三太

中学校教員。国語科。好きな作家は吉田修一さんです。このnoteでは「吉田修一作品による映画ガイド」を作っていきたいと思います。

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中学校教員。国語科。好きな作家は吉田修一さんです。このnoteでは「吉田修一作品による映画ガイド」を作っていきたいと思います。

マガジン

  • 吉田修一 作品

    吉田修一作品を読んで、あらすじ・感想、そしてそこに出てくる映画をまとめています。

  • 教育

    教育に関する本を読んだり、考えたりしたことをまとめていきます。

  • 吉田修一作品 登場映画

    吉田修一作品に出てきた映画について、あらすじや感想、そして作品とのつながりなどをまとめています。

  • 柳町光男シリーズ

    吉田修一『さよなら渓谷』の文庫解説を書かれた、映画監督の柳町光男さんが、吉田修一作品と共通点が見られる映画を解説にまとめておられました。 それらの映画を見ていきます。

  • 閑話休題

    ちょっと息抜きができるような文章を書いていこうと思います。全く関係ないことではなく、ちょいずらしぐらいを目指します!

最近の記事

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はじめまして

はじめまして、三太(さんた)です。 普段は中学校で教員をしております。国語科です。 これからnoteを始めるにあたって、このnoteの概要・ゴールについて書いていきたいと思います。 noteを始めた動機 まずはnoteを始めた動機をいくつか書いていきます。  一つ目は、インプットとアウトプットのバランスを取りたかったということです。  これまで本を読んだり、漫画を読んだりインプットは多かったのですが、なかなかそれをアウトプットする機会がありませんでした。  自分なりに要

    • 【作品#53(26・27の間)】「ストロベリーソウル」『犯罪 コレクションⅢ』より

      こんにちは、三太です。   11月も中旬となり、期末考査まで2週間を切りました。 これが終わると、面談、終業式、そしてクリスマス、お正月と一気に2024年終盤を駆け抜けていくことになります。 あと1ヶ月半の2024年をしっかり味わっていきたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の三巻目にあたる『犯罪 コレクションⅢ』の単行本未収録作「ストロベリーソウル」を読んでいきます。 初出年は2010年(3月)です。 これまで紹介した作品で言うと『横

      • 【教育 本#6】工藤勇一『校長の力』

        こんにちは、三太です。 このnoteでは「吉田修一さんの作品をもとにした映画ガイド」を作っています。 もちろんこれからもそこが軸になるのですが、中学校教員ということもあり、仕事のベースは当然「教育」にあります。 そのため「教育」関係の本を読んだり、「教育」について考えたりすることは普段からたくさんあります。 せっかくならそれもアウトプットしてみたいなと考えました。 月に1本ペースぐらいで「教育」に関する記事(主に本のまとめになると思いますが)をあげていこうと思います。 今

        • 【映画#129】「神様のくれた赤ん坊」「自伝小説Ⅱ」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)より

          こんにちは、三太です。   11月になりました。 担当している学年の生徒が、明日から職場体験に行きます。 先週には結団式を行って、皆で決意を固めました。 この取組を通して、新たな自分に出会ってきてほしいなと思っています。 では、今日は「自伝小説Ⅱ」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた「神様のくれた赤ん坊」を見ていきます。 「自伝小説Ⅱ」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた唯一の映画です。 基本情報監督:前田洋一 出演者:小夜子(桃井かおり)     晋作(渡瀬

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        • 【作品#53(26・27の間)】「ストロベリーソウル」『犯罪 コレクションⅢ』より

        • 【教育 本#6】工藤勇一『校長の力』

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        • 教育
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          2本

        記事

          【作品#52】「自伝小説Ⅱ」『恋愛 コレクションⅡ』より

          こんにちは、三太です。   10月最終週となりました。 ついにアメリカのプロバスケリーグ、NBAが開幕しましたね。 今シーズンはグリズリーズに入団した河村勇輝選手が話題となっています。 それほどチャンスは多くないかもしれませんが、ぜひ訪れたチャンスを生かして、本契約をつかみ取ってほしいです。  では、今回は『恋愛 コレクションⅡ』の「自伝小説Ⅱ」を読んでいきます。 『恋愛 コレクションⅡ』は吉田修一さんの個人全集全四巻の二巻目にあたります。 初出年は2019年(11月)で

