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#ドラマ感想文

テレビドラマや、動画配信サービスの話題作まで 感動したシーンや見どころ、考察をシェアして、 みんなでドラマの世界に浸りましょう

人気の記事一覧

スロウトレイン、孤独を豊かに引き受ける人生

漫画家のひうらさとるです。 ワンシーズンで1回目はほぼ全てのドラマを見、気に入ったものは繰り返し見てVoicyなどで語るほどの生粋のドラマ好きです。 (よく「いつそんなにたくさん見る時間があるんですか!?と驚愕されるんですが、大体ペン入れ中です。頭がヒマなので。) 2022年冬はまとめガイドを作る必要があるほど「silent」を語っていた…↓ と言うわけで noteでも2025年一発目はドラマ「スロウトレイン」を語ります。 今年のお正月1月2日に放送された「スロウト

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予定外の贈りもの ー 『スロウトレイン』

TBSの新春ドラマ、『スロウトレイン』を観た。 ◇ 看病の時間 元旦の朝、夫がインフルエンザを発症した。 39.5℃の高熱、吐き気、頭痛。 元旦に診てもらえる病院をあちこち探し(見つかったときには本当にありがたかった)、口当たりのいいゼリーや経口補水液を買い込み、予定していたお正月の予定をすべてキャンセルした。 看病の時間というのは、じりじりと長い。 インフルエンザ用の薬を服用したあとはひたすら水分補給と休養あるのみで、食事のしたくと洗濯のほかに、家族ができることはあ

「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 第1回 「ありがた山の寒がらす」 この世は、けだし苦界なり

はじめに  火事と喧嘩は江戸の華…それゆえに江戸時代を舞台にした時代劇には火事が付きものです。火付盗賊改方、長谷川平蔵が主役の「鬼平犯科帳」は言うに及ばず、加藤剛主演「大岡越前」も毎シリーズ、第1回は火事が起こっています。2025年に新作が放映されたばかりの「暴れん坊将軍」でも火消しのめ組がレギュラーですね。そうした数ある時代劇の火事をも圧倒するような大火事、明和の大火(1772)をファーストシーンに持ってきた大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」、まずはドローンも使ったド

『海に眠るダイヤモンド』最終回|それでも私は鉄平に幸せになってほしかった。

うそだろ、鉄平…… てっぺーーーーーーい涙!!!!! あさこぉーーーーーーー涙!!!!!! と、何度も叫んでしまった『海に眠るダイヤモンド』最終回。 素晴らしいドラマでした。 TBSは本気でTBS版の大河ドラマを作ろうとしていたんじゃないかと思うほど、圧巻のドラマだったと思います。 作品に文句なんてありません。 最終回は涙が止まりませんでした。 登場人物全員を、彼らが住んでいた端島を、ただ見ていただけのこちらまで愛おしく感じさせてくれました。 それでも、それでも私はや

地面師たちについて…

積水ハウス地面師事件がネットフリックスドラマ「地面師たち」として注目される理由は、この事件が単なる詐欺事件以上のドラマ性と社会的な教訓 を持っているからだと思います。そのいくつかの要素を分析してみましたので、どうぞ^_^ 1. 事件そのものが映画やドラマのような緻密な構成 この事件は、地面師グループが10人以上ものメンバーで緻密に役割分担を行い、実際の大企業を騙し、巨額の詐欺を成功させたという点で、まるでフィクションのようなストーリー性があります。 * 偽造された権利証や本

「海に眠るダイヤモンド」の第7話のある一言がすごすぎて思わず書き綴る

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」。 ずっと素晴らしいですが、昨日放送された第7話がさらに素晴らしくて。 全員良いのは言うまでもない中で、特に、神木隆之介さんのとあるシーンのとある一言、そのたった一言がとても素晴らしくて、思わず記事を書いています。 最近は台詞集ばかり上げていたので、お久しぶりになってしまいました。 今年の秋ドラマ、一通り見ていますが、良い役者×良い役×良い脚本が成す必然によって、素晴らしい役者さんがあらためて世の中に再発見されるような、そんなキラリと光るもの

