青豆ノノ

小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショー…

青豆ノノ

小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショート、日記、エッセイ、20字小説を書きます。 好物は豆です🌸 作品についてはサイトマップをご覧下さい→https://note.com/aomame_nono/n/n073dd36a34e6

マガジン

  • 青豆の『スキ』マガジン③

    『スキ』です。ともう一度伝えたくなる記事を集めさせていただきました。クスっと笑えるものや、熱いメッセージを感じた記事、などなど。私の心に残った素敵な記事をご紹介させていただきます。

  • 【うたすと2】『サポーターズマガジン』&『関連記事』

    • 46本

    『うたすと2』の関連の記事、応援記事を保管させてただ来ます。」

  • #シロクマ文芸部

    小牧幸助様が企画されている「シロクマ文芸部」への参加作品を纏めます。 お題によってエッセイ、ショートショートなど。

  • 青豆の自己満足

    自作のショートショート・短編小説の中で、気に入っているものを纏めます。 他人の評価は関係なく、自己満足のためにここに集めていきます。

  • 青豆の『スキ』マガジン②

    『スキ』です。ともう一度伝えたくなる記事を集めさせていただきました。 クスッと笑えるものや、熱いメッセージを感じた記事、などなど。私の心に残った素敵な記事を紹介させて頂きます。

最近の記事

文字酔い注意。疲れている方は絶対に読まないでください。

ひと仕事終えたのでこちらの企画に参加します✨ abura油森マリナ油もりん様の企画に参加させていただきます。 前回だったか、さんかさstせていただいたときkに、スマホで打ったのでほぼコ゚時は有りませんでした。なので今回はPCで書いています。どれだけ私が普段PC入力を苦戦しているかが目に見えてsj自分でも楽し気です。 まずはかんぽあい! 先日、ビール好きの友達が教えてくれた新商品のノンアルビールを買ってきました。 つまみはこれまた友達がくれた珍味。 中国の食品が打って

    • うたすと2 【課題曲】|「ブーケ・ドゥ・ミュゲ」

      作曲 PJ / 作詞 青豆ノノ/ 歌 ヒガシアオイ 村西とおるさんの名言をお借りしたところで本日は「うたすと2」課題曲の発表です。 「別に待ってないよ😃」 「すっかり忘れてたよ😊」 「村西とおるって誰?」 と言った質問・メッセージにはすべて個別に対応いたします😊 ・ 冗談はさておき……。 音楽と小説のイベントです°・*:.。.☆ 課題曲は三曲ありますので、ぜひ三曲とも聞いていただき、イメージが湧いた曲で物語を創作していただけたらと思います。 たらはかに ✖️

      • 掌編小説|ジェラシー|シロクマ文芸部

         月の色っぽい声が聞こえてくる。夜の十一時を過ぎた頃から、もう三十分も続いている。 「匕ェエーーイ」  意外なことに、こういうときに出す月の声はとても甲高く、独特だっだ。  後ろめたさはあったが興味が勝り、窓に近づくと、カーテンをほんの少し開けた。外を覗き、ついで空を見上げる。 「匕ェ、ヒェエーーイ」  そこに、眩しすぎるほどに輝く月がある。一糸纏わぬその姿に思わず顔をそむけた。  記憶をたどれば、今夜のように月が淫靡な輝きを放ったのは半年ぶりだ。前回の月もすごかった

        • 掌編小説|ネオ・ジェネリック

           有名なベッドメーカーらしいね、と言いながら、有紗は暗闇の中、扉を開けた。 「シモンズのこと?」 有紗が着ているサテン地のスリップは、その昔異国で出会った女性との一夜を思い出させる。 「本家では無いけど、紙モンズの評判も悪くないよ。言わばジェネリック」 「ジェネリック?」  あったあった、と言ってクローゼットの奥から有紗が引っ張り出したのは、彼女の背丈ほどもある細い筒だった。その中身は模造紙で、蛍光色に発光している。 「ライトセーバーみたいだな」 「ネオン紙。ラブホみたいで

        文字酔い注意。疲れている方は絶対に読まないでください。

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        • 青豆の『スキ』マガジン③
          387本
        • 【うたすと2】『サポーターズマガジン』&『関連記事』
          46本
        • #シロクマ文芸部
          47本
        • 青豆の自己満足
          86本
        • 青豆の『スキ』マガジン②
          289本
        • #毎週ショートショートnote#青豆ノノ
          59本

