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エッセイあれこれ、それ、どれ?

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ふと思って、ふと書きたくなったこと。思いつきをただ書きつづっただけ。まとまりのないものを、ここにおさめようと思っています。また、他のクリエイターさんの記事で、心に刺さったものを、…
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2023年9月の記事一覧

エッセイ | 作家になれる人・なれない人

エッセイ | 作家になれる人・なれない人

 noteに投稿している人の中には、作家になりたいと思っている人がいることでしょう。
 企画に投稿して、なんらかの賞をとり、自分の書いた作品が書籍化されることを夢見ている人。
 あわよくば、職業作家として文を書くことによって生計を立てられることを望んだり、そこまで行かなくても現在の仕事をつづけながら、副業として文筆業に携わりたい人。

 「noteなんて仕事じゃないんだから無理して書かなくてもいい

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愛の才能 vs 愛の技術|善と悪の戦いの場は人間の心だ

愛の才能 vs 愛の技術|善と悪の戦いの場は人間の心だ


川本真琴「愛の才能」

エーリッヒ・フロム
「愛するということ」

だれかを好きになるのは
生まれつきの
才能だろうか?
それとも
訓練によって身につける
技術だろうか?

「惚れっぽい」とか
「恋愛体質」とかいう言葉があるから
誰かを好きになるのは
先天的な要素が強いのかと
思ったりしてたけど。

エーリッヒ・フロムが言うように
人を愛するのは
「訓練」によって獲得する
技術なのだろうか?

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いじめられやすい人・誹謗中傷されやすい人

いじめられやすい人・誹謗中傷されやすい人


はじめに

 私はnote3年目ですが、最近「誹謗中傷」に関する記事を目にする機会が増えました。そして、その多くは、誹謗中傷を受けた側の一方的な主張であったり、誹謗中傷を受けたときの対応策についての記事がほとんどを占めています。

 誹謗中傷する側と、される側のどちらが悪いかと言えば、言うまでもなく、誹謗中傷する側が悪い。
 しかしながら、誹謗中傷される側にも、自ら誹謗中傷を呼び寄せているのでは

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ガンジス河で泳ぐ人

ガンジス河で泳ぐ人

たかのてるこさんという、旅人がいる。

インドへ「ガンジス河で、バタフライ(水泳)をしに行こう!」と思い付き、バックパックひとつを背に実行に移す、というすごい御仁だ。

『ガンジス河でバタフライ』という著書(表紙は実際たかのさんがバタフライをしている様子の写真)があり、私はこの本に学校の図書館で出会い、衝撃を受けた。

ガンジス河って、あのガンジス河?

インドで神聖視されている、あの河?

そこ

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エッセイ | 祈りとは何だろう? | 死・不在・祈りの謎

エッセイ | 祈りとは何だろう? | 死・不在・祈りの謎

 終活について考えているわけではないけれども、最近、死について考えています。まだ暑いとはいえ、秋という季節は人をして感傷的にならしめるものです。

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本を読まない私は小説を書いている。(エッセイ)

noteでこんなことを書くには勇気がいりますが、私が絵本と雑誌以外の本を読むようになったのは「27歳のある時」からです。この日から、というはっきりとした読書開始記念日があります。

私の家族は、私を除いて、大の本好きで構成されています。
主に図書館利用だったので、家に沢山の書物があるわけではありませんでしたが、常に誰かが本を読んでいたり、本を読む雰囲気がありました。
その中で唯一本を読まなかった人