感想記「光る君へ」第45回から最終回まで

これまで旅行記の枕話としてNHK大河ドラマ『光る君へ』の感想を書いてきました。第45回から最終回までの感想をまとめています。ただそれだけだとつまらないので当時の感想を振り返る「あとがき」と総集編の感想を追記しました。かなり読み応えのある文章量となっていますのでお時間あるときに読んで頂けたなら幸いです。 あと長文を読むのが苦手な方、ドラマを観ていない人にも楽しんで頂きたいので先日参拝した二ノ宮神社の年末詣写真を掲載しています。 それでは感想記「光る君へ」を御覧ください。

本当に寂しかったのは。

『ひだまりが聴こえる』を観ていて、理解しているようで理解しきれていなかったことがある。 それは、どうして太一はあんなにもなんの壁もなく航平と接することができたのか、ということだ。 もちろん太一が、耳が聴こえる/聴こえにくい、といった障碍やその他のさまざまな特性で相手のことをジャッジしないフラットな人だから、というのが解だとは思う。 あとは、航平に限らず、誰とでも仲良くなれるタイプの人であることも大きい。 でもそれだけなのかなあ、というのが引っかかっていた。 太一が航

ドラマ『わたしの宝物』最終話まで視聴後の感想と考察

ドラマ『わたしの宝物』がついに最終話を迎えました。まだ ふわふわ とした心持ちでいます。私は、このドラマを10週間にわたって熱心に視聴し、これまでいくつか感想noteも綴ってきました。その中でも何度か書いてきましたが、私はずっと托卵をされた夫 宏樹が幸せになる結末を祈っていました。それなのに、なぜか本当に最後まで、宏樹のハッピーエンドを想像できていなかったのです。だから、この最終回のラストには、安堵で膝から崩れ落ちるような気持ちにすらなりました。あぁ、本当に、本当に、良かった

ドラマ「ゴールデンカムイ」が終わった…北海道旅行の写真を添えてそろそろ感想書いておこうか

24年1月公開の映画ゴールンカムイの続編として10月からWOWOWで放送していたゴールデンカムイのドラマが終了しました。ドラマの続編はまたまた映画と発表されて楽しみですが、そろそろ今回のドラマ版の感想を書いておこうと思います。 まずはゴールデンカムイのストーリーをWOWOWさんの公式HPから拝借してご紹介、そのあと私の感想を書いていきます。途中に北海道旅行したときの写真を交えてまーす。 ✅ストーリー ✅ドラマも映画並みのこだわり映像にマジで驚きました1.ドラマのエンディン

「光る君へ」総集編

昨日、猫とソファに腰かけ、 「光る君へ」の総集編を見た。 毎日寝るのが早い私は 一度もオンタイムで見たことがない。 なので総集編で、かなり編集されていた らしい箇所も全くわからない。 本編では道長は死んだのか?? それにしても、1000年も前から 不倫が公認?されてきたことに驚く。 というか、昔は血液型もDNA判定も なかったら、妊娠期間に若干の誤差を 誤魔化せれば、問題なかったのだろう。 というか、そうなると、誰が誰の子か 全くわからない。。 兄弟を相手に不倫してた

ドラマ10『宙わたる教室』最終回|ゆっくりと心に染みわたる物語

穏やかで、それでいて情熱的で。遠い夜の空に溶けていくように心に染み込んでいくドラマでした。 主人公の教師が熱血ではない、 元ヤンキーでもない、 生徒たちに毎話熱く語りかけたりしない。 寡黙で、一歩引いたところから見守る定時制高校教師の窪田正孝と、科学部の生徒たちを中心とした、新しいタイプの学園ドラマ『宙わたる教室』が最終回を迎えました。 授業中はもちろん、科学部が活動する時間は夜。 太陽が届かない教室はいつも暗く、様々な事情を抱えた生徒たちの痛みが詰まっているようで、最

