錦光山和雄

アート&小説&英語好きな方と繋がりたい。 出版社リーマン。著書2冊。 #京焼を代表する窯元錦光山宗兵衞、祖父宗兵衞を描いた#京都粟田焼窯元錦光山宗兵衞伝、#粟田色絵恋模様。 BLOG→https://www.kinkozan.com/ ブログ kinkozan.com

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アート&小説&英語好きな方と繋がりたい。 出版社リーマン。著書2冊。 #京焼を代表する窯元錦光山宗兵衞、祖父宗兵衞を描いた#京都粟田焼窯元錦光山宗兵衞伝、#粟田色絵恋模様。 BLOG→https://www.kinkozan.com/ ブログ kinkozan.com

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わたしの祖父錦光山宗兵衛の評伝

 わたしの曾祖父六代錦光山宗兵衛は京都粟田焼窯元で将軍家御用御茶碗師を勤めていました。それが明治維新で東京に都が遷都しますと、天皇家をはじめ公家、官僚などが新都に移ってしまい京都の街は火が消えたようになり、錦光山家も存亡の危機に立たされます。  そんなある日、一人の外国人が店にやってきます。英語が話せないので身振り手振りで壺を見せますと、その外国人はいきなり壺を足蹴にしたのです。宗兵衛は外国人がどうしてそんなことをするのだろうと悩みながら、苦心惨憺の末に雅で繊細な採画法「京

    • 「菜食主義者」ノーベル文学賞作家、ハン・ガン(2)

       ブッカー国際賞を受賞したというハン・ガンさんの「菜食主義者」という小説はちょっと不思議な小説でした。  この小説は、菜食主義者、蒙古班、木の花火という視点の異なる三編の中編小説でなりたっていて、それが一つの長編小説にもなっています。そこまで書くのかと、ちょっと信じられないくらいのストリー展開もあり、驚きでした。  なおこの文章には、一部ネタバレを含んでおりますので、ネタバレが嫌な方はお読みにならないようにお願いいたします。  最初の「菜食主義者」では、ヨンヘという女性の夫

      • 張良澤先生「苦悩する日本滞在の記」

         11月16日、愛知県立大学長久手キャンパスで開催された国際シンポジウム「台湾白色テロ期の日本・台湾の文化アイデンティティの交流及び選択と再編」に出席しました。  わたしが台湾に興味を持ったのは、学生時代の恩師西川潤先生のお父様の詩人で作家の西川満先生が、戦前台湾で日本語文学の振興に尽力されたにもかかわらず、敗戦後、蒋介石政権の戒厳令下で日本帝国の文化的指導者として批判されてきたのを、張良澤先生が再評価されたことを知ったからです。  その張良澤先生がこのシンポジウムで「戦後

        • 東京国立博物館で錦光山宗兵衞作「色絵金欄手鳳凰文飾壺」がご覧になれます❣️

          わたしの祖父、七代錦光山宗兵衞が明治25年(1892)のシカゴ・コロンブス世界博覧会に出品した「色絵金欄手鳳凰文飾壺」が東京国立博物館の1階14室で開催されている「やきものを彩る金と銀」展(会期2024年10月22日〜12月1日)に展示されていて見ることができます。 この作品は東京国立博物館が所蔵しているのですが、いつでも見れるわけではないので、この機会に京薩摩の最高峰とも言われるこの作品を是非ご覧になっていただきたいと思います。  また、面白くて一気読みできると好評であ

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        • 美しいものを求めて
          93本
        • 出版情報
          28本
        • 錦光山和雄の小説編
          14本

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          「すべての、白いものたちの」 ノーベル文学賞作家、ハン・ガン(1)

           ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』を読んでみました。  この小説は、第1章が「私」、第2章が「彼女」、第3章が「すべての、白いものたちの」と独特な章構成になっています。 第1章 私  冒頭は 「白いものについて書こうと決めた。春。そのとき私が最初にやったのは、目録を作ることだった。 おくるみ うぶぎ しお ゆき こおり つき こめ なみ はくもくれん しろいとり しろくわらう はくし しろいいぬ はくはつ 寿衣」 と書かれています。

          「すべての、白いものたちの」 ノーベル文学賞作家、ハン・ガン(1)

          ゆる言語学ラジオ&言語学出版社フォーラムフェアのお知らせ

          お知らせです。 若い世代に親しみやすい ゆる言語学ラジオ 特別企画水野太貴さん トークイベント #紀伊國屋ホール ゆる言語学ラジオとコラボの 言語学出版社フォーラムのフェアが 紀伊國屋書店新宿本店で開催されています。 開拓社の「レトリックで読み解く教育漢字」「みんなの言語学入門」も出品されています。 よろしくお願いいたします。

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          映画「シサム」と「アイヌ神謡集」

           ひょんなことからアイヌに関心を持ちました。  たまたまアイヌに関係する映画が上映されているということで「シサム」という映画を見ました。  この映画は江戸時代前期に松前藩士の子息である孝二郎がアイヌの交易品を他藩に売るために兄のいる北海道に向かい、使用人の善助に兄を殺されてしまいます。  兄の仇を打つために蝦夷地に向かった孝二郎は逆に善助に傷つけられ、傷ついたまま川に流され、アイヌの人々に発見されアイヌの集落・コタンで介抱されます。孝二郎は介抱されながら、アイヌの文化や風習を

