絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」読了。 男なら誰とでも関係をもってしまうヒロイン。恋愛感情に持っていけない。ED議員や痴漢など様々な男が出てくるが、その男たちのそれぞれの欠点が現代的で身近に感じる。 デビュー作から読みやすい絲山作品。
『dele』という連ドラをCSで視聴しながら、既視感というか何か遠くの記憶がもやもやと形作られては消え…を繰り返しとても気になっていたのだけど、大分昔に読んだ絲山秋子氏の短編小説『沖で待つ』だった!絲山氏のお名前がなかなか出て来ずもやもやしていたのだ。ドラマも非常に良き!
74 絲山秋子『沖で待つ』 芥川賞受賞作ということで手に取った。バブル、男女雇用機会均等法成立など、何十年も前の時代背景で共感しにくさが否めなかったのが正直なところ。後書きの解説含めて、当時はこうだったんだなあ、と思った。
〈花は、灯りのように周囲を照らし明るくする。比喩ではない。夏の庭のサルスベリ、田園風景を縁取るカンナ、(中略)…鮮やかさやまぶしさは異なるが、花は光だと感じる。〉 最近、心に響いた絲山秋子さんの言葉より。 https://amzn.asia/d/hCWm0fu