新春SPドラマ『スロウトレイン』|いつかその車窓から見える景色を考える

なんていいドラマをお正月にやってくれたんだ! 松たか子主演の新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』。 穏やかで明るくて、でも少し寂しくて、静か。 ひとりひとりの幸せを、 幸せでも感じる寂しさを、 その人の中にある孤独を、 強さを、 相手を思う優しさを、 ただ生きるということを、 ゆっくりと見せてくれたドラマでした。 さすが土井裕泰。 さすが野木亜紀子。 期待している人間に、ちゃんと期待しているもの以上のものを見せてくれる。期待している時点で上がっているハードルを、悠に

感想記「光る君へ」第41回から第44回まで

これまで旅行記の枕話としてNHK大河ドラマ『光る君へ』の感想を書いてきました。第41回から第44回までの感想をまとめています。ただそれだけだとつまらないので当時の感想を振り返る「あとがき」を追記しました。かなり読み応えのある文章量となっていますのでお時間あるときに読んで頂けたなら幸いです。 長文を読むのが苦手な方、ドラマを観ていない人にも楽しんで頂きたいので京都検定のときに撮影した京阪電車の鉄道写真を掲載しています。 それでは感想記「光る君へ」をご覧ください。 目次

【感想】ドラマ『ライオンの隠れ家』

『ライオンの隠れ家』を見た。 全11話にかけて、2024年の秋ドラマでは間違いなくベスト級のドラマであると確信させられた作品でありました。 物語の概要としましては、市役所で働く兄の小森洸人と自閉スペクトラム症の弟、美路人が平穏な生活を送り暮らしている中で、突然現れた‘‘ライオン’’と名乗る少年から物語が始まります。 ライオンくんという男の子の正体を描きつつ、兄弟として家族としての在り方を問う作品となっています。 本作の肝となるテーマとしては、弟の抱える自閉スペクトラム症やライ

「見てはいけない」な話し。

閲覧ありがとうございます。 12月は自分の1年間のドラマの最終回みたいなもの なんで、いろいろと、「やっておかなくては」、 「行っておかなくては」な、展開があり、気持ちが 忙しい時期だと思います。 わたしも、たまに、早く帰った時や、休みの日などは、棚の整理や、ガチャガチャ溜まった雑貨の振り分けとか、年末までにやっておきたいことをする つもりであります。あります。ありますが、 うっかりテレビとかつけていたら、わたしの場合、 手が止まってしまう魔の刻があります。 それは!!

外れ値の感想

私は世間一般の人と感じ方考え方がすごくズレている自覚があるので、たぶん大河ドラマに対してもとんでもなく間違った捉え方をしているのだと思うが、大宰府への道行きって傷心旅行だったの?という今更の感想。 まひろは自由になりたい一心で道長に別れを告げ、都を出たものとばかり思っていた。 周明の死をあれだけ泣き叫んで悲しむということは、周明との未来に期待があったからであり、失ったのは自分のせいという気持ちがあるからであり、 道長の手を自ら離した後悔があるからであり、つまり傷心旅行の帰結?

【ライオンの隠れ家】が名作だった件

TBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」。 とても良い物語だった。 純粋で、あたたかく、愛おしい物語。 ひとりひとりがそれぞれの人生を生きながら、出会うこと、共にいること、想い合えること、そういうことのぬくもりを、穏やかに伝えてくれる作品でした。 全話視聴した感想を記録します。 ※ネタバレありです。ご注意ください。 公式サイト 名台詞集 みんなライオンだった 最終話を視聴して気付いたこと。 洸人も美路人も、あの家にずっと隠れていたライオンだったのだ。 タイトル「ライオン

