画「静かに燃えて」、神戸映画資料館にて、本日から公開。

小林豊規監督のデビュー作にして遺作のこの作品は、 5月31日(金)から6月11日(火)まで神戸映画資料館にて(5、6日は休館) 6月4日までは13:30から 7日~11日は11:00からとなります。(5,6日は休館) 6月2日(日)の 上映後には犬童一心監督のトークショーも行われます。 神戸映画資料館のHPでは、犬童監督のインタビューや、 製作補として関わった私のインタビューが掲載されています。 お時間のある方は是非ご覧ください。 https://kobe-eiga.ne

映画「静かに燃えて」・・・神戸映画資料館にて、まもなく公開。関西初上映。

小林豊規監督のデビュー作にして遺作「静かに燃えて」が 神戸映画資料館にて5月31日から公開される。 この映画、3月に池袋シネマロサで上映された際には、20時40分スタートというレイトショーでは、異例の集客となり、2度3度と劇場に足を運び、このミステリアスな作品の世界に挑んでいる観客の姿もあった。 神戸映画資料館では、6月2日に犬童一心監督によるトークショーも行われる。是非この機会に関西方面の方は見て頂きたい。 5月31日(金)から6月11日(火)まで神戸映画資料館にて(

映画『不死身ラヴァーズ』を観てきた話。#映画感想文

人間の記憶って曖昧で本当に当てになんない。それは例えれば砂の器を脳だとして、僕らの記憶は水。毎日その器にドボドボ水を注ぐけど、どんどん砂が溶けて底から水が漏れちゃう。そして、その水は下に行けば行くほど自分が忘れたいことになっていく。 嫌なことってさ、都合よく器から漏れちゃう。 なんというかそんな映画だった。 映画『不死身ラヴァーズ』。漫画家・高木ユーナ氏の初連載作であった同作を実写化。監督は『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督。主演には新進気鋭の見上愛を迎え、「思い人