        記事

          「あの頃は歌っていたね」少女Aの告白。

          その昔、カラオケに狂った女がおりました。わたくしです。 本当によく行きました。一番通ったのは二十代でしょうか。 そんな私が初めて友達とカラオケに行ったのは小学六年生でした。 カラオケを楽しんだ少女青豆は、友達と別れ 、吉祥寺のサンロードという商店街をふらふら歩いていました。するとスーツを着た男性から声をかけられ、謎のアートギャラリーに連れ込まれます。 あの頃、この人生で最も老けた見た目をしていたので、呼び込みの男性は「この幸薄そうな主婦に絵でも売りつけてやれ」とでも思っ

          「あの頃は歌っていたね」少女Aの告白。

          掌編小説|月紙

           未晒クラフトの袋の口を開き、中身を詰めていく。さらりとした紙の感触を得ながら形を整え、口をテープでとめた。  保管している持ち手付きの紙袋の束からシンプルなものを選ぶ。食品をイメージさせるものは避けた。  靴箱からパンプスを取り出していると、静かに背後に立った綾乃から「ママ頑張ってね」と声をかけられた。  私は意識して口角を上げ、「いってくるね」と言った。  日曜はほとんどの店がシャッターを降ろす寂れた商店街を抜けて駅に向かう。  一駅先の駅前、ビルの二階にある喫茶店に

          掌編小説|月紙

          毎週ショートショートnote|ときめきビザ

          就労ビザ? それとも観光ビザ? さすがの威圧感だ。 眼差しに威厳がある。 見つめ合っていると自然と体が震え出した。 「命の…ビザを……」 「……千畝?」 ごくっと喉が鳴る。怒られるかもしれないと、緊張が走った。 しかし男はふふっと笑い、「茶化しちゃだめだよ」と言った。 「偉大な方だ、あの方は」 わかっている。だけど僕だって命懸けだ。 ここを通れなければもしかしたら……。 「なんか久々に笑ったかも。ウケる」 ギャルのような話し方になった男は、書類を取り出すとサイ

          毎週ショートショートnote|ときめきビザ

          思考|ハエを払う左手のウェーブ

          全然、大した話ではないのです。 今朝、マクドナルドでコーヒーを飲みながら本を読みつつ、ふと思ったことなどを紙のノートやらスマホのメモなどに入れていました。 私はカウンターの端に座っておりまして、並びにはこれから出社という男性客が朝食を取っています。 そこへ一匹のハエがやってきて順番に男性客に絡んでいきました。 無言でハエを払う左手。それが次々連鎖して「ウェーブ」しているみたいで面白かったのです。 誰も笑ってはいません。迷惑そうな顔でウェーブ。 なぜか私のところにハエはや

          思考|ハエを払う左手のウェーブ

          掌編小説|アバンギャルド・ネ申|シロクマ文芸部

           懐かしいね、くらいは言われると思ってた。  示された位置に両足を置く。 「立てないかも」と言ったら「寄りかからせていいよ」と二人から同時に言われた。二人とも変な顔だ。笑っているように見せて、その口元には哀れみの食べかすを残している。 「とりあえず乾杯する?」ハルハルちゃんが言った。 「そうだね、初のオフ会に乾杯しよ」ハルぞうがビールジョッキに手をかける。  私はそんな二人を交互に見ながらハイボールのグラスを持ち上げた。 「写真撮る? いつもみんながXにポストしてるみたいに

          掌編小説|アバンギャルド・ネ申|シロクマ文芸部

          始まりそうで始まらない。だけど始まる、うたすと2✨️

          現在、「うたすと2」という企画の準備をしています。 音楽と小説のイベントです。 どなたでもご参加いただけます。 私は小説を書く時、最初に頭で考えません。 物語の始まりはいつだって目の前に突如映像として流れてきます。 (※短いショートショートを書く時は別です) 一枚の写真を見たとき。 誰かの言葉を聞いたとき。 逢魔時の空を見上げて。 あるいはイラストや絵画を見て。 なかでも創作をするきっかけとして一番多いのは音楽を聞いたときです。 ・ 音楽や歌詞が自分の内に潜