「推しの子」見てみた 【猫様の嘴】

 作者って読者に感想を求めているものでしょうか。名声を得た作品は、何も言われなくてもその成功が自明ですから、わざわざ感想を書いても無粋なのかなと思うわけです。読まれたら、それはそれで嬉しいかもしれませんが、いい作品が作れたらそこで満足して、結果はいらない人もいそうですよね?  原作を読まないと失礼だろうと思いつつ、全巻買う気力が続かないとAmazonプライムにおすすめされるまま実写を見てみました。そもそもヤングジャンプは、私が通って来なかった道でして、評判で想像していた通り

【英語学習しながら画像生成】抱擁

私が出かける際、子どもは抱っこをせがみます。 頬にチューまでしてきます。思春期が来たら素っ気なくなるのかしら。 さて、生成してみました。お題は以下です。 「見ちゃったんだ☺️」とリサに言ってそうなイメージです。 リサに揺さぶりをかけているのか、はたまたニックを落とし入れようとしているのか。 なんだか昼ドラみたいな展開ですね。 ありがとうございました。

吉井虎永芋ガレット

『ラストサムライ』以来、米国に拠点を移して活動していた真田広之が日本人の目から見ても納得出来る時代劇を米国で製作。真田広之が将軍で西岡徳馬が共演しているので、個人的には昔の大河ドラマ『太平記』を思い出す。 そんなドラマ『Shogun』の虚実を妄想しながら、長芋でガレットを作った記録。 長芋   半分 塩麹   大匙1 干し海老 好きなだけ 卵    1個 出汁つゆ お好みで 1975年にジェームス・クラヴェルが発表したベストセラー小説『将軍』 1980年には三船敏郎や島田

【感想】ドラマ『海に眠るダイヤモンド』

『海に眠るダイヤモンド』全話見ました。 1話目から興味深く拝見していたのですが、物語は現代の東京と1950年代の端島で生きる人たちの姿を描きながら、ホストの玲央と 鷹羽鉱業の職員である鉄平、彼らの周りにいる人たちは皆、魅力的な人たちばかりであります。 当時の端島での活気さや炭鉱員たちの過酷な労働環境の対比、時代を越え風潮は変わっていくところの描写も見事なものでした。 『海に眠るダイヤモンド』において、物語のキーパーソンである現代に生きる謎の女性の‘‘いづみ’’の正体、そしてK

ドラマ『わたしの宝物』6話までの感想

ずっと、ドラマ『わたしの宝物』のことを考えている。夫以外の人との子を宿した妻が その子供を夫の子として育てるという“托卵”をテーマにした 今秋(2024)の連続ドラマだ。先週の5話から今週の6話にかけては、その托卵の秘密がとうとう夫にバレて悲しい修羅場へ…という大きな山場を迎えた。 私は、田中圭さんが演じる夫 宏樹に強く肩入れしているので、熱心に配信をリピート視聴しながら、毎日、どうにか宏樹が幸せになるルートは無いものかと真剣に考えてる。連ドラの登場人物の行く末を こんなに

外れ値の感想 2

「光る君へ」の前話の最後、倫子が放った矢。 ネットでは「やっと対決が来た」みたいに歓迎する人が多かったけど、私は下衆い展開だな、と少し辟易した。 そんなメロドラマみたいな陳腐な台詞、倫子は絶対言わない。 そんな気がした。 言わないのが正妻の矜持ではないか。 昨日のその場面は想像していたよりもすさまじくて、役者さんってすごいんだなと鳥肌とともに見守っていたのだけど、でも、やっぱりなくてもよかった気がする。 当たり前と言えば当たり前だけど、すべてがまひろを引き立てるために存在

感想記「光る君へ」第36回から第40回まで

旅行記の枕話としてこれまでNHK大河ドラマ『光る君へ』の感想を書いてきました。 今回は第36回から第40回までの感想をまとめています。それだけだとつまらないので当時の感想を振り返る「あとがき」を追記しました。かなり読み応えのある文章量(全部で14,000字強)となっていますのでお時間あるときに読んで頂けたなら幸いです。長文を読むのが苦手な方やドラマを観ていない人にも楽しんで頂きたいので、やわた里山たけまつり2024の写真を載せました。 それでは感想記「光る君へ」をご覧くだ

