いつか巡り逢う貴方へ
また朝が来た。
夜は寂しさや切なさを運んで来る。そのヴェールを一枚一枚剥ぐように白々と朝は訪れる。
失くすものを失くした私に怖いものなど何もないと思っていたのに、人って、やっぱり欲張りなんだなぁ〜と思う。
欲しいものはあるから(笑)
溜息と涙で染まったこの部屋から、少し抜け出してみようかと思っている。
新しい世界への扉を開くのには、其処に留まるよりも勇気が居る。
でも、いつか、いつか、きっと…
眠りに堕ちる時に聞いた歌。
本当はキスなんて要らない。繋ぐ手の温もりがあればいい