《詩》 愛おしい人が家の中にいた 君の匂いがしなくなった部屋 幻影にまだ苦しんでいる 暗い部屋で涙を流しても 乾く間もなく次の不幸が押し寄せる 私の言葉で苦しんだのなら 私の動脈を剥がして 愛をもって接することが出来なかった 君の愛で成り立っていたのに
《詩》 この星から月を探しています 六月の雨 月波 和風月明 三日月の影 湖に映る水面 あなたの腕 脈の乱れ 脆い余 胸の育み 膣 膜 皆既月食 海月の死骸 月月と日日の数と これからも貴方を想っています