「べらぼう」第1話感想

待ちに待った大河ドラマ「べらぼう」の第一話が放送されました。 良かった!!ざっくり項目ごとに分けて紹介していきましょう。 1.主人公がいい まず主人公の蔦重がいい。 嫌な人に出会っても、「(長谷川=若き日の鬼平に向かって)鼻から屁が出る病になってしまえばいい」「(役人は)八丁堀のクソ」「(自分をいじめる人は)目からしょんべんが出る病になれ」など、クスッと笑えるような言い回しが好きです。 禿がだめにした本の弁償をしようとしない花の井に「けちくせえ~」と毒づきながらも、「朝

Netflix「百年の孤独」(シーズン1)人間群像劇とウルスラ・イグアランの願い

1.ガルシア・マルケス独自のマジックリアリズム  以前原作の「百年の孤独」について書いたが、NetfliXで映像化され理解しやすい人間群像劇になり、物語が明確になった。しかし、原作の幻想的な魅力が薄れたように感じた。  そもそも原作のガルシア・マルケス「百年の孤独」の情報量が多く、時間軸は交錯し、登場人物も同じ名前がくりかえし出て来て、複雑な迷宮ののような世界だ。それを一般に言われているマジックリアリズムとして考えると何か違う気がする。  「マジックリアリズム」を検索する

『べらぼう』第2回 感想文

『べらぼう』第2回は、息ピッタリの蔦重と花の井、粋な平賀源内の活躍が気持ちよくて、45分がえらく短く感じました。 ああそれから、生田斗真演じる一橋治済(ひとつばしはるさだ)のサイコティックな笑みが怖かった😱。この先「ありえないこと」が次々起こり、治済は将軍の父となるのです。 ちなみに第2回のサブタイトル「嗚呼御江戸」は吉原細見のサブタイトル。 「細見嗚呼御江戸」でごさいます。 コピーライター平賀源内吉原に人を呼ぶために蔦重が考えたのが、「吉原細見」の序文を平賀源内に書いても

「結婚」以外に共生する方法は? 35歳独身女が老後の生き方を考える

35歳女、独身・子なし・パートナーなし。 字面だけ見るとひたすら孤独街道を邁進している私ですが、正直、人生に流れる時間の総量を100とした場合、80くらいは「生きやすいな〜」と思っています。残り20くらいの「生きづらさ」は、たまに地元の田舎に帰って親戚に「まだ一人なの?」「良い人いないの?」と聞かれるときに発生するくらい。 一人だけど、自分で稼いだお金は100%自分の自由に使えるし、誰に断ることなく行きたいと思ったときに好きな場所へ行けるし、独身って最高だな〜! と思う瞬

ドラマ『わたしの宝物』9話までの感想

唐突だが、私はこの夏に「イヤミス」という言葉を覚えた。読後に嫌な気分になるミステリー小説のことを「イヤミス」というらしい。私は、普段は読書家ではないのだが、旅行に行くときだけは文庫本を何冊か持っていく事にしている。旅先で読むのは好きなのだ。今年の夏の旅行に携えていったうちの一冊は、とあるベストセラー作家さんの代表的なミステリー小説だった。はじめてその作家さんのお話を読んだのだが、凄くおもしろくて、グイグイ引き込まれて一気に読み上げてしまった。そして、読後に非常に暗澹たる気持ち

【感想】ドラマ『わたしの宝物』

『わたしの宝物』において、托卵は重要なテーマであります。 托卵とは、動物の習性の一つであり、鳥類が他の鳥の巣に自分の卵を産み付けその鳥に卵を孵化させ、雛を育てさせる行為を指します。 人間で言えば、妻が夫以外の男性との間にできた子を、夫の子として出産し夫に育てさせることを指すことであり、まさに『わたしの宝物』は托卵妻を描いた物語であります。 托卵は一般的に考えても、倫理的な問題であり、夫が自分の子ではないと知らないで子育てをして後に発覚することがあれば、夫婦間の破綻、もしくは法

