旅ネコちびた

もと江戸っ子。セミリタイアを計画中。旅行、本、自転車についてなど、ぽつぽつと書きます。愛車はKHS F-20t。

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最近の記事

いにしえの神事をはるかに思う 長野県蓼科にて

所用で長野県の蓼科へ行く。 どのくらい寒いのだろうか。こちらは最高気温が20℃近い日があるせいか、天気予報で1ケタの気温を見ても今一つピンとこない。さすがにまだ冬の上着はいらないね、と秋物を数枚持って行くことにした。 時間があれば紅葉を見にどこかに寄れればいいな。 この秋はじめての新そば 御射鹿池は紅葉してるかな? 県道40号線で佐久から蓼科へ向かう。 蓼科へ抜けたら晴れていた☀ まだ少し時間に余裕があるので、蓼科温泉方面に寄り道する♪ 御射鹿池用の駐車場に停める

    • ちびたの本棚 読書記録「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ

      名探偵アティカス・ピュントが活躍するミステリーなのね、どんな探偵なのかな♪ と読み始めた。あれ?舞台は現代?スーザンという編集者が語り手なのはなぜ?いったい名探偵はいつ出てくるのだろう、と物語の序盤はモヤモヤの連続だ。 というのも、いわゆる入れ子になっている構成で、小説の中に別の小説が入っている。その造りに慣れるまで少々戸惑った💦 アティカスが登場する方の小説は1955年の英国という設定だ。事故なのか殺人なのか、彼は美しい小さな村で起きた、ある事件の謎を解くことになる。

      • 霧の軽井沢でショッピング & 藤田嗣治の世界を訪れる

        学生の頃からの友人、文鳥好きのPちゃん🐦️と、軽井沢へ行く。目的は温泉、買い物、美術館。女子旅です。 軽井沢の巨大アウトレットに行くのは初めてだ。どんな華やかなところなんだろう?と、前の日になって急にドキドキしてきた😓 今回泊まるのは、Pちゃんの定宿である軽井沢プリンスホテルイースト。 身軽になってアウトレットへ💨 軽井沢のアウトレットの第一印象は、広ーい!キレーイ!色々な種類の犬がいる🐾 である。 屋根付きの回廊がめぐるバリアフリーの施設では、老若男女が買い物、食事、

        • 芦野宿の歴史を巡る & 秋色に染まるフレンチのディナー🍁栃木県那須高原にて

          明日は曇りだ、いや時々雨の予報になった💦天気が不安定で怪しい。那須に自転車を積んで行くかどうか数日前から迷いに迷う。 そして当日は、午後から雨が降るかもね、という予報。とりあえず自転車を積んで出発した。 うわ!途中の佐野SA付近でサーッと雨が!でも山の方は明るいぞ、と希望をつなぐ。 道の駅 東山道伊王野に到着 曇っているけど、いくらか明るい♪雨が降り出す前に走ろう。 294号線から細い道に入りクネクネと走る。 田んぼの中の道は車も人もいなくて静か。もうすっかり稲の刈り

          コーヒー&おやつ帳☕果物とコーヒーの出会い🍇🍓🫐

          果物がコーヒーのお供になるなんて知らなかった! このことに気づいたのは、旅先のホテルでウェルカムフルーツを食べていた時だ。マスカットを一切れ食べて何気なくコーヒーを飲んだとたん、 ぱぁぁー✨️🎉と知らない世界が広がった感じ。ぶどうの自然な甘さとコーヒーのほのかな苦味が互いを引き立てている。 コーヒーにはケーキ、抹茶には和菓子が定番だと思い込んでいた。でも、果物とコーヒーの相性に気づいて以来、積極的に果物を買うようになった。 甘みの強いマスカットや柿には中煎りのコーヒー豆

          コーヒー&おやつ帳☕果物とコーヒーの出会い🍇🍓🫐

          ちびたの本棚 読書記録「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー

          とにかく最初から最後まで不穏な空気に満ちている。1ページ足りとも気が抜けない。 一人また一人と島に招待された客が減っていく。その度に残された者たちの猜疑心と不安が増す。姿の見えない敵に対し、ついさっきまで共に怯えていた仲間が、次の瞬間に殺人鬼に豹変するかもしれないのだ。 招待客の罪状を告発する録音された「声」が恐ろしい。年齢や性別を推測できない無機質な声。映像作品で声そのものを聞くより、文字で読む方がはるかに気味が悪いと思う。 悲惨で緊迫したシーンが続くのに、そういう描

