レゴシリアスプレイメソッドで作るモデルは『学習する組織』でいうメンタルモデルであることに注意したい。本人の思い込みの部分がある。関わる他者がいれば他の人の考え方も聞いてモデルの精度を高めたい。お互いの主張の押し付け合いにならないような対話に向かうファシリテーションが求められる。
レゴシリアスプレイメソッドにおいてはモデルを作るときが知識を生み出すとき、他の人の話を聞く時が新たな視点を取り込むときである。その先に、自分のモデルに他の人の視点を入れ込んで融合させる段階がある。その最後の段階を共育た成長の文脈では大切にしたい。それはまさに拡張する学びである。
変化の激しい環境のなかで「学習する組織」を作るとき、鍵になるのはシステム思考に基づくメンタルモデルの共有だが、環境は変化し続けるため、メンタルモデルと環境とのギャップを検証しなければならない。学習する組織のワークショップはそこで完結ではなくスタートで、その後の並走が必要である。