『べらぼう』第1回 感想文

『べらぼう』始まりましたね。 『光る君へ』のみやびな平安京から、威勢のいい江戸のまちへ。 どちらも戦乱のない時代で私は嬉しい。 でも、どちらも庶民の暮らしは苦しい…。 1 明和の大火「明和9年の大火」から始まった『べらぼう』。 明和9年⇒めいわくねん⇒迷惑年。 「迷惑な年だから大火事が起こった」と元号が「安永」と変えられたとか。 この火事は、寺の僧侶・真秀が放火したのが原因とされているらしい。火事は風にあおられて江戸の町中に広がり、甚大な被害をもたらした。死者約1万500

『さよならのつづき』で感じたデジャヴと心臓が紡ぐ愛と記憶は不倫か問題。

ツッコミどころ満載で違和感も感じたが、ついつい最後まで見てしまって、楽しかった! いやぁ、先日の日曜に妻が一気見していて、最初はチラ見してたのですが、色々と展開が気になって、結局最後まで私も観てしまいました。 ある意味、このドラマは妻と一緒に見たからこそ、色々とツッコミながら楽しめたのかもしれません 笑 Voicyでも話しましたので是非お聴きください♪ NETFLIXオリジナルドラマ『さよならのつづき』は、ハワイの青い空と北海道の白銀の世界を舞台に、「心臓移植によって

団地のふたり|日記

「団地のふたり」再放送を見た。 55歳独身のふたりの団地での日常と友情、 同じ団地で暮らす人たちとの交流を描いた ほのぼのしたドラマだ。 「社会的地位」とか「家族を持つこと」とか そういう話にちょっと疲れちゃったので、 このドラマのあらすじにすごく惹かれた。 さらに、 「かもめ食堂」や「パンとスープと猫日和」が 大好きなわたしは、憧れの小林聡美さんが 出るときいて、がぜん見たくなって 始まるのを楽しみにしていた。 実際、期待以上のドラマだった。 深くレビューはしないが

1人時間に、スロウトレイン【ドラマ感想】

 3連休の初日、1人だったので、録画してあった「スロウトレイン」をようやく見ました。  松たか子さん、久しぶり〜。  野木亜紀子さんのドラマが、とても好きです。  『海に眠るダイヤモンド』もとてもよかったです。  自分の家族については、いろいろ思うところがありますが、家族っていいなと思わせてもらいました。  3人兄弟が、それぞれ兄弟のことをとても大事に思っていて、その上で自分にとっての大切な人を見つけて、新しい家族を求めて旅立っていく。  ハコねえも、1人の時間をきちんと生

超個人的ドラマ大賞2024

2024年ももうすぐ終わり!ということで、今年見たドラマの中で、これがよかった!という個人的な大賞をクールごとにまとめておきたいと思います。 ちなみにリストアップしてみて気づいたんですが、私ほぼTBSドラマしか見てないし火曜22時枠が好きすぎるな???(リストには入れてないけど4月期のめるるのドラマもTBSの火22枠だった) 1月期:Eye Love You今年初っ端からテンション上がったのが「Eye Love You」!!!韓国ドラマと日本ドラマのいいとこどりなつくりで

アド街「二子玉川」に出演の石田ひかりさんを見て頭に流れた曲

タイトルが全てなのですが 子育てがほぼ終了して戻ってきてくれた感満載の石田ひかりさんありがとう! 30年も前のドラマ「悪女(わる)」の田中麻里鈴役の姿は今もなつかしく思い出されます どこかでまた見られないものだろうかと探したら、なんと2022年に今田美桜さん主演で同名のドラマに石田ひかりさんも出演されていたことを知り、hulu加入しなくてはと思った次第 その前に頭に流れてきた曲がYoutubeにありました「Thank you my girl」RABBIT 懐かしい最