          【作品#52】「自伝小説Ⅱ」『恋愛 コレクションⅡ』より

          【作品#51(35・36の間)】「愛住町の女」『恋愛 コレクションⅡ』より

          こんにちは、三太です。   最近、マンガ『チ―地球の運動について―』がアニメ化されました。 もともとマンガを読んで面白いと思っていたので、アニメのほうも見ています。 アニメ化されるにあたって、『チ 第Q集』というトリビュート本が刊行されました。 その中に作者の魚豊さんと元宇宙飛行士の野口聡一さんの対談がありました。 そこで「ポスト宇宙体験の研究」という言葉が出てきました。 これは要するに、ちょっと普通とは違う宇宙体験をしたあとに人はどうなるのかということを研究するものです。(

          【作品#51(35・36の間)】「愛住町の女」『恋愛 コレクションⅡ』より

          【映画#128(101・102の間)】「欲望という名の電車」「六つ目の角で」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)より

          こんにちは、三太です。   10月も中旬となり、かなり涼しくなってきました。 とは言っても、まだ日中、日がさすとけっこう暑く、半そでの方がいいかなという感じです。 けれども、朝夕は半そでだとかなり寒い。 服装に困る(とは言いつつ、実はいけるところまで半そでで押し通そうと思っている)今日この頃です。 では、今日は「六つ目の角で」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた「欲望という名の電車」を見ていきます。 「六つ目の角で」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた唯一の映画

          【映画#128(101・102の間)】「欲望という名の電車」「六つ目の角で」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)より

          【作品#50(34・35の間)】「六つ目の角で」『恋愛 コレクションⅡ』より

          こんにちは、三太です。   最近、久しぶりに吉田修一さんの『湖の女たち』を読み直しました。 はじめ読んだときはとてもオープンエンドだなと感じました。 けれども、映画も見て、今回の再読も経て、ある程度方向性は示されていたんだなと感じました。 再読で新たな読みを発見できて嬉しかったです。 また『湖の女たち』もおいおい紹介していきたいと思います。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の二巻目にあたる『恋愛 コレクションⅡ』の単行本未収録作「六つ目の角で」を読んでいきます。

          【作品#50(34・35の間)】「六つ目の角で」『恋愛 コレクションⅡ』より

          【作品#49(32・33の間)】「愛を誓う」『恋愛 コレクションⅡ』より

          こんにちは、三太です。   残暑が厳しかったですが、先週ぐらいからかなり過ごしやすくなってきました。 最近は秋がどんどん短くなってきているように感じます。 スポーツ、読書、食事、そして俳句など「○○の秋」というものを楽しんで、少しでも秋を満喫していきたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の二巻目にあたる『恋愛 コレクションⅡ』の単行本未収録作「愛を誓う」を読んでいきます。 初出年は2015年(3月)です。 これまで紹介した作品で言うと『

          【作品#49(32・33の間)】「愛を誓う」『恋愛 コレクションⅡ』より

          【映画#127(126・57の間)】「愛の讃歌」「愛のある場所」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)より

          こんにちは、三太です。   今月二度目の三連休、最終日。 前回の記事で書いていたスマホの接触不良なのですが、近くのスマホ修理店に出して画面交換をしてもらいました。 無事、使えるようになったのですが、なかなかの出費が痛かったです笑 でも、いつも通りに過ごせる(?)ことの有り難さを感じている今日この頃です。 では、今日は「愛のある場所」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた「愛の讃歌」を見ていきます。 「愛のある場所」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)に出てきた唯一の映画です