          ちびたの本棚 読書記録「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー

          夏の名残を歩く 箱根芦ノ湖にて

          9月に箱根に来るのは初めてだ。 不安定な天気が続き、雨の場合のプランも考えていたけれど、今日は時おり薄日も差す曇り空。もちろん晴れも良いけど、頭痛持ちに嬉しい眩しくない曇りも好きだ♡  芦ノ湖スカイライン 元箱根から芦ノ湖スカイラインに入る。片道800円也。 箱根ビジターセンターから散策スタート 芦ノ湖スカイラインを通り抜けて湖尻方面へ向かう。まずセンターに寄って情報集め。あとトイレを済ませる、これが大事だ。

          夏の名残を歩く 箱根芦ノ湖にて

          ちびたの本棚 読書記録「悪魔を憐れむ」西澤保彦

          容疑者や関係者の動機に着目して事件の謎を解いていくミステリーだ。主人公のタックは、偶然事件現場に居合わせたり、刑事に頼まれて出向くこともあるけれど、全体の傾向としては安楽椅子探偵モノだと思う。 彼は事件を分析し仮説を積み重ね、まるでパズルを解くように論理的に謎を解く。警察の捜査を出し抜いたり軽んじたりする訳ではなく、あくまでも立場は非公認のアドバイザーだ。 ただ、ストーリーの構成として、仮説に合わせて事件を起こしているような印象が残る。犯罪に至る心の動きや感情を穿ちすぎて

          ちびたの本棚 読書記録「悪魔を憐れむ」西澤保彦

          ちびたの本棚 読書記録「無実はさいなむ」アガサ・クリスティー

          一件落着した事件に新たな証人が現れ、ようやく平穏な生活に戻った家族に再び疑惑が生まれるというストーリーだ。 本当の犯人はこの家の中の誰なのか、それとも…。 この小説には探偵は登場しない。 主人公は新たな証人であるキャルガリ氏だが、中盤で彼が登場しないシーンが続いた。もう退場?と思いつつ読み進み、しばらくぶりに彼が登場した時は、あ!まだ証人として真犯人が気になるのね!そういえば主人公だものね、と思ってしまった😅 読み手として、どの登場人物に視点を置くか定まらないまま物語は

          ちびたの本棚 読書記録「無実はさいなむ」アガサ・クリスティー

          白竜が昇り春が留まる滝を巡る 栃木県那須塩原渓谷にて

          6週間ぶりの那須高原。 芦ノ湖と那須のどちらに行こうかと少し迷ったけれど、やっぱり馴染みの那須に行くことにした。 まずはお蕎麦を食べようと、真っしぐらに「ファーム高林坊」へ向かう。 お蕎麦はもちろんだけど、店内から見える景色も素晴らしいという噂だ。 竜化の滝へ 晴れて足元も良さそうなので、塩原渓谷の滝へ行くことにした。 まずは竜化の滝へ。 去年の3月に訪れた時は時間があまりなかった。今回はゆっくり歩こうと、足元もトレッキングシューズを履いて準備万端だ!

          白竜が昇り春が留まる滝を巡る 栃木県那須塩原渓谷にて

          ちびたの本棚 読書記録「ホットプレートと震度四」井上荒野

          調理道具にまつわる幾篇かの物語が綴られている。どのエピソードも著者の「食」への思いが伝わってくる。 食べることは人の気持ちに直に作用する不思議なことだ。好きなものや美味しいものは気持ちを慰めてくれる。それがほんの少しの量だとしても。いわゆる「ご馳走」を食べれば胃も心も満足するかというと、必ずしもそうではない。 この小説では人と人との絶妙な距離も細やかに描かれている。相手のことを思いやるのであれば、物理的な距離だけではなく、あえて時間という間をおくことが大切だと。 以前、