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          ナミビアの砂漠

           この映画の主人公は、21歳のカナです。   彼女は顔が小さくて手足が長く、抜群のスタイルで、美容脱毛のエステシャンをしています。そんな彼女は、ハンバーグを手作りでつくってくれるような優しい彼とはあっさりと別れ、クリエイターの男と同棲をはじめます。  この映画でなんと言っても、一番驚くのは、カナが、誰に忖度することなく、同棲している男に、投げつけたものを、それ、拾えよ、などと命令し、おまえ何考えるんだよ、と文句を言い、容赦なく何回も何回も叩き、取っ組み合いの喧嘩をして、おまえ

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          「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!のご案内

           「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」は、差別のない平和な世界を目指している天才的認知科学者である苫米地英人博士の素晴らしくも輝かしい名著であります。  また、この本は、大変好評をいただいております開拓社の「苫米地英人コレクション」全8巻の一冊でもあります。  ちなみに  苫米地英人コレクション1は「洗脳護身術」  苫米地英人コレクション2は「脱・洗脳教育論」  苫米地英人コレクション3は「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚                 め

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          絲山秋子の「神と黒蟹県」

           絲山秋子の著書「神と黒蟹県」を読みました。  絲山秋子という作家は、「海の仙人」でもそうでしたが、とぼけた神を描くのが実にうまいと感心しましたが、この小説でもその持ち味を存分に発揮しています。  通常、八百万の神はほとんどひっそりと存在しているそうですが、この小説に登場する半知半能の神は、人間として暮らしてみたい、神のままでは味わえないことを知りたいと思って、いろいろな人になってこの世に現れるのです。  半知半能の神は、「どこに住んでいるのかと訊かれたとき、神はあらゆる

          絲山秋子の「神と黒蟹県」

          芥川賞受賞作「サンショウウオの四十九日」と「バリ山行」

           わたしはこの小説を読んで、純文学という器がなんでも包摂してしまう奥行きのある大きな構造を持っていることを知り驚嘆しました。  なんとこの小説に登場する父親は、赤ちゃんであった兄の体内にシシャモのように存在していた胎児が手術によって産み出された胎児内胎児なのです。  さらにその父親の娘である主人公の姉妹、杏と瞬の身体は右側が瞬であり、左側が杏でそれが合体して一体になっているが一人でないという結合双生児なのです。ベトちゃん、ドクちゃんのように腹がくっいていても、上半身は別々では

          芥川賞受賞作「サンショウウオの四十九日」と「バリ山行」

          墓泥棒と失われた女神

           この映画は少し変わった映画です。  世間からはみ出たアウトローの泥棒集団のピカレスク(悪漢物語)かと思っていたら、ギリシャ神話でオルフェウスが毒蛇に噛まれ亡くなった妻を連れ戻すためにを地下の冥府に下ったが、冥界の王との約束を破って後ろを振り返ってしまい、望みを果たせなかった悲劇を下敷きにした、はるかな古代への崇敬と現代資本主義文明批判、風刺した奥行きのある映画のようなのです。  映画は刑務所から出所したらしいイギリス人の男、アーサーがイタリアのトスカーナ地方の田舎町にもど

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          めくらやなぎと眠る女

           この映画は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督が、村上春樹の「めくらやなぎと、眠る女」「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「かいつぶり」の6つの短篇を再構成してつくったアニメ映画であり、実写をアニメ化するライブ・アニメーションという手法を使って、アヌシー国際アニメーション映画祭や新潟国際アニメーション映画祭で受賞した作品であるといいます。  ストーリーは、東日本大震災後、刻々と被害を伝える

          めくらやなぎと眠る女

          オットー・イェスペルセンのエッセンシャル英文法

          ご案内です。 本書は、わが国の英語研究者でこの本を読まないものはいないと言われる名著です。 ご興味があればよろしくお願いいたします。 ○©錦光山和雄 All RightsReserved #オットー・イェスペルセン #エッセンシャル英文法 #英語が好き #開拓社

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          メイ・ディセンバー ゆれる真実

           この映画は、グレイシーという36歳の既婚女性が12歳の中学1年生のジョーとペットショップの倉庫で情事におよび、警察に逮捕され、獄中で子供を出産、出所後、夫と離婚したグレイシーはジョーと結婚という、実際あったスキャンダラスな実話をもとにしているという。 ちなみに、題名のメイ・ディセンバーとは、親子ほど年の離れたカップルを指す言葉だそうだ。  事件から24年の歳月が流れ、アメリカ南部のジョージア州の美しい港町サバンナに、この実話を映画にするために、女優のエリザベスがやって来て

          メイ・ディセンバー ゆれる真実

          なんと、樋口一葉の兄、絵師虎之助(奇山)の作品が横山美術館で展示‼️

           名古屋の横山美術館の企画展「海外で愛された薩摩様式のやきもの サツマの輝き」展(8月25日まで開催)展に行ってまいりました。  会場には、マルコ・ポーロの「黄金伝説」になぞられて、金彩の輝く薩摩焼が、上絵金彩の白薩摩の本薩摩に始まり、みやびな京薩摩、さらには加賀、大阪、神戸、名古屋、横浜、東京、長崎など各地の薩摩様式の作品が一堂にならべられ、その違いが丁寧な説明がついていてとても分かりやすく展示されておりました。  そこでまず本薩摩と大阪薩摩の作品をご覧いただきたいと思い

          なんと、樋口一葉の兄、絵師虎之助(奇山)の作品が横山美術館で展示‼️