傘籤

傘を忘れた狐が雨宿りのために立ち寄った喫茶店で、のんびり映画のことや、本のこと、しょうもないことなんかを暇つぶしに書いている。そんなイメージのnote。そんな熱量のnote。 どこから読んでも構いません。籤でも引くように選んだその記事が、あなたの何かに刺さればさいわいです。

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傘を忘れた狐が雨宿りのために立ち寄った喫茶店で、のんびり映画のことや、本のこと、しょうもないことなんかを暇つぶしに書いている。そんなイメージのnote。そんな熱量のnote。 どこから読んでも構いません。籤でも引くように選んだその記事が、あなたの何かに刺さればさいわいです。

マガジン

  • 虎の威を借る狐

    タイトル通り、もの知らずなきつねが人様の記事を集めて強く見せようという志の低いマガジン。がおー。

  • きつねのゲーム記

    ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。 ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。 ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。

  • きつねの独り言

    きつねが何事かつぶやいています。このへんないきものは、やがて宇宙へ行くのです。たぶん。

  • きつねの本棚(小説・絵本)

    読んだ小説について書いた記事のまとめ置き場。生きているうちにあとどれくらい本が読めるだろう。とはいえ考えても仕方ない。「始まりはいつも今日」なのだから。

  • きつねのアニメ・ドラマ観賞記

    アニメとドラマの鑑賞記録。ボチボチ書いていくつもりです。ベストは尽くしません。

最近の記事

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SFアンソロジーが好き

先日、代官山の蔦屋書店で開催されたSFカーニバルというイベントに行ってきた。参加するのは初めて。SFカーニバルはSF作家さんとファンの交流を目的としたイベントで、トークショーやサイン会に参加でき、その年話題になった本の販売ブースなんかも用意されている。代官山蔦屋書店はとても広いお店でぶらぶら歩き回っているだけで半日くらい時間がつぶせそうだった。SFカーニバルのイベントブースはお店の外側に設置されており、陳列棚を眺めていると購買欲が湧いてくる。ふと見つけた本の中に前々から読みた

    • bôa『Duvet』 https://youtu.be/Uoox9fpmDP0?si=wX3xjcfIsFi5g-Rp

      • ホラーリスト(簡易版)

        noteを休んでるあいだに何をしていたかというと、ホラーにハマっていた。 急激に、唐突に、特にこれといった理由も無くいきなりブームが来たのでむさぼるように毎日せっせとホラーを摂取していた。 一応これまでもホラーと名の付くものは漫画やゲームや映画などある程度通ってきた方だと思う。でもそれは、例えば「作者のファンだから」とか「友だちに勧められたから」とか「有名だから」とかいう理由で触れてきたに過ぎず、自ら積極的に摂取してきたわけではない。どちらかというと怖いのは苦手だ。 ホラー

        • 再訪、静かなる丘『SILENT HILL 2』

          手紙が来た。妻からの手紙だ。思い出の場所で待っていると。あなたのことを待っていると。 いつかまた二人で行く約束をしておきながらそれを果たせず別れを遂げた妻から。 3年前に病気で死んだメアリーから。 こんなおかしな話はない。妻はもういないのだ。 それでも私は会いに来た。 妻に、メアリーに会うために。 思い出の地、サイレントヒルへ。 というオープニングから始まる『サイレントヒル2』。2001年に発売されたホラーアドベンチャーゲームで、IGN本家が選ぶ「最も怖いホラーゲーム」では

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          4本

        記事

          クラウドたろう『ファイナルファンタジーⅦリバース』

          むかし、むかし、ある所にクラウドというソルジャーがおりました。 クラウドは星の命を守るため巨大企業に戦いを挑み、エコテロリストとして指名手配されていました。 戦いの途中、クラウドはエアリスという花売りに出会い、 「クラウドさん、お花は要りませんか」 「ひとつもらおうか」 「お礼に旅のお供をします」 というやり取りがあったかどうかは知りませんが、エアリスは仲間となりました。 戦いを続けていくうちに、元凶が「セフィロス」という男にあることをつきとめた一向は、巨大企業の町を抜け出し

          クラウドたろう『ファイナルファンタジーⅦリバース』

          『ファイナルファンタジーVII リメイク』とお休みのご連絡

          『ファイナルファンタジーVII リメイク』今年のGOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)最有力候補である『ファイナルファンタジーⅦ リバース』の前編にあたる作品。97年に発売され、世界中から愛されるRPGとなった伝説のゲーム『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイクであり、オリジナル版の序章となる「ミッドガルからの脱出」までが描かれる。 FF7がリメイクされたらスクエニが終わるとき、なんて言われることもあるくらいにゲーム史的に見ても重要な作品とされていて、私の場合、リアルタイムでプ

          『ファイナルファンタジーVII リメイク』とお休みのご連絡

          P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』

          エジプトを舞台としたファンタジー、というのは今まで読んだことが無かったのだけど、それに加えて本作は歴史改変ものであり、さらにはスチームパンクの要素まで取り入れている贅沢な作品だ。その点でジャンルミックス的な楽しさがあり、これ系が好きな人には大いにおすすめできる。蒸気駆動宦官(執事ロボット)、自動馬車といったワードに反応する御仁ならまず間違いなく。 物語の始まりはこうだ。かつて20世紀初頭、エジプトでアル=ジャーヒズという人物が魔術と精霊(ジン)の扉を開き、その後世界は大きな