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こころがさまよう・銀杏並木の交差点

こころがさまよう・銀杏並木の交差点

*引用を本文(文頭4行、文末4行、チズ「心がへこんでも」から)に取り込むため、引用先は文末に。

秋が好き
風に涼しさが一筋まじってきた
ほんのり黄色に染まった葉を
銀杏はまだちらり見せるだけ

亨は仕事に行き詰まり、若い時通った銀杏並木、学校が近くにある。帰郷して銀杏並木を歩いている。その並木はその町では名所になっている。

十字の交差点を中心に東西と南北に銀杏が黄色に色づくのを争うように優しい

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諦めたわけじゃないけど、距離を置く

諦めたわけじゃないけど、距離を置く

ここ数週間、週一回くらいのペースで自作小説の投稿が続けられている。

再び小説が書けるようになって、素直に嬉しい。

小説を書く時に、自分の中でチャレンジを忘れてはいけないと心に決めていて、何かしらやろうとしている。

恋とか愛とかを題材にしたものを書こうと奮起したものもある。

でも、しっくりこない。

恋愛なんてしたことがなくても、恋愛小説は書ける! という、とあるnoterさんの記事を見つけ

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バス停がわからなくなった日

バス停がわからなくなった日

母は身体が弱く入院することがあり、そんな時に私は親戚の家に預けられることがあった。

当時、私が通っていた市内で一番のマンモス保育園では通園バスが各地域にたくさん走っていて、私は親戚の住む町から通園バスに乗り、帰りは初めて乗るそのバスで帰ってこなければならないミッションを与えられた。

親戚宅から初めて向かう保育園、普段通り保育園で過ごしたが、帰れるか…不安で緊張した。バスに乗り遅れてはいけない。

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結婚11年、子供一人。夫のブツを見たことも触ったこともない、という話。

結婚11年、子供一人。夫のブツを見たことも触ったこともない、という話。

※完全にシモの話です。ご注意ください。

私は、夫のブツを見たことがない。
上半身を見ることは稀にあるが、下半身は前からも後ろからも見たことがなく、触ったことも一度もない。11年前から結婚していて、小学生の子供もいるのにだ。

セックスをしたことは勿論ある。ここ5年ほどはレスだし、元から頻度が高いわけではなかったが、まぁそれなりにしていた。
だが、ブツに関しては見たことも触ったこともない。あること

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いつだって理性に従うわけじゃない | マジですかー!を訃報に使うな!

いつだって理性に従うわけじゃない | マジですかー!を訃報に使うな!

 人間は感情をおし殺し、いつも理性的に行動しているわけではない。いや、むしろ感情を爆発させているほうが人間らしいとさえ思う。

 そんなに大したことではなくても、大いに笑って喜んだり、わめきながら激怒するほうが人間らしい。
 どんな大きなことが起こっても、冷静沈着かつ無表情に、理性的に物事をテキパキと処理していくのは人間らしくない。
 誰かが亡くなっても、涙1つ流さず、粛々と葬儀に参列して弔辞を述

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私が嫌いな人の特徴 | #嫌いな人から学んだこと

私が嫌いな人の特徴 | #嫌いな人から学んだこと

 私には、嫌いな人と好きな人が半々くらいいます。「好き・嫌い」に関することですから、感情がこもってしまって客観的に書くことは難しいですし、自己矛盾していることが多いかもしれません。

 しかしながら、頭を整理する意味を込めて、私の嫌いな人の特徴を箇条書きにしておきます。


自分が常に正しいと思い込んでいる人。


些細なことでも、自分に非がなく、相手側に少しでも非があれば、相手の命を奪うこと

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フェアプレイの精神 | 相手の弱点を狙うのは卑怯なことだろうか?

フェアプレイの精神 | 相手の弱点を狙うのは卑怯なことだろうか?


(1) はじめの一歩 | 鷹村vsイーグル

 私の好きなマンガ「はじめの一歩」。
主人公は幕の内一歩だが、それ以上に好きなキャラがいる。
 鷹村守。負けなしの世界チャンピオンである。
 彼の試合の中で、私がベストバウトだと思うのは、イーグルvs鷹村の試合だ。

 どういう試合だったか?

 途中、鷹村はイーグルのパンチにより、目元を負傷してしまう。流血する。
しかし、イーグルは流血した目を狙う

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痛みの単位 | 1hanage | 出産の痛みは7~8メガハナゲ

痛みの単位 | 1hanage | 出産の痛みは7~8メガハナゲ

 20数年前、「長さ1センチの鼻毛を鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」が「1ハナゲ」(1hanage)と定義された、というニュースが流れたことがあります。

 考えてみればすぐに分かるはずですが、人が感じる痛みを知ることはできません。私が鼻毛を1本抜くとき、どれくらいの痛さを感じるかは、あなたが私ではない以上、あなたは想像は出来ても、客観的に比較できるはずがありません。

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