「一ヶ月車中泊」アイスランド一周の旅回顧録①ソロ氷河登山

貯めた金で豪に行き、豪で稼いでアイスランドに行った。 最低一ヶ月、最大三ヶ月 最初のひと月はカーレンタル 残りは未定 雪山装備と食料、合わせて46kg そんな感じで旅に出た。 2024/10/15 東京から中国へ トランジット8時間 2024/10/16 中国からオランダへ トランジット9時間 そしてアイスランド 入国 夢だった。夢の果てだ。 憧れ続けたアイスランド。 俺はここから先の未来は何も考えていない。 ただ、アイスランドに来る事だけを考えていた。 初日は空港から

Netflix『極悪女王』はプロレスに本気で取り組んだ俳優たちのドキュメンタリーだった

1980年代の全日本プロレス、ダンプ松本の誕生から引退までを描いたNetflixドラマ『極悪女王』 僕が生まれたのは、本作品のモデルになったダンプ松本さんが引退した頃なので、こんな時代があったことを梅雨知らず、ドラマを見て衝撃を受けました。 そんな『極悪女王』を観た感想をまとめていきたいと思います。 作品情報キャスト あらすじ 観た感想当時、リング上で暴れる本物のプロレスラーを見ていたら、僕も当時のプロレスブームに乗っかって間違いなく熱狂したでしょう。 ドラマを見

ドラマ・映画感想文(48)新春スペシャルドラマ『スロウ トレイン』

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/slowtrain/ 満足度:7点(/10点) ・・・・・ ※若干ネタバレあり(結末に関するネタバレはありません) 主演・松たか子さんと鎌倉の瀟洒な一軒家を掛け合わせた時点で、雰囲気は100点。 そして、老害に片足を突っ込んだ作家役のリリー・フランキーさんが、オーセンティックなバーカウンターで愚痴をこぼす絵面で、120点。 そこにさらに、のんびりした江ノ電、ハートウォーミングで悪人が一人もいない温かい世界感、

優しさをやり切る

Netflixドラマ「First Love」を観て以来、「綺麗だと思う女優は?」と聞かれたら八木莉可子と答えるようにしている。これは老化だと思うのだが、最近はアイドルとか女優、アナウンサーの顔がみんな似たように見えてしまう。しかし彼女の顔は一度見たら忘れないタイプで、眉毛が凛々しいハッキリした美人である。 First Love以降、「綺麗だと思う女優は?」と聞かれることは結局なかったので、誰かに八木莉可子を推すことは未だにできていない。しかし彼女はついに昨日、情熱大陸への出

寒すぎる季節もぬくぬくと過ごしたい、心と体をあたためるほっこりな日々の話

恋愛における「吊り橋効果」。あれって逆もあり得ちゃいますよね。ほんとうは恋愛のドキドキだけれど、状況のせいだと見過ごしてしまう、みたいな。 とにかく寒い もうね、寒くて寒くて困ってしまう。そんな季節には体だけではなく心も温めながら過ごしていきたいものです。ほっこりしながら生きていきたい。 日常のちょっとしたことに、しつこいくらいほっこりしながら生きていると、なんだか体の内側から温かいものが込み上げてくるような気がします。 2025年に観たドラマ 前回の投稿でも書きま

ドラマ感想文:おむすびに思ふ

本編に入る前に写真の説明を。Blendyのドリップコーヒーのパッケージの写真である。うっかり気づいていなかったのだが、パッケージごとに違う絵が印刷されており、これがなかなか心を打つ。仕事でワタワタしている時にコーヒー淹れようと思ってふと手元を見ると、こんなメッセが!思わず、このパッケージの企画をあげた人やデザインをした人を訪ねて三千里したくなるくらい感動した。味の素株式会社に問い合わせすれば会えるのだろうか?会えないまでもありがとうと伝えたくなった。 しかし、中国にいるとそ