          始まりそうで始まらない。だけど始まる、うたすと2✨️

          日記|今、構えています。

          私は自分の記事にスキを押します。 最近色んなところで「自分の記事にスキを押す?押さない?」みたいな話を見かけるので私がnoteで密かに楽しんでいることをもう一度お伝えします。 では、「4番目を狙っている」という秘密を暴露してしまった当時の記事の結果はどうだったでしょう。 こちらです。 note最古参のyuhiさん(note歴10年)からバトンを受け取った青い手が、握っていたマイクをバトンと間違えてパグに向かって投げました。(酔った勢いで聖子ちゃんを歌っていたところ

          日記|今、構えています。

          毎週ショートショートnote|モンブラン失言

           なかなか可愛い子たちね。明美が言った。さっきからガラス越しに上目遣いで意味深な視線を送っている。私はそんな明美の肘を突いて言った。 「明美はどっちが好みなの」 「そうねえ。黄色は見慣れてるから、茶色いほうかな」 「ちょっと」  私は慌てて周りを見た。 「それ、完全に失言よ」 「そう? 私は見たままを言っただけよ」  自由奔放で裏表のないところが明美の魅力ではあるけれど、一緒にいる私はひやひやする。 「とにかく、今後そういう発言は控えて」  明美は肩をすくめた。  今注目の

          毎週ショートショートnote|モンブラン失言

          日記|知人と深夜トーク

          昨夜投稿した記事を読んだ知人が言った。 知「見たよ。『字、汚ね!』って思った」 青「汚いよね。自分でも読めない」 知「あれをよく投稿したなと思うよ」 青「そんなに?」 知「だって、『字が汚い』ってことに誰も触れてなかったじゃん。普通『そんなことないですよ』とかフォロー入りそうなものなのに」 青「確かに!!笑」 知「本当に汚いから誰も触れられなかったんだよ」 そうだったのか。 知「最近、結構晒してるよね。吐き出し系というかなんでも晒し気味」 青「そうかな。ま

          日記|知人と深夜トーク

          マル秘ってほどでもない創作メモをお見せしたい。

          ※これから創作を始められる方と楽しく共有したい内容です。 ※ときどき、自分の汚い字を世の中に見せびらかしたくなる私の癖を満足させる目的の記事でもあります。  一時期遠ざかっていましたが、最近また毎週ショートショート(以後毎ショ)のお題で書くようになりました。  以前のように〝毎週必ず〟ではないですが、ちょこっと頭の体操をしたい時に書きます。  久々に、410字にぴったり収める努力をしつつ書き上げるショートショートに取り組んでみて、「そういえばこういう書き方で書いていたな

          マル秘ってほどでもない創作メモをお見せしたい。

          掌編小説|かつての男|青ブラ文学部

          いや、まさか。 こんなものであいつを思い出すとは。 老いぼれの記憶の引き出しなんぞ、鍵がかかったように使い物にならないと思っていたのに、こんなにも鮮明に思い出されるなんて。 正直、戸惑っている。 「敏和さん、ここおいときますよ」 妻が水筒のお茶を持参したカップに注ぎ、木製のテーブルの上に置いた。 「ああ、ありがとう」 私はそう言いながらも暫くはその奇妙な手すりを眺めて立ち尽くした。 近くの梢に鳥たちが集まり、賑やかに囀っている。 肌が白く、まるで女のような体つきだ

          掌編小説|かつての男|青ブラ文学部

          ショートストーリー|あなたのレモンを聞きたいの。|シロクマ文芸部

           レモンから何を得ようとしたのだろう。 「レモンはきっかけに過ぎない」と一人は言う。 「レモンというのは大抵、ただの飾りだもの」  果たしてそうだろうか。私には〝瀬ト内〟というブランド名にレモン心が動いた人々が、こぞって〝ブランドレモンから得られる特別な経験〟を求めて集まったように見えた。  このように、純粋にレモンと自分の関わりを見つめ直そうとした彼らが、努力の末に味わったものはなんであったか。その答えは、瀬ト内レモンの〝皮の苦み〟だった――。  私は彼らの話を聞くことに

          ショートストーリー|あなたのレモンを聞きたいの。|シロクマ文芸部