          ちびたの本棚 読書記録「ホットプレートと震度四」井上荒野

          ちびたの本棚 読書記録「ヘラクレスの冒険」アガサ・クリスティー

          ギリシャ神話のヘラクレスにちなみ、ポアロさんが12の事件を解決していく短編集だ。 ポアロさんのクリスチャンネームのエルキュールは、ヘラクレスのフランス語読みとは今まで気づかなかった! そう言われればそうだ。仏語は頭にあるhを発音しないものね。 12編のうち一番好きなのは「ネメアのライオン」だ。お利口なペキニーズが登場する話で、とりあえず殺人がないせいか雰囲気は明るい。ポアロさんのスマートな駆け引きが実に見事だ。 それに、女性に対するポアロさんの厳しくも思いやりのある姿が好

          ちびたの本棚 読書記録「ヘラクレスの冒険」アガサ・クリスティー

          珈琲&おやつ帳☕ちょっと贅沢気分が味わえる?インスタントコーヒーとレモン&バニラクッキー

          会社でひと休みしたい時、今気に入っているコーヒーとおやつはコレ。 スティックタイプのインスタントコーヒー、AGFの「ちょっと贅沢な珈琲店 産地ブレンドアソート」。一箱に4種類の産地が入っていて、今日はどれを飲もうかなと選ぶのも楽しい。深みのあるもの、爽やかで浅煎りのものなど、どれにしようか悩む。それもまた仕事の合間の気分転換になる。 中でも好きなのは、スッキリとした香りのキリマンジャロ・ブレンドだ。 そしてそのコーヒーのお供はグリコのSUNAOシリーズのレモン&バニラ。今は

          珈琲&おやつ帳☕ちょっと贅沢気分が味わえる?インスタントコーヒーとレモン&バニラクッキー

          ちびたの本棚 読書記録「鈍色幻視行」恩田陸

          謎多き小説「夜果つるところ」にまつわる人々が集い、それぞれの記憶や想いを語り合う。 作者の飯合梓(めしあいあずさ)は今も生きているのか、彼なのか彼女なのかと、その作品だけでなく作者自身もミステリーなのである。 読み始めてすぐに感じたのは、恩田陸さんの初期の作品に近いということ。ひとつのテーマを様々な方向から眺め推理していくストーリー。わたしとしては「象と耳鳴り」、「ねじの回転」、「ネクロポリス」が好きで何度も読み返している。 また、この「鈍色幻視行」の舞台は豪華クルーズ船

          ちびたの本棚 読書記録「鈍色幻視行」恩田陸

          笹平湿地の羽を休める白鷺&ブルーベリー🫐の摘み取り体験 栃木県那須町にて

          那須も賑やかになってきた7月末、静けさを求めて笹平湿地を訪れた。 那須ガーデンアウトレットで軽くお昼を食べた後、294号線から豊原駅方面へ進む。 サギソウは咲いてるかな? 笹平湿地に到着。狭いけれど3台ぐらい車を停められるスペースがある。 ここは希少植物であるサギソウの自生地だ。 ハス休耕田へ 空が怪しくなってきたけれど、もう一つ花を見に行こうと黒田原方面へ戻る。休耕田にハスが咲いている所があるらしい。 蓮の葉は宇宙でもあるのか…

          笹平湿地の羽を休める白鷺&ブルーベリー🫐の摘み取り体験 栃木県那須町にて

          ちびたの本棚 読書記録「シャーロック・ホームズの凱旋」森見登美彦

          物語の舞台は森見さんお得意の京都、うんうん、登場人物はシャーロックとワトソン、ハドソン夫人などコナン・ドイルの作品でお馴染みの彼らだ。そして住まいは寺町通221B。…寺町通? シャーロック一門がビクトリア朝京都に住んでいるという設定なのだ。 最初はこの設定に少し戸惑った。でも読み始めてしばらくすると、洛中洛外を狸が闊歩する「有頂天家族」となんら違いはないと思い、たちまちこの物語に馴染めた。狸かシャーロックかの違いだけで、なんのことはない、いつもの森見ワールドだ。 「謎は

          ちびたの本棚 読書記録「シャーロック・ホームズの凱旋」森見登美彦