私の走るレール

家族ってなんだろう?幸せってなんだろう? ドラマを見終えてからぐるぐると考えていた。 そして、思い出したことがある。 色んなことがあり、1人で息子を育てることになったとき。10数年前、まだまだシングルマザーは、否定的な人が多かった。 職場の上司にそれを伝えた時に 「あなたはそれで幸せかもしれない。でも、あなたの幸せが子どもの幸せとは限らないよ」 と言ってくれた人がいた。 その意味も分かる。私なんかより人生の酸いも甘いも知っている人から見れば、苦労すると分かっている道を進むこと

「イカゲーム2」が「1」よりつまらない10の理由

そこそこ面白いけど…つまらない! だからこそ悔しい! エンターテインメントを心から愛してるから言わせてほしい。 この記事は投稿初日にして「イカゲーム2 レビュー」でGoogle検索1位を取りました☺️ エンターテインメントを心から愛してるから言わせてほしい。 「イカゲーム2」、確かに楽しめました。 でもね、これは「そこそこ」で終わらせていい作品じゃないんだよ! シーズン1で私たちの心を鷲掴みにしたあの衝撃、絶望、興奮…。その延長線上にあるはずの「2」が、なぜこう

鉄平が人生をかけて残したものは何だったのか? ー「ねっこ」は時代を超えて

 私が「海に眠るダイヤモンド」というドラマに興味を持ったきっかけは、脚本家と監督が、私がこれまでに夢中になってきた『アンナチュラル』や『MIU404』と同じメンバーだったからだ。これらの作品は、現代社会の抱える問題や人間関係の機微を、エンターテインメントとしてスピード感をもって描き出す点が大きな魅力だと思っている。 だからこそ、今回も始まる前から「いったいどんな物語が展開されるのだろう」と期待を膨らませていた。  ところが実際に視聴を始めてみると、『海に眠るダイヤモンド』は

今年印象に残った作品【ドラマ編】

 皆様こんにちは。  あっという間に年の瀬です。 早い。1年が早いよ。聞いてないよ。子どもの時は時は無限とまでは言わないけど、かなりいっぱいあると思ってたけど、もうそんなにないよ。  と感傷に浸ってても仕方ないので、『今年印象に残った"作品"は何ですか?』に行きますね。このテーマは、ちくわ【どんぐり】さんの企画「コメントランナーズ」最新のお題で、コメント欄でみんなそれぞれ好きに発表していくものです。詳しくはこちら。  で、みなさん1作品しか挙げられてないので、困ったな〜と

寝ても醒めても海に眠るダイヤモンドのことしか考えられん

こんにちは、こんばんは、はじめまして。 どうも、限界社会人です。 睡眠導入時にかけていたタオルケットをレム睡眠状態で親の仇のごとく蹴飛ばす季節から、 戦死したと聞かされていた恋人が奇跡の生還を果たし並々ならぬ感情が溢れ熱い抱擁を交わした時ばりにガッチリと手離せない季節に移行しましたね。 今までこんなにも秋という季節が貧弱だったことがあったでしょうか…… 秋生まれのわたしとしてはとても寂しい限りで、毎日をシワシワのピカチュウのようなテンションで乗り切っております… い

みとんとうわの空のドラマ談義〜トーク編11

いつも聞いていただきありがとうございます。今年もやりますよっ! さて今回はやっと秋ドラマの総括。諸事情により年をまたいでしまいましたが、 『ライオンの隠れ家』 『海に眠るダイヤモンド』 『宙わたる教室』 の最終回について、出演されていた注目の若手俳優さんについて、それと新しいドラマについても少々。 実は毎回30分越えの配信を、もう少しコンパクトにおさめたいねと始めたものの、終わってみたらやっぱり30分近く‥自分では相当短めにやったつもりだったんだけどなぁ。仕方ないんで

ハリソン山中が たまにいかりや長介に見え 長介と似てるか確かめるために 踊る大捜査線を観る そしたら織田裕二のドラマが 面白かったのを思い出して 「お金がない!」を 1話から観始める お貧乏からのサクセスストーリー 今観ても面白いね😆 また今夜も徹夜だ!!