「『最後の1マイル』としてのコーチング」@医学書院「病院」11月号特集
医学書院「病院」に寄稿した記事、「『最後の1マイル』としてのコーチング」が掲載された。
11月号の特集「病院の価値を創る組織マネジメント」では、「フロントラインに立つ職員一人一人が生き生きと働き、熱意を持って日々仕事に従事し、病院の価値を創る」ことだとの認識のもと、戦略を生かすために職員満足を高め、人を動かし育てるための組織マネジメントのさまざまな側面に光を当てている。
ワーク・エンゲージメントやコミュニタリアニズムといったコンセプトや、組織開発(その手法の1つのAI)の理論と実践など、幅広い視点から「病院の価値を創る」メカニズムとプロセスを考察する特集の一部として、「『最後の1マイル』としてのコーチング」では、コーチングを「すぐに変えることが困難な組織メンバーの根源的特性に変容をもたらすツール」としてとらえ、これが「学習する組織」をつくり上げるうえでどのような役割を果たすのかについて考えている。
この記事の結論は、「学習する組織」をつくる取り組みにおいて、コーチングによる行動変容への働きかけは、物流業界でいうところの「ラストワンマイル」(製品・サービスを顧客に届けるプロセスの最後の区間)に相当する、ということ。
そうした全体の流れを考えた後になって、映画「ラストマイル」が公開されたのであって、その逆ではない(という注釈をどこかに入れたかった)。