Youtubeでおすすめされているのを見て、これは絶対好きだ~~~!!!と思って思わず購入してしまった一冊。
架空の県を舞台にしたこの小説だが、目次のすぐ後に黒蟹県の地図が付いている。これがめちゃくちゃにワクワクする。昔読んだ小説にも同じように地図が描かれていた作品があったような気がするが全く思い出せないな、などいろいろなことを思い出した。実際にその県の地図を垣間見ながら読めることから、何度も振り返って地図を見てしまう。
一話ごとに後ろについている黒蟹事典もその魅力の一つであり、実際にあるものと架空のものが織り交じった黒蟹県の魅力にどっぷりとハマってしまう。
絲山秋子さんの作品は今回初めて読んだのですが、黒蟹辞書に他の作品にも登場する架空の地名がある、とあったので次に絲山さんの作品を読むのも楽しみになった。
神が登場人物として描かれている作品をあまり読む機会がなかったが、神の人間以上の人間らしさに愛しさを感じながらも完走。小説なのにエッセイのようなリズムでサラサラと読めたので楽しかった。
次は何を読もうかな。