          P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』

          『ザ・ボーイズ シーズン4』

          ドラえもんの道具で何がほしい?って会話は日本人なら結構な割合の人がしたことあると思う。その中でも「もしもボックス」は名前から浮かぶ効果のわかりやすさと、機能のすごさから選ぶ人が多いんじゃないかな。いわば歴史改変、あるいは異世界の創造を(正確にはシミュレート)するための道具なわけで、自分もあんなことやこんなこといいなな世界を見るために使ってみたい。というわけで『ザ・ボーイズ』です。楽しみにしていたドラマの最新シーズン。アマプラで毎週1話ずつ配信してましたが、あっという間に終わっ

          『ザ・ボーイズ シーズン4』

          筆箱紹介と思い出したペン

          先日、友人とお茶をしていたら漫画『トリコ』の話になり、あの漫画でやってたみたいに自分なりの「フルコースメニュー」を考えようぜ、という遊びをした。 『トリコ』は週刊少年ジャンプで連載していた漫画で、美食家の主人公が世界各地をめぐって自分なりに決めた最高のフルコースメニューを用意するべく、モンスターとか色んな奴らとバトルを繰り広げる、とまあそんな感じの内容。 フルコースメニューには「魚料理」「肉料理」「主菜(メイン)」……とそれぞれ品目が分かれており、使われている食材のランクに応

          筆箱紹介と思い出したペン

          買ったボールペンはなるべくみんな平等に使うようにしていて、でもやっぱりお気に入りのペンを使いがちでもあって、とりあえず今日はユニボールシグノを相棒に図書館行ってきます(みんなボールペンの使い分けってどうしてるんだろ)。

          買ったボールペンはなるべくみんな平等に使うようにしていて、でもやっぱりお気に入りのペンを使いがちでもあって、とりあえず今日はユニボールシグノを相棒に図書館行ってきます(みんなボールペンの使い分けってどうしてるんだろ)。

          日本SF大会「やねこんR」レポート

          2年ぶり2回目のSF大会に行ってきた。大会の名称は「やねこんR」。SF大会とは、SFファンがひとつの会場に集まって色んな催しに参加するお祭りのこと。海外でもむかしから行われているイベントで、日本の場合は夕方から始まり夜を徹して会場のどこからしらでイベントが行われ、作家、編集者、翻訳家、漫画家、イラストレーターなど、各分野で活躍する著名人も参加するという、ファンとプロの交流会という意味合いもあるイベントなのだ。 というわけで、会場である「白樺リゾート 池の平ホテル」に到着。仙

          日本SF大会「やねこんR」レポート

          アルバム落穂拾い(2024年夏)+α

          6月はなんだかいろいろ大変だった。体調をくずして39度の高熱が出たり(もう治りました)、職場でコロナが蔓延して上司と後輩が休んでしまったり、なんじゃあと思うような事態が多発した。思い返すと去年の6月もコロナウィルスに感染して自宅でうんうん言いながら寝込んでいたし、この時期はどうも体調をくずしやすいのかもしれない。 体調をくずして一番嫌なのは体力だけでなく気力や思考力も落ちてしまう点で、何にもする気が起こらなくなることだ。高熱の中ボーッとする頭で考えていたのは、ただただ時間が早

          アルバム落穂拾い(2024年夏)+α

          #2024年上半期本ベスト 🥇『源氏物語』紫式部(角田光代訳) 🥈『万物の黎明』デヴィッド・グレーバー 🥉『幽玄F』佐藤究 🏅『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣 🏅『キツネを飼いならす』リュドミラ・トルート

          #2024年上半期本ベスト 🥇『源氏物語』紫式部(角田光代訳) 🥈『万物の黎明』デヴィッド・グレーバー 🥉『幽玄F』佐藤究 🏅『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣 🏅『キツネを飼いならす』リュドミラ・トルート

          #2024年上半期映画ベスト 🥇『瞳をとじて』 🥈『オッペンハイマー』 🥉『DUNE 砂の惑星 PART2』 🏅『ルックバック』 🏅『異人たち』

          #2024年上半期映画ベスト 🥇『瞳をとじて』 🥈『オッペンハイマー』 🥉『DUNE 砂の惑星 PART2』 🏅『ルックバック』 🏅『異人たち』

          『ルックバック』

          本作の特殊性とは何か。というのをぼんやりと考えていたのだが、多分それは原作者である藤本タツキがこれまでのクリエイター人生で味わってきた、「創作するという行為」にまつわるあるゆる感情をダイレクトに反映した物語だという点と、「モノづくりに打ち込む姿」それ自体を祈りとした点にあるのではないかと思う。 藤野と京本がひたむきに漫画を創る姿は藤本タツキが体験した「リアル」であるわけで、創作したものを世に送り出すことイコール「他者に影響を与える行為」という避けがたい事実に向き合った結果の物

          『ルックバック』

          ホットケーキが苦手なわけ

          小学二年生くらいに起きた話である。 その日、母は寝込んでいた。風邪か何かで寝込んでいた。なるべく寝室に近づいては行けないと言われていたのはぼんやりと覚えているので、おそらく風邪だったのだと思う。父は不在で、仕事か買い物に行っていたはずだ。そして寝室のとなりにあるリビングで私と姉は遊んでいた。そのように記憶している。なぜこんなにあやふやな言い回しが多いかと言うと、その後に起こったこと以外ほとんど覚えていないからだ。 つまり、家には寝込んでいる母の他に、私と姉しかいなかった。 家

          ホットケーキが苦手なわけ