          【映画#127(126・57の間)】「愛の讃歌」「愛のある場所」(『恋愛 個人コレクションⅡ』)より

          【作品#48(44・45の間)】「愛のある場所」『恋愛 コレクションⅡ』より

          こんにちは、三太です。   3連休最終日ですね。 最近、スマホの画面の一部が反応しなくなりました。 LINEを送るときなど、わざわざ横画面にしないといけない状況でとても不便です。 早くなんとかしたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の二巻目にあたる『恋愛 コレクションⅡ』の単行本未収録作「愛のある場所」を読んでいきます。 初出年は2007年(12月)です。 これまで紹介した作品で言うと「紙吹雪」と「命綱」の間に書かれた作品です。 文藝

          【作品#48(44・45の間)】「愛のある場所」『恋愛 コレクションⅡ』より

          【柳町光男シリーズ#6】「ノックは無用」『さよなら渓谷(文庫解説)』より

          こんにちは、三太です。 2学期が始まって1週間。 私の勤務校では今週に文化祭があり、それに向けててんやわんやの日々を送っています。 なかなか準備期間が短い中ですが、生徒は皆真剣にクラスの取り組みや部活動の発表に向けて頑張っています。 自分もそれに負けじとできることをしっかりしていこうと思っている今日この頃です。   では、今回は以前、『さよなら渓谷』の作品紹介のときに取り上げた「映画監督、柳町光男さんの解説」に出てきた映画「ノックは無用」を紹介します。 『さよなら渓谷』の文

          【柳町光男シリーズ#6】「ノックは無用」『さよなら渓谷(文庫解説)』より

          【教育 映画#5】「サムライフ」

          こんにちは、三太です。 9月に入りました。 夏休み期間中は比較的余裕があるということで、週2本投稿ペースでやってきました。 9月からはまた学校が本格的に動き出し、きっとかなり忙しくなります。 無理ない週1本投稿ペースに戻し、もし余裕があれば週2本あげていくということでいきたいと思います。 さて、このnoteでは「吉田修一さんの作品をもとにした映画ガイド」を作っています。 もちろんこれからもそこが軸になるのですが、中学校教員ということもあり、仕事のベースは当然「教育」にあり

          【教育 映画#5】「サムライフ」

          【教育 本#4】税所篤快『未来の学校のつくりかた』

          こんにちは、三太です。 このnoteでは「吉田修一さんの作品をもとにした映画ガイド」を作っています。 もちろんこれからもそこが軸になるのですが、中学校教員ということもあり、仕事のベースは当然「教育」にあります。 そのため「教育」関係の本を読んだり、「教育」について考えたりすることは普段からたくさんあります。 せっかくならそれもアウトプットしてみたいなと考えました。 月に1本ペースぐらいで「教育」に関する記事(主に本のまとめになると思いますが)をあげていこうと思います。 今

          【教育 本#4】税所篤快『未来の学校のつくりかた』

          【作品#47】「自伝小説Ⅰ」『青春 コレクションⅠ』より

          こんにちは、三太です。   台風が近づいていますね。 しかも列島を縦断しそうな進路でとても心配です。 夏休みでも生徒は夏期講座や部活動など様々な用事で登校してくるので、そういう意味でも心配です。 できる備えをしていきたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の一巻目『青春 コレクションⅠ』の「自伝小説Ⅰ」を読んでいきます。 これは個人全集への書き下ろし作品です。 全四巻それぞれに書かれています。 初出年は2019年(9月)です。 文藝春秋

          【作品#47】「自伝小説Ⅰ」『青春 コレクションⅠ』より

          【作品#46(24・25の間)】「一途」『青春 コレクションⅠ』より

          こんにちは、三太です。   先週まではお盆休みでどっぷりと休みモードに浸かっていたのですが、ボチボチと仕事モードに戻ってきました。 ただ、今年は例年以上に休み明け初日がきつかったです。 頭がぼーっとしている感じでした。 きっと生徒達の中にもこんな感じの子もいるかもしれません。 皆でボチボチと2学期を始めていきたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の一巻目にあたる『青春 コレクションⅠ』の単行本未収録作「一途」を読んでいきます。 初出年は

          【作品#46(24・25の間)】「一途」『青春 コレクションⅠ』より